クルマ離れと活字離れ~自動車産業と紙媒体の共通点(3)
若者のクルマ離れ、活字離れは自動車産業、紙媒体にとってそれぞれ頭の痛い問題である。
が、これはなかなかに解決が難しく、速効性のある対策というのは見当たらない。
スズキの鈴木修会長は、昨年末の日経のインタビューのなかで「自動車復活のカギを握るのは、やはり米国市場の動向か」という記者の質問に対して「違う。クルマ離れ対策が急務だ。今の若者は堂々と『免許を持っていない』と言う。自動車は構造不況に陥る恐れがある。ピアノの販売不振に直面したヤマハがピアノ教室を展開して子供への関心を持たせたように、自動車業界も車を売るための手段を再構築する必要がある」と答えている。
これは鋭い指摘だと思う。
ただ、ここで難しいのは、これからのクルマというのは、もはやこれまでのように運転を楽しむとか、気持ちのいいドライブをするだとかという要素をどんどん削ぎ落としていく可能性が高いということだ。できるだけ速く走るためにコーナーで後輪を滑らせるよりも、A地点からB地点までを安全に、しかも環境に負荷をかけずに走ることが優先され、どうしても運転を楽しみたいのたらばカネを払ってサーキットでやってくれという時代が来るかもしれない。そうしたなかでクルマという商品の魅力をどうやって伝えていくかということには知恵が必要だろう。
とはいえ、鈴木会長が指摘するようなクルマへの興味を喚起する対策(とくに若年層への)が、自動車産業にとって今後、非常に重要になってくることは間違いないと思う。
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