「小沢体制」を腐すことしかできない日経のお粗末記事
今日の日経朝刊2面(総合・政治)には「未来「小沢体制」で選挙戦 執行部、5人が旧生活 政策も引き継ぐ」という見出しの記事が社説横にある。リードは、
嘉田由紀子滋賀県知事が結成した新党「日本未来の党」は2日、都内のホテルで衆院選公約と公認候補を発表した。先月28日の結党からわずか4日、公示まで2日しかない状況でつくった急ごしらえの選挙態勢は盤石とは言い難い。準備不足が指摘されるなか、選挙戦は小沢一郎氏が事実上、取り仕切ることになりそうだ。
そして小沢一郎は表には出ないが、幹事長は空席で、「小沢氏は表に出ないが、実質的な幹事長役を担うとみられる。」、「他党は事実上の「小沢体制」に矛先を向ける。」として、以下のように書いてある。
「未来も小沢氏支配がはっきりしてきた。嘉田氏は選挙用の顔として利用されるだけ」。民主党の菅直人前首相は先月30日、ブログにこう明記した。その上で「小沢氏の『かいらい』でうまくいった例は過去に一つもない」と断じた。自民党の石破茂幹事長も街頭演説で「顔を変えた小沢党が未来だ。そういう政党を支持しますか」と語る。
これには笑ってしまった。なにしろ菅直人は、2010年の参議院選挙で大負けをし、衆参のねじれ解消→政局安定の最大のチャンスを逃した大戦犯だ。つまり、事実は菅直人で「うまくいった例は過去に一つもない」のである。
もちろん、それ以前の代表時代に選挙に少し勝つことはできたかもしれないが、政権を獲ることはまったくできなかった。
そして民主党は前原代表時代に偽メール事件でボロボロになる。それを引き継いだ小沢は2007年の参議院選挙に勝って政権獲得の礎をつくり、2009年の総選挙で政権交代を実現したわけだ。
しかし、小沢自身は検察とメディアが仕掛けた捏造事件によって代表、幹事長の座を追われ、代表の座が鳩山→菅→野田と引き継がれていくうちにどんどんボロボロになっていた。
有権者もそれを知っているから、今回の菅の選挙では、以下の画像のようになる。
にもかかわらず、そんな菅のブログをネタにして記事を書くのだから、アホらしいとしかいいようがない。
そもそも選挙を目前にして、そのノウハウを熟知した実力者の手腕に頼るのは、組織論として当たり前のことだ。それがなぜ悪いのか私には理解できない。
石破の「顔を変えた小沢党が未来だ。そういう政党を支持しますか」という問いには、「はい、支持します」と答えるしかない。
なぜなら、小沢一郎の福島第一原発破局事故に対する認識(どれだけカネがかかっても放射能を封じ込め、100万人いるともいわれる被災地域の人たちを移住、避難させるべきだというもの)は、非常に正しいからだ。
一方自民は↓。
日経のこの記事は「選挙の争点は未来が掲げる「卒原発」か、それとも「小沢体制」の是非か――。他党との攻防は16日の投開票まで続く。」と締めくくられるが、この選挙は同時に「原発、消費増税推進で、前回の総理大臣時代は原発は万全で事故は起きないと断言した「安倍体制」の是非(しかも最後は政権を放り投げた)」、「消費増税、福島第一原発の収束という歴史に残る大嘘をついた「野田体制」の是非」もまた問われている。そしてむしろ「小沢体制」というのは、政策論でもなんでもなく、ただ「好きか嫌いか」という問題でしかない(それはマスメディアの連中が「小沢が嫌」と言ったことが証明している)。
つまり、この記事は全体として小沢を腐すためのものでしかなく、しかも「政治とカネ」というかつての得意ネタは小沢無罪確定で使えなくなってしまったため、残ったネタは「小沢体制」という「問題」だけだったというお粗末な代物だ。もちろん、これは日経だけでなく各媒体とも同様で、マスメディアはこれから「投開票まで」ひたすらこの路線で騒ぐのだろう。
※ちなみにこの記事の下には「首相「最後は自民との戦い」 第三極のブレ批判」という記事もある。「最後は自民と組む」大嘘つきが「ブレ批判」するのは片腹痛いが、それを批判するでもなく書いているこの記事もまたお粗末というしかない。
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