ニューヨークでSIM抜きiPhoneを使う
ニューヨークから10日(土)に帰国した。
今回はなんと19年ぶりだったので、「初めて行くようなものだナ」と思いつつ飛行機に乗ったのだが、実際に現地を歩くと意外や意外、「ここらへんにあれがあったんじゃないかな?」と思う場所に、その「あれ」があったりする。たとえば、、、
これはニューヨークがそもそもわかりやすい街である上に、全体の景観が変わっていないからだろう。日本のように古いビルをぶち壊してどんどん新しいビルを建てると景観もガラリと変わってしまうが、そうではないために久しぶりに来ても違和感がない。これは観光する側にしてみればありがたい(と考えると、東京有数の観光地である築地市場は、今の雰囲気を残したまま同じ場所で建て直すべきである)。
ところで今回の旅ではiPhoneを持参した。ただし、こんなことになっては大変なので、念には念を入れてSIMカードを抜いた。つまりiPod Touch状態である。それでもFREEのWi-Fiスポットではもちろん使用できる(ネットを見ると、SIMロックを解除して現地でAT&TのプリペイドのSIMを購入して使うという方法もあるらしいが、時間も知識も不足していたため断念した)。
何度か利用したのがCOSIというカフェ。スタバのWi-Fiは有料らしいが、こちらは無料。ただし事前に調べたところでは設定が難しいとのことだった。なので、この設定方法をプリントアウトして持っていったのだが、結論からいうと難しい設定は一切なかった。店内に入ってパソコンやiPhoneでCOSIのWi-Fiを選んでブラウザを立ち上げると自動的にCOSIのページへ飛ぶ。ここで利用規約に同意するだけ。あとは普通にサクサクとネットに接続できる。
このCOSIに限らず、「Wi-Fi FREE」という店は結構あり、こんな店もFREEだった(^_^;) 。
これはあくまで推測だが、iPhoneやBlackBerryが普及するとともに、Wi-Fiを公衆で利用できる範囲がどんどん広まっているのではないだろうか。日本でも発売されることになったKindleなどの電子書籍端末にしても、Wi-Fiと切り離して考えることはできないだろう。
夜のビレッジを歩いていると、こじゃれたカフェで若いニューヨーカーがノートパソコンを広げている光景も見かけたが、これもWi-Fiにつないでいるようだ(そのノートパソコンだが、日本でいうネットブックよりももっと大きいノートパソコンを使っている方が圧倒的に多い。女性でも相当に大きなAppleやDELLのノートパソコンを使用している。ここらあたりは体力の違いということなのだろうか、、、)。
となるとWi-Fiがいかに簡単に利用できるかというのも、これからのネット社会の大きなポイントになるような気がする(FONなどはそれを目指しているのかもしれないが)。
実際、ネットに接続できる、とくに携帯デバイスを持った外国人がそれを簡単に使用できれば、それは観光面でも重要なインフラとなる(そんなことは当たり前の話なのかな)。
SIMを抜いたiPhoneにしても十分に便利だった。
ある夜、だいたいの場所だけわかっているライブハウスを探しながら街を歩いてみたのだが、ところどころで漏れてくるフリーのWi-Fi(店舗の近くが多かった)を拾うと、自分が立っている現在の位置がマップで正確にわかる。これに店の検索をからめて結局、最後は目指していた店にたどり着くことができた。それがココ。
ちなみに店内ではiPhoneやBlackBerryを持っている人が多く、iPhoneでtwitterをしている女性も見かけた。
この日の帰りは夜の0時を過ぎたがホテルへは地下鉄で。20年前は深夜に地下鉄に乗るのは危険と言われていたが、そんな雰囲気もなく、、、
iPhoneを操作しているふりをして車内を撮影してみる。
さて、今回の旅の主目的は当地のメディアの状況についての視察だった。
折しも渡米中に前述したようにAmazonのKindleが日本でも発売されることが発表され、一方でコンデナストの雑誌4誌の廃刊が発表された。この4誌についてはWeb対策もまったくやっていなかったことが行き詰った大きな原因だという。といってWebに展開した既存媒体がうまくいっているかというとそれも違う。
このことについてはいろいろと思うことはあるのだが、それはまた次の機会に。
| 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック (0)






