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2010/10/24

今がそのとき

先日、ブログ「くろねこの短語」さんと初めてお目にかかった。
いつもエントリーは読んでおり、「自分と感覚の合う方だなあ」と思っていただけに、初対面とはいえ話が盛り上がらないはずがない(もちろんお酒つき)。当然、いろいろなことで意見が一致したわけだが、その中の一つに「今の状況は相当に危ないのではないか」という認識があった。
また、少し前に旧知のブロガーと話した時にも同じような話になった。

もう15年ぐらい前の話だが、横浜国立大学の教授だった故・岸本重陳先生の話を何回かうかがう機会があった。その内容についてはほとんど覚えていないのだが、今でも印象に残っている言葉がある。岸本先生はこうおっしゃっていた。

「自分のゼミの卒業生も公務員になったり大企業に就職して働いている。そういう学生から、『学生時代に学んだことと、今自分がやっていることに隔たりがあって、これでいいのかと思う時がある』という相談を受けることがある。でも、みんなそれぞれ生活をして家族を養っていかなければならないわけだから、それは仕方がない。
ただ、そういう時に一つだけ学生に言うのは、普段はそれでいいけれども、世の中がおかしくなり始めて本当にこれは危ないと思った時、その分岐点だと思った時にはきちんと声を上げて行動をしろということなんだ」

昨年夏の政権交代から1年、あの熱い期待は吹っ飛び、気がつくと現在の菅内閣は自民党政権よりもタチの悪いように私には見える。
この政権は武器輸出3原則を緩和するそうだ。いずれ消費税も増税するのだろう。夏の参議院選挙で大敗を喫した責任者である当時の幹事長は、いまもって幹事長代理の要職にあり、「中国は悪しき隣人」などと放言している。
菅直人という人間は長らく総理大臣を目指してきて、やっとその地位についたのだからやる気満々なのかと思ったら驚くほど覇気がなく官僚の言うがまま。まるで誰かに脅かされているのではないかと思うほど怯えた目つきをしている。
民主党政権は原発を推進するようだが、もんじゅの重大事故(廃炉にするしかない)を伝えるメディアはほとんどない。
東京のポンコツ知事は築地市場移転を表明したという、、、

前エントリーにいただいたコメントの中でタケゾーさんが「そろそろ日本国民も本気で行動しなければならないときが来ているようです。」とお書きになっている。おそらくそう思っていらっしゃる方は少なくないだろう。
岸本先生がおっしゃった「危ないと思った時」というのは、できれば来ないほうがいい。
しかし、今はその時だと思うのである。

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コメント

~(°°;)))オロオロ(((;°°)~
真底今は危ないとヤキモキしています。
恐らく戦前より危険な状況と思います。
悪徳ペンタゴンの策謀は露骨になっています。
TVを筆頭にしたマスゴミに洗脳されて、真に日本を間違わない方向に持って行こうとしている政治家を引きづりおろして、自分の首を絞めている国民の圧倒的な存在に暗澹たる想いです。
子供たちにこんな未来を残すなんて残念です。

投稿: ryuumei_n | 2010/10/24 11:46

Kappamanさん、いつもツイッターとブログ拝見させていただいています。貴重な情報ありがとうございます。
たまたま海外在住でネットニュースにしか頼れない環境の中、大手の既成メディアとネットメディアが180度違うことに未だ戸惑いを感じています。
 どちらが正しいか、素人でかつ自ら裏を取る能力も時間もない自分ですが、『勘』でやはり日本はおかしい、と思っています。
 薮中三十二さんの近著『国家の命運』では小沢一郎を評価しています。官僚主導か、政治家主導かではなく、よい政治があるだけ。政治家と官僚のよい緊張感と協力関係を作り出す努力が政治家に求められている、と考えました。
 では、自分に何ができるのか?デモにも参加できないし。『優曇華の華』の花をどう守るか、咲かせるか。苦悩してますが、まずがこちらに発言しようと筆を取りました。

投稿: Shimajo | 2010/10/24 11:19

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