盗まれた国家
4年前の2006年8月、田中康夫が長野県知事選で敗れた後に、私は↓のようなエントリーを書いている。
ふと思い出してこれを読み返してみたら、まあ現在の小沢一郎をめぐる状況に酷似しており、まるで長野県での田中潰しは今回のシュミレーションであったかのごとくである。
田中康夫は2006年の知事選で敗れてしまったが、もし再選されていたら現在の小沢一郎のごとくさらなる激しいバッシングを受けていただろう。が、一方で長野県がさらなる改革を実現していたことも間違いない。それがどのようなものだったのかを見ることができないのはまことにもって残念なことだ。
思えば2000年から2006年までの6年間の長野県政というのは、小室直樹先生流の表現を使えば、日本の地方自治史においてめったにない、三千年に一度咲く仏典にいう優曇華(うどんげ)の華のように珍しいものだったのかもしれない。
そして今、田中康夫と同じベクトルで「国民の生活が第一」というスローガンを掲げた小沢一郎の改革もまた頓挫の瀬戸際にある。「盗まれた都市」のさらに上を行く「盗まれた国家」という状況だ。
その際、もっとも重要な役割を担うのがメディアであることは、長野県の事例でも明らかである。田中知事時代の長野県にしても、現在の日本の政治状況にしても、メディアが垂れ流すおよそありとあらゆるデタラメが世論形成に非常に大きく影響しているわけだが、その犯罪性については拙ブログのように人が誰も通らなくてもしつこく指摘していきたいと思う(ちなみに前掲のエントリー中に出てくる「とあるテレビ局の解説委員」は杉尾秀哉である)。
ということで、本日の扇動&洗脳仰天動画。これは立派なBPOマターである。
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コメント
そうですね。最低でも8年間を田中さんが知事を続けていたら、もっと改革が進んでいたでしょう。一番やっかいなのは、何か新しい事をやろうとすると県庁のプロパガンダと化した地方新聞に色々と好き放題に書かれる事でしょう。
それから地上波テレビに期待なんかしちゃいけません。だいたい大手新聞と密接な関係なのがテレビですから。それから大阪のお騒がせ人間と言えばここでも書かれている辛坊治郎と橋下徹ですが、この二人に共通している点は、自分がのし上がって行くためにはどんな手段も選ばない事です。有利な側に擦り寄るなんて朝飯前。それとこの二人はメディアの使い方をよく知っています。だからこそ改革派または歯に衣着せぬという様な感じに見えるんでしょうね。まあ、既に十分に化けの皮は剥がれていますが。
では、また。
投稿: 阿部 裕 | 2010/10/20 03:09
辛坊次郎は何を焦っているんでしょうね。
小泉竹中応援本を出しているんですよね。
拉致被害者を連れ戻すに印刷機を北に持って行き、二度目の時印刷機を引き上げたという話がばれそうになって慌てているのかしら。
投稿: かけら | 2010/10/19 02:53
「政治家の後援には一回……ごにょごにょ…絶対行きませんからね」なんやねん、
投稿: 珍坊威ジロー | 2010/10/18 18:44
あ~あ、辛坊さん、原稿読みながら、さながらヤクザの親分気取りですね。テレビってこれで解説員やっていけるんですね。演技力必要だわ。
投稿: 東北の田舎者 | 2010/10/18 11:50