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2010/10/07

「高野 善通のブログ2」より ~ 小沢氏強制起訴を受けて(3)

・高野 善通のブログ2

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 小沢一郎氏強制起訴が実際に決まっていたのが9月14日。大阪地検のオウンゴール事件発覚は9月21日ですから、今回の強制起訴には大阪地検オウンゴール事件の影響はなかったことになります。そんな意味もあってでしょう、小沢氏サイドからはこの議決自体に強い憤りを覚えるコメントも続出しています。何といっても小沢氏の周辺事件において最初に逮捕された検事が取り調べていたのですから、起訴そのものが極めて不公正だというのも納得できます。
 そして、それにもまして怒りを覚えるのは、大手メディアや識者が平気で「推定無罪の原則が働いているのだから裁判の場で決着をつければ良いではないか」、挙句の果てには「日本の刑事司法は99%有罪というのが異常な状態だっただけで、従来ならば起訴出来なかったものも強制起訴手続にかかることで、有罪率99%が下がる効果も期待できて推定無罪の原則を再認識させる好機となろう」といった評価を述べていることです。これは裁判員制度推進側に立つ弁護士の論理にも共通するものがあり、裁判員になることで推定無罪の原則を再認識した上で判断できる効果があるという言い方をしています。彼らに言いたいのは、現状のこの日本社会においては起訴されることそのものだけで社会的に重大な影響を及ぼすことをどれくらい認識しているのか?です。
 小沢氏ほどの大物政治家であればなおさらといえます。代表選直前の朝日新聞による不公正な連日社説を初めとしたメディアの総攻撃で政治生命を絶たれるともなれば、メディアの罪は極めて重いものがあります。大手メディアは「報道の自由」を盾にやりたい放題無責任な報道を続けてきました。メディアは民主的基盤を持たないだけでなく、報道による著しい人権侵害が起きたときに十分な人権救済をしません。ですから、最近でも郵便不正事件において無罪が確定した村木さんに謝罪を表向きはしながらも、逮捕時における報道の反省を実質的にはしていないからこそ、結局は同じような過ちを何度も繰り返すということになるのです。民主的基盤を持たないといえばメディアとも比較されますが、検察は実体的な権力であるからこそ「検察が政局を作った」と評価されるのを極度に嫌います。しかし、メディアは「メディアが政局を作った」と評価される行為をむしろ何度も繰り返してきました。今回のケースでも、「検察審査会の議決を見れば、刑事被告人になる小沢氏が首相にならずによかった」と評価したメディアがありました。彼らは新検察審査会制度=裁判員制度を守り切るために小沢氏への起訴議決を絶対的前提とした上で、代表選において世論誘導をしたのです。仮に小沢氏が無罪確定となったところで、小沢氏の政治的影響力は著しくそがれる事態になります。
 民主的基盤を持たない、「報道の自由」を盾にしやすい、報道機関を監視できる外部権威がこの日本社会にほとんどなく市民側にもメディアリテラシーがそこまで育ってないということもあってか、やりたい放題の報道を貫いてきた大手メディア。我々のメディアを見る目も重要ですが、メディア自身が本当に責任ある報道をせず、自ら報道した中身を守る姿勢を現在に至るまで貫き続けたことが、今日の異常な政治情勢を作ったというしかありません。メディアがそれを自覚しない限り、より異常な状況を作り出すのは言うまでもありません。
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引用元は↓
小沢氏強制起訴を受けて(3)

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