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2010/07/26

参議院選挙 ~ ズッコケ軍団の奇跡 その7

今回の選挙で印象に残ったシーンの一つは7月8日の横浜、川崎遊説だった。
この日の有田さんは午前中、横浜の磯子区近辺を回り、午後は中華街の練り歩き→横浜駅→川崎駅というルートをたどった(私は中華街から参加)。
そして最後の川崎では夕方から横田滋さんも応援演説に来てくれることになっていた。そこで場所取りもかねて伴走車が先に川崎へ行くと、なんと菅直人が民主党候補(千葉景子ではなくもう一人の方)の応援に来ることになっていて場所取りもしているという。
しかし、こちらも横田さんが来るという予定を変えるわけにはいかないので、結局、菅直人の後にこちらの演説会をやることになった。で、それまでの間は民主党の人たちと呉越同舟でビラ配り。
それにしても川崎駅の変貌ぶりというのは、30年前まで神奈川県民(横浜市)だった人間には驚きである。
かつて自分の通う高校が川崎球場で横浜商業(Y校)と対戦することになった。その年のY校は宮城を擁して甲子園へ行くのだが、親友がエースだったこともあって同級生の女の子を誘って応援に行ったのだが、まあ川崎といえば当時は暗いイメージがあった(川崎の方がお読みになっていたらスミマセン。昔の話です)。
ところが、まず駅がきれいになっており、しかももの凄い乗降客である。われわれは基本的に菅直人の演説する東口とは反対側の西口でビラ配りをしていたのだが反応もいい。そして下りのエスカレーターの降り口のところで最初は私、そして後半はI君が有田さんのポスターを3枚貼った標記を掲げて立っていたのだが、かなり高い注目度である(隣では「菅直人来る」という看板を持った民主党の人がいた)。
この日は有田事務所もボランティアを総動員。とにかく群衆の中で必死のビラ配りを数時間したのだった。
そうして菅直人の演説が終了したあと、東口方面のコンコースに場所を移して横田さんと有田さんの演説会。
私は横田さんにお目にかかったのは二度目だったが、本当にテレビで見るままの実直な人だ。
なにしろ最初は通り過ぎる人たちも横田さんのことには気がつかない。しかも横田さんの声も聴こえづらいという状況だったのだが、その実直な喋りを続けるうちに人々の足が止まり、ほどなく横田さんの周りに人垣ができたのであった。
その後、有田さんが演説をして演説会は終了したのだが、まだ選挙運動終了の20時までには時間がある。すると横田さんはズッコケ軍団の一員であるI君の運動員腕章をもらってそれを自分の身につけて、有田さんのビラを配り始めたのであった。これには驚いた。暑い中、しかもご高齢でもある。にもかかわらず横田さんは自分の存在が相手に気づかれなくても実直にビラを配る。その姿勢にはただただ頭が下がる思いであった。
一方、I君はというと、、、

「ボク、横田さんに運動員腕章を渡しちゃったからビラを配れないンです、、、」
「アホか!クルマに戻ればたくさんあるんだから、そんなこと気にせず配らんかい!」

ま、ズッコケ軍団は妙なところがマジメなのである。
この日は選挙戦の最終盤。運動員の疲れもピークではあるのだが、終りが見えてきているだけにテンションも高くなる。そうして選挙が始まった時には「17日間って長いナ」と思っていたはずなのに、メンバーの心の中には「あと数日で終わっちゃうの?」という一抹の寂しさも去来し始めるのであった。

さて、翌9日の金曜日は私は事務所いた。そうして夜、遊説隊が帰ってきた後に最後の選対会議が行われ、翌日(最終日)の行動予定が確認された。ルートとして巣鴨、浅草、上野方面から銀座、池袋というコースになるのだが、そこそこ道に詳しいということで私も伴走車に乗ることになった。
そうして最後の一日が始まった。

つづく
(あと一回で終わります)

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コメント

当選おめでとうございます。お疲れ様でした。
ただ、呉越同舟の使い方が間違っていると思います。同じ民主党候補ですから…

投稿: nori | 2010/07/27 16:52

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