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2010/05/14

拝啓 @asahi_tokyo 様

@asahi_tokyo 様

拝啓 
貴社、ますますご清栄のことと存じます。私は貴社の@asahi_tokyoというtwitterアカウントをフォローさせていただいていおります@kappamanと申します。
さて、本日午後、twitterを見ていたら、

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ryjym: 「説明責任」 RT @asahi_tokyo: ありえませんね。 RT @morita0: 朝日の星浩氏が官房機密費をもらっていたというのも事実無根? RT @asahi_tokyoうちの記者に関してそのようなことはありえません。RT @pinool:
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というようなやり取りが目に入りました。
このとき少々、疲れてイライラしていた私はちょっと乱暴に、

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読者は十分に疑惑を抱いているんだから、あんたらの大好きな説明責任を果たせよ RT @ryjym: 「説明責任」 RT @asahi_tokyo: ありえませんね。RT @morita0: 朝日の星浩氏が官房機密費をもらっていたというのも事実無根? RT @asahi_tokyo
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とリツイート(RT)してしまいました。このつぶやきに関しては、言葉づかいが不適切であったことをお詫び申し上げます。
しかしながら、その後、私以外にも複数の方がRTをされていらっしゃいます(以下、つぶやきの重複部分は筆者の判断で一部削除)。

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kono_chiha 全然説明になってない。疑惑はますます深まってる。RT @kappaman: 読者は十分に疑惑を抱いているんだから、あんたらの大好きな説明責任を果たせよ

fujifuji_filter RT: @kappaman: 読者は十分に疑惑を抱いているんだから、あんたらの大好きな説明責任を果たせよ RT @ryjym: 「説明責任」 RT @asahi_tokyo: ありえませんね。RT @morita0: 朝日の星浩氏が官房機密費をもらっていたというのも事実無根?

tezukakaz 私も詳しい説明を求めたい所です。RT @kono_chiha: 全然説明になってないRT @kappaman: 読者は疑惑を抱いているんだから説明責任を果たせ

polityy ないことを証明しろ、それが説明責任だとやったのがメディア。だからメディアはないという説明責任を果たせるんだと思うんですがね。 RT @fujifuji_filter @kappaman

biwawa 疑われるだけで悪なんでしょw?RT @fujifuji_filter RT: @kappaman:

katsukaishu調査もしないで「ありえません」と即答する態度はいただけないわなー  一応ジャーナリストのくせに RT @kappaman: あんたらの大好きな説明責任を果たせよ RT @asahi_tokyo: ありえませんね。
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このような流れを見て、私は再び、

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kappaman 市民目線ではクロと思われているのは重大 RT @biwawa: 疑われるだけで悪なんでしょw?RT @fujifuji_filter RT: @kappaman: RT @ryjym: RT @asahi_tokyo: ありえませんね。RT @morita0: 星浩氏官房機密費
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とつぶやきました。するとまたさまざまなRTがあり、

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egg_rice さっ、貰ってないのを証明してね 説明責任!説明責任!_・)ぷっRT @kappaman: 市民目線ではクロと思われているのは重大 RT @biwawa: 疑われるだけで悪なんでしょw?.

tezukakaz それじゃあ、あたかも星浩氏が機密費を貰って無いかのようじゃ無いですか(笑)結局貰ったんでしょ?RT @rinkoro: RT @polityy: ないことを証明 RT @fujifuji_filter @kappaman @ryjym: @asahi_tokyo:

kono_chiha なんで「ありえない」と断言できるのだろ?ありえない理由を説明して欲しい。RT @biwawa 疑われるだけで悪なんでしょw?@fujifuji_filter @kappaman @ryjym @asahi_tokyo: ありえませんね。

tezukakaz 貰って無いといっている訳で無いのがミソですRT @kono_chiha: なんで「ありえない」と断言?RT @biwawa @fujifuji_filter @kappaman @ryjym @asahi_tokyo: ありえませんね。

kono_chiha なるほど~w。RT @tezukakaz: 貰って無いといっている訳で無いのがミソです @kono_chiha @biwawa @fujifuji_filter @kappaman @ryjym @asahi_tokyo: ありえませんね。
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この問題についてですが、ことの発端は、長らく政権与党の立場にあり、とくにそのなかでも田中角栄の木曜クラブ、竹下登の経世会の系譜に連なり、一時は権力を極めたとも言える野中広務氏が、官房長官時代に機密費を政治評論家にも渡していたと暴露したことにあり、これについては御社も記事にしております
しかもこの件は前任者からの引継ぎ事項であるとのこと。ということは、野中氏もまた後任の官房長官に引き継いだはずで、少なくとも自民党政権時代に長らく続いた慣習であったことをうかがわせます。
官房機密費というのは御社の皆様なら全員がご存知の通り、官房長官の自由な裁量で動かせるカネのことで領収書も会計検査院の検査も不要です。つまり時の政権が弾力的に運用できるカネなわけです。
私はそういうものも必要だと思いますが、しかし多くの人が指摘しているように、このカネがまた一方で国民の血税から捻出されていることは紛れもない事実であり、したがって運用にあたっては本来、高いモラルが必要とされるはずです。
ところが、この血税がよりにもよってジャーナリズムにも流れていたとすれば、これは大スキャンダルであると愚考いたします。
折りしも昨年来、小沢一郎氏や鳩山由紀夫氏をめぐって、いわゆる「政治とカネ」の問題がマスゴミマスメディアを賑わせています。
政治にカネがかかることは事実なわけで、自らの政治信条を貫くためにカネを作ることは何ら問題はないと私は考えます(アメリカの大統領選挙においては政治資金の多寡も勝敗を分ける重要なポイントです)。しかして、その資金がきちんと収支報告書に記載されていれば問題はないわけです。
鳩山氏についてはお母さんから多額の小遣いをもらっていたということで、まあ一般人とは異なる金銭感覚ですが、そもそも鳩山家というのは実業で資産を築いたわけで、その資産の中から出ていたカネということであれば、悪質性は低いと私は思います。
また小沢氏に関してですが、頭の悪い私には、マスゴミマスメディアに関わる諸氏が口を揃えて糾弾するような悪質性がどこにあるのかさっぱりわかりません。
昨年3月、当時、民主党代表で次期総理大臣が確実だと思われた小沢氏がマスゴミマスメディアの批判によって最後は辞任に追い込まれた西松建設事件の大久保秘書の公判は、最近になってひっそりと訴因が変更されたと聞いております。
次期総理大臣確実の人物のクビを取った事案にもかかわらず、この件をきちんと継続的に報道しているマスゴミマスメディアはほとんどないように見受けられます。
そして、石川知裕議員の4億円不記載「問題」。この「問題」」も私の知る限りでは単純で非常に形式的なミスによるもので(最近はミスですらないという意見もあります)、ましてこの件で小沢一郎氏を起訴に追い込むことは不可能というのが、マスゴミマスメディアには登場しませんが、ネット上での議論では支配的です。
事実、検察は起訴できませんでした。しかして、検察審査会にわれわれ一般人にはまったく素性が明らかにされない市民団体が申し立てをし、結果、起訴相当の結論を出しました。この結論を導き出した検察審査会の人たちは法律には素人であるにも関わらず、プロの法律家が出した結論を覆したわけです。
私は市民目線なるものをあながち否定する者ではありませんが、一方で、誤った情報に左右されやすいポピュリズムは大変危険なものだと考えており、だからこそジャーナリズムの存在が重要だと思っております(そもそも読売や産経といった媒体は、市民運動的なポピュリズムを常々冷笑、揶揄していたと記憶しています)。
しかし、今回の「市民目線の結論」をもって、マスゴミマスメディアは右から左までいっせいに小沢一郎氏を糾弾しました。
少し前のエントリーでも全文を掲載させていただきましたが、再び御社の社説を掲載させていただきます。

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「起訴相当」―小沢氏はまだ居直るのか

 政治資金規正法違反の疑いで告発されていた民主党の小沢一郎幹事長について、検察審査会が「起訴相当」と議決した。無作為で選ばれた審査員らは議決理由で「起訴して公開の裁判所で事実関係と責任の所在を明らかにするべきだ」とし、「これこそが善良な市民としての感覚」と述べた。
 正式な起訴に至るかどうかは、検察当局の再捜査やそれを受けた検察審査会の2度目の審査を待つ必要がある。予断は控えなければならない。
 ただ、今回の議決は、不透明な金銭の流れなど、疑惑が浮上して以来、多くの人が抱いていたのと同様の疑問を列挙した。そのうえで、小沢氏は秘書らと共謀し、政治資金収支報告書に虚偽の記載をしたと強く推認できると結論づけている。
 議決書だけでは具体的な証拠内容やその評価がいまひとつはっきりせず、検察や裁判所が従来とってきた事実認定の厳格さとは比べられない。
 しかし「『秘書に任せていた』と言えば、政治家本人の責任は問われなくて良いのか」という指摘は、先の鳩山由紀夫首相に対する検察審査会の議決同様、国民の声を代弁するものだ。
 このいら立ちや閉塞(へいそく)感を生んだのはほかならぬ小沢氏である。検察に対し強硬な対決姿勢を見せたかと思うと、不起訴処分が出た後は「公平公正な検察の捜査の結果として受け止める」と述べ、「嫌疑不十分」との裁定を無実の証明であるかのように扱う。国会での説明を求められても一切応じない。
 民意に正面から向き合おうとせず、居直りというほかない態度をとることへの拒否感、嫌悪感が、政策の迷走とあいまって、鳩山内閣や民主党の支持率を押し下げている。時がたてば忘れられるのではなく、時がたっても手を打たず、自浄作用を働かせないことへの不信が深まっているのだ。
 信頼回復のために取り組むべき課題は山ほどある。企業・団体献金の禁止はもちろんだが、それだけではない。政治家が資金管理団体や政党支部など数多くの「財布」を持ち、見えにくくしている資金の流れを透明にするにはどうすればよいか。審査会が問題提起している政治家本人と秘書の関係をどう整理し、責任をいかに果たすのか。
 こうした議論を避け続けてきたことへの怒りは臨界点に達し、政治の足元を掘り崩そうとしている。小沢氏がめざした二大政党による政権交代のある政治も、ようやく形が整ったと思ったとたんに、両党から有権者が離反し、溶解が始まっている。
 議決を受けて小沢氏は幹事長続投の考えを示したが、大局に立った判断をすべきだ。一刻も早く国会で説明する。それができないのであれば、幹事長職を辞し、民主党の運営から手を引く。無駄にできる時間は、もうない。
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今回、この社説を再読すると、御社は「善良な市民としての感覚」を大変に重視しておられる立場のように拝察いたします。
であるならば、御社に向けられた少なからぬ「善良な市民としての感覚」に対して、きちんとした説明責任を有すると愚考いたしますが、いかがでしょうか?
それとも、ネット上などでこの問題を議論している人々は「善良な市民としての感覚」を持ち合わせていないという判断をされているのでしょうか?
ちなみに私は御社の新聞はもう15年前に購読をやめ、その後は日経を読んでおりました(それも昨年11月にやめました)。しかし、両親が戦後民主主義を標榜していたこともあり、子ども時代からある年齢まで、つねに朝日を読んでおりましたし、中学ぐらいの時から「朝日ジャーナル」も読んでおりました。
かつて当ブログでこのようなエントリーを書いた時には、2ちゃんねるに投稿されている方々から「この人(私)、いい具合にアサヒってるねえ」などとずいぶん揶揄されたものです。
実は私は御社の報道スタンスにはかねてから相当な疑問を持っていましたが、しかし世間一般では朝日寄りと見れていたのかもしれません。
が、とくに昨年3月の大久保秘書逮捕以降の報道ぶりを見るにつけ、私は御社を含めた、ほぼすべてのマスゴミマスメディアに対して、強い「いら立ちや閉塞(へいそく)感」を感じております。

そして今、野中氏の発言によってジャーナリズムと政治の「不透明な金銭の流れなど、疑惑が浮上して以来」、ネット上では多くの人が、複数の政治評論家、タレント、新聞記者に対して官房機密費が流れていたことが「強く推認できると結論づけて」おります。
そして、「このいら立ちや閉塞(へいそく)感を生んだのはほかならぬ」マスゴミマスメディアのみなさんに他なりません。
にも関わらず、「民意に正面から向き合おうとせず、居直りというほかない態度をとることへの拒否感、嫌悪感」が、紙面の迷走とあいまって、マスゴミマスメディアへの信頼感を徹底的に「押し下げている」と愚考します。
しかも、「時がたてば忘れられるのではなく、時がたっても手を打たず、自浄作用を働かせないことへの不信が深まっているの」であって、これが新聞離れ、テレビ離れを引き起こしているのではないでしょうか?
マスゴミマスメディアのみなさんが「信頼回復のために取り組むべき課題は山ほどある」と思います。
自民党政権時代に官房機密費をもらっていた人物が、今、鳩山政権を過剰、かつ異常に叩いているのだとしたら大変な問題であって、この不信感を取り除くためには徹底的に内部調査をし、また野中氏を含む歴代の官房長官を取材してそういう事実があったのかなかったのかを公表すべきです。
また、その場合は、単に自社内で行うのではなく、社外の有識者に委託した第三者委員会のような形を取り入れるべきで、たとえば郷原信郎氏などはその最適任者ではないかと愚考します。
「こうした議論を避け続けてきたことへの怒り」が「臨界点に達し」、マスゴミマスメディアの「足元を掘り崩そうとしている。」のが今日の状況だと思われます。

御社は「一刻も早く」星浩氏のみならず、全政治記者の、それも過去から現在にいたるまで可能な限りすべての人に対して調査をし、それを完全にオープンな形の会見で説明するべきです。「それができないのであれば、」ジャーナリズムの旗を降ろし、新聞経営から「手を引く」べきで、「無駄にできる時間は、もうない。」と言えるでしょう。

長くなってしまいましたが、最後に補足すれば、もし民意はそんなことを望んでいない、自分たちを信頼しているということであれば、お得意の世論調査をしてみてはどうでしょうか? 
もはやネット世論だけでなく、多くの知識人の方々もマスゴミマスメディアの堕落ぶりを嘆き、新聞購読を停止している事態を考えると(たとえば小林信彦氏)、本当に残された時間はありません。

大変プライドの高い方々に対して、一般市民がその目線で失礼なことを書き連ねて、お怒りかもしれません(あるいは完全スルーされてしまうのでしょうか?)。
末筆ながらお詫びをするととに、御社のますますのご発展を祈念しております。

敬具

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コメント

JanJanで『記者会見の完全開放を求める会』(4月30日付)の”記者会見”模様がUPされています。面白い、です。
特に、”くそったれ”(フランスでは、日常的にこのスラングを使っています、”メルドゥ!”)朝の記者の愚問に、フリーランスの岩上氏、ビデオ・ニュースの神保氏などが怒りの反論してます。
僕は大嫌いなスターリニスト:共産の「新聞労連」豊委員長(朝日新聞労組)が呼掛け人の一人になってる・・・「記者クラブの解放」を真剣にやってこなかった(やる気がなかった)”新聞協会との馴れ合い”新聞労連の最高幹部(北朝鮮より、秘境になってる「記者クラブ」だ!と岩上氏の皮肉も)・・・と朝日記者が、さも”当然の、全く当然な”記者クラブの”「解放」の民主党政権等の動きに名を連ねて居たい”というパフォーマンスをしたということだろうと僕は思います。
恐らく、岩上氏や神保氏の孤軍奮闘にも係わらず、”いやいやながら”少し開放して”お茶を濁す”程度で、彼ら「新聞労連」は後ろで新聞協会とつるんでいくと思いますよ。しかも各省庁の「記者クラブ」解放は、それぞれの”国家公務員労組”(主な省庁労組は共産系「自治労連」傘下)が「新聞労連」と連帯してやれば(やる気があれば)もっと早く、スムーズに出来た筈ですから。
「言論の自由」「民主主義の発展」にとって欧米のメディア側との大きな遅れ(差)は、官僚・公務員とメディアや新聞・言論界に少なからぬ影響力をもつ共産系労組が、自分たちの特権意識と既得権益を守ってきた象徴なのです。
共産党や「全労連」等が、”官僚政治の打倒!”をスローガンや政策に掲げているのでしょうか? もしそうでないと言うなら、誰か教えてください。

投稿: 田村 秋生 | 2010/05/14 15:26

常軌を逸した論理で小沢幹事長を攻撃するマスゴミと検察、でも不思議な事に政権を支えている与党の大番頭が、好いようにコケにされているのに政府の法律執行を担当する法務大臣が全く対応・実践していないように見えることは魔か不思議と思わざるを得ません。

投稿: shinzan | 2010/05/14 05:42

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» もうこの国のマスゴミの性根の腐り方はどうしようもないな。またまた自民の狗の検察が民主党嵌め込みだけで動く小沢幹事長の3度目の聴取だとさも嬉しそうにションベン垂れ流し報道だ [憂き世の日々に埋もれて、たまには温泉へ]
まあ、もうマスゴミの報道なんてのは最近はどういう形でや るかなんて政治関連ではあ [続きを読む]

受信: 2010/05/14 12:55

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