田中良紹 「検察の『正義』」
田中良紹の「国会探検」
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去年3月に西松建設事件で小沢民主党代表の秘書が逮捕された時、リクルート事件の主任検事だった宗像紀夫弁護士が日本記者クラブで講演し、検察の捜査手法に疑問を呈した。その時「検察の暴走を止められるのはマスコミしかない」と発言したが、そう言いながら「しかし現役の時にマスコミは本当に都合が良かった」と宗像氏は言った。
これまで検察とメディアが「都合の良い関係」で共に作り上げてきた事件は枚挙にいとまがない。代表格を一つ挙げればロッキード事件である。ロッキード社から日本の政界に流れた55億円の工作資金のうち解明されたのは田中角栄元総理が受領した5億円にすぎない。それを「総理大臣の犯罪」と囃し立て国民の目を真実からそらさせたのはメディアである。人身御供となった田中角栄氏は「闇将軍」となって日本政治を「裏支配」した。
当時の新聞とテレビは田中角栄氏を総理に選んだ日本の民主主義の未熟さを大いに嘆いて見せたが、嘆かなければならないのは日本の民主主義を歪めてきた検察とメディアの「正義」の方ではないか。
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詳細は↓
・検察の「正義」
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コメント
ちら見で確認できなかったんですが先程サンプロで郷原氏が小沢氏側04・05政治資金(献金)?報告書に例の土地購入(4億円)?の記載事実を指摘し、それを受けて同席の財部氏、田原総一郎が あの岸井氏に事実を報道しない毎日はじめマスゴミの検察びいきを批判していました。ちょび髭氏は厳格だか厳密?にやってるとのことですけど…墓穴掘りして御苦労なことです
投稿: リキロン | 2010/01/10 12:24
またまた「政権交代」後の新年早々、鳩山・小沢バッシングの幕開けです。
このどうしようもない「検察=マスゴミ」の相関関係の構図には、昔、組合運動に関わってきて当時の視点からどうしても見てしまうと(今でも、そういう構図は変わってないと思ってるので)、官僚・公務員世界を”裏(下)で支える”役割を日共が果たしていると僕には思えて仕方ない。それはある掲示板で誰かが「官僚=東大=日共」という構図を言ってますが、僕はその補強的に「労働組合」世界から見た場合、「国家・地方公務員組合⇒『国交労連』『自治労連』」は共に日共支持の『全労連』加盟であり、元々社民系より日共系の方が”公務員世界”に深く静かに根を張ってるからです。(一般には社民・民主系の『自治労』だけが意図的に取上げられ、『全労連』系が話題にされないのが、彼らには好都合のはず。日共系「朝日(労組)」が影響力を持つマスゴミ界も、巧妙に”隠し”に協力してると思う。)
要するに、「検察(官僚)=マスゴミ」の持たれ合いの”小沢(鳩山)バッシング”の背後に、両方の労働組合に最も影響力ある日共(党員)の”意図”が深く静かに働いている、ということです。
官僚も、20代で入庁時には「組合員」であり、出世と同時に「非組合員」になっていく訳ですが、その本人が左から右に一挙に思想逆転するでしょうか? 防衛省や内閣府であれ、同じ(組合は、『全労連』系です)です。
投稿: 田村 秋生 | 2010/01/07 12:25