NHKの職員解雇に抗議する
先ほどいただいたコメントを読むまで不覚にも知らなかったのだが、、、
(コメントありがとうございます>ローリエ様)
NHKが視聴者からの「リークはあるのか?」という問い合わせに対して「あり得る」と答えた職員を解雇したという。
・雑感
リークはあるw
この件に関する発端は、当ブログ1月16日のエントリーに寄せられた安保否様のコメントが発端であったと思われる。
この安保否様のコメントについては、私としては事実確認をすることはできなかったが、その内容の重要性、さらにお書きいただいた文章を読んで総合的に信憑性があると判断して公開した。
さらに、その後の安保否様とコメントをいただいた方々のやりとりも拝読し、公開は間違いではなかったと思った。
そこへ今回のニュースである。
つまり、NHK自身がこの安保否様のコメントの内容を肯定したということである。
結果、視聴者からの問い合わせに対してきわめて誠実に回答したと思われる職員の方が解雇された。
大変に遺憾であり、NHKに対して断固、抗議をせざるを得ない。
そもそもが、このリーク問題に関しては、昨年3月3日の大久保秘書逮捕以来、一貫して指摘されていたことである。
また、過去に検察による国策捜査を経験した、植草一秀氏、佐藤優氏、鈴木宗男氏、堀江貴文氏、佐藤栄佐久氏、江副浩正氏、、、など多くの方々が、実体験に基づいて検察リークの問題に言及している。そして現在も拘束された石川知裕議員について、リーク以外に考えられない情報が流れてきている。
昨年、3月25日午前0時のNHKニュースでは、逮捕された大久保隆規氏が政治資金報告書にウソの記載をしたという起訴事実を認める供述をしていることが関係者への取材で明らかになったと報じられている。しかし、これはまったくの誤報であった。それどころか公判が始まってみると、今年1月13日に行われた第二回公判で、献金元の政治団体がダミーだったかどうかという重要な争点において、検察側の証人がダミーではなく実体があったと証言する始末。つまりこの裁判において検察が描いた構図が根本から崩れてしまったわけだ。
こうした状況を見るにつけ、まずメディアがやらなければならないのは、検察がリーク情報を流すことによって報道操縦をしているのではないかという国民からの疑問に対して、きちんと外部の人間を入れた調査機関を設置し、この問題を徹底的に検証することだろう。そうしてその結果を公にしなければならない。
しかし、現状ではそのような姿勢はまったくもって皆無だ。
それどころか今回の職員解雇は、取材の際に検察への出入禁止になる(=リーク情報が入って来なくなる)ことを恐れての措置ではないかと思われる。
であるとするならば、これは本末転倒な話で断じて許されるべきではない。
折しも与党内からも検察リークに関する疑問が提起されている。
ならば与党はこの問題をしっかりと調査するべきである。
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コメント
リークを局を挙げて否定した事により、もしほんの少しでもリークが有った場合、局を挙げて謝らなくてはないけない訳ですね。
小沢氏側も恐らく自白しか証拠が無いでしょうから、「違法献金は無かった」と言い張るしかない訳で、検察・マスコミ・小沢氏の、まさに全面戦争突入を感じました。
もし民主党側が攻撃するとすれば、以前検察だった人やら現役検察の誰かに過去の「リークしました」事例を挙げさせるだけで良いと思いますが、それをやってしまうとかなりの批判がありそうですから、温存した方が良いでしょうね。
投稿: kouji | 2010/01/26 13:47
「誰も通らない裏道」庵主様には、最初のご挨拶も無いままに、コメントを書き込み、失礼申し上げました。貴ブログは、世の構造をどう見るかの手本として、いつも拝見させていただいており、勉強になっております。私のNHKとのやり取りがここまで問題になるとは思いませんでしたが、検察リークの問題の一つの切り口になればと、投稿させていただきました。正直契約解除をされた派遣社員?の方には胸が痛みますが、検察リーク問題への一つの切り口になったのではないかと、コメント公開していただいた英断に厚くお礼申し上げます。
しかし、NHKの釈明報告には、対応した男性が70代の報道関係勤務のない、派遣社員で、リークの意味もよく把握していなかった、などとコメントしておりますが、声の感じや話しっぷりからして、50代前後ではないかと思っていました。少なくともリークの意味を把握していない人の対応とは思えませんでした。NHKの釈明には疑問が残ります。
投稿: 安保否 | 2010/01/26 13:22
管理人様、こんにちは。
朝、こちらを開いて、びっくり!
早速、取り上げてくださってありがとうございます。
この方、職を失っただけでなく、大丈夫でしょうか。気になってしまいます。
先ほどNHKに電話しましたところ、この件で朝から視聴者からの電話が集中しているそうです。
NHKのニュースの表現があの後から(1月16日夜以降)微妙に変化したことを感じました。
午後7時では民主党大会の様子をかなり詳しく報道したり、関係者の前に「民主党」とか、「捜査」などを付け加えていますが、後の祭りですよね。
これからも、鋭い提起をお願いします。
追伸:日曜日の午後、伊集院 光さんを聞けなくなったことはTBSラジオにとって大いなる損失だと思っているラジオファンです。
投稿: ローリエ | 2010/01/26 12:31