以下、昨日オンエアされた、TBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」より、国会担当記者の武田一顕がゲスト出演した部分(アシスタントは堀井美香)。
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久米「さて、お客様です。さっきもご紹介しましたがTBSラジオの国会担当、武田一顕記者にお越しいただいてます。いつものとおりスーツでピシッと、よろしくお願いします」
武田「こんにちは、よろしくお願いいたします」
堀井「よろしくお願いします」
久米「もう始まってますかね?」
武田「そういう連絡はありません。小沢さんはホテル内に、都内のここからほど近いホテル内に昨日宿泊して、そのままいるんですけども、そこに検察側が入ったとか、そういう連絡、報道等はいまのところありません」
久米「検察というのは変装したりとか、そういうことはないんですか?」
武田「あのー、それはないと思いますが(笑)、ただその大きなホテルですから、入口もいくつもありますんでね、どこから入るのかもちょっとわからないですし、それからそれこそ昨日から泊っているという、検察側がですね、可能性もありますから、検察については確認は取れていない状況ですね」
久米「昔、麻取というのがありましてね、昔の厚生省に属していた麻薬取締局というのがあって、僕そこを取材したことがあるんですけど、麻取の捜査官がいる部屋に入ったらビックリしたんですよ、いろんな人がいるんです。大学生もいれば看護婦もいれば、松葉づえついてる方もいらっしゃって、それから白衣着ている、それから工事現場の作業服の方もいらっしゃって、全員、麻取なんです。ほとんど全員が変装していて、半分はサラリーマン風の武田記者みたいなスーツを着てるんですけど、それもサラリーマン風にした麻取なんですよ」
堀井「看護婦の?」
久米「女性の麻取の人、看護婦のかっこうをしている。だからあらそるかっこうをした人が麻取の事務所にはいて、だからみなさんほとんど全員が変装しているという、地検の人はそういうことはやらないんですね?」
武田「地検はやらないです、それは警察ですよね、いわゆる公安検察なんかは6人で1チーム組んで尾行するとか、もっと大規模な尾行だと地下鉄なんか1人の人間を尾行するのに、あとの客は全部警官とかっていうのは聞いたことがありますけどね」
堀井「えー」
久米「ただ東京地検特捜部なんかも、鹿島とか入った時とかも全部そうですけど、陸山会の事務所も、向こうからゾロゾロっと歩いてきて、向こうから見て左にカーブしてね、テレビカメラから見ると真正面から歩いてきてカーブする角のところにカメラがいて、、、」
堀井「ちょうどいいアングルで」
久米「あの、いいコート着ている人、最近多いですよね」
武田「コートも着て、それからあれ、必ずカーブのところにカメラが、とくにテレビカメラにですね映るように必ずカーブするっていう説があるんですね」
堀井「へえー」
久米「必ずカーブするんだ、目の前でカーブしてね、入っていく、どういうわけかカーブするところに、だから全部わかってるわけですね、ここで曲がるぞみたいな」
堀井「そうですねー、なんでカーブするところを映すんですか?」
武田「あそこで映ることが、まあ敵陣に乗り込むという意味では、それだから、で、カーブすると、あれ私もテレビのカメラマンをやってましたからわかりますけど、全員がみんな映りますよね」
久米「全員がね」
堀井「はー面白い」
武田「全員が映っちゃう」
久米「縦に重ならないから」
武田「縦に重ならないから、それでわざと必ず曲がるところを検察は入ってるんじゃないかという、まあ都市伝説みたいなもんですけども」
堀井「2列はどのへんから整列してくるんですか?」
武田「それは見たことがない(笑)」
久米「あれ遠くでね、みんな集まるんです。電車に乗って。これやったことありますから、みんな集まって、集合場所が決まってて、せいのでどーっと歩き始めて、スタジオなんかテレビで“ばみり”っていってね、場所決めるために床にテープ貼ってあるでしょ?その“ばみり”のところでカーブするんです、検察は、、、で、今度の事件ですけど、とってもわかりにくいとみなさん思ってるんですけど、これわかりやすく説明するとどうなるんですか?」
武田「これもう少し言うとですね、4億円の使い道ですよね、深沢の土地を買ったという、で、うち3億についてはもともと小沢さんの自宅にあったお金。これは小沢さんのいまのところ説明によれば、お父さん、お父さんは国会議員で弁護士でしたから、小沢佐重喜さん、その小沢佐重喜というお父さんから相続したものが主であるということを言っています。で問題は残るのはあと1億ですよね、その1億の5千万ずつがですね、水谷建設という建設会社からの闇献金ではないか、で、おかしいじゃないかと言って政治資金収支報告書に虚偽、嘘の記載をしたと言われてるんですが、これも検察はずいぶん無理のある話で、別にお金をもらって記載してなければこれは訂正すれば今まではすんできたわけですよね。ところが今回の場合はそれはダメだと言っているのと、問題は本当はこれは検察も言わないし、私はほとんどの新聞もなぜ書かないのかというと、要は闇献金をして、それで何か見返りに何かされているというところが今までの政治とカネでは一番問題があるところで、今回の場合は見返りに何かあったというのはないわけですね。なぜかっていうと小沢さんは当時ずっとしがない野党の人間ですから、野党の議員にはそんな権限はないわけですよ。野党っていうのは負け組なわけですからね、基本的には。だからないから、そこのところがおかしいじゃないかという、まあ2段構えですよね。本質的な悪がどうかというのと、これだからよく今回、検察が捕まえたから悪いという人いるんですけれども、これ極論すると、まあいわば信号無視して逮捕していいのかっていう話ですよね。あれは事故を起こして、人身事故なんか起こした時に信号無視していたから悪いわけですよね。だけど信号無視だけで警察が逮捕できるかといったら実際にはそれはないのと一緒で、本質論的に言えばこれはまあ小沢さんと検察との仁義なき戦いが最終章に来ていると。まあ権力闘争ですから、もっというとタマの取り合いというんですか、潰し合いです、食うか食われるかの小沢対検察の戦いだということで、政治とカネの問題とか、あるいは法の正義の問題だというふうに取るというのは相当お人よしな見方ですよね」
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