亀井静香の会見生中継 ~ 既存メディアの崩壊と新しいメディアの誕生
呆れたことに、しかし一方で予想通り、メディアは「クリントンによる駐米大使呼び出し報道疑惑」を完全スルーで黙殺している。おそらくこの件については今後もこの姿勢を変えることはないだろう。で、今日、書きたいのはこのことではないので、この問題の驚くべき経緯については以下のブログをご覧いただきたい。
・すみっち通信
「異例の呼び出し報道」その2
さて、私は昨日の午前中、時間があったので、亀井静香の記者会見の生中継をWebで見た。この中継はもちろん記者クラブのものではなく、フリーの記者や雑誌記者を対象としたものである。中継はニコニコ生放送とケツダンポトフのそらのさんがしており、私は後者を見た。会見の生中継があることはそらのさんのtwitterで知ったからだ。
そらのさんはUSTREAMを使っており、使用機器はiPhoneらしい。
実は私もUSTREAMのアプリをiPhoneに入れてみたのだが、確かにこれで中継できるのである(ただし私のiPhoneは3Gだが)。
これだけでもすごい時代になったと思うのだが、そらのさんはtwitterで質問を募集していた。そこで私も彼女にこんな質問を送ってみた。
「@ksorano 経済問題ではないですが、藤崎駐米大使がクリントン国務長官に呼び出されたというのでメデアが大騒ぎしましたが、実際は大使が立ち寄っただけだとアメリカ側は言っています。大臣の見解を聞きたいのですが。 」
実はこの会見は10時半から行われる予定だったが30分ずれ込んで11時からのスタートで、しかも時間が短かった。それでも最後の質問にそらのさんが指名されたのだが、彼女は自分の名前を名乗ったあと、やはりtwitterから来た別の質問をした。それはそれで残念ではあったが、一方でこの生中継を見ながら、いまやマスゴミと命名された既存メディアが記者クラブという枠の中で談合報道をしているうちに、実はメディアのありようが根本的に変化しつつあることを実感せずにはいられなかった。
おそらく記者クラブに加盟している連中は、こうした動きを苦々しく見ながら、しかし自分たちの立場がこれによって危うくなりつつあることにはまったく気づいていないだろう。
だが時代は変わる。しかも劇的に。もはやこの流れを止めることはできない。
そらのさんは「第二回 亀井大臣の記者クラブ非加盟者向け記者会見をダダ漏れしてきました」というエントリーの中で、
今回TwitterのTLを眺めて、「わたしは媒体だ」ということを強く感じました。 カメラマンでも、レポーターでもない、わたしがそこにいることでたくさんの人たちの目になれる。 わたしは「目」なんだな、と。
というように書いている。
そう、すでにあなたは立派なメディアなのです。しかも既存メディアの人間が持ち得ない、瑞々しい感性を持っている。
新聞社やテレビ局に入った人間だけが記者になれる時代は終わった。いまややる気さえあれば誰でもが記者になれる。もはや学歴なんて関係ないし、一部の人間だけが情報を扱う特権を有しているわけでもない。
そういう時代になったことを既存メディアの諸氏はいつになったら気づくのだろうか?
・湘南の片田舎から
「今、日本のネット世界では、世界でも希な「記者クラブ」に属するマスコミ各社からの報道に対する謎解きが知的遊戯として流行し始めている。」
詳細は「今、日本のネット世界では...」
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
今晩は。動画、見ました。(゚▽゚*)
理想を言えば、小沢さんと亀井さんの二人を仁王様のように、日本の門に立ってもらいたいです。
真夏の海の家さんの情報と分析は目を見張るものがあり、お気に入りにしてます。誰も通らない裏道さんの所でリンクが貼られていて、ヽ(´▽`)/です。
投稿: ktanaka | 2009/12/26 19:11