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2009/10/27

もうひとつラジオネタ-思考停止した記者たちの呆談

前エントリーに続いてもう一つラジオ、というかポッドキャストネタ。
以下の2つのファイルは先週金曜日に放送されたアクセスのポッドキャストである。


アクセス特集10/24アクセス特集・二木啓孝+乾正人+早野透+武田一顕+麻木久仁子

インターネット対談10/24インターネット対談「二木啓孝×乾正人×早野透×武田一顕×麻木久仁子」

乾正人は産経新聞政治部長。早野透は朝日新聞編集委員。それに二木啓孝、武田一顕(TBS国会担当記者)、麻木久仁子の5人で話をしているわけだが、、、
ひとくちで言って思考停止集団の呆談だな、こりゃ。

私の知る限り新聞記者(あるいは雑誌編集者)というのは、その多くが広告についての知識が乏しい。
したがって実は会社の収益を支えている広告の現場がどのようなシステムで動いており、しかもいまどうなっているかということについて知らないのである。
最近、私はある出版社の広告営業マンに「おたくの会社の編集現場には危機感がある?」と聞いてみた。
すると返ってきた答えは「ぜんぜんないですよ。この期に及んでも『いいものを作れば売れる』とか言うんですよね。でも、そいつが作ってるものって売れてないんですよ。なのにあの根拠のない自信はなんなんだろうってホント思いますよ」。
これを聞いていた同業他社の営業マンはみんな大笑いしたが、しかし多かれ少なかれ各社とも事情は同じ。
メディアというのは往々にして記者、編集者の地位が圧倒的に高い。そうしてぬるま湯にドップリと浸かっていた彼らは激変する環境の変化にまったく対応できない(というよりも理解できない)。しかも困ったことに年齢が上がるほど、つまり経営中枢に近づくほどその傾向が強いのである。

ポッドキャストに話を戻すと、彼らは新聞はなくならないというようなことを言っているけれども、残念ながらこれはあまりにも能天気な予想である。もはや新聞社のビジネスモデルは販売システムにしても広告システムにしても完全に行き詰っている(広告については、近いうちにまた書きたい)。
もちろん会社によって差はあるが、おそらく全国紙の方がより厳しく、地方紙の方が全体的に多少寿命が長いだろう。
早野や乾は新聞はそれぞれに論調が違うし、事実を取材しないとリリースだけを流すことになるなどと言っているが、記者クラブで下げ渡された情報を垂れ流すにあたって多少、自社の色をつけるぐらいの違いでしかない。そんなメディアはそもそもジャーナリズムを名乗る資格もないわけで、早晩、潰れる運命にある。

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