田中康夫知事時代の信濃毎日を思い出す日経の民主叩き
来年行われる予定の長野県知事選について書きたいと思っているのだが、その前に小ネタを一つ。
明日で我が家の宅配購読が終了する日経は、今日の朝刊も相変わらず1面から民主党叩きのオンパレードである。それは田中康夫知事時代に守旧派の嫌疑県議や既得権益者とスクラムを組んでデタラメを書きまくった信濃毎日(他のマスゴミも同様だったけどね)と同じ様相を呈している。
1面左肩「政権 第3部 混沌④」の結び。
「『民主党は多くの大衆受けする変革を進めている。しかし、それはまた人々を不安にさせている』。英エコノミスト誌による総括が市場の声として国内外で定着しつつある。」
なにかというと「市場の声」。勝手に空気を作って、それを書けばいいわけで取材する必要がないから便利。謝礼もいらずコスト削減によろしい。が、そもそも英エコノミストの記事は恐らくスタートしたばかりの政権についての現状の論評だろう。ところがこれを「総括」としている。総括ってのはある事象について、それなりの時間が経過してからするものではないかね? つまり英エコノミストの記事を「総括」と報道するところに日経の意図がある。
2面社説のタイトル「逆向きに走り出す日本郵政」の書き出し。
「郵政改革の方向を大幅に変更する政府方針の下、日本郵政の経営陣も入れ替わった。官から民へ、資金の流れの転換を目指した小泉内閣の民営化とは逆向きに走り始めるとみられる。憂うべき事態である。」
日経はホントに小泉が好きだったんだねえ。かんぽの宿がオリックスにアホのよーに安い値段で売却されるように絵図を描いた竹中や宮内といった売国奴連中の行為こそ“憂うべき事態”であるが、日経にはそういう認識はない。
2面 「首相、同盟再検証の意向 『日米対等』にこだわり 米の反発は必至 政府内にも当惑広がる」という記事のリード。
「鳩山由紀夫首相は29日、在日米軍駐留費の日本側負担(思いやり予算)を含め、日米同盟を包括的に再検証する考えを打ち出した。沖縄県の米軍普天間基地の移設問題や日米地位協定の改定など民主党が掲げてきた主張が念頭にあり、政権交代を機とした「対等な日米関係」との理念へのこだわりだ。だがこれまでの日米合意を根底から覆しかねない発言だけに米国の反発は必至。政府内にも当惑が広がっている。」
政権が代われば外交が変わる。それは当たり前。鳩山は別にアメリカと対決しようというわけではない。ただ従属、隷属する関係を変えようとしているだけだろう。アメリカとすれば、これまで他の国と違ってなんでもかんでもアメリカの言うことを犬のようにきいてきた、厳しい外交交渉など必要皆無だった相手の態度が政権交代とともに変わりつつあるとなれば、当然、反発するだろう。しかし、日本が独立国として真っ当な交渉をすれば、アメリカも変わらざるを得ない。それが交渉というものだろう。つまり今はその綱引きをしているのであって、これが本来の外交とゆーものじゃないの? 日経の論調は一貫して「とにかくアメリカ様を怒らせるナ」だが、だからこれまでさんざんバカにされてきたんじゃね? つーか、おそらく日経の社員ってまともな交渉ごととかしたことがないんだろうね。
でもってこの記事に関する識者のコメントが森本敏・拓殖大大学院教授。
「鳩山由紀夫首相が日米同盟を外交の基軸とすると表明していることは適切だと思うが、いま求められているのは同盟の見直しより、日米が直面する懸案をきちんと処理していくことだ。特に、普天間基地をはじめとする在日米軍再編は最重要課題で、その次にアフガニスタン問題がある。だが、首相はこれらへの具体的な対策を示していない。11月12日のオバマ米大統領の来日後に、米側からの圧力を受けて対策を出すような印象を与えるのは望ましくない。首相は危機感が欠けているのではないか。政府内でも意思が統一されていない印象を受ける。」
日経レベルでは識者というと森本敏らしい(w
で、まあ他にも小ネタはたくさんあるのだが、呆れるのが5面の「政権 見えてきたもの④」というインタビュー記事。今日は東大教授の御厨貴。
「――鳩山政権の政策の全体像が見えにくいとの声が出ています(筆者注・これは記者の質問)。
民主党はマニフェストで細かい政策を打ち出すのは得意だが、国家像を語れないのが弱点だ。与党になって何をするかと聞かれ、『子ども手当』ではやはりおかしい。何のためにその政策を展開するかという答えが必要だ。」
北海道大学の山口二郎もそうだが、旧帝大の教授ってこんなレベルでなれるんですか? 二流大学出身の私としては一応、恐る恐る言ってみるが、御厨ってバカじゃね? 今週放送のアクセスで田中康夫は鳩山の所信表明について「理念はすばらしいが、じゃあ具体的にどうするの?というところが問われている」という趣旨のことを言っていたが、大方の評価は鳩山が語った国家像には賛意を示している。ただ具体論が少なかったという評価が多かったと思うが、この人の理解では「与党になって何をするかと聞かれ、『子とも手当』ではやはりおかしい」のだそうだ。
ついでに言うと「子ども手当」については、「国民の生活が第一」というこの政権の運営方針の象徴であって、決して小さな問題ではないと思いますがね。
ということで、、
やっぱりこの新聞の購読をやめて良かった。
とはいえ明日まで宅配されるので、その最終日は月末の土曜日でもあるし、いっそのこと職人あたりの大ネタをかまして欲しいものである。
追伸 日経さんへ。
もし日経のスポーツ面だけをネット上で月500円ぐらいで読めるようにしてくれたら購読しまっせ。
※もう一つ追加。
鳩山が所信表明で青森のおばあんさんのことを語ったくだりで自民党議員が「「そんなものどこにでもいるよ!」というヤジを飛ばしたことはいろいろなところで書かれている。が、以下のシーンについてはあまり出てない。
実は私はそのシーンを出勤前のバタバタしている時に「とくだね!」でチラッと見ただけで、詳しいことは覚えていない。したがって非常に心もとない記憶に基づいているのだが、、、(最近、物忘れが激しいのです)
それは、やはり鳩山が演説をしている時のこと。カメラが議場内で座っているアホータローに振られたのである。その時に鳩山がどんな内容を話していたのかは覚えていないが、とにかくその内容に対してアホーが恐ろしく品性の低い態度で、小馬鹿にしたような笑いをしたのだ。そのシーンは一瞬ではあったが、アホーの人間性を余すところなく伝えた映像であった。だから頭に焼きついた。確かにそういう映像があったと思うのだが、ご記憶の方はいらっしゃいますか?
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