日経の小沢粘着に呆れ果てた
「おやっ?」という記事があれば、当然、その揺り戻しもある。
今日(9月17日)の日経朝刊はそんな記事、それも小沢粘着のオンパレードである。
まずは1面に掲載されている政治部長・宮本明彦なる人物の原稿(「軽やか」な首相の戦い)。
「衆参両院をほぼ制する巨大与党を基盤に『政策の一元化』をうたいながらも、首相自身の足元は決して盤石ではない。小沢一郎幹事長には、党と国会運営は『人事を含めて一任された』と機先を制された。この結果、小沢氏の了解なしには予算はもちろん、法案一本通らない。
首相官邸の中には『政治主導』の目玉とれる国家戦略室が新設される。ここには『官僚き加工との対決』を基本スタンスにする菅直人担当相が陣取り、自前のスタッフを動員して予算、外交などの基本方針を決めていくという。首相の権力はがんじがらめに縛られている印象を受ける。
それでいて、補正予算の組み替え、郵政民営化の見直し、温暖化ガス削減の数値目標といった各種公約の結果責任は、ひとえに首相本人にのしかかる。軽やかな割り切りなしに、政権は維持できない。」
小沢一郎も菅直人も鳩山由紀夫自身が指名したのであって、そもそもここ数年はこの3人がトロイカを組んで民主党を運営してきた。そのトロイカを崩さずに霞が関という最大の難敵に立ち向かおうとしているわけだが、それがこの政治部長には「首相の権力はがんじがらめに縛られている印象」となるらしい。この人は自民党政権とともに出世してきたのだろうから、今回の政権交代を機に、自民党と一緒にお引き取りいただいた方がいいだろう。
そして本日の社説。ここでも、
「内閣の下に政策決定を一元化するためには、党との関係も重要になる。民主党は国会運営の最高意思決定機関として鳩山首相や小沢一郎幹事長らで構成する党首脳会議を新設する方針だ。首脳会議の運営を透明にして、小沢氏との二重権力を招かぬようにしなければならない。」
いやはや対小沢に対する粘着ぶりは凄まじい。しかもこの粘着はまだまだ続く。
社説と同じページには「検証 鳩山・一郎政権 『小沢蜜月』どこまで」というタイトルの記事。リードを引用しよう。
「野党第1党からの政権交代を果たした民主党の鳩山由紀夫政権が16日、始動した。8月30日の衆院選圧勝後から、鳩山氏の人事を巡る発言は揺れ動いた。節目となったのは小沢一郎幹事長との4度の会談で、小沢氏と連携する参院民主党も影響力を行使した。『鳩山・一郎政権』の17日間を検証する。」
「鳩山・一郎政権」と来たものである。このフレーズを思いついた記者のハシャギようが目に浮かぶが、実際、「小沢支配」という予断に徹頭徹尾満ち溢れたこの記事はこれみよがしの政局解説で、書いた記者の品性がアホータロー並みの低さであることを想像させる。
「国会の常任委員長や党の役職は内閣の人事と切り離せない。国会・党の人事一任は、閣僚人事の主導権も事実上、小沢氏が握ると党内の多数が受け止めた。菅直人国家戦略担当相、岡田外相は内定したが、藤井博久財務相は確定しなかった。『小沢氏側が難色を示しているのでは』との疑心暗鬼がうず巻いた。」
「『久しぶりだなあ』。16日、小沢氏は国会2階で民主党幹事長室になる予定の部屋に足を運び、つぶやいた。20年前、47歳で自民党幹事長に就任して『剛腕』と名をはせ、執務したのと同じ場所である。入り口には、まだ『自由民主党』の表札がかかっていた。」
書いている記者自身が自分に酔っているという類の原稿で、これはもうニュースではない。
しかも小沢粘着はこれでも終わらない。3面でもまだまだ続く。このページの右半分では「自民党時代と変わらぬ旧来型人事の色彩がにじんでいる」と書いて、民主党内の派閥と閣僚ポストの関係を解説。当然、軸とはなるのは小沢との距離という話になり、「識者はこう見る」というコメント欄では「小沢幹事長の一元権力体制」という政策研究大学院教授のコメントを掲載。
左半分は「政治主導は未知数 戦略局・刷新会議どう分担」という見出しの記事だが、「鳩山内閣の構図」という図表をイラスト入りでつけている。このイラストは鳩山、菅のイラストが胸から上なのに対し、小沢一郎は顔も一回り大きく、しかも全身入りである。そしてこの記事の締めくくりはこうなっている。
「もう一つの課題は民主党内きっての実力者で、社民、国民新両党の信頼が厚い小沢一郎幹事長の存在。政策決定の内閣一元化という鳩山政権の試みは、首相と小沢氏の蜜月関係がどこまで続くかにも左右され、法案を生かすも殺すも小沢氏次第の側面もある。首相は記者会見で『国民の皆様に辛抱強く、政権をお育て願えれば幸いだ』と語っている。」
あのさあ、鳩山新政権というのは、コイズミのあとがアベシンゾーになって、フクダになって、アホーになったという話とは次元が違うんだよ。いつまでも旧態依然のくだらない「政事」解説じゃなくて、もちょっときちんと新政権の歴史的位置づけというのを書いてみろや、、、
ってそんなことを今のマスゴミに期待してもムダか。
ということで、こーゆーくだらない紙面を見たあとはネットで真っ当なコラムを読むと精神が安定する。
・田中良紹の「国会探検」
真っ当な組閣
・白川勝彦 永田町徒然草
時代が変わるとき。
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コメント
全く仰る通りだと思います。
ネットコラムのご紹介、ありがとうございます。
投稿: たかたか | 2009/09/18 16:24
管理人さんも大手新聞なんぞ買わないで、ゲンダイ買いましょう(笑)
私が億万長者なら全マスゴミ買収して、経営陣クビにしてやりますよ!
投稿: さとし | 2009/09/17 18:53
ご指摘のように一部(大部?)のマスメデアの記者は脳動脈硬化が進行し井戸端会議の意地悪おじさんと同じ視点で物を書き発言しています。
小沢二重権力、岡田外しなどなど、やっかみ思惑や陰謀視点の報道にはうんざりです。偏向劣情の社説でなく政策をわかりやすく解説して欲しい。さもないとそうした能力はもうないと判断せざるを得ません。無冠の帝王、今や無冠の低能ということか。
投稿: arz2bee | 2009/09/17 15:37