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2009/07/22

2009年 マスゴミ崩壊

いま佐々木俊尚氏の新刊である「2011年 新聞・テレビ消滅」を読んでいるところである。
まだ読了していないのだが、広告営業の現場にいる私としてはその内容にはいちいち思い当たるフシがあるだけに、読み進めるのが辛くすら感じる。

ただ、この本のタイトルを最初に見たときに思ったことがある。それは、2011年に新聞やテレビはたしかに消滅するのかもしれないが、マスゴミという存在は2009年、つまり今年の時点で崩壊するのではないかとういこと。
それはもちろん来るべき政権交代と関係がある。
日本は霞が関による独裁国家であるというのが私の主張だが、その体制がこれだけの長きにわたって続いた最大の理由は、権力が記者クラブを通してメディアを完全に支配することに成功したからである。
結果、メディアは完全に権力の広報と化した。これがマスゴミと呼ばれるゆえんである。

ところが霞が関と自民党の行きつくところまでいった腐敗、制度疲労とともにマスゴミも完全に衰退期に入った。もちろんその最大の理由はインターネットの登場によるビジネスモデルの崩壊というパラダイムシフトにあるわけだが、もう一つ、そもそもマスゴミが真っ当なメディアから遠くかけ離れた存在に堕落してしまったことが、衰退のスピードをさらに速めている。
その象徴的な出来事が今年3月に起きた小沢一郎秘書の逮捕であったと思う。
この時、マスゴミは気が狂ったように小沢批判を繰り広げ、辞任を要求したが、世論は意外にも大きく動かず、むしろネット上では「小沢は辞任すべきではない」という意見が続出し、メディアの報道に対する疑問が噴出した。
結果的には小沢は辞任したが、権力とマスゴミの初期の目的である小沢の政治生命にはなんの影響も与えることはなかった。
その後も鳩山由紀夫の「故人献金」問題をことさらに大きく取り上げて報道したが、世論に強い影響を与えることはなく、一方で日々自壊の度を強めている自民党については驚くほど批判を抑えて政局的な動きだけを伝える報道に徹しているにもかかわらず、自民党の不支持率は高まるばかりである。

つまり、もはやマスゴミに対する信用は崩壊してしまったのだ。
したがっておそらく、、、
後世の歴史家は2009年を自民党とともに日本のマスゴミも崩壊した年と位置付けるのではないかと私は思う。

先週の月曜日、日経朝刊の「核心」というコラムを田勢康弘が書いていた。総理の座が軽くなったことを嘆く田勢は、「指導者にもっとも必要なのは、自分よりもすぐれた人材をまわりに配することだと言われる。大事なことは指導者個人ではなく、そのシステムそのものなのである。そこを考えないと、民主党政権ができてもまたぞろ1年ごとに首相が変わるということの繰り返しになる。立派な政治家はなぜ出てこないのか、などとないものねだりをするよりも、凡庸な人物でもつとまるような国家運営のシステムをつくるべきである。」と書く。
驚くべき認識である。
なぜ霞が関独裁がこれだけの長きにわたって続いたのか。それは自民党のおよそ凡庸な人物でも政権を運営できるシステムを官僚が作ったからである。が、その結果、このシステムは極限まで腐敗してしまった。
だからいま民主党はこの官僚支配からの脱却を掲げている。
そんなときに「凡庸な人物でもつとまるような国家運営のシステムをつくれ」、つまり官僚による独裁システムを再構築しろと主張する人物がいて、しかもベテランの政治ジャーナリストなのだという。しかもこういう人物が一人や二人ではない。田原総一朗はもちろんのこと、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、日本経済新聞、産経新聞、あるいはテレビ各局にゴロゴロいるのである。
私には彼らの主張は、自壊する自民党の議員が発するのと同じレベルの断末魔の叫びに聞こえる。
田勢は上記の原稿の最後をこう締めくくっている。

「『裸の王様』の政治指導者に衣服を着せなければならない」

「裸の王様」はマスゴミ自身である。

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コメント

社長一人の能力に頼って大規模に運営できる企業は存在しません。社長の意思に反する行動を行う従業員がいて、大規模に運営できる企業も存在しません。

特定人の能力に頼った運営を"人依存"と言ったりしますが、企業などより遥かに大規模な国家について、人依存の度合いを深める方策が得策か否か、私にはかなり納得しかねるものがあります。

投稿: migra | 2009/08/11 13:11

初めてコメントさせていただきます。
いつも楽しく読ませていただいております。

AMラジオすきな管理人はご存じだと思いますが、田勢氏は大沢悠里さんの番組にレギュラーで出てますよね。移動中になんどかこのコーナーを聞くことがあったのですが、政治献金の問題が与党側に及ぶかとの問いに、「及ばないですね~」的なコメントをさらりと言ってくれるので、苦笑いさせていただきました。。

文春の小林信彦に言われるまでもなく、ストリームなきTBSラジオは、安心して聞ける番組が減りました。その分、4月から文化を聞きなおしております。吉田照美のゲストはなかなかいいですし、野村くにまる午前様の第一金曜日、佐藤優さんは必聴です。

またコメントさせていただきます。。

投稿: kumagayapiano | 2009/07/23 20:54

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