アクアライン800円~知事の公約の財源が国税投入というアホらしさ
昨日放送された田中康夫出演のアクセスのバトルトークのテーマは
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千葉県・森田知事が「東京湾アクアラインの通行料を800円にする」と正式に表明。
ただし、その費用は補正予算で国が全額補てん。
あなたはこの値下げに賛成?反対?
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だった。不覚にも私はこの件を知らなかったのだが、つまりこういうことらしい。
(゚Д゚)ハア?
という話である。
知事選において候補者がどんな公約を掲げようが勝手かもしれない。が、結果、当選して公約を実現するにあたって「財源は国から出してもらいます」というのもおかしな話しだが、そう言われてホイホイ出してしまう政府というのはいったい何なのか?
これ、究極のモラルハザードだと思うのだが、、、
さすがにアクセスのアンケートでは7割以上が反対で、これは最初から最後まで変わらなかった。また電話出演したリスナーの中にも同様の疑念を示す人もいたが、なぜかメディアではあまり批判的に書かれておらず、産経になるとこういうふうになる。
そもそも森田というのは完全無所属を自称して立候補した、自称・剣道二段の男である。ところが当選するやいなや与党ベッタリの姿勢を露骨に示している。ま、それは当たり前で、この男は依然として自民党の支部長だったわけだが、そうしてアクアラインの件を森田を持ち出したところ政府はアッサリとOKを出してしまった。これは補正予算から捻出されるため、なんの国会審議も経ないまま認められる。驚くべき話である。
田中康夫の解説によると、その背景には来るべき総選挙で宮崎県知事、大阪府知事、そしてこの千葉県知事を応援バカトリオとして最大限使おうという菅義偉の画策があるらしい。
と、こういう話を聞くと、自民党も墜ちるところまで墜ちたナと思う。
とにかくいまの与党、とくに自民党は選挙に少しでもプラスになるのではないか?ということがあれば、たとえ禁じ手であろうがなんだろうがなんでもパクつく。一方で、選挙をやって負けるのが怖くて解散はズルズルと引き延ばしているのだから、とことん品性の低い政権である。
思うに、おそらくは小渕恵三あたりまでの総理大臣であれば、いくらなんでもこんなデタラメはしなかったのではないだろうか。ここらへんまでの総理大臣は、少なくとも最低限、やってもいいことと悪いことの区別がついていた。しかし森喜朗あたりからそれが薄れ始め、コイズミでその判断基準が完全崩壊、アベ、フクダと続き、いまやアホーで完全アノミー(無秩序)状態となった。
ところがマスゴミはこれを批判するどころか与党の大応援団となっている。
民主党の政策については財源が明示されていないと非難を浴びせて、「これでは政権まかせられない」などと決めつける。一方、与党の15兆円のデタラメ&バラマキ補正予算に対しては民主党に対するほどの非難は浴びせない。どころか、、、昨日の日経の「核心」というコラムでは、「野党、とりわけ民主党の甘口の政権公約が、自公政権のバラマキの誘因になっていることも指摘しておきたい」などと書く始末(筆者は土谷英夫)。つまり政府がデタラメの補正予算をつくった責任は民主党にあるという論法である。そうしてこのコラムは「バラマキ政党は一つでも多すぎるのに『二大バラマキ政党』の共演になってはツケを払わされる納税者はたまったものではない。」と締めくくられるのだが、そのわりにすでにデタラメな予算を組んだ与党への批判はぬるい。
そうして知事選で当選した人物の公約実現の財源が国税の投入であることにほとんど批判らしい批判もしないのだから、メディアがマスゴミと言われるのも仕方がないことである。
こうした政治状況、社会状況を変えるには、とにかく一度、政権交代をするしかない。
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