岸井成格の「説明責任」
もう間もなく始まるTBSの「サンデーモーニング」に、本日も岸井成格が出演するようである。
4月1日にTHE JOURNALにアップロードされた岸井の「小沢秘書逮捕と見るに堪えない政局」には、現時点で91のコメントが寄せられている(重複があるので実際は80ぐらいか)。
数もすごいが、驚くべきはその内容で、岸井の原稿に納得、評価するコメントが皆無なことである。
岸井が格好のネタを提供したことで、はからずもネットで情報を見ている少なからぬ人びとは、権力による印象操作に惑わされていないことを証明した。あえて岸井を評価するならば、その場を提供したことに対してであろう。
さてしかし、毎日新聞特別編集委員という肩書きを持ち、長年にわたって一般人では入ることが不可能な記者クラブに所属する、つまり特権を与えられて取材活動をしてきたプロの記者が書いた原稿に、これだけの疑問が寄せられている。だとしたら、岸井はやはりこの多くの方が発した疑問に対して答える義務があると思う。
そしてそれこそが、説明責任である。
そこで一つの疑問は岸井がこのコメントを見ているかということだ。おそらく岸井は原稿を書くとTHE JOURNALの関係者にそれを(メールかファックスでかで)送り、その関係者がアップロードをしているものと推測される。とすると、原稿を書くだけ書いて、その後どうなっているかはまったく知らない(知ろうとしていない)可能性はあると思う。
でれあば、早急にこの状況をTHE JOURNALは岸井に知らせて反論を促すべきだし、知っていて嵐が過ぎるのを待つとばかりに無視をしているのならば、これこそは無責任である。
ちなみに私はこのエントリーをアップロードする際にトラックバックを送った。しかし、反映されていないので、数日後に再度、送り直してみたが、やはり反映されることはなかった。つまりTHE JOURNALではトラックバックを取捨選択しており、私のトラックバックは許可されなかったわけだが、一応、今回のエントリーも岸井に対してトラックバックを送ってみよう。
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コメント
昔渋谷の毎日カルチャー教室でお世話になりました。
現在多摩大学セミ受講中です。
先生の講義楽しみにしてます。
投稿: 近藤 昇 | 2009/04/17 13:44
政治評論家って何だろう
結局、自分がマスメディアで生き続けるために、たぶん、こう言ったら世論に受けるだろうということを言っているだけのような気がする
それは往々にして敵を作らない、現体制を肯定する日和見な意見で、政治家も彼らも、こういう社会、こういう日本を作るという明確な目標を持っていないのではないか
投稿: 通行人 | 2009/04/06 16:52