不敬企業、不敬メディア
このブログの内容を見て、筆者はどちらかというと左巻きではないかと思われる方が少なからずいるかもしれない。
が、そんなことはありません。
なぜなら、、、
私は大変に今上天皇を敬愛しております(これは過去にも何度か書いているが)。
とくに小泉以降、安倍、福田と続き、ついには史上最低のチンピラ総理を抱える今日、今上天皇がそこはかとなく醸し出すリベラルな雰囲気、国民、そして周辺諸国への柔らかい目線は、この国の信用をつなぎ止める最後の砦となっているのではないかとすら考える次第である。
その今上天皇と皇后陛下がご結婚50年を迎えられたことは誠にもって慶賀に堪えない。
ところが、この慶事を報ずるに際し、本日の日経朝刊1面では両陛下の写真を掲載したすぐ隣に「柏崎刈羽原発 月内にも運転再開」などという記事を掲載している。
私の考えでは東京電力こそは、断トツ日本一の不敬企業である(電力会社はどこも同様だが)。
数日前、日経はこの発電所の運転再開に関して、相も変わらぬ論旨を展開していた。曰く原発はコストが安い、地球温暖化意に有効などなど、、、
これは以前にも書いたが、原発の発電コストが安いなどというのは、放射能廃棄物の処理、あるいは廃炉の処理などのコストをまったく計上していないからでしかない。しかも、これがいったいいくらになるのか?最終処分場を見つけることはできるのか?などといった山積する難問についてはまったくまともな結論が出ていないのである(そうしたなかで、いま六ヶ所村ではこれまでとは桁違いの放射能汚染が進行中である)。
結果、これらのツケはすべて後世に先送りされる。現在、ハチャメチャなことをやっている連中(しかも暴利をむさぼっている)は誰一人として責任をとるわけではない。この圧倒的な無責任は国民に対する挑戦であり、イコール国民統合の象徴である天皇に対する不敬である。
そして、このような不敬企業の記事を、国民的慶事の隣に掲載するメディアもまた不敬である。
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