この国はすでに非常事態に突入しているのではないか?
小沢一郎の検察批判会見以降 の権力による凄まじい捜査情報のリーク、メディア操作を見ていると、この国はすでに非常事態に突入しているではないかと思えてきた。
これは独裁国家の権力者が民主化の指導者を弾圧するのと、もはやまったく同じパターンである。
他国でこのような事態が発生した場合、日本のメディアの連中はこぞって独裁者側を非難し、そのプロパガンダを流しつづける国営放送を信じてはいけないなどとしたり顔で解説してきた。
が、もはや日本の主要メディアは完全にそうした国営放送と同列である。
もちろん、それは以前からわかっていたことではあるが、しかしまあここまでひどいとは思わなかった。
もっとも、ここまで露骨に権力とメディアが自らの意志を剥き出しにするということは、この連中も相当に追い込まれたなかで一か八かの勝負に出ている可能性は高い。
それだけにここは小沢一郎以下、民主党は徹底抗戦していかなければならない。
すでに前原あたりがおかしな発言をしているようだが、ま、これは予想の範囲内。もちろんこの男は権力による仕込みだが、その意図をあまりにも忠実に実行しようとするあまり、やっていることが見え見え。つまりタマが悪い。
とはいえ、主要メディアを手中にしている権力と戦うのは相当にしんどいことで、4、5年ほど前までであれば簡単に勝負はついていただろう。
しかし、いまはネットがある。権力の側もこの相手との対戦だけはまったくの未経験である。しかも、すべてのものごと、事象をコントロール可能にしたがる官僚にとって、ネットだけは得体が知れないだけに不気味なはずだ。
そう考えると、今後の流れの一つのキーファクターはネットにあるような気がする。
既存のマスメディアが権力側に堕ちた状況で、ネットの中にどれだけ対抗勢力ができるのか。
氏家斉一郎が言うように読売新聞150年の信用に比べればブログなんぞに書いていることは何ほどの影響力もないのか、それともこれほどまでに露骨な権力に対峙できるだけの力を持ちつつあるのか?
個人的には後者であって欲しい。
したがってこのブログでもほんの微々たる音量ではあるが、ノイズを出し続けてみようと思う。
なぜならネットには塵を山にするだけの力があるはずだから。
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