小沢関連~検察リークの手口
いささか古いが、3/19発売のFRIDAYに興味深い記事が出ていた。1C2Pの記事で、タイトルは「小沢一郎『検察に白旗』で代表辞任→政界引退危機」。
書き出しは、
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民主党の小沢一郎代表(66)に、「Xデー」が近づいている。3月24日、中堅ゼネコン西松建設の不正献金に絡み、先日逮捕された小沢氏の第一秘書・大久保隆規容疑者(47・製紙資金規正法違反)の拘置期限が切れるのだ。子のひ、同容疑者が「起訴」されるか、それとも別容疑で「逮捕」されるのか、いずれにせよ、小沢氏にとって“大いなる決断”を迫られてる可能性が高まっている。
民主党中堅議員の一人がこう危惧する。
「仮に、言われているような『あっせん利得罪』などで再逮捕まで行かなくても、大久保氏が起訴されるだけで、小沢氏は道義的責任を取らなくてはならない立場に追い込まれます。民主党内でも小沢擁護論は小さくなりつつあり、幹部らは『とにかく時代の推移を見守れ』と言い出しています。少なくとも、代表辞任は余儀なくされるでしょう」
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この記事はその後、検察の情報リークに対する不信へと続くのだが、興味深いのは下記の部分である。
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「特捜部は幹部が直々に各社の司法担当記者を呼び出して、“小沢案件”の情報をリークしています。各記者と個別に話をし、その記者の事件への理解度を見極めた上で、適当と思える情報を与えているようなのです。ここまでやるのは異常ですよ」(全国紙社会部記者)
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なぜ検察はそれほどまでに執念を燃やすのか。
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「いま司法界では、5月下旬に裁判員制度を導入することを目指していますが、小沢氏はこれに強く反対し、民主党が政権を獲ったら制度導入を延期すると公言していました。実はこの制度、最高裁判所が所管になっていますが、実質的には検察庁が主体となっており、樋渡利秋・現検事総長の肝煎りと言われる制度なのです。そういう意味でも、小沢氏は当局にとって非常に都合が悪いソン誘いと言えます」
いずれにせよ、この並々ならぬ検察の執念により、小沢氏はいずれ「白旗」を掲げざるを得なくなるとの見方が強まってきているのは確かである。
「大久保容疑者が起訴され、有罪の疑いが濃厚だということになってくると、やがて小沢氏本人が政治資金規正法の『会計責任者監督義務違反』に問われることになる。そうなれば最悪の場合、公民権停止5年の処罰が下り、完全に政治生命が絶たれるだろう。小沢氏は代表辞任どころか、議員辞職せざるを得ない状況になる」(自民党代議士の一人)
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昨日のアクセスで上杉隆が電話出演し、記者クラブの問題についてコメントしていた。民主党が政権をとった場合は官邸も含めて記者クラブをオープンにするといった小沢一郎のコメントは画期的であると評価していたが、それはその通りである。が、現状では民主党以外のクラブの会見にはクラブ加盟社しか入れない。
したがって週刊誌の記者にとっては、会見や懇談に出席していたクラブ加盟者の情報が重要なソースになる。なので、検察の意を汲んだ記者の情報にどうしても振り回されることになる。
この記事はさしずめその典型だし、自民党代議士の完全に誤ったコメントを、この時点で(校了は3/17ぐらいだろう)書いてしまっているところに欠陥がある。
とはいえ、検察のリークの仕方に関する「全国紙社会部記者」のコメントは注目に値する。
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コメント
政府は、小沢一郎情報をリークした検察幹部を秘密漏えいで追及しろ。
投稿: しゅう | 2010/01/16 14:44