好きではないけど大した国~オバマ当選の感想を少しだけ
フィデル・カストロが好きな私は基本的に反米である。とくにこの8年間はある意味、心地よく反米していたのであるが、今回の大統領選挙の結果を見るとやはりアメリカという国に畏敬の念を抱かざるを得ない。
口先だけで新自由主義だとか競争などと唱えながら世襲が跳梁跋扈する国と、完全な競争を勝ち抜いて黒人の大統領を誕生させる国とでは彼我の差は明らかである(もちろんアメリカの差別構造がなくなったわけではないが)。
考えてみると2000年以降、森→小泉→安倍→福田→麻生と続いた自民党政権がそれなりに持ちこたえられたのは、アメリカの大統領が日本並みにバカだったからではなかろうか。
ブッシュと小泉、あるいは安倍、福田が並んでいる映像というのは、おぞましいけれども両者のレベルがほぼ同じという意味では鑑賞に耐えられた。ブッシュと麻生でもおそらくそうだろう。
が、オバマと麻生がもしツーショットで並んだ映像を見たら、、、
これを想像するだけで私は慄然としてしまうのである。
これはおそらく日本にとって国辱的な映像になるだろう(別に相手に辱められているわけではなく、とにかく自分たちが情けないという意味で)。
とまあそんなことを考えると、麻生が「オバマにすぐには会いに行かない」といっているのは正解だと思う。オバマ当選にあたって「日米同盟をさらに強化云々」という最低のコメントしか出せない人間がノコノコと訪米してオバマと並んだら、あまりのレベルの差に国民の士気がさらに下がるし、日本の国際的な地位はさらに失墜する。つまり国益を損なうわけで、もはや日本の民主党も「自分たちの選挙に有利になるならば、麻生がどれだけ恥をかいてもかまわない」などという考え方は捨てて欲しいものだ。
日本では過去の植民地支配について「侵略国家は濡れ衣」などと発言した(しかもそれがアパグループの懸賞論文だというのだから呆れる)現役の空幕長に対して、役職は更迭されたが6000万円もの退職金が支給されるという。
一方、アメリカでは共和党員であるパウエルが選挙戦中にオバマ支持を表明した。イラクでの日本人人質事件の時のコメントといい、このパウエルという人物の発言を見ていると、アメリカと日本では制服組のレベルにも雲泥の差がある。
このたびの大統領選を見て、私は依然としてアメリカという国を好きにはなれなかったが、しかし「大した国だナ」と思った。
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