中日新聞の気骨
昨日、なんとなくテレビを見ていたら新聞社系のジャーナリストが、現状の政局を「奇妙なべた凪だ」と評して解説していた。
これだけ問題が山積しているのに動かない政治というのも不思議だが、それをただ解説している新聞記者というのもまた退廃の極みである。
かつての新聞というのはもう少し骨があったし、地道な取材活動を続けた結果のスクープ、いわゆる調査報道のようなものがもっとあったと思う。
なんていうことを書こうかと思っていたら、中日新聞で「トヨタの足元」という連載をやっていることを知った。
その第1回はこれ。
中日新聞がこれだけトヨタのことを書くのは確かにすごい。
ひょっとして両者の間で何かトラブルが発生したのではないかとさえ思ってしまうほどだが(たとえばトヨタが出稿量をドカンと減らすというような)、そうでないならば現場の記者、あるいはその上にいるデスクは大したものだと思う。
中日新聞は依然としてジャーナリズムを担う存在であることがわかった。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
中日(&東京)新聞は、トヨタの痛いところを突く記事が確かに多いです。
現在騒がれているシートマットの件も、一面トップで社会面でも詳細に扱っていました(他紙も?)。
そう言えば、東京新聞の購読を始めて1年以上になりますが、広告を見て気付くことがあります。
通信販売、旅行代理店、健康食品や精力剤など、地方紙にありがちな広告が目に付くのですが、
・耐久消費財の広告が少ない
・企業の全面広告が皆無
(私が知る唯一の例が、ヤマダ電機の新年特別セールの両面広告)
日経には、無節操なまでにこれらの広告が氾濫していたので、東京新聞が特別という話ではないのかもしれませんが…
大企業の広告依存度が低いことで、結果的に記事の内容が干渉されない面はあるかもしれませんね。
そう言えば、トヨタ車の広告を見た記憶がありません。
新聞社経営の厳しい中、意識的に広告を選別しているとしたら、経営者の気骨は凄いとしか言い様がありませんね!
投稿: 悪代官 | 2009/11/16 01:08