« フィデル・カストロの引退に思う | トップページ | フィデル・カストロの価値 »

2008/02/21

煮えたぎってた伊集院光

今週は2カ月に一度のラジオ聴取率調査週間。
したがって各番組ともスペシャル企画を盛り込んで聴取率を上げようと必死である。
どの番組もしばらく前からスペシャルウィークの企画を宣伝、普段はないプレゼント企画なども用意している。

ところがここ最近の「伊集院光 深夜の馬鹿力」はスペシャルウィークの予告をしていない。
でも、何か企画ぐらい用意しているのかなと思って18日深夜の放送の録音を聴いてみたら、、、

冒頭からスペシャルウィークの「ス」の字も出ないフリートーク。
それがいつもよりも長い。
止まらない。
ものすごい迫力のフリートークのまま1時台終了(ちなみに私はラジオをパソコンで録音している時、1時間ごとにfileを区切っている)。
そして2時台。
どうやらフリートークの企画もちょっとは考えてあったらしいのだが、「もう今日はフリートークスペシャルにしてくんない?」ということで、そのままマシンガンのようなフリートークで番組は終了した。

いやはや凄かった。
濃ゆかった。

もともと伊集院のフリートークは抜群であるが、ぶっ続けで2時間、リスナーを飽きさせずに(どころか聴き入らせる)話し続けられる芸人というのは今どきそうはいないだろう。深夜放送というのは交通情報やニュースが入らない分、実際の番組の時間も長い。その長い時間をテレビとは異なり「言葉」だけで勝負しなければならないのだから、これはよほど中身のある人間でないと喋り続けられるものではない。
もう数年前ぐらいのことかもしれいなが、週刊文春の連載コラムで小林信彦氏が「伊集院という人は本人がどう思っているかは知らないけれども、今が芸人としてもっとも充実している」というようなことを書いていたのを記憶しているが、その充実ぶりにますます磨きがかかっているということか。

この伊集院の2時間ぶっ続けフリートークを聴いた後、そのまま翌日放送された爆笑問題カーボーイの冒頭の録音も聴いてみた。こちらは田中裕二が巨人のキャンプ地に訪れた際のネタでのフリートークであったが、正直、伊集院の放送を聴いた後だとその力量の差が歴然としていた。ま、これは致し方のないところだと思うけれども、太田光でもあれだけ喋れるかどうかは微妙なところだろう。

伊集院がやっているもう一つの番組、「日曜日の秘密基地」のゲストコーナーに出てくるゲストの話を聴いていると、しばしば彼らが伊集院を高く評価しているフシがうかがえる。先日の放送で言えば綾小路きみまろがそうだったし、昨年の後半あたりだと茂木健一郎や徳光和夫も同様だった。
同業者たちも伊集院の力を認めているのだから面白いはずだが、ちょっと気になるのは次回の秘密基地。
こちらはスペシャルウィークの企画満載のようだが(しかも面白そう)、伊集院がそれとは別に何かを話すらしい。その内容については「当日のお楽しみ」ということで番組は終わってしまったのだが、今週はそれが頭のどこかにずっと引っかかっているのだった。

|

« フィデル・カストロの引退に思う | トップページ | フィデル・カストロの価値 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 煮えたぎってた伊集院光:

« フィデル・カストロの引退に思う | トップページ | フィデル・カストロの価値 »