トップリーグ-東芝府中対NEC
昨日の午後テレビで東芝府中対NECの試合を見た。
ラグビー観戦歴は野球の次に長いが、ここ数年は主たるラグビー観戦はほとんど12月前半で終わってしまい(つまり大学中心)トップリーグの試合は年に数試合しか見ない。したがってここのところの順位も三洋がトップであり東芝が2位だったことを知っているぐらい(ちなみに私は基本、東芝ファンである)。
とまあそれぐらいの知識で前半の途中から見始めたのだが、、、
これが面白かった。
久々にラグビーを堪能した。
前半は東芝ペース。相変わらずCTBスコット・マクラウドの動きが素晴らしい。そしてベテランFL渡辺、新人No8豊田、いつの間にか復帰していたFB立川。その他の選手も何しろ全員がフィットしており(これはNECも同様)東芝21-5NECで折り返す。
が、もちろんこのままでは終わらない。後半の得点は東芝0-28NEC。終わってみれば21-33でNECが勝っていた。
この後半で東芝が逆転されたのはFL中居がシンビンで10分間の退場をしていた時だ。このときにNECのFLセミシが爆発、あっという間に連続トライをとられてしまったのであった。
ゲーム展開としてはそういうことなのだが、とにかく両チームともリーグ戦とは思えない、まるで一発勝負がごとき気迫、充実ぶりである。接点の攻防は激しく見ている方は息つくヒマもない。NECも強いが私見では東芝の圧力も凄まじく、時々、ものすごいボールの奪い方をしていた。
ただしNECの防御も強い。とくに東芝を相手にするときのNECのねばり強さというものは特筆もので、昨日もあれだけ充実していた東芝を相手に後半は得点を許さなかったのだがら大したものである。
最後の10分ほどは東芝が同点トライを狙って攻め続け、それに対してNECが徹底防御。が、ノーサイド寸前に東芝のパスをNECがインターセプトしてトライして勝負は決まった。
実は昨日は一瞬だけ「秩父宮へ行ってみようかな」と思ったのだが、なにしろ寒いし若干の雑用をしてまで1時間かけて東京へ出る気がしなかった。最近はケーブルテレビでラグビーもほとんどの試合を見ることができるからありがたい時代でもある。
が、ああいうゲームを見ていると生で観戦したかったなと思うし、実際、スタンドで観戦していた人はテレビで見ているよりも100倍面白かったと思う。
あらゆるジャンルにおいてそうだが、ライブというものにはその場にいる人にしか感じることができないものがある。これだけテレビが多チャンネル化しyoutubeやニコニコ動画があらゆる動画がアップされても、これだけはテレビやパソコンの前では感じることができない。
つまりテレビやネットが進化すればするほど、一方でライブの価値もますます上がっていくわけである。
と、まあこれは久米宏や伊集院光の言っていたことの受け売りなのだが、たとえば伊集院が例としてあげたのはいっこく堂の腹話術。このすごさはテレビでは絶対に伝わらないという。というのもテレビ画面でいっこく堂が口を動かさないで腹話術で話しても、これはナレーションとまったく変わらないわけで普通の画面でしかない。ところがライブでこの腹話術を見ると、見ている方はまるで「ひょっとして、いまオレいっこく堂の声がテレパシーで聞こえちゃったんじゃねーの?」と感じるという。その「ざわざわ」する感じはテレビでは絶対に伝わらないと伊集院はいう。
話がズレてしまったが、そういうわけで今年もヒマを見つけてはラグビーにサッカー、野球を観戦して、ついでに落語なんぞも聴きに行こうと思うのであった。
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