どうした週刊文春
文藝春秋という会社の全体的な「社論」の方向性に私は賛成ではない。
しかしテレビや新聞が権力の手先に堕ちたこのご時世における文藝春秋、週刊文春の頑張りは高く評価しているし、また広告を含めた商品としての「雑誌の出来映え」もきわめて高い水準にあると思っている。
それだけに今週の週刊文春の巻頭グラビアには「おやっ?」と思わずにはいられなかった。
ご覧になった方も多いと思うが、今号の「原色美女図鑑」に登場しているのは小池百合子である。しかも誌面を見ると防衛大臣に密着した形で撮影されている。
百歩譲って、、、
女性初の防衛大臣というものにニュース性がないことはないだろう。しかしながら時は参議院選挙まっただ中である。しかも失言で辞任した前大臣の後継として、まさに選挙のための人気取りとして起用されたような人物を雑誌の巻頭グラビアに掲載するのは、政権与党の露骨なプロパガンダに手を貸したと言われても仕方がないだろう。
しかも活版ニュースページの選挙に関するワイド特集のなかには「小池百合子総理誕生が見えてきたって」という記事まである。
ここまでくると文春と小池百合子(あるいは自民党)との間で何かあったのではないかもと思えてくる。
小池百合子に関する何かのネタをつかんだ文春がこれを追いかけたものの実はこれがガセだった、しかも取材の過程で行き過ぎがあり小池側の大反撃をくらった結果、手打ちをしなければならなかったというような。
この想像があたっているかどうかはわからないが、新聞広告や車内吊り広告に「原色美女図鑑」が出ていないのも奇妙である。となると前述のようなことがあって小池と取引をしなければならなくなったが、この時期にそんなことをやったのではさすがに現場が持たない、そこでせめて中吊りからは外したというようなことはあるかもしれない。
そうではなく、単純に小池百合子のグラビアがいいと思って掲載したのであれば、結局文春も「そんなもの」ということになる。
真相が知りたいところである。
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