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2007/03/06

雑誌の危機 (3)

 雑誌広告を見る場合、もっともわかりやすいのは表2、表4(いわゆる特殊面)のセールス状況である。多くの雑誌の場合、この特殊面に関しては電通、博報堂DY、ADKをはじめとする代理店が自社枠として(代理店枠)、あるいはクライアント自身が既得権(実績)として所持している(クライアント枠)ことが多い。結果、媒体社側にしてみればこの面は代理店枠、クライアント枠であるがゆえに、さほどセールスに労力を割かなくてもお金が入ってくるという好ましい状況があった。ところが近年、この特殊面を下りるクライアントが少なからず出てきた。その状況が真っ先に出現したのが週刊誌である。
 ところで雑誌に広告を出すのにどのぐらいの金がかかるのかを知っている人は案外と少ないだろう。実はこれを知るのは簡単で、各出版社のホームページには必ず広告に関するリンクが張ってあり、ここへ行けば料金表を見ることができる。
 たとえば講談社。ここを見ると週刊現代の表4は245万円、表2は見開きで380万円、カラー1Pは185万円である。フライデーは表4が300万円で表2見開きが460万円でカラー1Pは220万円である。ちなみにファッション誌のViViは表4が270万円で表2見開きが400万円、カラー1Pが190万円だ。
 これを高いと見るか安いと見るかは人によって異なるだろうが、少なくともWebが出現した今日、これは決して安い金額ではないだろう。
 しかもViViが月刊であるのに対して週刊現代、フライデーは週刊である。つまり週が改まれば新しい本が書店、コンビニに出回るわけで、古くなった本は返本されるのである(もちろん公共施設や病院、あるいは美容院などに置かれつづけることもあるが)。
 それでも出広した料金に見合うだけの効果があれば問題はない。

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