2012/11/26

脱原発グループ結集の動きにに対して再び始まった小沢叩き

滋賀県の嘉田由紀子知事が新党を作り、そこに国民の生活が第一、みどりの風、、「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党(脱原発)」が合流する動きが出てきた。

これは大歓迎で、脱原発の勢力が一つのグループで選挙を戦うのは大変に結構なことだ。
しかし、こうして小沢一郎を含むグループが動き出したことで、またぞろ小沢叩きが始まる可能性も高い。
今日のTBSラジオ「荒川強啓のデイキャッチ」では、このニュースの解説のために出てきた山田という時事通信の解説委員が、早速、必死になって揶揄するような発言を繰り返していた(クルマに乗りながら聴いていたので定かではないが、山田は「(脱原発グループの結集は)やめて欲しいんですけどね」と言ったような気がした)。

ところで、この小沢叩きの先触れなのかもしれないが、本日の朝日新聞では、性懲りもなく「総選挙・政治とカネ―どの政党が正せるか」と題する社説を書いている。以下はその全文。

 政党交付金の制度ができたとき、腐敗の元凶の企業・団体献金をなくし、清潔な政治を実現するステップだと説明された。
 だが20年近くが過ぎた今も、あて先が個人から政党支部に看板がえしただけで、献金が続いていることに変わりはない。
 骨抜き、とはこのことだ。
 あろうことか、旧来の政治との決別をとなえ、企業・団体献金の禁止を党規約に盛った日本維新の会も、この方針をあっさり撤回してしまった。
 橋下徹代表代行は「ちょっと修正をかけた」という。何のことはない。合流した太陽の党にならった、つまり、企業・団体にすがる古い勢力と同じ道をゆくという話ではないか。
 政治とカネ。今回の総選挙でも忘れてはならない課題だ。
 民主党政権はこの醜聞でつまずき、輝きを失った。
 鳩山由紀夫氏は、母親から毎月1500万円もの金を受けとりながら「秘書に任せていて私は知らない」と述べ、その元秘書は政治資金収支報告書にうそを書いたとして有罪になった。「裁判が終われば使い道を明らかにする」という氏の約束もほごにされ、不信を残した。
 小沢一郎氏をめぐる政治資金事件も同様である。
 本人の無罪は確定したが、元秘書3人は一審で有罪判決をうけた。「収支報告書など見たことがないし、見る必要もない」と法廷で言いきった小沢氏に、国民はあぜんとした。
 民主党には、労組からの違法献金で辞職した議員もいた。にもかかわらず、政治の浄化をうたった3年前の政権公約の実現にむけて、党が一生懸命汗をかいた跡は認められない。
 自民党も相変わらずだ。今回の公約集にも、「政治資金のより一層の透明性を確保する」との抽象的な一文が、言い訳のように書かれているだけだ。
 企業・団体献金の禁止をはじめとして、とるべき手立てははっきりしている。
 政治家が資金管理団体や政党支部など多くの「財布」をもつ現状をただし、金の流れを一本化して見えやすくする。
 会計責任者の「選任」と「監督」の両方に落ち度がなければ政治家本人の責任は問えない。そう定めている現行法を改め、言いのがれを封じる――。
 政党が乱立し、どこも独自の色をみせようと懸命だ。
 今こそ政治とカネについて明確な主張と具体的な改革案を示し、自分たちの姿勢をアピールしてはどうか。政党のやる気、そして国民感覚との距離を測るうえで、格好のテーマである。
(※注太字はブログ主)

民主党が輝きを失ったのは、検察による小沢一郎への冤罪捏造をメディアが総動員で煽ったからだと私は考える。結果、小沢一郎は確定的だった総理大臣の座に就くことができなかった。
朝日社説は「元秘書3人は一審で有罪判決をうけた。」と書いているが、先日の小沢の二審判決では、「政治資金収支報告書への虚偽記入についての小沢氏の故意を否定しただけでなく、更に踏み込んだ事実認定を行い、重要な事項について、実行行為者である秘書の石川知裕氏及び池田光智氏について虚偽記入の故意がなかったと認定した」(郷原信郎が斬る~ 陸山会事件の構図自体を否定した控訴審判決とマスコミ・指定弁護士・小沢氏の対応)のである。
にもかかわらず、そういうことは一切触れぬまま、相変わらず「政治とカネ=小沢一郎」というイメージを刷り込んでいる朝日新聞には「あぜん」とする以外にない。

ところで、昨日の日経朝刊には「引退議員に聞く 大連立頓挫、国に損失 外交修復10年かかる」と題して福田康夫のインタビューが掲載された。この内容が興味深かったので最後にちょっと引用しておく。

 ――第三極の核になっている日本維新の会の橋下徹代表代行をどう評価していますか。
 「いわく言い難しか。万能な政治家はいない。だれか一人に期待するのはやめた方がいい。個人プレーに引きずられてマスコミが右往左往すれば国民が路頭に迷う」
 ――小沢氏と模索した大連立構想は実現しませんでした。
 「小沢氏とは社会保障国民会議を立ち上げるという話はした。すなわち消費税で財源を補填していこうということだ。しかし消費税までは言及していない。連立の話を決めてから政策を議論しようと。その前に党の了承をとってくると言って彼は部屋を出たけど、駄目だった。全部パーです。大連立に反対した人たちは一体何を考えているのか。この3、4年は無駄というか損しちゃったよね、日本は
 ――今後は政治にどうかかわっていきますか。
 「これからは他党ではなく、メディアをチェックする。目先の視点ではなくロングタームで考えてほしいね。たくさん政党ができて、自己宣伝を一生懸命している方が得だという感覚を育ててしまった」
 「異常な状況をつくった政治の責任はもちろん、メディアの責任もある。郵政解散の時は『刺客』に関心がいき、前回の衆院選で民主党はマニフェスト(政権公約)にお金がなければできない政策ばかり羅列したが、できなかった。しっかり検証して分析してほしい」
※(太字はブログ主)

私とは基本的な考え方の異なる福田康夫のインタビューに全面賛同はできないが、しかし傾聴に値する部分も多々ある。
総選挙後の流れは自公民である可能性が高い。そしてきっとメディアはそれをプッシュするだろう。
一方、福田と小沢の大連立は幻に終わった。「徹底的にポピュリズムを排した」という福田と小沢の連立に反対したのは現在の民主党執行部の面々であり、マスメディアであることを銘記しておく必要がある。

とここまで書いたところで今日の小沢一郎の会見映像を「ニコニコ生放送」のタイムシフト視聴で見たのだが、小沢は有利と言われる原発の発電コストについて、廃炉コスト、放射性廃棄物の管理コストがまったく反映されていないことを指摘している。この認識はまったく正しい。
が、それだけに、この石原チンタロー慎太郎・橋下徹の「現有議席で泡沫第三極」とは異なる新たな「脱原発第ニ極」をマスメディアがどう報道するのか。注視する必要がある。

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2012/11/24

本当の勝負は来年の参議院選挙 ~ マスメディアの「生活隠し」と小沢一郎の戦略

本日の日経2面(総合)。社説左には「党の顔 前面に」というタイトルの記事がある。リードは以下のようになっている。

 12月16日投開票の衆院選に向け、民主、自民、第三極がそれぞれ党首級を前面に押し立てる選挙戦略を動かし始めた。民主党は野田佳彦首相(党代表)が消費増税など「決める政治」の実績を訴える。自民党は安倍晋三総裁に加え、地方で支持が根強lい石破茂幹事長との二枚看板で対抗。第三極の日本維新の会は橋下徹代表代行が全国行脚して票を掘り起こす。
そして「民主 野田首相 『国防軍簡単にできない』 決める政治を訴え」、「自民 安倍総裁 『首相は人の悪口ばかり』 石破氏と二枚看板」、「維新 橋下代表代行 『選挙区調整じゃんけんで』 知名度生かし行脚」というタイトルをそれぞれつけて写真つきで書き分けている。

そこで、次に以下のエントリーを読んでいただきたい。

・田中良紹の「国会探検」
「第三極」か「第二極」か

田中良紹氏は言う。

 実は民自公3党はどんなに激しく相手を批判しても選挙後は手を組まざるを得ない運命にある。「ねじれ」で政権運営が全くできなくなるからだ。国民が「政策」の対立なんぞに目を奪われていると「争点隠し」に騙される事になる。「政策」よりも大事なのは数の論理である。「政策」はごまかせるが数はごまかせない。

 仮に次期総選挙で安倍自民党が大勝しても、参議院で民主党の協力を得ない限り安倍氏が政権公約を実現する事は絶対に出来ない。そのため民自公は運命共同体なのである。民自公が怖いのは「第三極」の勢力が伸びる事で、そのためにも民主と自民は対立を強く見せつける必要がある。
(下線強調部分はブログ主)

では、その第三極は維新なのかというと、それは違うと私は思う。
なぜなら、維新は民主と自民が対立していることを前提として存在しているからだ。
そして、民主、自民が衆議院で両方とも過半数を取れない場合にキャスティングボートを握るという戦略だろう。
ところが実際には民主と自民は対立しておらず、参議院の構成を考えれば協力さぜるを得ない運命にある。
したがって、維新が政権の枠組みにもぐり込むことができたとしても、所詮は泡沫ということになる。

では、本当の三極、二極になりうる三極はどこかといえば、国民の生活が第一を中心とした勢力だろう。
なぜなら、原発、TPP、消費税という主要な争点で民主、自民と決定的に対立しているからだ。
しかし、ではこの勢力が今度の総選挙で勝てるかというと、それは難しい。第一、それだけの数の候補者も立てられないのが現状である。

だが、、、
と私は思うのだ。
実は来年は参議院選挙がある。もし、今回の総選挙で国民の生活が第一のグループが二極の足がかりを掴むことができれば、来年の参議院選挙で勝負をかけることができる。
なにしろ日本の政治においては参議院選挙が重要な意味を持つことは近年の政局が証明している。
とすると、小沢一郎は当然、そこまで見据えた上で、動いているだろう。
2007年の参議院選挙で小沢は民主党を圧勝に導いた。それが政権交代への大きなきっかけとなったわけだが、しかし小沢本人は検察が捏造した「事件」によって代表の座を追われ、本当の意味での権力を握ることはできなかった(その後、菅直人を相手に民主党代表選を戦ったが、この時にもし小沢が勝った時のために、虚偽の捜査報告書によって導かれた検察審査会の起訴議決がセッティングされていた)。
そこで小沢は再び参議院選挙からやり直そうとしている。その前段階が今回の総選挙なのだと私は思う。

そして、メディアはそれに感づいているから、必死になって橋下という泡沫を第三極の代表として扱い(それにしても大阪市長という職はどれだけヒマなのか)、露骨なまでの「生活隠し」をしているのではないだろうか。

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2012/11/20

小沢無罪判決確定で、最低限の責任も放棄するマスメディア

「陸山会事件」で小沢一郎の高裁無罪判決が出て以降、気がついた時にはテレビで報道系の番組を見るようにしていたのだが、各局に共通するのはその扱いの小ささだ。

たとえばTBSのサンデーモーニング。コメンテーターとして出演している毎日新聞主筆の岸井成格は、2009年3月の「西松事件」以降、小沢批判をしてきた急先鋒である。

小沢秘書逮捕と見るに堪えない政局(2009年4月1日)

上記のリンク先の文章にはこう書いてある。

そしてこれ(※ブログ主注 検察が捏造した西松事件)を許せば、政治資金規正法上、個人に対する企業・団体献金をいくら禁止したって意味が無いから、検察としてはこれを見逃すわけにはいかないという意図なのだろう。これは推測だが、今回の事案でここまでやる、それも公判でやるということは、これ以外になかなか考えにくい。
(中略)
だからこそ選挙全体、政局全体を考えて、小沢代表本人が決断(※ブログ主注 民主党代表の辞任)するべきで、私は「早ければ今すぐにでも」と先週27日朝のテレビ番組でも言ったが、検察が「重大悪質な事案」として公判で明らかにしていく、証拠は固めていくという裁判を抱えた人が、果たして総理大臣になれるのかということになる。

これは当時のマスメディアの典型的な主張で、各媒体が繰り返して同じ内容の報道を垂れ流し(この間、小沢の名前を流す時にはしばしば、頭に「西松建設の巨額献金事件」という語句を付け足した)、挙句に「小沢代表は辞任すべきだと思いますか?」という世論調査をやり、さらに小沢バッシングの風圧を強め、結果、小沢は粘ったものの最終的には総選挙前に民主党代表の座を降り、総理大臣への道を断たれた。

では、岸井が今回の小沢の「陸山会事件」二審無罪判決に対してどういうコメントをするのか? 私は興味があったので、先日の「サンデーモーニング」(TBS)を見たのだが、驚くことに岸井は何もコメントをしなかった。
というか、そもそもこのニュースは番組が始まってから1時間半ぐらいたったあとの1週間を振り返るコーナーのなかでサラッとビデオを流しただけだったのだ。

これには呆れてしまったが、私の見た報道番組は、すべてこれと同じパターンだった。

たとえば「とくダネ!」では、政局が騒がしくなると毎朝のように田崎史郎出演して得意げに解説する。したがって、かつては番組の冒頭から薄笑いを浮かべつつ小沢をボロクソに言うのが定番だったが、二審判決後の「とくダネ!」では田崎がスタジオにいる間にはこのニュースを扱わず、番組開始から1時間半ぐらいたった、やはりフラッシュニュースでサラッと流しただけ。

これは昨日の小沢無罪確定以後もまったく変わらない。

たとえば夕方のTBSのニュース。やはり小沢叩きの急先鋒を務めた杉尾秀哉がコメンテーターのこの番組でも、杉尾は一切無言でVTRを流すだけ(ちなみに、このニュースを紹介した女子アナは「水谷建設の裏金を小沢側に渡した」という捏造証言ビデオを「JNNのスクープです」と言って紹介したのと同じ人物だった)。
NHKニュース9の大越健介も同様だった。

ちなみに、私が見た番組のすべてに共通するのは、

・まず番組冒頭では政局のニュースを延々と流す。それも維新の会が中心のものが多く、また世論調査の結果などを交えて国民の生活が第一の支持率が低いことをさりげなくアピール。
・さらに他のニュースを流し、1日(あるいは1週間)のニュースのまとめの中で「小沢無罪」を紛れ込ませて、キャスター、コメンテーターは一切何も喋らずに次のニュースへ移る。
・VTRの内容は、検察審査会の強制起訴のあり方に問題があることを強く示唆する。

ということ。
つまり、ここには2009年以来の自らの報道姿勢に対する検証の姿勢は一切ないのである。

もちろん、マスメディアにそんなことははなから期待できないことは、こちらも承知している。が、しかし少なくとも自分たちがあれだけ罵倒して足を引っ張った政治家の無罪が確定したのだから、せめてどんなクソコメントでもいいから発言するのが、世論に大きな影響を与えているキャスター、ジャーナリストの最低限の務めであり責任ではないのか。

そういう姿勢が一切なく、自分たちに都合の悪いニュースは横並びで黙殺をするマスメディアは、一方で今日も来るべき総選挙の世論操作に余念がない。

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2012/11/17

三宅雪子さんの千葉4区勝利を心よりお祈りいたします!

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