2015/03/11

ブログ再開と『東京電力福島第一原発事故とマスメディア』緊急値下げのお知らせ

東日本大震災、福島第一原発の破局事故から4年がたち、事態の混迷度はますます深まっています。
そうしたなか、近年、当ブログは更新頻度が下がっておりましたが、危機的な状況に鑑み、再度、力を入れてみたいと考えています。
また、2006年のブログ開設時から一貫して原発とメディアの問題を指摘してきたエントリーをまとめて電子書籍化した『東京電力福島第一原発事故とマスメディア』(2011年7月発売 定価500円)を本日より3月24日まで、以下の電子書店で150円(税抜き)で販売いたします。
是非、ご一読いただければ幸いです。

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2012/05/08

「こどもの日」に全原発停止
~ 嬉しいけれど、喜べない その2

その1より続く)

1999年9月30日、東海村でJCOの臨界事故が起きた。
この日は中日ドラゴンズがセ・リーグ優勝を決めた日で、私は午後から会社の半休を取って神宮球場へ出かけていたので、事故のことを帰宅するまで知らなかった(当時は携帯でニュースなど見られなかった)。
早速、パソコン通信で情報を確認すると、大変な事故であることがわかったが、ここでもメディアの伝えるニュアンスとパソコン通信から入ってくる情報は相当に異なっていた。

2002年10月、私は勤務していた会社で編集部から広告部へ異動する。
それまで広告に関する知見はほとんどなかったが、営業の現場を経験するなかで、東京電力が想像以上に有力な広告主であることを知った。
私の勤務していた会社は女性誌を中心に発行していたが、たとえば30代以上の主婦向けファッション誌には「オール電化住宅」の広告が入る。しかも、雑誌広告の売上げが落ち込んでいくなかで、定価ベースの広告料金を払ってくれる貴重なクライアントの一つだった。
そして2006年から当ブログを書き始めた私は、以後、原発についてかねて思っていた懸念、あるいは電力会社とメディアの関係を時々、書くようになった。
そうして2011年3月11日に東日本大震災が起きて、福島第一原発は破局事故を起こした。

こんな私であるから、こどもの日に全原発が停止したしたのはもちろん嬉しい。良かったと思う。
だが、手放しで喜ぶ気持ちにもなれないのは、いつ収束するかまったく見当もつかない破局事故がすでに起きてしまったからだ。
福島第一原発1号機から3号機で原子炉から溶け落ちた燃料はいまだにどこにあるのかわからず、それが回収可能であるかどうかもわからない。4号機には莫大な数の使用済み燃料があり、これが強い余震で倒壊するかもしれない建屋の中にある(一応、補強工事はしたが)。
原発周辺に住んでいた住民はもはや帰宅することはできない。
そして──。
日本の法律をきちんと適用するならば、福島のみならず群馬、栃木、茨城、千葉、埼玉、東京の一部にも放射線管理区域にしなければならない場所、つまり住んではいけない場所がある。にもかかわらず、政府は法律をネジ曲げてしまったため、いまだにそこで多くの人が普通に暮らしている。

そうしたなか、原発推進勢力は産学官報一体となった恐るべき情報コントロールで、なお原発を再稼働させようと試みている。まったくもって原子力ムラの強大さには驚くばかりだが、しかしその彼らをもってしても全原発を停止せざるを得なかった。つまり、福島第一原発の事故はそれほど大きなものだったのだ。

ここで話は突然かわるが、消費税増税を目論む野田政権、そしてそれを後押しするメディアによれば、増税を必要とする最大の理由は後世にツケを回さないためだという。そのためには、消費税の負担増はやむを得ないのだそうだ。

ところで後世にツケを残すという意味では原発ほど莫大なツケを残すものはない。
なにしろ高レベルの放射性廃棄物は十万年、百万年の単位で管理しなければならないのである。
現在、原発各地の使用済燃料プールはすでに限界に近づいており、一方で核燃料サイクルはとっくの昔に破綻している。
今後、原発を稼働すれば、またまた使用済核燃料が出てくるわけで、その持って行き場はすでになくなりつつある。
しかも、これから福島第一原発の処理で膨大という言葉でもまだ足りないほどの想像を絶する放射性廃棄物が出てくるわけだが、これをどこでどうやって管理するのかも定かではない。

一昨日の朝、TBSの「サンデーモーニング」を見ていたら、原発推進派の寺島実郎が「泊は最新鋭の原発で耐震性もしっかりしており、古い原発とは安全性が比較にならない」とういうようなことを力説していた。しかし、たとえ少しばかり耐震性や性能が向上したとしても使用済核燃料は出るわけだし、耐用年数を過ぎた原発は解体しなければならない。つまり、ここでもまた膨大な放射性廃棄物が出てくるのである。
寺島実郎が生きているのはせいぜいがあと二十年ぐらいのものだろうが、問題はその後なのだ。
ただでさえ、現時点で後世に莫大な負債を作ってしまったのに、ここでまた原発を再稼働をすれば、負債がどんどん積み上がるのである。

私に言わせれば答えはすでにハッキリしている。
もはや原発の再稼働は絶対にしてはいけない。
それで電力不足が起きることはないが、百歩譲って電力会社が言うように電力不足で計画停電のような事態に陥ったとしても、それでも原発は稼働してはいけない。
結果、これまでのように経済成長一本槍の路線は変更せざるを得ないが、それでももちろん稼働をしてはいけない。ここまで大きなツケを後世に対して作ってしまったのだから、もはや原発が動かなくてもやっていけるだけの経済規模にするしかない。

もっともその方が社会は成熟すると私は思う。
エアコンの設定温度は上げて、できるだけ我慢すればいい。真夏にどうしても暑くて設定温度を下げたくなったら、テレビを消せばいいのだ。その方がよほど節電になる。だけど高校野球に関心があるというのなら、ラジオを聴けばいいいじゃないか。
スーパーにしてもコンビニにしても、煌々と照明をつける必要はない。昨年は節電で結構、照明を落としている店があったが、私はそういう店へ行くたびに「これで十分だナ」と思った。要はこれまでが明るすぎたのである。
何も電気のまったくない時代に戻るわけではない。ただ一人ひとりが少しずつ我慢をすればいいのであって、その間に新たなエネルギー源、あるいは電池の分野に国全体で投資をしていけば、今以上の成長分野になる可能性は十分にある。

昨日から今日にかけて、テレビは竜巻一色であった。たしかにこの竜巻は凄まじい被害をもたらしたし、死者、けが人が出た。
しかし、誤解を恐れずに言えば、自然災害というものは避けられない一方で、しかしそこから復興することも可能だ。しかし、原発事故による放射能災害というのは、一度起きてしまえば、容易に復興できない。
その災害がすでに日本で起きてしまったことを考えれば、繰り返しになるが原発は再稼働してはいけない。
全原発が停止したのは「こどもの日」。その意味をよくよく考えなければならないと私は思うのである。


誰も通らない裏道 蔵出しエントリー
2007/01/16 「原発は高い」(アル・ゴア)


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『東京電力福島第一原発事故とマスメディア』


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2012/05/07

「こどもの日」に全原発停止
~ 嬉しいけれど、喜べない その1

私の反原発歴は結構古くて、チェルノブイリ以前からである。
1980年代の前半の大学時代、とある一般教養の授業でレポートを提出しなければならなくなった。テーマは自由ということだったので、近所に住んでいた新聞記者の方に相談したところ、「原発はどうか」というヒントをくれた。
当時はスリーマイル島の原発事故の余韻が残っていた頃だったので、いくつかの資料を読んだ。さらに、日本の状況も調べてみた結果、「日本での原子力発電はやめた方がいい」という結論のレポートを書いて提出した。
新聞記者の方には書き上げた時点で読んでいただき、もちろん多分にお世辞も含んでいるものの、過分なお褒めの言葉をいただいた。
が、教授から戻ってきたレポートの評価はBだった。
その時には「そんなものかな」としか思わなかったのだが、しばらく後の授業中にこの教授がわりと唐突に「原発というのは絶対にやらなければならないんです」と言い出した時、「なるほど、この人は原発推進派だったのか。それでオレのレポートはBだったんだな」と妙に納得したものだった。

その後、社会人になってからチェルノブイリの事故が起き、広瀬隆の「危険な話」がベストセラーとなった。「朝まで生テレビ」に広瀬隆や故・高木仁三郎が出てきて、原発推進派とやりあったのもこの時期である。
私は原発関連の本を読んで、「ますます原発はやめた方がいい」と思うようになっていた。すると当時の職場の先輩から「原発の勉強会があるから、行ってみませんか」というお誘いをいただいたので行ってみることにした。
それはわりと名の知れたメディア関係者の集まりで、そこに講師として東京電力の関係者が来ていたのだが、この講師は「日本ではスリーマイルやチェルノブイリのような事故は絶対に起こらない」と力説していた。私的にはその話はかなり突っ込み所が多く、とても真に受けられるようなものではなかったが、周りにいた人はみな一様にその話に納得していた。

そうこうするうちに私は結婚することになったのだが、相手の実家は静岡県島田市だった。
義父は釣り好きな人で、私も釣りは好きだったので、帰省するとよく一緒に御前崎へ行くようになった。
御前崎の目と鼻の先には浜岡原発がある。義父は「原発の近くでは釣りはしない」と言っていた。
ためしに浜岡原発について調べてみると、ここはもともと砂丘だったところで地盤がおそろしく弱い。そんなところに中部電力はドンドン原発を増設しているのだから驚いた。
静岡というのは温暖な気候で海の幸にも山の幸にも恵まれており、将来はこちらに移り住んでもいいなと思える環境だったが、ただ一つ、浜岡原発に近いことが気がかりとなった(最近は、ついに震災瓦礫の処理を始めてしまったが)。

・瀬尾健著 『原発事故……その時、あなたは!』(風媒社)より
<シュミレーション>原発事故が起こったら 浜岡3号炉

1995年にはもんじゅでナトリウムの漏洩事故が起きる。この頃はまだインターネット以前のパソコン通信が全盛の時代。いまよりもはるかにネットワークの規模は小さかったが、それでも反原発系のフォーラムがあり、私はそこの掲示板を見ていたが、そこでの報告や議論は、一般のメディアが報じる内容とはまったく異なるもので、この時点で核燃料サイクルという馬鹿げた夢物語の命脈が尽きたことを実感した。

(その2に続く)

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2012/04/12

福島4号機のプール冷却が停止
第1原発、警報作動

以下のようなニュースか流れています。
北朝鮮の人工衛星に対しては、あれだけ「万が一」を懸念して大騒ぎする政府やマスメディアは、なぜ騒がないのでしょう?

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福島4号機のプール冷却が停止 第1原発、警報作動

 東京電力は12日、福島第1原発4号機の使用済み燃料プールの冷却装置で午後2時44分に警報が作動し、装置が停止したと発表した。現場で水漏れの有無などを確認中。当時の水温は28度で、冷却停止中の上昇は毎時約0・5度とみられ、急激ではないとしている。

 プールの中には使用済み燃料1331本が貯蔵され、熱を発し続けている。装置はプールの水を引き出し、冷やした上でプールに戻す仕組み。警報が作動したのは水を冷やす機器の付近で、水漏れや異物の混入などの可能性が考えられるという。
**********

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北朝鮮のミサイルで大騒ぎをするマッド国家

朝食を食べながらテレビをつけたら、いわゆるワイドショーがどこもかしこも北朝鮮の発射するロケットだかミサイルで大騒ぎをしている。
こういう時でないとお呼びのかからないゲストが、なにやら嬉しさを噛み殺したような顔で解説しているのを見ながら、私はつくづく「日本というのはまことに不思議で妙ちくりんな国だナ」と思わずにはいられなかった。

北朝鮮は衛星ロケットだと主張して、打ち上げ施設を海外メディアに公開してもいる。別に他国を攻撃する意図のない、この程度のことでメディアがこれだけの大騒ぎをしている国は他にあるのだろうか?

石垣島では迎撃態勢を整えているそうで、その映像を見ながら、とある解説者は「抑止力がどうたらこうたら」と言っていた。
しかし、私が思うに日本に攻めて来る国なんて、金輪際、現れることはないし、まして核兵器で攻撃を仕掛ける国なんぞはあるわけがない。
なんとなれば、すでに日本の国土は東京電力の核で救いようがないほど汚染されているのだから。

ま、あるとすれば、日本が「福島第一原発は収束した」と大ウソをつきなから、依然として海、空に放射能を撒き散らかすので、「まだまだ何をやらかすかわからないあの国をなんとかしろ」と言う国際的な非難が沸き起こることで、結果、国連の監視下に置かれるぐらいのことは十分にあり得るだろう。
しかし、それ以外に日本を力ずくでどうにかしようという国はない。
福島県のみならず、首都圏にまで及ぶ広い範囲で放射線管理区域にしなければならない地域がゴロゴロ転がっている、そんな国土を欲しい国があるわけがない。

経済力にしても、確かに昨年の3.11前は、落ちたと言えどもそれなりのものがあったが、ものの数年も
すればこちらの面でも三等国、四等国、いや五等国以下になり下がるだろう。
東電が撒き散らかした放射能の影響がいたるところで顕在化する一方、メルトタウンした3つの原子炉の燃料棒はいつまでたっても行方不明。使用済み核燃料が大量に入っているプールはグラグラ。そんな国の経済が保つはずがない(というか国家として存続できない)。

しかも、政府は被ばくしている住民を放置するという、旧ソ連や現在の北朝鮮も腰を抜かし、尻尾を巻いて逃げ出すほどの狂気をさらけ出している。
挙句の果てに、昨年3月11日以降、「ただちに影響はない」などと言って多くの国民を被ばくさせた、人類史上稀に見る狂気の犯罪政治家集団が、またぞろ原発を再稼働させようと蠢いていることはさして批判もせず(どころかむしろ肯定して)、北朝鮮のロケットやらに大騒ぎをしているのだから、正真正銘のマッド国家だね。

私はかつて2006年に当ブログで、「ちなみにこのソ連邦は崩壊するわけだが、その大きなきっかけの一つはチェルノブイリ原発の事故だ。官僚独裁国家が破局的な原発事故をきっかけに崩壊したという事実は、日本にとってちょっと薄気味悪い前例ではないだろうか」(→北朝鮮についての続き)と書いたが、チェルノブイリの事故からソ連崩壊までは5年。このままの状況が続けば「歴史は繰り返す」と確信している。


Johoi

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2012/04/09

YouTubeより転載
福島第一原発4号機倒壊で首都圏壊滅!?
小出裕章氏

ここ数日、当ブログを更新できなかった。
その間にも、史上最低の現政府は大飯原発を再稼働させようと蠢(うごめ)いている。
本当にどうしようもない国だとしか言いようがない。

以下は、YouTubeにアップされている小出裕章氏のインタビューだが、是非、ご覧いただきたい。
現時点で「2」はまだ視聴回数が2,000回に満たないが、ここで小出氏がおっしゃっていることがとくに印象に残ったので、その部分だけは書き起こしておく。

「私は自分が立ち入る放射線管理区域をできる限りきれいにしてあります。もちろん、放射線管理区域の一部の場所では、放射能があるために被曝が避けられない場所もありますけれども、でもほとんどの場所というのはきれいです。私がそこの床に寝たところで、私の体が汚れないというぐらいにはきれいしてあるのです。ところが、福島原子力発電所の事故で、すでに何万平方キロメートルという広さの大地が放射能で汚れてしまっている。福島県は本当にすごい汚染になっているわけですね。そこで未だに人びとが生活をしているし、子どもたちも生きているし、中には泥んこになって遊んでいる子どもたちだっているんだと思います。そういうところの人たちが被曝をしたくないと思うのであれば、彼らが生きているごく普通の生活をしている場所から、私が管理している京都大学原子炉実験所の放射線管理区域に逃げ込んで来れば、被曝が少なくて済むという、そういう状態なんです。もう本当に信じることができないようなひどいことが今起きているのです

日本の国がまともな国ではないと、ずっと前から思ってきましたけれども、これほどひどかったのかというのは、今になって思います。事故を起こしてしまって、人びとをそのまま被曝地に放置するなんていうことが、どうしてできるのか私には未だにわからないし、再稼働させるなんて言い出すわけですよね。おまけに原発を他国に輸出するなんていうことまで言い出す国なわけで、本当にどういう国なのか理解を越えるほどに驚いています」

「ウラン自身が毒物ですけれども、その毒物を核分裂させてしまうと十億倍の毒物に膨れ上がるのですね。その毒というのを私たち人類はなんとか無毒化できないかと研究してきたわけですけれども、それができないのです。そうなったら仕方がないから、どこかに隔離しようということになっているわけですが、隔離して核分裂生成物が元々のウランの放射能の量になるまでには百万年かかるといっているわけで、そんなことできる道理がないのです。ですから、私たちはたかが電気のために原子力なんていってきましたけれども、そうやることで無毒化できない毒物を日夜つくり続けて、私たちの子ども、孫、そしてその子ども、孫と、人類からすれば永遠という期間にわたって、私たちの享楽的な生活のツケを残すということをやろうとしているのです。それだけ考えても、こんなものはやってはいけないと気がつかなければいけないと思います」

・柳瀬川のほとり
枝野経済産業大臣の犯罪


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2012/04/04

YouTubeより転載
元東電社員木村俊雄氏
原発再稼動 わたしはこう思う

元東電社員の木村俊雄氏が、昨日の報道ステーションにVTR出演したとの情報をもらった。

@Shinjukudaisy 様
ありがとうございました!

削除される可能性もあると思うので、ダウンロードをしつつ、貼りつけておきます。
なお、本日より「東京電力に破防法を適用せよ!」というタグを追加しました。


関連エントリー
・削除されまくり?
元東電社員の話を当ブログでも掲載
※追加修正あり!

_toden1


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2012/03/27

削除されまくり?
元東電社員の話を当ブログでも掲載
※追加修正あり!

私はいつも読むブログはgoogle readerに登録している。
そして、これをReeder for Mac というRSSクライアントで読んでいる。
人気のアプリなので、ご存知の方も多いだろうが、これがまあ使いやすい。
相当数のブログをgoogle readerに登録していても、ホイホイと読み進めていけるし、twitterへの投稿も簡単。また、このアプリはchromeとも連携しており、簡単にchromeで同じブログを表示してくれる。

で、本日もそのようにしてブログを見ていて、あるブログエントリーをchromeに表示に切り替えてみたところ、本文が表示されなかった。
どうやらそのエントリー自体が削除されたようなのだ(Reederはエントリーを取得していたので表示できたらしい)。
その経緯がどのようなものであったかはわからない。

といっても、内容はある動画の埋め込みとその書き起こし、さらにその動画には収録されていない続きの部分の書き起こしだけである。
ただし、これが東京電力の大変にお気に召さないものあるらしく、動画はせっせと削除されているという。

で、まあそういうものであるのなら、試しに私も自分のブログにその動画と書き起こしをそのまま掲載してみようと思う(ちなみに私はこの動画は以前に見たことがあった)。

内容は元東電社員だった方の話である。

********************


Ex-TEPCO Engineer Reveals the Truths : "TEPCO Is... 投稿者 tokyobrowntabby

********************

以下は書き起こし。

短くお話ししますと、僕は福島原発、第一原発から15キロ真西に住んでました。標高は550ぐらいあったんで、津波は全く問題なく、家も束石方式の基礎の古い家に住んでたんで、平屋の、で、屋根も軽くて、ちょうど本震が来たときは薪の仕事をしとって、で、一服しようかなと思って、3時前だけど、まあ、いっかなと思って、ココアを、薪ストーブに火入れて、ココア飲んで、で、たまたま午前中にデジタル放送のテレビの難聴区域だったんで、光ファイバーみたいなのを大熊町が引いてくれて、その工事が終わって、で、別にテレビとか、全然見たくないんだけど、子供とかがいるんで、テレビ見れるようにしたんですけど、で、ぱっとテレビつけたら、どーんと緊急地震速報が出て、で、これだと思って、すぐ外出て、で、ココア持ってたんだけど、薪割り台のとこに置いて、で、2分、3分弱ですか、本震があって、その間、山がもう、ごーってずっとうなってて。で、ココア、ほとんどこぼれました。そのぐらい。でも、立ってられて、別に這いつくばって腰抜けるようなほどでもなくて、薪ストーブにちょうど火入れたばっかりだったんですけど、中の煙突がちょっと外れたぐらいで、ひっくり返りもせず、何の被害もなかったです。



で、次の日、爆発したんですね、1号機が。その爆発までは、僕はもう、地震、津波、炉心溶融というのはもう予測してたんで、で、嫁はちょっと離れたとこに、たまたまちょっといたんで、迎えに来てくれて、土曜日、で、常葉町っていう35キロのところに嫁の実家があったんで、そこに逃げて、で、2日ほどして、まあ、子供もまだ小学校2年生の女の子なんで、もうちょっと逃げようかって話になって、さらに嫁の親戚筋をたどって、栃木県の那須、70キロぐらいですね。まで逃げて、で、そこに3週間ぐらいいたんですかね。で、高知県の県庁が県営住宅の無料開放を宣言してもらったんで、もともとナカムラのほうに、朋輩がおったんで、僕、サーフィンやるんですけど、サーフィンブラザーズがいて、県営住宅あれば、余計行きやすいかなと思って、4月の頭にこっちまで逃げてきました。



実際、じゃあ、放射線、どのぐらい浴びたのかなってぱっと計算したんですけど、20ミリシーベルトありました。放射線量率って単位時間当たりのマイクロシーベルトとか、ミリシーベルトで表示されてますけど、僕は一応、原子力、学校合わせると20年いて、国の日本原子力研究所ってとこで大学の原子炉工学コースのさらに短時間濃縮コースみたいのを半年ぐらいトレーニングを受けた人間なんで、ちょっとした線量率の計算とか、あと、どのぐらい積算で浴びるのかって簡単な計算方法はもう自分でできるんで、で、こっち来て、落ち着いて、計算したら20ミリシーベルトを大体浴びてて。



結局、具合悪くなりました。はっきり言うと。栃木の那須に逃げて、すぐ、だから、4日目ぐらいからもう鼻水、どろどろの鼻水が出て、で、鼻血もとまんなくて、のども痛い。これが低線量障害ってやつなんですね。



だから、実際、100ミリまで行かなくても、恒常的に常に浴びてれば、何らかの障害というのは出てきて、で、国も政府も、当然、原子力安全委員会も、東電も、全く問題ないって言い方してますけど、全く問題あります。というのが1つ、僕の生の証言です。



一応、今日あんまりコピーしてこなかったんですけども、単位時間当たりの線量率をどうやって積算にするのかという計算式を書いたメモ、すごい汚い字なんですけど、書いてきたんで、欲しい方はどうぞ持ってってください。



で、0.24マイクロシーベルトパーアワーって書いてありますよね、新聞に。1時間当たり0.24マイクロ、それを1年間ずっと浴び続けると、2ミリシーベルト、1年間当たり浴びるんです。



ICRPって国際放射線防護委員会が勧告してるのは、一般公衆の被曝線量限度ってのは1ミリシーベルト、わかりますか。その20倍をたった1カ月もたたない3週間ぐらいで浴びちゃったんです、僕は。



で、僕はもう今年47歳なんで、そんなにもう細胞分裂もしてないからいいんですけれども、子供、子供はもう細胞分裂、活発で、自分の原本のDNAをコピーして体でっかくしてるわけですから、壊れたDNAをコピーすることによって発がん率ってのは高まりますんで、まあ、子供もすぐこっちまで避難させたっていういきさつなんですけれども、そんな、ちょっと生々しい感じの話になっちゃんですけど。



で、もう1つ言わせてもらうと、僕は10年前に東電やめたんですね。で、何でやめたかって皆さん、聞いてくるんだけど、理由はね、ほんとに簡単なこと。もう、うそ、偽りの会社、ひどい会社。で、偉くなれるのは東大の原子力出てきた人間、技術系だったら、もしくは東大の法学部出てきた人間が社長とかになりますから。

で、もう、そういうエリート官僚主義の最先端行ってるとこなんですね。最先端っていうのかどうかわかんないんだけども。

で、うそばっかついてて、例えば、あるものが壊れましたと、このハンドルが壊れました、壊れた理由は、例えばこうやって日に出しといて、紫外線で劣化して壊れたっていうのが普通の理由なんだけれども、それを経産省、昔でいうと通産省、で、今でいうと保安院と原子力安全委員会に説明するにあたって、自分たちが説明しやすい、しかも、結果ありきでつじつまが合うようにストーリーをつくって、それで保安院に報告してプレス発表するわけです。それを専用のテレビ回線を使って、トラブルをちゃんと収束するまでの間、テレビ会議で延々と、昼夜を問わず、1週間缶詰とか、2週間缶詰は当たり前の中で、どうやって壊れた、ハンドルが壊れた原因を役所で説明しようかってことをやってるわけです。



で、僕はもう17のときからサーフィンやってて、レゲエの神様のボブ・マーリーが大好きで、で、そのせいで、そういううそ、偽りに気がついて、僕は会社いるときにバランス崩しちゃってですね、そういう世界にいたから。いつも自然と触れてて、レゲエが大好きで、ビールも大好きで、で、友達といい波乗って、おいしいビール飲むっていう生活と、その東電のその組織の中での役割っていうギャップですよ、真逆ですから、はっきり言って。



で、それでバランス崩して、もうやめたいって表明して、やめるのに3年かかりました。3年です。もう引きとめに引きとめて、で、最後、もう、僕ちょっと労働組合の仕事とかも少しやってたんで、労働組合の委員長と面談になって、引きとめの面談になって、で、何で、キムラ、やめるんだと、そのほんとうの理由を教えてくれと労働組合の委員長に言われたときに、僕、こう言ったんです。



はっきり言って、10年前ですよ。原子力発電とか、原子力エネルギーというのは斜陽、終わってるって。



だって、わかりますよね。皆さん、ほんとに意識が高い人たちだから、プルトニウムの241番が放射能の力が弱まる、半分になるまで2万4,000年かかるんですよ。今この瞬間使ってるエネルギーのために2万4,000年先の子孫にごみを、負の遺産を受け渡すことの解が出てないわけじゃないですか、答えが。なのに、発電し続けてることのその矛盾、だから斜陽なんですよ。



そしたら、労働組合の委員長、こう言いました。キムラ、おまえ、頭が狂ったんだな、気が狂ったんだな。

僕は、あんたが気が狂ってるんだよってはっきり言ってあげました。そしたら、すごい怒って、おまえみたいなやつはもうやめろと、そう言われて、やめられて。



で、またその後におもしろい話があるんですけど、僕はね、原子炉の認可出力ってあるんですよ。例えば福島第一の1号機だったら、1,380メガワットなんですよ、原子炉の出力は。1,380メガワットを電気にすると、460メガワットで、東京ディズニーランドを1日動かすのに必要な電気は570メガワット。だから、福島第一の1号機じゃ東京ディズニーランドは動かないんです。足りないの。



でね、電気の出力ははかれるんですよ、ちゃんと。オームの法則みたいなやつで。「オーム」ってやつ。なぜかオームなんですけど。



で、1,380メガワットをはかってるんですけども、間接的に、だけど、認可出力が1,380メガワットだから、絶対に超えちゃいけないんです、それは。1時間に1編コンピューターを使って計算して、打ち出しして、保安院に報告するんです。



で、1,380メガワットを1メガでも超えちゃいけないんです。で、誤差っていうのは2.5%なんです。ということは、27メガワットプラマイ誤差があるんですけど、だから、うちらは技術者の判断で、それは誤差範囲だからっていうことで下げるんですよ。1,381にならないように、僕が計算機に、大型コンピューターにアクセスして、裏技なんですよ、これは。アクセスして、超えそうなときに係数を掛けるんですよ、0.995とか。1に対して。それで認可出力を超えないように、打ち出しが、そういう操作をしてたんですよ、僕は。



で、それができるのは東京電力の中でも、4,000人原子力従事者がいるんだけども、社員だけでも、その中でも2人か3人、そんな技を持ってたんで、なかなかやめれなかった。全くやめさせてくんない。



何でかっていうと、やっぱりこうやってね、内部告発みたいなことするわけですからね。あれは間違ってるよって。だって、僕、人並みぐらいには正直な人間ですもん。だから、知りたい人にはこうやってちゃんとアナウンスして、ほんとうの情報だけ、さっきの単位時間当たりの線量率をどうやって年間にかえるのかとか、そういうことも全部レクチャーしますんで。



そういうことを危惧して、東電は僕に、会社やめるときに、850万円退職金上乗せしてくれたんです。そのときに、本店に呼ばれて、副社長に、キムラ君、わかってるよね。何がわかってんだろうって思ったけど、わかってますって。わかってるよねって言われたら、わかってます、わからないとは言えないんで、じゃあ、もう帰っていいよって言われて、面接2分、それで850万上乗せしてくれて、で、1,300万もらって、まあ、親が事業やってたんで、全部そっちに回しちゃって、今はそんなお金持ってないんであれなんですけども。まあ、そんなおもしろい話が1つあって。


********************

──以上が動画部分。以下はその続き──

で、あんまり、第一の1号機も燃料の全体の燃料の7割が溶けちゃって、で、最近はちょっとデータ見てないんですけれども、原子炉の圧力とかも上がってるし、格納容器内の放射線量率も上がってるし、で、ヨウ素の131番っていうのが減ってない、最近ちょっと減ってきたみたいなんですけども、つい最近までは確実に再臨界になってました。だって、皆さん勉強してるから、ヨウ素の131番というのは放射能の力が半分になるのにたった8日間ですよね。なのに、もう8日たって、もう1カ月近くになってるのにヨウ素131がどんどん増えてる、それ自体がもう再臨界して、臨界にならなければ、ヨウ素というのはできないんです。絶対に。中性子、ぼーんとウラン235番が受けて、割れて、ヨウ素の131番っていうのができるんですよ。原子力っていうのはそういうもんなんで。で、そのうちのアインシュタインの相対性理論の話になっちゃうんですけど、そのうちのほんの1グラムとか、0.何グラムが熱になって、で、水を温めて、蒸気にして、その蒸気をタービンに回して、タービンに直列につながって発電機を回して電気ができるんです。それが発電システムなんで。

で、絶対にヨウ素の131番は中性子が出て核分裂しない限りは、絶対に出ないんです。だから、再臨界してて、そういう、ほんとは再臨界してるのに、原子力安全委員会、認めないでしょう。東電、認めないでしょう。政府も認めないでしょう。これはね、再臨界はしてたんです。つい最近まで。これはもう事実です。プロがほんのちょっと原子炉の物理とか知ってる人間であれば、だれでもわかること。それがまず1つ、うそね。

で、さっき言った、例えば0.24マイクロシーベルトパーアワーというのは安全だとかっつってるのもうそ。うそです。

それが僕は今日、皆さんに伝えたかったことです。で、高知は結構離れてるんでいいんですけど、ドイツの気象局が出してる放射線の、放射能の分布予測、スピーゲルっていうんですか、わかんないですけど、それを見て、北東の風が日本を全体を流れてくるときは、絶対に子供を雨に当てないでください。あと、女の人、これから子供をまだ産む人は出さないでください。それは、おんちゃんらはいいですよ。おれとかも含めて。

何でかっていうと、セシウムの137番というのがあります、今度。それの放射能が半分になるのが30年かかるんです。で、何が危ないかっていうと、セシウムの137番というのは筋肉にたまりやすいんです。男の人は比較的筋量が多いんで、筋肉に薄く、体の中に取り入れたとしても薄く広がっていきます。だけど、女の人は乳腺と、あと子宮、どうしても筋肉がないんで、そういった器官に濃縮しやすいです。そうするとやっぱり乳がんの発生率とかがちょっと上がってしまう可能性があるので、そんなことは知ってれば防げることなんで、で、どうしても外に出なきゃなんないときは、布マスクの中にガーゼ入ってるじゃないですか。それをぬらして、で、マスクして外に出る。

あと、ヨウ素が出てる限りは、ヨウ素はやっぱり昆布とか海草類にヨードとしてたまるので、そのヨウ素なんです。で、髪の毛から吸収されやすいです、人間は。だから、帽子をかぶって、直接雨に触れないようにするっていうのが1つ防げる方法です。

全然そんなことだれも言わないですよね。政府も。だけども、これだけは僕は言いたかったんで、今日、ナカムラから来てみました。

あんまり話が長くなっちゃうとあれなんで、最後に1つだけ。

何かチェルノブイリの30キロ圏内にあるすごいきれいな泉を守った長老たちがいるらしいんです。どうやって守ったかっていうと、僕、こんなに原子力のこと勉強して、物理のこととかもある程度勉強したけども、目に見えない力ってのも絶対あるんです。その30キロ圏内にあった泉を守った長老たちは、逃げなかったんです。逃げずにその泉をどうやって守ったか。祈りです。だから、そう言っちゃうと信じる人も信じない人も、どのぐらいの割合でいるかわかんないけども、もしちょっとでも信じてもらえるんだったら、朝、まず、福島第一が穏やかに眠りにつきますようにって祈りと、あと、出てしまって、僕たちが使った放射能じゃないですか。電気のもとだから。それが、愛と感謝の思いによって消滅して、無毒化するようにという祈りで、何とかみんなで力を合わせて、次の世代に伝えてもらえたらなって思います。

以上です。ありがとうございます。

********************

さて、どんな反応があるのか。
何かあったら逐一報告いたします。

――――――――ここから先は追加です――――――――

その後、再度、当該ブログをチェックしたところ、結果から言うと、再アップされておりました。

とはいえ、この動画と書き起こしの内容が、東京電力としては、相当に困ったものであることは間違いないので、微力ながら拡散のお手伝いとして、そのまま掲載いたします。

なお、前エントリーで語っている木村氏には↓のような、オーストラリアABCからインタビューを受けた映像もYouTubeにありました。


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2012/03/23

福島第一原発破局事故の直前に掲載された
東京電力のタイアップ広告を発見!

私は昨年3月2日、まさに東日本大震災の直前、「原発広告とメディアの関係」というエントリーを書いた。

これは、当時、書店で偶然手にした週刊現代3月12日号に掲載された、東京電力の編集タイアップ広告について、私なりの見方を書いたものだ(雑誌広告にはクライアントが制作した広告原稿である純広告と、媒体社とクライアントが一緒になって一回限り作る編集記事風のタイアップ広告の二つがある)。このタイアップ広告は二週連続企画だった。その二回目も見たので、「またエントリーを書かなければ、、、」と思っていたところへ東日本大震災とそれに続く福島第一原発の破局事故が起きた。

以後、ずっとこの編集タイアップのことは気にかかっていたが、週刊誌は書店から消えてしまうと再び目にすることは難しく(近隣の図書館には週刊現代をおいていない)、再度確認することができなかった。が、本日、偶然にも当時の週刊現代を目にすることができ、二週連続だったこの広告企画をコピーすることができた。それを以下にアップする。

もちろん著作権のあるものなので問題があることは十分に認識しているが、一方でわが国始まって以来、最大の事故を起した企業(しかもその影響はこの先、万年単位で残る)がどのような広告宣伝活動をしていたかを知る貴重な資料でもある。そこで、当ブログではこのタイアップ記事は、紹介するだけの価値がある資料と判断した。
(※実際はカラー。また掲載号の日付は、実際の発売日の2週間前。画面はScribd.と書かれた右隣りのアイコン「view in fullscreen」をクリックすると表示が大きくなり、「Exit Fullscreen」で元に戻ります)。

誌名:週刊現代(講談社)
掲載号:2011年3月12日号(通巻2608号)
記事種別:東京電力タイアップ
タイトル:「浅草キッドが行った!見た!聞いた!!原子力発電最前線 第1回」
asakusa_genpatsu_1


誌名:週刊現代(講談社)
掲載号:2011年3月19日号(通巻2609号)
記事種別:東京電力タイアップ
タイトル:「浅草キッドが行った!見た!聞いた!!原子力発電最前線 第2回」
asakusa_genpatsu_2

いまこうしてこのタイアップ記事を見ると、内容は大変に「痛い」が、起用された浅草キッドを一方的に批難することはできないと思う。原子力業界の内情をまったく何も知らない芸能人が、一般的認知度で言えば超優良クライアントから来たタイアップ広告への出演オファーを断ることはまずできない(よほど原発に対して正しい見識を持っていれば別だが)。

問題は、週刊現代編集部(=編集長)がこのタイアップ企画を受けたことの是非だが(私の経験上、広告担当部門は編集長に対して、東京電力のタイアップを受けていいかの問い合わせは必ずしている)、これも広告収入の下落に歯止めがかからない雑誌の編集長としては、拒否することはできなかったと思われる。

週刊現代の名誉のために書いておけば、私は「原発広告とメディアの関係」の中で、「こと原子力発電についてはもはや何も書けない。電力会社がどんなにデタラメをやろうとも、ひたすらスルーするか、あるいは電力会社の言い分をそのまま載せるかのどちらかしかできないだろう。」と書いたが、記事中にもある『止める』『冷やす』『閉じこめる』のすべてに失敗した大破局事故が起きたことで、さすがに自主規制することはなかった(それにしても編集部は、このタイアップ掲載が3.11の週の発売号でなかったことに胸をなでおろしたことだろう。なにしろ1週間ズレていたらアウトだったのだから)。

しかし、幸いにも被害規模がもう少し小さかったら、通常の広告料金+タイアップ制作料を、おそらくは定価で出稿した東京電力にとって、このタイアップは十分な効力を発揮しただろう。
しかも、高額な広告料金が痛くも痒くもないのは、東電が総括原価方式を採用しているからだ。

「総括原価方式」については↓を参照。


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2012/03/19

小沢一郎の福島第一原発事故に対する認識は正しい

愛読ブログの一つ、「地獄への階段」さんもお書きになっているが、小沢一郎をリーダーとする新しい政策研究会のホームページがなかなかいい。

なかでも私がいの一番に評価をしたいのは、政策ビジョンのトップに「福島原発への対応」を掲げていることだ。

Hp

とにかくいまの日本にとって、あるいは後世の人たちにとっても、喫緊の課題はこれ以上、原発事故の被害を拡大させないことである(すでに凄まじい被害が出ているのだから)。

消費税などどうでもいいのだ。
(ちなみに消費税は2009年の総選挙だけでなく、2010年の参議院選挙でも国民から否定された。私はこの選挙で有田芳生さんの選対にいたが、消費税増税を口にした菅直人に対する怒りは凄まじく、戦場で闘いの真っ最中に後ろから味方の大将に撃たれた民主党候補は次々と落選したことは記憶に新しい。本来なら、この参議院選挙で民主党が勝利することで、安定した真の政権交代が実現するはずだったが、ここで大惨敗を喫したことが今日の政局混乱の最大の原因である。その消費税増税をまたぞろ持ちだすのは、民意の完全な無視である)

まして原発再稼働など絶対にしてはいけない。夏の電力需給がどうのこうのだとか、企業が大変だなどという御託はそもそも無意味で、(実はそんなことは絶対に起きないが)千歩譲って電力供給がひっ迫して国民生活が混乱しても仕方がないのである。いまや現世のわれわれの生活が少しばかりおかしくなるからと言って、原発を再稼働したことで後世にさらなる甚大なリスクを背負わすことはあってはならない。
福島第一原発の破局事故というのは、それだけのレベル、規模のものだった。

話は脱線してしまうが、先週は各地で公立学校の卒業式が行われていた。私の息子は高1なので、昨年の今ごろは中学の卒業式だった。
それは、まさに福島第一が緊迫のピークを迎えていた時だ。菅直人が東電に乗り込み、福島第一からの撤退を主張する東電を怒鳴りつけ、このままでは首都圏まで含めてすべて避難対象になると言っていたほど緊迫した時期である。
しかも、水素爆発が起き、実際に首都圏でも大量に放射能が降っていたその時、枝野の「直ちに影響はない」という言葉を信じて、多くの子どもたちが普通に卒業式にのぞみ、最後は屋外に出て、校庭を歩いて見送られながら卒業していったのだ。
結果的に問題なかったじゃないかという声もあるかもしれない。しかし、問題があったかなかったかはわからない(正確に言うと、あっても立証できない)。とにかく当時の政府は「日本が危ない」という時に、「パニックを防ぐ」ため、国民を守る行動を何一つ起こさず、ただただ情報を隠したのだ。これがこの国の本質である。

これは野田内閣も同様で、事故は収束したという子どもでもわかる大ウソをついて、福島第一の絶望的な現状から目をそらし、瓦礫処理の利権のバラマキに邁進している。
私はひょっとするとこの連中は、すでに福島第一の事故処理ができないと判断した上で、好き勝手にやっているのではないかとすら思う。

しかし、小沢一郎は違う。「たとえ何兆、何十兆かかっても福島第一の事故を封じ込めなければならない」と言い、それを政策のファースト・プライオリティにおいている。
これは現政権の面々にはまったく見られない見解で、私が今もって小沢に期待するゆえんだ。

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