2012/03/24

東京地検刑事部 様
田代検事の捜査報告書虚偽記載事件は
暴力団や検察という違いは考えず
上下関係で判断してください

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「暴力団や政治家という違いは考えずに、上下関係で判断して下さい」
(検察審査会が小沢一郎の起訴議決をした際の審査補助員、吉田繁実弁護士の言葉)
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本年1月12日、私も会員である健全な法治国家のために声を上げる市民の会が田代政弘検事らを最高検察庁に告発してから、すでに1カ月半近くがたった。

この告発は最高検から東京地検刑事部に回送され受理されており、市民の会では2月9日と2月21日の2回にわたって東京地検刑事部長あてに「捜査要請書」を提出している。

本来、こうした要請書が提出された場合、その受取の窓口は文書課なのだが、2回目の時には刑事部の事務担当統括捜査官がやって来て、われわれと面談をした。
この時、この統括捜査官はにこやかに(もちろん目は笑っていないが)、「これからまた3回目、4回目とこのような文書を出す予定はおありになるのですか?」と聞いてきたので、「きちんと捜査をしていただければ、もう来ません」とお答えしたものである。

その後、田代検事の事情聴取をしたという報道が流れたが、それ以降は動きがない。どうやら、「小沢公判に影響を与える」という理由で、判決が出るまでは何もないという説もある。

しかし、そもそもが小沢一郎をめぐる「政治とカネ」の捜査自体が日本の国政に重大な影響を及ぼし(なにしろ次期総理大臣の最有力候補だった野党第一党の代表が、その座に就くことができなかったのだから)、その後3年間の政局を歪めるだけ歪めてきたのだから、今さら判決云々などと言っている場合ではない。
しかも、田代検事の虚偽記載こそが、この公判の最大のポイントなのだ。

ここで致命的に重要なのは、この虚偽記載が田代検事個人の犯罪なのか、それとも上層部からの指示なのかという点である。
が、これについてはすでにいくつかの報道があり、検察は虚偽記載の事実を事前に把握しており、さらに複数の検事が関与していたことまでが指摘されている。

・石川議員の虚偽報告書、上司指示で書き換えか 複数検事、関与の可能性
(産経ニュース)

つまり、この虚偽記載は東京地検ぐるみで行われたと推認できるわけだ(最近の裁判では、この推認だけで有罪にできるらしい)。

であれば、ことは田代検事一人の問題ではなく、当然、当時の特捜部長にまで波及すべきだし、さらにそのもっと上まで捜査の手が伸びるべきである(小沢一郎だって、その論理で追及したわけで、マスメディアにしても、陸山会に対したのと同じ姿勢で検察組織に斬り込むべきだろう)。

ということで、東京地検刑事部においては早急に、この事件は「暴力団や検察という違いは考えずに、上下関係で判断して」捜査を進めていただきたい。


Johoi

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2011/08/30

霞が関の傀儡・野田佳彦の登場は、独裁の危機の裏返し

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 この国が独裁に支配されていると言ったら、反発するひとは多いだろう。軍事政権が成立しているわけではないし、選挙で選ばれた政治家が権力の座にあり、マスコミもまた報道の自由を国家に保障されているではないか、というような反論が出ても、ある意味で当然かもしれない。
 だが、むろん、そうであるからこそ、この「一党独裁と、それ自身でもありそれを支えるものとしての情報帝国主義」という問題意識を、あえて提出しているのである。古典的な形式とは隔たったものであるがゆえに、この独裁は強固なのであり、民衆に革命の、あるいは改善の意欲をも起させない。
 端的に言ってしまえば、これは、民主主義を十全に手段として使うことで成りたった、民主主義を否定する支配の完成、すなわち独裁なのである。
 この、「民主主義を手段として成立した独裁」というはなはだしい逆説をこそ、なによりも認識しなければならない。

岡庭昇著「かくもさまざまな言論操作」より
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野田佳彦が民主党代表に選出され、総理大臣となった。
海江田万里との争いは不毛以外のなにものでもなく、結果、菅直人よりもさらに悪い、おそらく憲政史上最悪の部類に属する総理大臣が誕生したことになる。この野田に比べれば、安倍、麻生、はたまた小泉純一郎でさえもひょっとしてマシだったかもしれないとさえ思う。
では、何がそれほど最悪なのかと言えば――
これほどまでに露骨な霞が関独裁の傀儡はこれまでいなかったという意味で最悪なのである。

今日の政局を見るためには、時計の針を小沢一郎が民主党の代表に就任した2006年の時点に戻す必要がある。
この時点の民主党は前原体制が引っかかった偽メール問題で大揺れに揺れて窮地に追い込まれていた。この危機を救ったのが前原の後任となった小沢一郎である。小沢は直後に行われた千葉の補選に勝ち、以後、着々と党勢を回復させ、2007年の参院選挙では大勝利をもたらし、ねじれ国会という状況を作り上げた。
これに心胆を寒からしめたのが、霞が関の独裁権力である。
おそらく、この独裁権力も当時の自民党に権力維持装置としての耐用年数が訪れつつあることは気づいていただろう。であれば、いざという時のために民主党内にも同様の装置の受け皿を作っておかなければならない。
しかしそれは、小沢ではない。なぜなら小沢は霞が関独裁というこの国の正体を的確に見抜いた上で「国民の生活が第一」の政権を作ることに目標をおいていたからだ。しかも外交的にも対米従属からの独立がその基本にあった。
これは、長らく日本を支配してきた独裁権力にとっては、社会主義や共産主義などとは比べものにならない“危険思想”だったのである。
しかし一方で、さしもの従順な国民の間にも政権交代への機運が醸成されつつあり、次の衆議院選挙では確実に民主党政権が誕生するのは明らかであった。そして、そうなれば小沢一郎が最高権力者の座に就くこともその時点ではまた明らかだった。

そこで起きたのが、政権交代選挙の直前といっていい、2009年3月3日に起きた小沢一郎の秘書である大久保隆規秘書の逮捕である(西松事件)。
以後、検察から流れるリーク情報をマスメディアという洗脳装置が大々的に垂れ流すことで、小沢はついには代表を辞任することになる(そのへんの流れについてはこちらを参照されたい)。
当時、朝日の星浩、毎日の岸井成格(この男はネット上でこの原稿を書いて読者から批判コメントが殺到すると、何の反論もしないままトンズラした)、田勢康弘などを筆頭に、ほとんどすべてのメディアが小沢バッシングという新たな鬼畜米英に邁進したわけだが、ではいまこの大久保秘書の裁判はどうなっているのか? 大久保氏は確かに現在も裁判を闘っているが、その訴因は「西松事件」ではない。なぜなら、「西松事件」というのは公判の途中で、検察側の証人が検察のシナリオを覆す証言をした結果、裁判そのものが成り立たなくなって雲散霧消してしまったからだ。
では、現在、大久保氏は何の裁判を争っているかというと、石川知裕議員が逮捕された、いわゆる「陸山会事件」である。この時、大久保氏も逮捕されて、ここで検察は「西松事件」を捨てて、陸山会事件へと訴因変更をしたのである。
そして、この裁判は9月26日に判決が出る予定だが、検察側の圧倒的不利が予想されている
これだけの経緯があってもなぜ、メディアが検察の捜査や自分たちの報道を検証することなく、「脱小沢」を喚き立てるのか? それが独裁権力の“国策”だからだ。

そこで野田佳彦である。
いまなぜ野田なのか。それは、最初に書いたように、野田が完全なる霞が関傀儡として存在するからだ。
この男はこれからも原発を推進するという。福島ですでに信じがたい破局事故が起きながら、それでも原発を否定しないのはなぜか。
それは、独裁権力が原発を否定しないからである。
では、なぜ霞が関は原発を否定しないのか。それは原発もまた独裁権力の“国策”だからだ。
なにしろここには無数の利権がゴロゴロと転がっており、さらに原発推進の前提として官僚は無謬であるという、本来、あり得ない神話が組織内に横たわっている。もし、ここで原発が間違っていたということになると、それは霞が関の“国策”そのものが間違っていたということになり由々しき責任問題が発生する。そのようなことはあってはならないことで、ゆえにこれからも原発は粛々と推進するのが彼らの立場であり、その際、国民の命と安全、健康など知ったことではない。

しかし、それにしても、なぜここまで霞が関傀儡があからさまに透けて見える野田なのか。
実はここに私は日本を長年にわたって支配してきた霞が関という独裁権力の危機意識を感じるのである。
普通に考えれば数年がかりで小沢という危険思想の持ち主を潰すことができたことは、独裁権力にとって大勝利だろう。
だが、9月26日に判決が出る陸山会事件の行方は彼らが当初思い描いた結末にはならない可能性が高い。そういう判決が出た場合、体制に少なからぬ影響が出ることは間違いないだろう。そのための十分な備えとして野田が必要であったということが一つ。
そしてもう一つ、いまや霞が関の独裁体制を揺るがすのは小沢ばかりではない。その筆頭が福島第一原発の破局事故であり、いつ収束するのかもわからない人類史上、未知の放射能災害である。実はその深刻さを彼らは表向きの言動とは裏腹にそれなりに理解しており、だからこそ自分たちに災いが降りかからないよう、現状でできる最善手として超傀儡の野田が登場させたのではないか? 私はそのように現状を邪推するのである。

※お知らせ
冒頭で引用した岡庭昇著「かくもさまざまな言論操作」は近日、新たに「究極のニヒリズムを越えて――原発社会との対峙」という1章を加えてより電子書籍化されます。
また、これより先に、戦後の日本思想の古典である久野収、鶴見俊輔、藤田省三著「戦後日本の思想」も電子かされます。
詳しい刊行予定は志木電子書籍のサイトをご確認ください。

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『東京電力福島第一原発事故とマスメディア』

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2011/06/11

6・11 ~ 今こそ行動の時!&お知らせ

ここのところ当ブログを更新できなかった。
その理由は、政治にも原発事故にも幻滅したから……
というわけではない。
いや、もちろん幻滅はしているが、ここで挫けてしまっては悪どい連中に負けてしまうのである。
ま、私は50年近くを生きて、それなりにいい時代を過ごしてきたからそれでも仕方がないのだが、しかし孫子の代にまで思いをいたせば、ここで引き下がるわけにはいかない。。

私は子どもが好きだ。
よく電車の中などでキャーキャー言っている子どもをしかめっ面で見る人がいるが、私はぜんぜん気にならない。
それどころか、ほっぺたをチョンと突つきたくなる。
だが3・11以降、そういう子どもを見ていると、そんな衝動よりも本当に「今、なんとかしないと本当にこの子どもたちの将来は大変なことになる」と思いが先に立つ。
残念ながら、すでに彼らの未来は十分に大変ではあるのだが、それを少しでも軽減するべく行動することは、今の時代に生きるすべての大人の責務だと思う。

時々……
「自分は子どももいないし、そんなことは関係ない」
と冷やかに言う人がいる(私見では男性に多い)。
しかし、そういう人だって子どもたちが元気に成長してくれなければ、自分の老後が危ういのだ。
当ブログでは同じことのまたも繰り返しになってしまうが、現在のこの事態に対してそういう「想像力」を少しでいいから働かせていただきたいと思う。
現実問題として、3カ月にわたって福島の放射能はダダ漏れ状態だ。
これはもう本当にとてつもないことであって、時とともに“食”や“健康”について、ますますもって重大な影響が出てくるわけで、このまま放置すればするほど、その被害は幾何級数的に増大してく。
こういう中にあって、もっとも優先すべきは子どもや若い人の命と安全であり、その第一原則は「セーフティファースト」だと思う。
人類がいまだかつて経験したことのない放射能災害においては、どんなに用心しても、どんなに安全マージンを取っても取り過ぎることはない。
そのためには、これまで[原発は安全だ」と言い続けてきたすべての人間の言うことを信じないことが重要だ。そういう連中の言ってきたことはすべてウソ、デタラメ、あるいは間違いだったことは、この状況を見れば明々白々である。
にもかかわらず、原発をこれまで推進してきた自民党と、これからも進めようとしていた民主党が連立するだって? 冗談を言ってはいけない。
とここまで書いたところで、6月2日のエントリーと同じような内容になってしまったことに気づいた(脳みそがトロトロなのです)。
が、とにかく今、行動しなければ末代までの恥と禍根を残すことになる。
これまで妻は私が「やれ、小沢だ、検察だ」といってデモへ行ったり最高検へ前田恒彦を告発に行くのを冷やかな目で見ていた。その顔には「あまりヘンなことをしないで欲しい」という表情がありありと出ていた。
ところが、その妻が先日、「私も6月11日はデモへ行ってみようかな」と言った。
そう思う人が一人でも増えて欲しいと切に願う次第である。

・6.11 脱原発100万人アクション (No Nukes Action by a million people)

※最後に一つお知らせがあります。以前にもちょっと書きましたが、当ブログでこれまで書いてきた原発やメディアに関するエントリーをもとに電子書籍を刊行することになりました。タイトルは、

「東京電力福島第一原発事故とマスメディア」

です。詳細は近日、ご報告いたしますが、iPhone、iPad、アンドロイドにも対応したものとなる予定です。

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2011/05/25

お知らせ

昨日、アップしたエントリー、「闇の検察と闘う」ために声を上げたハンパ者内で紹介したシンポジウムの動画アーカイブがアップされましたので、映像を貼りつけました。
是非、ご覧ください。
市川氏の紹介が1時間21分過ぎから、実際に話をし始めるのは1時間23分50秒あたりからです。

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2011/05/24

「闇の検察と闘う」ために声を上げたハンパ者

当ブログでも告知したが、昨日、明治大学で「検察、世論、冤罪」と題されたシンポジウムが行なわれた。事前に告知されていたのは、司会が岩上安身、パネリストは八木啓代、郷原信郎、山下幸夫、山口一臣の各氏。
事前に郷原氏がツイッターで「サプライズがあるかも」というツイートを流していたので、「何があるんだろう」と思いながら会場に入った。
定時が来て舞台に登壇したパネリストを見ると、事前の告知よりも一人多く、一番右はじに座っている人物は予定には入っていなかった市川寛という名前の元検事(現弁護士)だった。そして私はこの人物を偶然、その前日にテレビで見ていた。テレビ朝日の「ザ・スクープスペシャル 検証!検察の“大罪”~権力エリートたちの『暴走』~」に出演していたのだ。

以下、その番組の市川氏の出演部分の番組告知。

************
■こうして冤罪は作られる!元検事が実態を初告白

2000年に発生した佐賀農協事件で、「ぶち殺すぞ!この野郎!」と怒鳴って自白を強要、厳重注意処分を受けた元主任検事が、実名顔出しで検察の捜査の実態を語った。
「大阪の事件は『ああまたか』と思った。
検察は正義の役所だから、負けるわけにはいかない。
僕らはその最前線の兵士。
戦場で人を撃ち、申し訳ないと言ってたら、自分が撃ち殺される。」
次席検事の主導の下、複数の検事が組織的に行った調書でっち上げは関係者にまで及び、事実とは異なる供述調書が作られていったという。 その当事者たちが次々と口を開いた。
「事前に全部、作文してある。」 
「真っ白なものも真黒に出来ると、身震いしました。」
「署名捺印しなかったら帰さないと、何時間も放置されました。」
冤罪と闘い続け、ついに無罪判決を勝ち取った副島勘三さんは去年2月に亡くなった。
死の直前まで、「私の人生をめちゃくちゃにした主任検事を一生忘れない」と語っていたという。
6年ぶりに佐賀を訪れたその元検事が、家族に土下座し、墓前で検察の再生を誓った。
「副島さんら関係者が味わった苦痛は計り知れないと思います。
これ以上、犠牲者を出さないために、全てをお話しするのが僕の謝罪です。」
************

その市川氏がいったい何を喋るのか? それこそが、まさにサプライズだった。
今回はパネルディスカッションではあったが、まずは八木、郷原、山下、山口、市川の順で一人15分ということで(実際にはもっと長かったが)自分の意見をプレゼンした。最後の順番が来るまでの間、市川氏は時折、メモ書きなどをするものの、その他は背筋をピンと伸ばして会場の一点を見つめている。
そしてついに市川氏の順番がやってきた。氏がどのような話をしたのか? これは是非、その部分だけでも実際に動画で見ていただきたい。とにかく検察の体質を告発する驚くべき内容だ。
(↓動画の1時21分過ぎから岩上安身氏による市川氏の紹介が始まります。 ※動画のアーカイブがアップさたので差し替えました)。


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一つだけコメントをしておくと、市川氏によれば検事とは大きく3つのタイプに分かれるそうだ。
まず第一は「上司からどのような指示を受けようとも検事としての良心に反するものであれば、それがどのような偉い人からのものであっても必ず理論的、あるいは感情的に自分の筋を正して意見をし、そして自分の主義主張を貫ける申し分のない検事」、もう一つのタイプは「正反対に上司から言われたことは何でも言うことを聞く。何の悩みも持たないロボット検事」、そしてもう一つが「上司からの命令には『おかしいな』と思いながらも、しかし反抗はできない。ロボットでもなければ、申し分のない検事でもないハンパ者」。
そして市川氏は自分はハンパ者だという。
しかしながら――。
市川氏はこう言って話を締めくくった。
「ハンパ者でなければ検察庁の暗部、あるいは事実は少なくとも外には漏れないであろうと思っている。なぜなら、自分の主義主張をいかなる上司とのせめぎ合いにおいても貫ける検事は、自分の思った仕事ができるという職場なので検察庁は居心地がよいところ。だからどのような出来事があっても少なくとも検察庁の外には発信しない。ロボット検事は何も考えていないので、上司から言われたことは『はい、はい』とやる。だからロボット検事からもおそらく検察庁で起きていることは外には出てない。
これに対して、ハンパ者は良心の呵責に苦しみつつ、しかし従ってしまう。つまり撃ちたくもない鉄砲を撃ってしまった。そして、ベトナムなりイラクに従軍した兵隊と同じように、兵役を免れて家に帰ってくるとハタと我に返って撃ってしまった敵方の兵士が夢枕に立つ。そして悩み苦しむ。
自分は検察庁を離れてすでに五年ほどになるが、ようやく夢から覚めた。大変な取り返しのつかない過ちを犯した輩ではあるが、そうであるがゆえにその償いとして、検事になってはならなかった人間として、自分が見てきたこと、聞いてきたこと、経験したこと、ひょっとしたら裁判官も弁護士も、いわんや一般市民も知らないだろうことを伝えていくのが、ひょっとしたら自らに与えられた償いの道であるとともに、役目ではないか」
市川氏がこう話し終えた後、期せずして会場からは拍手が沸き起こった。
私も拍手をしながら、心の中で別のことを考えていた。
「東京電力からもハンパ者が出てこないものか……」

以下のPDFはこのシンポジウムで話に出てきた「闇の不正と闘う」という文書で、大鶴基成(現・最高検察庁公判部長)が東京地検特捜部長時代に書いたものだ。呆れるほどの上から目線で、かつ根本的な部分の感覚がズレている。しかも文章もグダグダ(PDFは左から2番目の「view in fullscreen」のボタンをクリックすると拡大されます)。
ということで、最後に私が「闇の検察と闘う」というタイトルで書き直してみた。

Ya Mi


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「闇の検察と闘う」

近年の検察問題に関心をお持ちの皆さんはお分かりでしょうが、法務検察(とくに特捜部)はマスメディアで報じられるような表の世界ばかりではありません。ネット等で指摘されているとおり、その裏面には、特定の狙いを定めた人間に対して冤罪を作り上げるシステム、マスメディアを巻き込んだ大規模な「空気作り」など悪質な捜査が少なからず見受けられます。毎日朝早くから夜遅くまでひたすら真面目に仕事をしている一般の人びとは、このようなことを知りませんが、事実を知れば憤慨されることと思います。
しかし、実際に法務検察の内部で進行している腐食は、ネットで指摘されるところにとどまるものではありません。悪質な冤罪事案であるにもかかわらず、外形的にはさも合法的であるかのように見えるため、なかなか冤罪事件として脚光を浴びるものや、巧妙な隠蔽工作が行なわれているためそもそもまったく捜査側には問題のない事件としてそれ以上は探知さえされないものなど、法務検察の闇の部分の広がりは想像以上のものがあります。世の中の人に知られることのないまま、あるいは冤罪事件として再審請求の手続きが取られることのないまま、自身の手柄と出世を求めて魑魅魍魎とも言うべき検事たちが暗躍し社会を蝕み続けているようなのです。このような腐食は公正であるべき社会の根幹に歪みを及ぼし、すでにその土台を揺るがすまで至っています。

本来、法務検察を目指す人の役割は、社会の公正を確保することであり、したがって検察の闇の部分に光を当て、腐食を切除することにあります。もちろん、腐食検察に巣くう人たちは狡猾であり、簡単に冤罪作りを認めるような愚かな真似はしていません。手掛かりをつかまれないように、二重三重に防御手段を講じ、関係法令も十分検討し、処罰法規をすり抜けるようにした上で動いているのが常であり、この検察の闇を暴き出して冤罪を立証するのは至難の連続です。

このような困難を打開して法務検察を正すことを進めるためには、おかしな捜査をおかしいと感じることのできる素朴な正義感と、実直に生活している人々の生活と利益を守ることに対する熱意と法律適用を多角的に検討し駆使する能力です。「そんなことをしても検察が認めるかどうかわからない」とか、(専門的な言い回しになりますが)「冤罪事件としての筋が悪い」とか、「法令の趣旨からは合法であろうが判例がないのでどのようにしたものか」などの理由で、告発を躊躇しがちにもなるのですが、しかし、そもそも腐食に利益を貪ろうという人たちは告発されないように巧妙な仕組みを作っているのですから、多少の困難を前にしてあきらめたのでは彼らの思うつぼです。額に汗して働いている人々や働こうにもリストラされて職を失っている人たち、法令を遵守して経済活動を行なっている企業などが、だまされ、不公正がまかり通る社会にしてはならないのです。
闇を覆っているものがどのような権力的勢力であろうと、どれほど困難な障害が立ちふさがっていようとも、ひるまず、たじろがず、あきらめず、国民のため、社会のために、この闘いに一身を投げ打ってもよいという人たちの団結によってのみ難局を打開して進むことができます。このような志を抱く人たちが、市川氏の後に続いてくれることを待っています。
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これだけの告発をした市川氏を、法務検察が黙って見過ごすとは思えない。今後、マスメディアを動員して卑劣な攻撃を仕掛けてくることは十分に予想される。
シンポジウムで八木さんが「みんなで守ってあげてください」と呼びかけたが、多くの人が法務検察に対して厳しい監視の目を向けることが何よりも大切だろう。

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2011/05/19

シンポジウム ~ 「検察、世論、冤罪」のお知らせ

5月23日月曜日、18時30分より、明治大学駿河台キャンパスのアカデミーホールにて、「検察、世論、冤罪」と題したシンポジウムは開催されます。
入場料は無料、一般公開で予約は不要です。

詳細は → こちら

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2011/05/04

東京電力福島第一原発事故について 〜 110502『「20ミリシーベルト」撤回要求対政府交渉「文科省、原子力安全委員会との交渉」』

いま、霞ヶ関の連中は東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の大事故の混乱に乗じて、やりたい放題を始めている。
私も関与している、元大阪地検特捜部の前田恒彦の「特別公務員職権濫用罪」での告発は、最高検で不起訴になったあと、検察審査会へと舞台を移した。
が、さんざん時間稼ぎをした挙げ句、結果は「不起訴相当」。

詳細は↓をご覧いただきたいが、日本の官僚というのは、とことん腐りきっている。日本は民主主義を装った完璧な霞ヶ関独裁国家だったが、もはやその独裁の肝となっていた“民主主義風の手続き”さえ端折りはじめたようだ。

・八木啓代のひとりごと
やはり、検察審査会に大義がないことが明らかになりました

そして↓の映像。私はここに映っている霞ヶ関の連中を見ていて、思わずディスプレイを殴りつけそうになった。

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2011/04/23

今週思ったこと 〜 御用学者の本音、自己責任バカのデタラメ他

「今週思ったこと」をアトランダムにずらずら並べます。

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一昨日の朝、朝食を食べながらテレビ朝日のワイドショーを見ていた。鳥越俊太郎らが下ろされて、他局から人気のアナウンサーを引っ張って以降、ダッチロールしている時間帯だが(テレ朝からすれば、それ以前の番組内容は本意ではなく、こういう他局と一緒のバカ番組をやりたかったということなのだろうが)、一昨日は意外にもそこそこまともなことをやっていた。
それは浜岡原発についてで、その危険性をコメンテーターが指摘していたのだが、解説に出てきた国立大学の名誉教授はグダグダと「津波についての対策を二重、三重に、、、」などとアホなことを言っている。浜岡というのは、津波の問題でなく(もちろんそれもあるが)、東海大地震の予想震源域の真上に原子炉があるということである。
そこでコメンテーターが、「とにかく浜岡は止めるべきではないか」と問うと、名誉教授は「日本の電力の三分の一は原子力で、、、」と答えた。そこで、コメンテーターが「それとこれとは別で、とにかく浜岡は止めるべきでしょう?」と再び問うと、この名誉教授はこう言った。

「そういう意味では浜岡だけでなく、どこも同じように危ないわけです」

「あっ、この人、本当のことを言っちゃった」と思った。
ちなみに、これは私が一度だけお目にかかった故・高木仁三郎氏と同じ意見である。


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東京電力や経団連の会長は、「1000年に一度の津波は想定外」をしきりに強調しているが、一方でこの連中は高レベル放射性廃棄物を万年単位で管理すると言っている
まったくのナンセンスである。
つまり、原子力産業というのは、ずっと以前から「次の世代のことなど知ったことではない、ただひたすら自分たちがカネ儲けができればいい」という基本方針のもとに続いてきたのだ。

その東京電力というのは経団連会長を多く輩出し、経済界の中心会社として数々の提言を行なってきた。
したがって経団連は自由主義経済を終始推進してきたわけで、何かと言えば「自己責任」を強調してきた。
ところがこの「自己責任バカ」企業が起こした大事故の損害賠償をするにあたって、電力料金を値上げする案があるという。しかも、消費税を上げることも検討されているようである。
アホなことを言ってはいけない。まずは「自己責任バカ」が出せるカネをすべて吐き出させることが第一だろう。電力料金や増税はその後の話だ。

・植草一秀の『知られざる真実』
東電勝俣会長が原発損害賠償での経営破たん示唆


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「AERA」の「放射能がくる」という表紙は激しい批判にさらされたが、ではなぜ枝野の福島訪問は批判されないのか?


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20日(水)は八木啓代さんのライブへ行ってきた。なんとゲストが郷原信郎氏である。それもトークに登場するのではなく(Sax)だというのである。これは行かなければなるまい。
もっとも、その前の打ち合わせが長引いてしまったため、1部の最後に滑り込み。したがって郷原氏の演奏は最後のところしか聴けなかった(アンコールもあったが)。
そして1部終了後には八木さんと郷原氏のトークがあった。↓








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これを聞いていて印象的だったのは、郷原氏が「東電という日本を代表する企業のコンプライアンスがあんなにダメだとは、衝撃だった」と言っていたことだ(12分30秒あたりから)。ちなみに郷原氏は東電の株を1000株所持しているそうだが、コンプライアンスを指導する立場の人間の責任として、紙くずになるまで持ち続けるそうだ。
つまり、あの郷原氏にしても、東京電力がここまでデタラメな企業だとは思っていなかったのである。
しかしーー。
原発に反対している人であれば、誰もがそんなことはずっと前から知っていた。
東電(に限らず電力会社)は、自分たちには莫大な利益をもたらすが、一般国民にとってはなんの利益ももたらさない、どころか信じられないほど大きなツケだけを押しつける原発を建設するため、建設予定地の地元の住民を分断して推進派をつくり、カネで横っ面を引っぱたく一方で反対する住民を徹底的に抑えつけてきた。また、原発ができれば、今度は協力企業という名の下請けどころか孫請け、さらにその下請け、孫請け……から人を集め、人権もへったくれもない環境で労働させ、その人たちが被曝をすれば握りつぶすというようなことをえんえんとしてきたのだ。
そして、コスト増の要因となる安全を徹底的に軽視し、原発の危険性を指摘する人のことは歯牙にもかけなかった。もちろん保安院やら安全委員会など、電力会社の息のかかった連中、あるいは原発を推進してきた自民党も同様で、国会などで原発についての質問が出ても、誠意のかけらもない、本当にけんもほろろの答弁しかしてこなっかた。
つまり原子力を推進してきた集団というのは、コンプライアンスもへったくれもない、ただの超トンデモ集団だったのである。
にもかかわらず、あの郷原氏でさえ、そういうことをまったく知らなかったという。私はここに日本のエリート層の弱さを感じるのだ。
もちろん私は郷原氏を批判するつもりはまったくないし、こういう世の中になってしまったなか、ますます貴重な存在だと思っている。検察問題だけでなく、原発の問題にもどんどん切り込んで欲しい。が、それとは別に、これだけデタラメな原子力発電がここまで長きにわたって続いてしまい、結果としてチェルノブイリと並んで人類史上最悪の大事故を起こしてしまった一つの原因として、郷原氏のみならず、多くのエリート層の認識の甘さ(弱さ)があったような気がするのだ。

で、ここからは原発の話ではないが、大阪地検の元検事・前田恒彦の証拠隠滅罪での実刑が確定した。震災と原発の衝撃があまりにも大きかったがゆえ、本来なら大ニュースであるはずの前田の件はひっそりと処理されたわけだが、これは検察にとっては予定外の幸運だっただろう(そもそも、こういう非常には、どさくさに紛れて平時だったら紛糾するような法案を通してしまうようなことをするのが、この国の官僚というものである)。
しかしながら、検察審査会へと舞台を移した前田の「特別公務員職権濫用罪」の告発については、まだなんの結論も出ていない。これまた検審(の裏にいる法務官僚)が、この非常事態に乗じて、引き延ばしを図っている可能性は十分あるだけに、今後もしっかりと対応していかなければならないと思っている。

長くなってしまったが、最後に八木さん、郷原氏のライブの模様を貼っておく。
まず第1部。郷原氏の登場は35分30秒あたりから。ボーカルもあります(ビックリ)。








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そして第2部。ビクトル・ハラの曲を挟んで、「ラブ・ミー・テンダー」の忌野清志郎バージョン(36分30秒あたりから)。私はこれらの曲を聴きながら、「ああ、日本はこういう曲をシリアスな状況の中で受け止めなければならなくなったんだナ」と改めて思った。
なお、アンコールでは再び郷原氏も登場します(56分過ぎから)。








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2011/01/12

検察審査会でアウェイ気分を満喫!

すでに前エントリーで書いたとおり、昨日は東京第一検察審査会へ、審査申立書を持参した。
これは昨年11月1日、最高検察庁に元大阪地検特捜部検事の前田恒彦を「特別公務員職権濫用罪」で告発したものの、不起訴となってしまったからである。
勝手なストーリーをつくって罪のない人間を陥れ、うどんをこねるように調書をでっち上げて冤罪を作り上げるのが日本の検察の得意とするところであるが、身内の不祥事については徹底的にヌルイ。これでは法治国家として示しがつかんでしょう、、、というのが、ま、一般的な国民感情であろう。
だったら、「国民から無差別に選ばれた」(はずの)検察審査会の方々に審査していただきましょうや、、、というわけである。

その検察審査会は霞が関の東京高裁や地裁が入っている合同庁舎の3階にある。
裁判所なので、入口で荷物のチェックさえ受ければ誰でも建物内に入ることができるのは、最高検への告発時と大違い(笑)。
そしてエレベーターに乗って3階へ。すると↓のように検察審査会の入口がある。

Img_6807

その方向へ進むと検察審査会の部屋があって、この中に第一から第六までの検察審査会があるわけだ。

フロアはなかなか広い。しかし、机や人の数はそれほどでもなく、したがって非常にスペースに余裕がある。
私がかつて勤務していた会社なんぞはスペースに余裕がなく、机と机の間を人が縫って歩くような感じだったが、まあこちらは広いものである。そこへ申立人の代表以下5人が入っていくと、、、
何やらビミョーな空気である。
そして、室内にいる、さほど多くない人たちからの強烈な視線が怪しい5人組に、、、(笑)。
で、まあしかしそんなことを気にしていても仕方がない。申立人の代表が職員に声をかけると、すぐに男性職員が対応してくれて、ほどなくもう一人、女性職員もやって来た。
代表は来意を告げて審査申立書と申立人の目録を職員に見せ、そして審査の流れなどを簡単に聞く。
申立書のあて先は東京第一検察審査会であるが、これはあくまで申し立ての受付先であって、その後、第一から第六までのどの検察審査会で審査をするかが決まるという(それは事前にわかっていた)。そして、それが決定すると申立人に通知が来る。といっても、申立人の数は多い。なので、その通知は代表のところへ来るという。

そこでクイズです。

Q:この申し立てを行った「健全な法治国家のために声を上げる市民の会」の代表の名前は「八木啓代」さんと言いますが、名前にルビをふってみてください。

A:「やぎ・のぶよ」

もちろんご存じの方も多いだろう。が、まったく知らない、かつ初対面であれば、「啓代」を「のぶよ」とはまず読めないはずである。
ところが、、、

対応した女性職員の方は名前の読み方を訊くこともなく、「通知は〔やぎのぶよ〕さんにお送りすればいいですね」とおっしゃったのである。
ちょっと離れたところでこの様子を見ていた私は「あれ、名前にルビがふってあったのかな?」と思った。なので、検察審査会を出て1階ロビーに戻ってから「名前にルビをふってあったんですか?」と訊くと、八木代表いわく、

「ふってあるわけないじゃない。それどころか、生れて初めて初対面の人に名前をちゃんと読んでもらったわよ(笑)。つまり、私たちが来るのを待ってたんだね」

なるほど。そうしてみると思い当たることがある。
検察審査会にいた時間は短かったが、ムードは完全にアウェイ(笑)。その突き刺さるような視線は、同行した方も、

「すごっかたですねー(^_^;)」

とおっしゃったほど。
もちろん、前日の夜にはネット上で「明日、検審へ行く」ということをこちらで流していたわけだが、つまりその情報がちゃ~~~んと検察審査会の職員の方々へも届いていたわけですね。
だから、われわれが入っていった時の心境は、

ついにキタ━━━━━━━(゚д゚)━━━━━━━!!!!

という感じだったんでしょう(爆笑)。
いやはや職員のみなさま、お昼前のひととき、お騒がせして申し訳ありません。
でも、おかげさまで検察審査会がどちらの方を向いているかもおぼろげながら感じることができました。
ま、それはともかくとして、、審査の結果を楽しみにお待ちしております。

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2011/01/11

速報 ~ 東京第一検察審査会に申し立てをしてきました

本日、東京第一検察審査会に、元大阪地検特捜部主任検事の前田恒彦の特別公務員職権乱用罪での不起訴処分に対して、検察審査会に申し立てを行いました。

・検察審査会宛審査申立書

・プレスリリース

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