2012/07/02

大飯原発再起動 ~
抗議活動を完全中継したIWJと
お笑い記者クラブの惨状

先週金曜日(6月29日)に総理官邸前で20万人規模のデモが行なわれ、そして大飯では再稼働に反対する人達が大飯原発前に集結し、警察官が築いた砦の前で昼夜にわたって「再稼働反対」を叫び続けた。
そしてこの大飯の模様はIWJでずっと中継された(土曜日の真夜中3時ぐらいでも4000人前後の視聴者がいた)。
私もこの映像を時間が許すかぎりは見ていたのだが、「いま日本で映像ジャーナリズムが果たすべき本来の使命を遂行しているのはIWJだけだナ」と思った。

一方、マスメディアはひたすらくだらない番組を垂れ流しているわけだが、これはもちろん意識して黙殺しているわけで、大飯原発再稼働反対の声などなかったことにする立派な言論統制である。
ネットの時代、それもUSTREAMの時代が来るまでは、この手法でほとんどの国民が完璧に洗脳されていた。
が、しかし今は違う。もちろん数は少ないけれども、大飯の様子をネットで目を凝らして見ている人がいる。しかも、それは国内のみならず国外にもいるのである。
その現実が、警察権力の無謀な行使の歯止めになっていると私は思う(岩上安身氏もそのようなことをツイートしていた)。

このIWJ中継とまさに真逆、対極にあったのが、昨日の午後9時(つまり大飯3号機の起動直後)、記者クラブメディアが中心になって行なわれた関西電力の会見である。

・2012/07/01 大飯原発1.3号機起動操作時の中央制御室内の現場映像と起動操作立会い後の牧野副大臣へのぶら下がり

私は牧野の会見は見ていなかったが、関西電力の会見を生中継で見ていた。
以下はその映像と会見を書き起こしたものだ(聞きとりにくいところは伏字にしてあります。また、多少の誤りはお許しください)。

↓関電の会見(副社長・豊松秀己)は1分30秒過ぎから。


Video streaming by Ustream

────以下、会見、書き起こし────

「代表して3つほど質問させていただきますんで、よろしくお願いします。まず一つ目ですけれども、全国の全原発が停止して、国論を二分するなかで、定検後には初めての再稼働第一号となるわけですけれども、原発の反対派が原発の入口に抗議活動をするなかで、異例という形での起動となりました。こういう事態を踏まえて副社長としてどういうふうに受け止められておられるか、今、起動を終えられた率直なご感想をよろしくお願いします

「ありがとうごさいます。御存知の通り、福島の事故以来初めての再稼働のプラントということで、このプラントをちゃんと再稼働していくことがこれからの日本の原子力の将来のあり方を決めると思っています。そういう意味で、きわめて責任重大であるということからスタートしています。私ども、これを再稼働するにあたりまして安全最優先にステップバイステップに進めていくということでのぞんでおります。本日起動がスタートいたしましたけれども、これから臨界、並列、100%出力と続いてまいります。本日の思いは、気を引き締めて一歩ずつ着実に安全最優先にやっていく必要があるという気持ちを改めて思いました。以上でございます。」

「ありがとうございます。反対する方の抗議活動のなかで背後で渡られたということがあるかと思うんですが、これについてはどう受け止めておられますか?」

「今回、反対されている方、慎重派の方が道路を占拠されまして、道路による必要なものの運搬ができないという事態になりました。しかしながら今回、危機管理システムが有効に働きまして〇〇の一部、もしくは船によるピストン輸送によりまして、運転員、それからいろんな協力会社の方々、支障なく運ぶことができました。また、いろんな食料なども無事運ぶことができまして、今回、あの道路が閉鎖されましたけれども、プラントの運転上、安全管理上、まったく問題ない状況でスタートすることができました。そういう意味で一つの安堵感を持っております。一方で、やはりいろんな意見の方がいらっしゃって当然だと思うのですけれども、やはり〇〇重視といいますか、そういうことをちゃんとしていただくということがきわめて重要であって、それについては是非お願いしたいと思います。意見をいろいろ闘わすということは大事でございますが、やはり〇〇いただくということも大事だと思いまのでそういう思いを持っています、以上です」

「ありがとうございます。続いて質問なんですけれども、安全対策は免震重要棟や防潮堤の嵩上げなどまだ現時点では満たせぬものもございます。また破砕帯が活断層ではないかという、いろいろなご指摘も出てます。こうしたなかでの再起動となったわけでございますけれども、御社としてこういう慎重派、、、いろんな意見をとられる方もおられます。どういうふうにご理解を得て、どういうふうに取り組んでいくのか、お願いします。」

「まあ免震重要棟とか〇〇〇〇〇とか、計画を隔離したものがございます。しかしながら、今回の政府として再稼働への判断基準としては基準1、2で福島と同じことが起こっても炉心溶融しないという規定でございます。これについては100%満足しておりますので、仮に万が一、この若狭湾というところは津波が少ないところでございますけれども、東京電力で起こったような地震や津波がございましても、〇〇〇使いまして〇〇〇対策とりますので、炉心溶融することはまったくないというところの自信を持っております。その上で、やはりそれ以外にもでもできるだけ安全性を高めていくということが重要でごさいますので、免震重要棟などを並行しているということでございます。私どもは安全というのは終わりがないということ、さらに安全性を高めていくということこそが、事業者に求められていると思っております。したがいまして免震重要棟なども含めましてさらなる安全対策を実施し、最終的には世界最高水準の安全にもっていきたいと思っています。破砕帯のことにつきましても大飯3、4号の建設時に調査をし、また新しいバックチェックの時にも調査をし、これが十二、三年前、動いていないと確認していますので、そういうことを今まで報告しておりますし、審査していただいております。これからもいろんな議論が出てまいりまして、そういうことを議論していくことが必要だと思っておりますけれども、現時点で問題ないことが確認されていると考えております。以上でございます」

「はい、わかりました。最後の質問になりますけれども、いま大飯原発を再稼働しても10%節電は変わらないと言われてます。電力供給の責任ある立場として綱渡りの状態は続くかと思いますけれども、知恵を出してどのように考えておられるのか、お願いできますか」

「電力の安定供給というのは電力会社にとってもっとも大事な使命だと思っています。その使命がいま果たせてない。すなわち節電をお願いし、計画停電の準備もしているという状況は本当にみなさまに申し訳ないと思っています。なんとか安定的に電気を送ることこそがきわめて重要でございますので、できるだけ安全を最優先に、この大飯3、4を動かしまして、少しでも供給力をアップしていくことに全力を尽くしたいと考えております」

「ありがとうございます。代表質問は以上です。各社さんよろしくお願いします」

「福井新聞のいずくらと申します。よろしくお願いいたします。今日、大飯3、4号機が再稼働手続きに入っているわけですけれども、で、今日、3号が再稼働しましたが、関西電力さんのその他の原発でいいますと、高浜3、4号をのぞきますと、7機が運転30年を越えています。そういう高経年化した問題があるかと思うんですが、そういった原発の今後の運転方針というのは、いまどのようにお考えになっていますでしょうか?」

「私どもは30年を越えたプラント、もしくは40年を越えた美浜1号機、美浜2号機、これを含めまして高経年化の技術〇〇を行い、いままで審査してきてもらってきております。それにつきましては独自運転しても安全上問題ないという確認ができております。わが国のようにエネルギー自給率が少ない国におきましては、やはり安全性を最優先にですね、エネルギーセキュリティ、それから経済性、地球環境問題の観点から原子力は重要な電源だと思っておりますので、安全性が確認されたプラントについては、継続して運転すべきであるし、そうしたいと考えています。
アメリカにおいては約102機ほどの原子力発電所が運転中でございますけれども、6、7割でしたか、ちょっと数字ははっきり覚えておりませんが、プラントについてはすでに40年を越えて60年運転する認可が得られております。またいま運転中で、そういうことを迎えようとするプラントについては、ほとんどのプラントが申請しているという状況でございまして、アメリカにおきましては60年というのがスタンダードになっています。しかしながら、これから、いま法が決まりまして、具体的に40年というのをどうするかというのがこれから国で具体的な基準が決めていかれると思います。すなわち40年を延長する前の20年というものにつきまして、どんな条件をクリアすればこれが運転できるのかということがメインになってまいります。私どもそういう基準を見ながら40年を越えるプラントについての運転方針を検討していくということにしていきたいと考えております。以上でございます。」

「朝日新聞の大谷といいます。今回の起動に関しては当初の予定よりだいぶ遅れた時期の起動になったと思うんですけれども、このことに関してこれまでの政府の対応の経緯についてご感想、お考えをお聞かせ願えますか」

「3.11の事故以降、国民の方のご不安というのもございますし、原子力発電自身の信頼性が失墜したという状況が起こりました。そのなかでやはり安全性を確保すればエネルギーセキュリティなどの観点から原子力が必要になるということで、判断基準をつくっていただき、その判断基準をつくるにあたりましては、のべ40回にわたるいろんな意見聴取会を積み重ねていただいたということについて感謝申し上げます。そういう公開での議論を踏まえて今回の再稼働にあたる安全基準、判断基準ができたということだと思っています。そういう意味でいままでそういことを積み重ねていただいた政府には感謝申し上げたいと思っています。以上でございます。」

読売新聞の野中といいます。今日はどういった気持ちで起動に立ち会われて、起動が終ったあとの心情を教えていただけますか

「ありがとうごさいます。起動が終ったというか、起動、それから臨界、並列、100%ということで、やっと一歩が踏み出せたということぐらいのことだと思っています。これから本当に心を引き締めて一歩ずつ着実に安全最優先で進めていきたいという思いを本日新たにしたところでございます。以上でございます。」

ここで関電の会見は終了。
このあとの大飯町長のコメントは省略。
そして会見終了。

「それでは会見を終わらせていただきますけれども、先ほど入りました情報で、このオフサイトセンターの入口付近に反対の協議をされる方々が集まってきていると、あまり多くではないそうなんですけれども、ですからちょっと記者の方々ですね、ちょっといま出られないというか、警備を固めておりますので、ちょっと外に出られない状況だということをご理解いただくようお願いいたします。2階のプレスルームに戻っていただいて結構です。

──── 書き起こしはここまで ────

しかし、まあなんと内容のないお粗末な会見だろうか。
クラブメディアの記者というのは、基本的に感想しか聞かないのだろうか。
関電・副社長の答えとういのも、あらかじめ作られた装丁問答に沿っているような、無難なものに終始しているが、それでも突っ込み所は多々ある。

世界最大級の原発事故が現在進行形の国で、初めて再稼働する原発の安全水準は世界最高ではないのだそうで、「これからもっていく」のだそうだ。
また、話はとかく安全やら経済性の話に終始しているが、では原発の使用済み核燃料、あるいは廃炉にした時の費用はどうするのか、その際に出る低レベルから高レベルまでの放射性廃棄物の処分場が日本のどこにもない、つまりまったく未解決であるという点についてどう考えているのか。
地球環境の問題というが、現在、福島や関東、東北周辺の環境を破壊しまくっているのは、福島の放射能である。

まあ、私が記者の立場だったら、問い詰めたいことが山ほどある。
にもかかわらず、読売新聞の記者などは、「気持ち」「心情」を訊くのである。
をいをい、その質問は二度目だぜ。最初の質問と答えを聞いてなかったのかよ。

そして、この日のハイライトは最後の部分だ。

「(いま外が騒ぎになっているから)記者のみなさんは出られませんので、プレスルームに戻っていただいて結構です」

なんだこれ。
こんなことを言われて記者連中は恥ずかしくないのか。
そもそも、その騒ぎを取材して、関電との温度差を書くのが記者の仕事ではないのか?
私はパソコンの画面を見ていて、その会見のあまりの低レベルぶりにツイートをしまくってしまった。

口では「国論を二分する」などと言いながら、関電のご感想うかがいに終始し、キツイ質問を一つもすることなく、答える相手から「ありがとうございます」と言われてしまうクラブメディアの記者たち。
彼らはみな一流大学を優秀な成績で卒業しているのだろう。
なのに、なんでこんなにバカなのか? 
もともと日本の教育は、優秀なバカを作るためのものなのか、それともマスメディアという組織に入るとバカになるのか。
ま、そのどちらでもあるような気もするが、とにかくこのお粗末さに、昨晩は最初は激怒していたが、最後はそれも通りこして大笑いしてしまったのであった。

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2012/06/22

小沢一郎が霞が関独裁の逆鱗に触れた理由

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 2011.1.21のことである。官僚に優越する政治という、当たり前のことが当たり前でなかった現状を批判して民主党が政権を取った基本姿勢、いわゆるマニフェストを菅直人首相は転換した。
 官僚に優越する政治という、従来の民主党の姿勢は行き過ぎだった、と公に表明したのである。むろん政権を取らせた国民への、いかなるエクスキューズさも含まない公然たる裏切りである。
 わたしもこの裏切りは、現在の政権が成り立った当初から実感していたが、先の八ツ場ダム建設中止の撤回とともに「恭順」はさらに推し進められたのだ。このあざといまでの「反省」は、その露骨な「正直さ」において辟易させられる。
 (中略)
 従来からの官僚独裁は蘇ったのである。鳩山―小沢の首を以て恭順を公にし、自民党と同じ体質の「官僚さまの素直な奴隷」として。もともとそれが、菅政権の本質ではないか。濃厚な疑いはまさに立証された。フェイクとしての一党独裁とは、最終的に政治を、ハンコをつくだけの存在に限定することだ。ナツメロ漢奸菅は、そこに戻った。いまや小沢一郎という「悪」を、自民党と民主党は一致して排外し、お役に立とうと雪崩を打っている。第二の55年体制の発足である。

(岡庭昇著『理不尽』「民主党の漢奸」より)
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 鳩山=小沢で出発した民主党政権は律義に、官僚独裁から政治家の手に政治を奪い返えそうとした。
 だが独裁者官僚が巻き返さないわけはなく、アメリカとも結んで反攻に出た。誰にでも予想がつく成り行きである。手っとり早く経済スキャンダルで、鳩山=小沢を追い落とした後、アメリカお気に入りの漢奸菅と岡田に引き継がせた。だがあまりにも漢奸菅がマスコミに人気がなく、さらにドジョウに首だけすげ変えたのだ。
 この事態でついにマニフェストは死んだ。「政治優先」の残滓もなくなったのを見越して、権力(官僚独裁)はグローバリズムの手先となり国家や民衆を売ったわけだ。そうこよなく明晰なジッチャマは、偏見と独断に満ちて断言する。一党独裁(本当は官僚独裁)は、さらに強力に再生したのである。

(岡庭昇著『理不尽』「売国奴!」より)
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どうやら民主党は分裂するらしい。しかも出て行くのは2009年の総選挙で圧倒的な支持を得た小沢一郎を中心としたグループで、残るのはこの総選挙で歴史的な大ウソをついた野田のグループだという。そして、この連中は、これまた先の総選挙で国民から圧倒的な不信任を突きつけられた自民党と手を組む。
ところが「造反」しているのは小沢グループだとマスメディアは書き立てている。
この光景を目の当たりにして思うのは、日本を長らく独裁支配してきた霞が関の凄まじい力で、私はその威力に慄然とせざるを得ない。

もとより今回の政局は、野田と小沢の対立ではない。
小沢一郎が民主党の代表就任以来、相手にしてきたのは、安倍でもなければ麻生でも菅でも野田でもないく、常にその背後いる霞が関(とそれを取り巻く利権集団)であった。
これに対して独裁権力を恣にしていた霞が関もまた、小沢一郎を最大の敵として認定した。
それはなぜか。
もちろん、小沢が独裁権力の本質を見破っていたことが第一の理由であるが、なによりも彼らの逆鱗に触れたのは、それを「国民の生活が第一」というキャッチフレーズに集約して、わかりやすく国民の前に提示したからではないかと私は思う。
これまで、完璧な言論操作で「日本はいい国だ」と信じ込まされてきた国民は、年金行政などを見るにつけ、薄々ながら「本当はこの国はひどいことになっているのではないか?」という疑念を募らせてきた。そこへ登場したこのキャッチフレーズは、デタラメの限りを尽くしてうまい汁を吸ってきた連中からすれば、世界一おとなしい(飼いならされた)国民に目覚めるきっかけを与えてしまうという意味で、正しく体制の危機だった。
しかも小沢は、せっかく前原が偽メール事件でボロボロにさせることに成功した民主党を瞬く間に立て直し、政権交代を可能にする勢力にまで復活させた。

ここから小沢対霞が関独裁の闘いが始まった。
小沢の狙いは衆議院選挙と参議院選挙に勝ち、真の権力交代、つまり霞が関から国民の代表である政治への権力交代を実現させること。
これに対して霞が関は衆議院選挙を前に小沢を民主党代表の座から引きずり下ろすことに専念し、衆議院選挙の勝利は捨てた。ただし、民主党が衆議院選挙で圧勝したことから、生半可な切り崩しが不可能になったため、参議院はどうしても民主党が負けて「ねじれ」を起こさせる必要があった。
そこで、参議院選挙の前に小沢の代理である鳩山のクビを飛ばし、菅直人を首相にして「消費税」を口にさせることで見事に民主党を沈めることに成功した。

ところがここで予想外の事態が一つ起きた。
それが3.11であり、福島第一原発の破局事故である。
独裁権力にとって傀儡政権とは当然ながらコントローラブルでなければならない。ところが、市民運動上がりの菅は、原発という戦後日本が生んだ最大のデタラメ利権を国民の批判から守るには、あまりに危険な人物だった。
そこでさらに菅を引きずり下ろして登場したのが、100%コントローラブルな野田だ。
この男は松下政経塾という独裁権力の身内出身で、利権集団のためならどんな大嘘でも平然とつけるという人材である。
平時であれば、これほどあからさまな人間というのはかえって使い道がないものだが、原発が3機もメルトダウンして収束もままならず、さらに4号機が危機敵状況にあるというなかでは、徹底的に独裁権力&利権集団に忠誠を誓える人間を首相に据えないと、彼らがこの事態から無傷で脱出できることはできない。
そうして、この野田の一派と自民党の残滓(利権に戻りたくてうずうずしている集団)は結合する。
岡庭氏が指摘するところの第二の55年体制の発足である。
ただ、実は私はこの体制はそう長続きはしないと思っている。
それは、福島第一原発の破局事故が彼らの浅はかな思惑などぶち壊すほどの猛威を、これからも振るい続けることは間違いないからだ。

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2012/05/02

福島の子どもの甲状腺検査結果
朝日新聞の大本営発表

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子の甲状腺「安心できる」 福島、問題なしが99.5%

 福島県は26日、東京電力福島第一原発事故に伴う放射線の健康影響を見守る県民健康調査で、子ども約3万8千人の甲状腺検査の結果を発表した。しこりがないなど問題ないとされた子どもが99.5%を占め、残りも良性の可能性が高いと判定。県の検討委員会は「通常と変わりない状況で安心できる」としている。
 避難区域を含む13市町村に当時いた18歳以下の約4万7千人が対象で、約8割の3万8114人の検査を終えた。約0.5%の186人に良性の可能性が高いしこりなどが見つかり、念のため再度の超音波検査や血液検査が必要としている。
 県は、すべての子ども約36万人を対象に、生涯にわたって甲状腺に影響が出ないか追跡していく。

朝日新聞デジタル 社会 記事2012年4月30日6時31分
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↓こちら専門医に配布された文書。

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関連リンク
・院長のひとりごと
福島-子どもの甲状腺にしこり(追加検査なし)

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2012/04/28

落とし所としてこれしかなかった判決と
ますます進行するメディアのビョーキ

本や雑誌を読んでいて、時々、「うまいなあ」と思う原稿がある。
もちろん「うまい」にもいろいろな種類があるわけだが、私が反応するのは、きわどい内容をギリギリの線で書きながら、しかしなおかつ、どこから突っつかれても大丈夫という書きようをしているライターの原稿を読んだ時だ(ちょっとわかりにくいけど)。

さて、陸山会の小沢判決。
私はこれまでの経緯を考えると、ひょっとして有罪もあるかも、、、と思っていたが、蓋を開けてみれば無罪という至極真っ当な判決が下った。
2009年3月以来の小沢vs.検察の流れをきちんと捉えていれば、この結論は誰にでも腑に落ちるものだが、その当りまえの結論が当たり前に出るかどうかが不透明だったところに、この国が抱える本質的な問題点が潜む。

私は今回の裁判長がどのような人物かは知る由もないが、おそらく無罪判決を書くには相当なプレッシャーがあっただろう。
一人のまともな法律家としてみればどう考えても無罪。
しかし、自らが身を置く世界をぐるりと見回した時、その当たり前の帰結そのまま文字にするのはためられわれたはずで、そこらへんを郷原信郎氏は、以下のようにツイッターでつぶやいている。

@nobuogohara
小沢氏無罪。あまりに当然の判決だが、その「当然の判決」をすることが、大善裁判長ら3人の裁判官にとっては、とてつもなく大変なことだったのだろうと思う。主文を2回読んだ裁判長の気持ちもよくわかる。裁判官としての矜持に敬意を表したい。

@nobuogohara
今日の「八方美人的判決」の評価は難しいが、おそらく、まず無罪という結論を決め、それをどのように社会的に受け入れ可能なものにするか苦心惨憺した末に、あのような内容になったのだと思う。「小沢排除」の政治的、社会的圧力が高まる中、刑事裁判の最後の良識を守ったと評価すべきだ。

無罪判決以後、マスメディアは鬼の首を取ったように「判決は、小沢氏の政治団体の政治資金収支報告書の内容はうそだったと認めた。」と横一列で書き立て、限りなく黒に近いグレーなのだから「説明責任を果たせ」とわめきたてている(カッコ内はいずれも朝日新聞社説)。

やれやれという他はない。
そもそも、ここに至る発端は、政権交代が確実とされた2009年の衆議院選挙直前、次期総理大臣の最有力候補だった小沢一郎の秘書である大久保隆規氏を検察が政治資金規正法違反で逮捕したことだった。
これが「西松事件」なわけだが、当時、検察側の代弁者としてメディアに出演していた宗像紀夫(元東京地検特捜部長)でさえ、これは入口であって、その先に大きな疑惑があるはずと言っていたものだった。
ところが検察は結局、大久保氏を政治資金規正法違反でしか起訴することができず、しかもその公判は検察側の証人が検察の主張と真逆の証言をして吹っ飛んでしまった。
そうして浮上してきたのが、「陸山会事件」なのである。
まあ、これ以上、私がクドクドと書いても仕方がないので、以下の田中良紹氏のエントリーを読んでいただきたいが、田中氏も書いているがごとく、公判の中では「会計学の専門家である筑波大学の弥永真生教授は石川議員の作成した政治資金収支報告書は虚偽記載に当らないと証言」しているのだ。

・田中良紹の「国会探検」
政治的事件の政治的判決

話を戻すと、今回の判決というのは、郷原氏がつぶやいているように、無罪という後世の評価に耐えうる結論を出しつつ、田中氏が言うところの政治的な部分にも十分に配慮したもので、苦し紛れといれば苦し紛れだが、落とし所としてはこれしかなかったのだろう(ちなみに、この「限りなく黒っぽい無罪」判決が出ることを事前に予想していたのが、八木啓代さんだった)。
であれば私はそれはそれで、うまい判決だと思う。

もっとも、この判決でマスメディアのビョーキはいよいよもって進行している。私はすべてを見ているわけではないが、偶然見た天声人語は以下のごとくであった。

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 政治を動かした判決といえばやはりロッキード事件だろう。1983年秋、東京地裁は田中角栄元首相に有罪を言い渡し、闇将軍が表舞台に戻る日は遠のいた。約1年後、田中派の重鎮竹下登らは、分派行動ともいえる創政(そうせい)会の旗揚げへと動く▼だれの時事漫画だったか、元首相が「ああせいこうせいとは言ったが、そうせいとは言っとらん」と嘆く傑作があった。田中は心痛と深酒で脳梗塞(のうこうそく)に倒れ、失意のうちに影響力をなくしていく▼さて、この判決は政治をどう動かすのか。資金問題で強制起訴された小沢一郎氏の、無罪である。大まかな経理処理の方針は承知していたが、うその記載を巡る秘書との共謀までは認められないと▼小沢氏は折にふれ、「今後は一兵卒で」と殊勝な言を重ねてきた。くびきを解かれた兵卒が見すえるのは、秋の代表選か、集団離党や新党か。消費増税の前途多難といい、野田首相は頭が痛かろう▼民主党は、各自の当選を目的とした非自民の選挙互助会でもある。にわか作りの公約が破れ、政策や手法が敵方に似てくるほど、小沢流の原点回帰は説得力を増す。首相の使い捨てが続く中、「なれたのにならない」政治家の凄(すご)みも無視できまい。だが顧みるに、この人が回す政治に実りは乏しかった▼若き小沢氏は心ならずもオヤジに弓を引き、創政会に名を連ねた。以来、創っては壊しの「ミスター政局」も近々70歳。「最後のご奉公」で何をしたいのか、その本心を、蓄財術とともに聞いてみたい。
********************

この原稿を書いているのは、本当にプロの記者なのだろうか?
「この人が回す政治に実りは乏しかった」そうだが、ニセメール事件でボロボロだった民主党を見事に立て直して政権交代を実現したのは、圧倒的な実りではないのか?(でなければ、この筆者にとって政権交代は実りとは真逆のものだったのだろう)
無罪判決後も、その本質を見ようとせず、すべてを政局に結びつけて報道する朝日新聞社こそが「ミスター政局」集団ではないのか?
小沢一郎が「最後のご奉公」で何をしたいのかがこの筆者にはわからないらしいが、それは「国民の生活が第一」という政権交代の本義に戻すことであって、そんなことは私にでもわかる。
そして「蓄財術とともに」という形容。
何の工夫も伏線もなく、ただ思考停止した人間が、感情のままに書きなぐった原稿など、ただのクズ原稿でしかない。

私は最近、愛聴している「久米宏ラジオなんですけど」で唯一不満なのは、一部のコーナーで朝日新聞が
スポンサーになり、天声人語がどうしたこうしたというCMが入ることだ。

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2012/02/29

万死に値する菅直人、枝野幸男は即刻議員辞職するべきだ

とにかくまずは下に貼りつけた動画を見ていただきたい(約1時間)。
私はこの動画の存在をブログ「EX-SKF-JP」様のエントリーで知った。
ありがとうございます>「EX-SKF-JP」様

この動画は2月23日に放送されたBBCのドキュメンタリー「Inside the Meltdown」である。ナレーションは英語だが、インタビューを受けているのはすべて日本人なので、英語が分からなくても見る分には支障はない。

民間事故調の報告書が出て、菅直人への対応に批判が集まっているが、私は「ただちに問題はない」と言い続けた枝野幸男もまた万死に値すると思う。
しかもこの時、枝野は「原発被害が拡大する『悪魔の連鎖』を懸念し」ていたのであり、「(昨年3月)14日から15日にかけては、(原発被害の連鎖の)可能性もあるのではないかという強い危機感を持ちながら仕事をしていた」のだという。にもかかわらず、「専門家でもない私が個人の印象として、『私はこう思う』と申し上げる立場ではない。」ので、この専門家でもない男は「ただちに問題はない」と言い続けた。

当時、枝野には家族を首都圏から逃がしたのではないか?という疑惑があった。もちろん、それが本当かどうかはわからないが、少なくとも枝野を含めた政府関係者は発表とは裏腹に、現実がとてつもなく過酷な状況であることを理解していたわけで、そうと知ったら家族を逃がしたとしても不思議はない(枝野の件は、メディアがちょっと気合いを入れて調べれば、すぐにわかることだろう)。
実際、3.11の翌週に家族を関西へ逃がした知り合いの話では、この時、平日にもかかわらず東京駅で新幹線の乗車券を求める窓口は長蛇の列だったそうだ。

一方、それとは知らない国民は、枝野の「ただちに問題はない」を信じて通勤、通学を続けていた。
有史以来最大級の原発事故が起こり、現に進行中だったにもかかわらず、時の政府は国民に一切、真実を知らせなかった。東京電力は現場を放棄して撤退したい(=世界中に放射能を蒔き散らかしてもやむなしと判断していた)という状況であったにもかかわらずである。
これはもう、どこぞの独裁国家が国民に対して情報隠し、操作をしているとかなんとかいうレベルではない。

※おそらくSPEEDIの存在を知らなかったというのもウソだろう。
・低気温のエクスタシーbyはなゆー
「〔原発事故〕菅直人首相(当時)が「SPEEDI」の存在を知っていた傍証」

そこでもう一度、「Inside the Meltdown」の以下の部分を見ていただきたい。

「最悪の場合、200キロ、250キロ、300キロの範囲まで逃げなければいけない。そうなると首都圏が全部機能マヒする。ということは事実上、日本が機能マヒしかねない」と菅直人はいう。
おそらくこの「機能マヒ」という言葉の非常に大きな部分は、「経済的な機能マヒ」にあると私は思うのだが、もしそうだとするとこの国家は原発で最悪のシナリオが起きた時に国民が被るリスクと、経済的な機能マヒとを天ピンにかけて後者を選んだことになる。
つまり国民の命と安全を守ることが、この国ではファースト・プライオリティではなかったのだ。
政権交代時の民主党のキャッチフレーズは「国民の生活が第一」だったが、菅政権においては「国民の命と安全が第一」ではなかった。そして、これは自民党政権時代もそうであったが、この国の真の権力者にして独裁者である官僚の一貫した考え方である。
「それでも首都圏が機能マヒに陥らなくて良かったじゃないか」という意見もあるかもしれないが、私はそういう問題ではないと思う。

そしてもう一つ、原発事故は今現在もまったく収束していないどころか、一体、炉の中がどうなっているかもわからない。にもかかわらず野田現政権は、「冷温停止状態」という大ウソをついている。
おそらく、一般人の年間の被曝限度は1ミリシーベルトまでという従来の法律を遵守するならば、依然として相当程度の機能マヒが起こる可能性は強いだろう(なにしろその地域は広範である)。
ところが、日本という国家はその基準自体を変えてしまった。京都大学の小出裕章助教がたびたび指摘している点であるが、これはもはや法治国家ではない。では、なぜそんなことをするかというと、「機能マヒ防止=経済(カネ儲け)最優先」であるからだ。

今回の福島第一原発事故は、長く後世にまで重大な影響を与えるもので、今生きている人間にはその結末がどうなるかは誰にもわからない。
であるならば、今、経済的に三等国、四等国になったとしても、少しでも後世への影響を減らすべきだと私は思うのだが、現状ではそのような考え方はこの国の既得権益者には微塵もない。つまり、現在の自分たちの生活さえ維持できれば後のことは知ったこっちゃないのだ。
しかもそのために原発の再稼働も狙っており、それを率先する経産大臣が日本国始まって以来の大ウソつき・枝野である。
どうなってるんかいな、この国は?

本来なら、菅直人と枝野幸男は即刻、議員辞職である。収束宣言をした野田、そして細野も同罪だ(この連中に議員年金など一銭も支給する必要はない)。
また、東京電力の経営陣も逮捕するべきである。
そして、直ちに福島第一原発に関する情報をすべて公開し、どんな犠牲を払ってでも年間1ミリシーベルトを越える地域に住む人々は移住させ、事故のこれ以上の拡大をまずもって止めなければならない。
そのために、経済が混乱しようが首都機能が多少なりともマヒしようがそれは仕方がないし、東京電力が潰れようが、それこそ知ったことではない。
なんとなれば、破局事故はもう起きてしまったのだから。
私は今の日本にとってもっとも大事なのは、国民全員が、福島第一原発の事故とはそれだけのものだったということを正しく知ることだと思う。

※それにしてもBBCと日本のマスメディアとのクオリティの差は絶望的だ。


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2012/02/23

国民の生命と安全よりパニック回避を優先し
情報を秘匿するのは日本の権力の一貫した体質だ

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 チェルノブイリ原発事故の後遺症で、ヨーロッパでは今後、一〇〇万人からの死者が出るという。吉本隆明なら、歴史の進歩は核が支えているのだから、進歩のためによろこんで死ねというだろうが、大事なのはむろん、具体的な問題である。チェルノブイリ事故で被曝した小麦が、イタリアなどに送られて製粉され、製粉した国の製品として輸入されているという情報が入ってきた。その場合、いくら高濃度の放射能がふくまれていても、はじめから検査の対象にもなっていないらしい。当分の間、マカロニやスパゲッティには御用心! というわけだ。
 なんせこの国の行政は、生産者の便宜ばかり計っていて、自国の民の健康など、屁とも思ってやしないのだから。先日も、八二年に日本に出回っていたアメリカ産小麦食品(とりわけてポップ・コーン)には、じつは一七〇〇ppbものEDB残留物(発ガン物質)がふくまれていたと、いまごろになって公開される始末である。この国の行政は、わたしたちが情報を探り当て、その隠蔽を批判すると、いつだっておなじことをいう。“人心を不安に陥れたくない、パニックを招来させるわけにはいかなかったのだ”と。何やら、毒だらけのハマチの真実を明らかにしたわれわれに向かって、消費者をいたずらにおびえさせたと攻撃する養殖業者どもの、わけのわからない逆ネジとそっくりではないか。かくて日本は、行政と圧力団体による、“人心をパニックに陥らせないように配慮した”秘密で、満ち満ちている。念のためにいっておくが、一ppbの残留物があっても業界に回収命令を出すアメリカに対して、日本の行政は、一七〇〇ppbのケースを放置し、秘密にしてきたのである。
(太字下線はブログ管理人)

岡庭昇著 「この情報はこう読め」より
1989年7月31日 初版第1刷
**********

いまでも目に焼き付いている光景がある。
3・11は金曜日だったが、その翌週月曜日の朝のことだ。
私は東武東上線沿線に住んでいるのだが、東上線は池袋~志木間の折り返し運転となっていた。私の自宅は志木の一つ先。といっても会社員でない私は、早朝、表通りへ出てみると、志木駅へ向う道を会社員が列をなして歩いていたのである。

私は会社員でないので出勤する必要はなかったが、もしまだ前の会社に勤務をしていれば、月曜日の朝は営業の会議である。
しかし、元来、反原発である私は震災によって福島第一原発で破局事故が起きていることを確信していた。
それはいつか起きるだろうと想像はしていたものの、現実に起きてみると恐怖以外の何ものでもない。そんななかで、もし自分が会社員を続けていたら恐らく会社には行けなかっただろう。

その後、広告代理店の友人から連絡が来た。彼によると、その会社は自宅待機になるという。汐留にある日本一の広告代理店である。雨が降ろうが槍が降ろうが社員は出社しそうな会社が自宅待機になるのはただごとではない。
聞くところによれば明らかに原発の影響で、外資系のクライアントの腰が引けたことで、さすがに「これは大変なことらしい」ということになったという。

一方、かつての会社の同僚に連絡をしてみると、こちらは通常出勤とのこと。私はそのうちの何人かに、「もし、会社へ行っても急な仕事がないのなら、行くのはやめなさい」とお節介ながら言ったものだった。
もっとも、彼らからしてみれば、当時の私は、頭がおかしくなったぐらいにしか見えなかっただろう。何しろテレビでは枝野が「ただちに影響はない」「念のために原発より10キロ圏内に避難指示」などとやっていて、御用学者が「心配はない」と連呼していたのだから。

だが、事態はもちろんそんな生易しいものではなかった。しかも、アメリカは日本からのデータを受けて、最悪の事態を想定して自国民に避難指示を出していた。それがアメリカの内部文書の公表によって明らかにされると、日本の官房長官は「震災関連の会議の議事録がなかったことは遺憾」などと言っている。どこまで国民を舐めれば気が済むのか。

そうして、国内でも福島第一原発から250キロ先の住民までが強制避難という最悪のシナリオが想定されながら、「パニックを防ぐ」ためにこれは無視され、多くの人が本来、避けられた被曝をしたわけだ。

↓のラジオの中で、小出裕章助教は「私は米国という国は大嫌いだが、個人的な好みをのぞけばまだまだ米国の方がまともな国だと思う」と述べている。私もまったくもって同感だ。日本の権力がそれほどまでにアメリカに心酔しているなら、せめてアメリカ並みの情報公開をして欲しいものだが、それを絶対にしないのがこの国一貫した体質で、それは3・11以後に始まったことではない。

※岡庭昇著「この情報はこう読め」は近日、志木電子書籍より電子化されます。


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2012/01/18

さらに毎日新聞誤報問題について

岸井毎日新聞さんえ

市民なんぞ愚民だと思ってなめたらいかんよ。

shimbunkyokai

mainichi120118

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2012/01/17

ひきつづき毎日新聞誤報問題について

毎日新聞より、健全な法治国家のために声をあげる市民の会の16日付文書に対するファックスが来ました。

まずは、毎日新聞1月12日の、「小沢元代表、法廷:「真実詳述」肩透かし 4億円の解明不発」という記事タイトルを真似て当方もタイトルをつけてみましょう。

毎日新聞社会部清水統括副部長、質問状:「記事根拠開示」肩すかし 誤報記事の説明不発

・八木啓代のひとりごと
日本語が読めなくても毎日新聞社会部副部長はつとまるらしい件 ←イマココ!

Mainichi120116

それにしても、小沢一郎には、あれだけ「説明しろ」と粘着に喚くわりに、自分たちが説明を求められるとこれですか。
こちらとしては、新聞記者サンお得意の口グセである「ファクト」を示していただければいだけなんですけどね。
ま、さすが検事の顔色を見て記事を書く岸井毎日新聞さんだけあって、検察の補完勢力としてご活躍のようです。

そういえば、先日、司法記者クラブという所へ初めていったので記念撮影をしてきたので最後にご紹介。

Imag0153_3

談話室とかあって、何やら居心地良さそうですネ。

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2012/01/16

毎日新聞誤報問題について

現在、健全な法治国家のために声をあげる市民の会が1月13日に最高検察庁へ提出した告発状の記事をめぐって岸井毎日新聞社とのやりとりが続いている。


八木啓代のひとりごと
・【重要】毎日新聞に重大な誤報が出まし<た

・毎日新聞該当記事
*****
陸山会事件:担当検事「報告書」問題 該当「やり取り」獄中日記に

 小沢一郎民主党元代表の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で、虚偽の捜査報告書を作成したなどとして、東京都内の市民団体は12日、東京地検特捜部検事だった田代政弘・新潟地検検事を虚偽有印公文書作成・同行使容疑で最高検に告発した。虚偽とされるのは捜査報告書に記載された元秘書で衆院議員の石川知裕被告の供述だが、石川議員は出版物の中で勾留中にほぼ同様のやりとりを田代検事とした記載をしている。
 告発状によると、田代検事は10年5月、東京第5検察審査会が元代表を起訴相当と議決したことを受け、石川議員から任意で聴取した。その際、石川議員が「検事から『(有権者は)小沢一郎の秘書ではなく石川知裕に期待して国政に送り出したはず』と言われたことが効いた」と述べ、元代表の関与を認めた経緯を説明したとする捜査報告書を作成した。しかし、石川議員の「隠し録音」に、そうしたやり取りはなかったとしている。
 第5検察審は2度目の審査でこの捜査報告書も検討し、元代表を強制起訴すべきだと判断したとされる。
 田代検事は昨年12月に元代表の公判に証人出廷し、弁護側から捜査報告書について追及され「勾留中のやり取りなどと記憶が混同した」と説明している。
 石川議員は10年8月に出版された書籍の中で、勾留中の様子などを記した「獄中日記」を公開した。その中で「十勝の有権者は小沢一郎ではなく、石川知裕に期待して投票したと言われるのがつらい」などと書きつづっていた。この時に取り調べたのも田代検事で、証人出廷時に説明した「やり取り」は、この部分とみられる。
*****

mainichi120113


八木啓代のひとりごと
・【重要】毎日新聞は誤報の訂正を拒否しています

・毎日新聞からの回答
*****
 本日の抗議の件、当職から次の通り回答いたします。
 どうぞ宜しくお願い致します。
 (貴会宛にファクスしましたが、エラーが出て送れないのでメールにて回答致
します)

■回答■
 記事は主に、「誰が日本を支配するのか!? 検察と正義」(マガジンハウス
刊)に記載されている、石川知裕氏の「獄中日記」の内容を紹介したものです。
従って「誤報」との指摘は当たらないと考えます。


毎日新聞東京本社 社会部統括副部長

        清水忠彦
*****

mainichi120114


八木啓代のひとりごと
・誤報出しておいて、逃げ切れるとお思いかな、毎日新聞 ←イマココ!

誰が日本を

mainichi120116

小沢一郎の政治資金収支報告書は虚偽記載だといって大騒ぎしているマスメディア。
ところが、検察は検察審査会に送る資料に虚偽記載。
挙句の果てに、それが明らかになると、マスメディアを使って虚偽報道。
ウソついてるのはどっちやねん。

ちなみにこの新聞社の主筆なる方は、かつて小沢一郎秘書逮捕の際にTHE JOURNALにこのようなエントリーを書いたところ、コメント欄に山のような批判が書き込まれたにもかかわらず一切無視。
それどころか、その後も駄文をいくつかアップして批判を浴びるとネットから遁走した過去がありますが、清水氏におかれましては、そのようなことのなきようにお願いしたいところです。

今後の行方をご注目ください。

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2012/01/14

野田改造内閣 ~ 霞が関による政権交代潰しの到達点

まずは植草一秀氏のエントリーで紹介されていた動画をご覧いただきたい。

野田改造“増税一直線”内閣が発足した。
私の感想はただ一つ、この政権は2009年の政権交代の意義を叩き潰す霞が関独裁の総仕上げ、到達点だなということだった。
私の考えでは、長らく自民党とタッグを組んできた霞が関独裁は、ある時期から「政権交代止むなし」と考えるようになった。といって、その政権がコントロール不能であっては困る。そこで、民主党内に第二自民党勢力を育てることにした。

それはそれでうまくいったが、彼らは自民党の手錬れ議員とは比較にならないほど“お子ちゃま”で、前原なんぞは偽メール事件で大ズッコケしてしまった。
まあ、民主党がズッコケたままであれば自民党政権が続くわけだから問題ないのだが、ここで小沢一郎が登場して代表に就任、民主党をまたたく間に立て直す。

これに驚愕したのが、霞が関独裁を中心とした既得権益勢力だ(もちろんマスメディアもそのコアメンバー)。
民主の“お子ちゃま”たちが主導する政権交代であれば、赤子の手をひねるようなもので、それこそかつての自民党よりもコントロールしやすいが、小沢は違う。
なにしろ、自民党にいれば確実に総理大臣になれたにもかかわらず(というかその前の時点でチャンスがあった)、既得権益勢力に担がれることを潔しとせずに野に下ったのである。
そして紆余曲折の末、民主党に合流、政権交代を目指して打ち出したキャッチフレーズが「国民の生活が第一」。

かつて田中康夫が長野県知事時代に「官は民のパブリックサーバントでなければならない」と演説して県職員の反発を食らったが、およそ官僚というのは国民の生活など知ったことではない(その象徴が現在の福島県であろう)。
そういう連中から見ると、小沢一郎というのは第一級の危険思想の持ち主であり、たとえ民主党が政権をとったとしても、なんとしても小沢総理だけは避けたい。
そうして2009年3月、まさに政権交代を賭けた衆議院選挙の直前に浮上したのが、小沢の「政治とカネ」に関する(ねつ造)疑惑であった。

ま、ここらあたりをクドクドと書いても仕方がないので端折ると、結果として小沢は民主党代表の座を下り、総理大臣の座は鳩山→菅→野田の順となる。。
この間、小沢を幹事長に起用した鳩山は普天間で激しいバッシング(メディア・ファシズム)を受け辞任。あとはもう、小沢から離れることだけがテーマであるかのごとくマスメディアが風を吹かせ、「国民の生活が第一」どころか消費税増税路線をひた走る。

そして、今回の改造内閣。
「国民の生活が第一」を実現するべく小沢一郎が目指した「政治主導」は雲散霧消し、完璧に霞が関が権力を再掌握したと私は思う。それを実感したのが、法務大臣人事である。
今回法相に就任したのは小川敏夫。以下、東京新聞の記事を引用してみよう。

*****
死刑 執行再開の可能性

 平岡秀夫法相が在任四カ月で退任し、後任の小川敏夫氏の同行が早くも注目を集めている。民主党政権では死刑反対の法相などが続き、死刑執行はこの一年半停止状態。前任者は死刑に慎重姿勢だったが、新法相は就任早々「しっかりと職責を果たしたい」と宣言、執行再開の可能性が出てきた。
 国内の最後の死刑執行は死刑反対を高原していた千葉景子法相が一転して命令し、確定囚二人が執行されたが、後任の柳田稔氏、仙谷由人氏はともに約ニカ月で交代。続く江田五月氏は「(死刑には)より深い議論が必要」として約九カ月間の任期中、執行を見送った。
 執行慎重派として知られた平岡氏も最後まで命令を出さず、昨年は一九九二年以来十九年ぶりに執行ゼロの一年に。確定死刑囚は戦後最多の百三十人に膨れ上がる事態となり、法務省幹部は「後任の法相は執行できる人が条件となっていたはず」とみる。(以下略)
*****

私は死刑という制度は霞が関独裁の根幹をなすものだと思う。というのも、死刑というのは法務行政(ひいては霞が関全体)の無謬性を前提としているからだ。
対して、たとえば亀井静香が死刑に反対するのは「自分は警察官僚だったからわかるが、冤罪が起きる可能性は否定できない」という理由だ。
私もそうだと思う。したがって死刑制度は廃止した方がいい(ちなみに私は終身刑論者であり、その方が犯罪の抑止になると思っている)。だが、現に死刑制度はある。
その場合、官僚の無謬性に疑問を投げかけ死刑執行を止めることができるのは政治家だけである。つまり死刑の執行停止は政治主導の象徴となりうるのだ。
が、これは霞が関の独裁権力者たちにとってはあってはならない、かつ我慢のならないことだろう。

私は菅政権で死刑反対論者だった千葉景子が法務大臣として死刑を執行した時、「千葉景子、死刑を執行 ~ 霞が関の高笑いが聴こえる」というエントリーを書いた。
死刑反対論者だった千葉は霞が関に屈服したわけだが(というより、最初からその程度の思想の持ち主でしかなかった)、しかしその後、少なくとも死刑についてはそれなりに民主党政権は頑張っていた(まあ仙谷なんぞは臨時の法相だから評価できないが)。
ところが、それがここへきてついに崩れるのならば、それは霞が関独裁の正真正銘の完全復活であり、しかも自民党時代よりもさらに悪い、なんの歯止めもきかない恐るべき政権になるのだと思う。

ただし死刑の執行権を取り戻した(であろう)官僚が、唯一気になるのは、いわゆる陸山会裁判の行方だろう。
健全な法治国家のために声を上げる市民の会が1月12日に最高検察庁に提出した告発内容は、法務行政が無謬とはほど遠いどころか、恐るべきねつ造をする可能性を示唆している。
この告発の行方がどうなるかはわからないが、霞が関は今後、マスメディアを総動員して「たかが市民団体の告発とは関係なく、小沢一郎は悪である」という大キャンペーンを張ることで、この疑惑の払拭にかかるだろう。

と、こう考えるとはまだまだ霞が関独裁との闘いは終っていない。
「国民の生活が第一」を取り戻せるかどうかの、まさに正念場にさしかかっている。

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