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2014/12/31

2014年の○と☓ その1 ~ 2016年体制を構築する原子力ムラ

昨年に引き続き、今年も当ブログの更新は滞ったけれども、facebook版の方は更新しております。

来年はもう少し更新頻度を以前のレベルに戻したいと思いつつ、今年も最後に○と☓。

まず解散総選挙と史上最悪の安倍政権の存続に☓と○。
もちろんこの政権は一刻も早く倒さなければいけないと思っているけれども、私は最近、行き着くところまで行かないとこの国は変らないのではないかと思っている(実は原発のメルトスルーというのは行き着くところなのだが、、、)。
今年読んだ本の中で、稲盛和夫が「組織はリーダーの器以上のものにはならない」と言っていた(偶然にも先ほど見たNHKの川上哲治の番組内で野村克也も同じことを言っていた)。
その伝で行けば、この国は安倍晋三という驚くほど知性の低い人間の器以上にはならないということになる。
この1年の日本という国家の劣化ぶりは、安倍晋三という人物によるところ大だと私は思う。

原発再稼働の動きに☓。来年はいよいよ川内原発の稼働が焦点になってくる。
原子力ムラはなりふりかまわず、それをきっかけに他の原発の再稼働も目論んでくる。
一方で福島第一の状況は、もはやどうにもならず、健康被害もいよいよ顕在化しつつある。

マスメディアに☓。この国の情報統制は、いまや戦時体制のそれであることを認識する必要がある。
今月BS-TBSで放送された「みんな子どもだった」のなかで久米宏は、「ニュース番組が時の行政府と結託すること自体が間違っている。マスメディアは反権力でなくては意味がない」と言いつつ、同志社大学の浜矩子教授の言葉を紹介した。
曰く「マスコミは条件反射的に反権力にならなければいけない」
マスメディアがそのように行動したのは、近年では鳩山政権時の鳩山由紀夫、小沢一郎に対してだけだったが、これは単に大量のデマゴーグをばらまくということでしかなかった。

そういう意味では、今、まっとうにメディアが機能しているのは沖縄のみであり、ゆえに沖縄県民はまっとうな判断ができ、ゆえに弾圧されるのだと私は思う。

野党、なかでも民主党に☓。
この12月の総選挙で民主党は勢力を拡大できなかった。
危機感を持つ人間は山のようにいるのに、それを取り込めなかったのは、前々回の総選挙からこの党が何もしてこなかったことの証明であると思う。
ま、そもそもリアル民主の面々で選挙に勝ったことなどほとんどないのだから、これは当然と言えば当然である。
そして、その面々の中から次の代表が出てくるのであろうから、依然として何も期待できない。
その打開策がちょっと見当たらないところに、危機の深刻さが潜む。

そうしてこのままいくと、2016年まで安倍政権は続くことになるだろうが、私は個人的にこの2016年というのは一つのキーポイントではないかと思っている。
というのも、この年は東日本大震災、福島第一原発の破局事故から5年という節目を迎えるからだ。

ソ連という国家はチェルノブイリの事故(1986年)から5年後の1991年に崩壊している。当ブログでは以前から述べていることだが、チェルノブイリとソ連の崩壊は決して無関係ではないと思う(それは小出裕章先生も同様の意見であった)。
まして日本の場合、福島第一原発の事故は依然として進行中であり、むしろ手のつけられない状況が顕在化しつつある(チェルノブイリでは1986年の年末までに、とにもかくにも石棺はできたのである)。
福島のみならず関東圏にも(東京都内にも)、本来であれば放射線管理区域に指定しなければならない場所が山のようにあり、しかもそこで普通に人びとが生活している。

この破局事故は紛れもなく有史以来最悪のものであり、人類が経験したことのない事態が進行しているというものである。そして、これからますます健康被害は増加していく。

そして原子力ムラの面々も、実はそのことは熟知している(安倍晋三がわかっているかどうかは定かではない)。
事故の深刻さに対する認識は原子力ムラと反原発陣営とでは、実は変わりはない。まったく同じなのである。
ただ、原子力ムラの場合は、それを認めてしまったが最後、自分たちの責任問題になる。
がゆえに、スクラムを組んで、なんとしても自分たちに類が及ばないように、あらゆる手を尽くしている。
それが現在の状況なのだと思う。
そして、それはチェルノブイリでも健康被害が顕在化した事故後5年以降のダメージを出来る限り少ないものにするために画策されているというのが私見である。
その意味で、原子力ムラは一体となって「2016年体制」というものを構築しているのではないかと思うのである。

では、その目論見は成功するのかというと、私は一時的にはまあまあの成果を出すかもしれないが、最終的には三つの原子炉のメルトスルーという圧倒的な現実の前に潰滅すると思っている。


長くなってしまったので、2014年の○と☓その2へ。


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