« 相変わらず警察情報をリークし続けるメディア / 2014年5月19日Facebook記事 | トップページ | 大飯原発差止判決を「波風」と書く、日経新聞記者のリーガルマインド »

2014/05/21

チェルノブイリ以上の破局事故を目の前にして逃げてはいけないのか?/遠隔操作ウイルス事件の意外な結末/いつまでたっても変らないトヨタ/ 2014年5月20日Facebook記事

昨日のfacebook版の書き込みです。

・まず朝日のスクープについては、現場の兵隊が「撤退」するとは責められるべきことなのか?

・次に遠隔操作ウイルス事件。こちらは意外な結末に。
結果として私も含めて片山氏無罪説は誤りだったけれども、だからといってリーク中心のメディア報道が問題なかったわけではない。そこらへんは今日も八木啓代氏が検証している。

・トヨタは過去5年間、法人税を払っていなかったそうだ(一方で輸出消費税の戻しは懐に入っている)。
このトヨタというのは資本主義の権化のよう会社だが、「自分さえ良ければいい」という姿勢をずっと批判されてきた。最近は少しは変わったのかと思っていたが、何も変わっていなかった。

**********
遠隔操作ウイルス事件は片山氏の行方が気になりますが、、、
私がスマホの件を聞いて、真っ先に思い浮かんだのは「裂帛の気合」という言葉です。

自民党が沖縄県選出議員に対して辺野古移設容認に転ばせた時、佐藤優は「裂帛の気合いで沖縄の国会議員に圧力をかけた」と書きましたが、遠隔操作ウイルス事件で窮地に陥った警察、検察が裂帛の気合で巻き返しに出たのではないか? そんな気がします。まあ、あくまで想像ですが。

それにしても、この事件では山のように「前科」のある捜査当局のリークを、それでもなんの躊躇もなく流すメディアは完全に思考停止に陥っているのではないでしょうか。


**********
福島第一の原発所員、命令違反し撤退 吉田調書で判明

東日本大震災4日後の11年3月15日朝、第一原発にいた所員の9割にあたる約650人が吉田氏の待機命令に違反し、10キロ南の福島第二原発へ撤退していた。その後、放射線量は急上昇しており、事故対応が不十分になった可能性がある。東電はこの命令違反による現場離脱を3年以上伏せてきた。」

今朝の朝日のスクープです。

伏せていたことはもちろん問題です。
が、しかしとも思うのです。
目の前で巨大な原子炉が、それも複数機、メルトダウンしている。もちろん現場の人たちはそれを把握しており、最悪の場合にどういうことになるかもわかっている。

これまで想像上のことでしかなかった破局事故が、現実に目の前で、しかもチェルノブイリよりも大きいスケールで進行している時の恐怖たるや凄まじいものでしょう。

結果、命令違反を承知で撤退、つまり逃げ出してしまったわけですが、誤解を恐れずに言えば、私はその行動もまた致し方のなかったことなのではないかと思います(もちろん、役職による違いはありますが)。

原子力発電というのはそれほど恐ろしいものであり、大きなリスクを抱えているのです。

しかも、これだけの緊急事態が起きているにもかかわらず、政府はパニックを恐れて国民に現実を知らせませんでした。
15日というと地震のあった翌週ですが、結果、この週も多くの人が出勤、通学をしていました。
この間、関東圏にも放射能は流れてきたわけです。
私はこの記事を読んで、むしろその政府の無責任、無対応ぶりに改めて腹が立ちました。


**********
片山氏が犯行を認めたというニュースが流れています。間もなく佐藤弁護士による会見もあるでしょう。
しかし、彼が犯人だと辻褄があわないことがあるのも事実なので、これは是非ともきちんとした整合性が必要です。

さて、それはそれとして、、、
これからマスメディアでは盛大な片山叩き、晒しが出てくることは間違いありません。
私は彼の逮捕時の報道は、「たとえ犯人であってもやってはいけないレベル」だったと考えていますが、事の経緯からすれば、そのレベルがさらにひどくなることは間違いないでしょう。
憂うべきことだと思います。


**********
・八木啓代のひとりごと
PC遠隔操作事件:すべての謎が解けたあとに残るもの

「むしろ、このような事件があるからこそ、マスコミへのリークとそれに乗った報道は断罪されるべきだし、取り調べの全面可視化の法制化は必然であると、私は改めて考える。被疑者のためだけではなく、むしろ、検察や警察のためにも。」

**********
吉田所長の命令を聞かなかった東電社員-悪いのは誰か」~ 院長の独り言

「一瞬、社命に従わないとはなんとひどい社員だろうと思いましたが、会社の命令に命などかける必要はありません。サラリーマンに「命」をかけろという方が、無謀です。
 軍隊では、敵前逃亡は死刑になりますが、理不尽なインパール作戦で敵前逃亡をした師団長はうやむやにされてしまいました。今回のこの事故では、人間など残っていても何の役にも立ちませんので、逃げるのは当然です。逃げたところで、一番重くて「解雇」でしょう。職と命とどちらが大事か。考えるまでもありません。」

この件についてはすでに本日一度書きましたが、現場にいるのは兵隊です。その兵隊が戦場を投げ出して逃げるのは、私も責められるべきではないと考えます。
責められるべきは、たかだかお湯を沸かして電気をつくるのに、これほどまでに危険な方法を選んだ人びとでしょう。

ところで、石破茂は集団的自衛権の問題で、「国際紛争でアメリカの若者が血を流しているのに、日本の若者が血を流さなくていいのか?」と言ったそうです。

であれば私も石破に言いたい。

「あんたの娘は東電にいる。何次になるかわからないような下請けの労働者がピンはねをされながら被ばく労働をしているのに、あんたの娘は本社でのうのうとしていていいのか? とっとと福島の現場へ行かせて作業をさせなくていいのか?」


**********
かつて『自動車産業亡国論』(梶原一明・徳大寺有恒 共著)という本を編集した私としては、「やっぱりトヨタはトヨタだなあ」と思った次第ですw

「◎豊田社長「5年間税金を払っていなかった」――専門家に分析してもらいました①」〜 トヨタで生きる

※関連記事
・誰も通らない裏道(2007/10/02)
トヨタが自分勝手になる仕組み

|

« 相変わらず警察情報をリークし続けるメディア / 2014年5月19日Facebook記事 | トップページ | 大飯原発差止判決を「波風」と書く、日経新聞記者のリーガルマインド »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/62112/59680868

この記事へのトラックバック一覧です: チェルノブイリ以上の破局事故を目の前にして逃げてはいけないのか?/遠隔操作ウイルス事件の意外な結末/いつまでたっても変らないトヨタ/ 2014年5月20日Facebook記事:

« 相変わらず警察情報をリークし続けるメディア / 2014年5月19日Facebook記事 | トップページ | 大飯原発差止判決を「波風」と書く、日経新聞記者のリーガルマインド »