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2012/12/28

内閣参与、飯島勲氏は手強い

以下はfacebook版「誰も通らない裏道」に書いたものですが、こちらにも転載しておきます。

facebook版は↓です。
誰も通らない裏道facebook版

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今度、内閣参与になった飯島勲氏とは、1990年代の半ばのほんの一時期ですが、わりと深く付き合ったことがあります。
小泉純一郎の『郵政省解体論』という本を作る過程で飯島氏と付き合うようになって以降、「小泉氏よりこの人の話の方が断然面白いな」と思っていたら、ある時に「メシを食おう」と誘われました。
そこで、いい機会だから取材用のカセット録音機を持って出かけたのです。

以降、銀座のエスクァイアや寿司屋で飯島さんの話をテープを回しながら聞くということを繰り返し、それを起こしてリライトしたのが『永田町の掟』(カッパ・ビジネス)という本でした。
これは大変に面白い内容だったのですが、著者名が本名でなく豪徳寺三生(ごうとくじ・みつお)というペンネームだったのであまり売れませんでした(ちなみにこのペンネームは苗字を私が、下の名前は飯島さんがつけました)。
その後、この本を本名でもう一回出したいというオファーが飯島さんから来たので、自社の文庫編集部に問い合わせたところ「そういう本はうちにはいりません」と冷たくあしらわれてしまい、結局、とある政治評論家のツテで講談社文庫から『代議士秘書 笑っちゃうけど本当の話』とタイトルだけ改題して文庫化されました。

ところが、この出版時期が折から自民党総裁選に小泉氏が出馬した時期と重なったのです。講談社は「小泉の後ろにこの男あり」というような帯をつけたところバカ売れ。結局30万部を越えるベストセラーとなったのでした、、、

閑話休題

さて、この飯島氏ですが、基本的な立場は異なりますが、私はこれまで会った多くの人のなかでもトップ5に入るぐらいに強い印象、影響を受けました。
私は飯島氏の根底にあるのは「どんなにワイワイ騒いでも、この国は変わっりこない」というニヒリズムなのではないかと思っています(これはかつて佐野眞一氏が同様の指摘をしていて、非常に同感しました)。
飯島氏は家庭的には恵まれないなかで東京に出てきて小泉氏の秘書になりました。親分の小泉氏が福田赳夫の流れを汲んでいたのに対して「田中角栄は好きだねえ」と言っていたのも、そんな出自閲歴と関係があるのかもしれません。

私が飯島氏と付き合うなかで持った印象は、「この人には大方の人はかなわんな」「敵にしない方がいいな」「本当のワルは表向きは腰が低いんだな」、、、というようなものでした(^_^;)。
当時、飯島氏の話を一度一緒に聞いたライターは帰り道「世間ずれの極地だね」と言ったものでしたが、まったくその通りで、私は「こういう人が与党にいるのだから、こりゃ口先だけの野党なんて永遠にかなわんな」と思ったものです。
飯島氏というのは「深い人」で、人間の裏表を知り尽くしているタイプです。私は自分自身がどうしようもなく底が浅いので、こういう「深い人」に魅力を感じたのだと思います。

日刊ゲンダイで「にっぽん改国」を連載している田中康夫氏によれば、週刊文春の連載コラムで飯島氏は
「肝に銘ずべきは内閣総理大臣は公人だって事。安倍総裁はどうも私的な交友関係を人事に持ち込み勝ちだからね。たとえ過去に接点が無くとも、使うべき人材は使うのがプロでしょ。」
「ゴマスリ連中をビシッと排除できるかどうかだよ。徹底的に遠ざけて、それでも安倍政権を応援したいって言ってくる人材は本物だと初めて認定すればいい。それくらいの覚悟を見せなくちゃ」
と書いていたそうです。
とくに後段の部分が私には飯島さんらしいなと感じます。

これは推測でしかありませんが、小泉政権当時に小泉、飯島の両氏が考えていたことは、「とにかく一日でも政権を長く存続させて、記録を作る」ということだったのではないかと思っています。
総理大臣として小泉氏がとった政策は大変に問題があるものでしたが、これも突き詰めると「その方が政権が長続きするから」という理由以外になっかたのではないか。
なぜなら、「何をやってもこの国がかわるはずがないから」(このニヒリズムは小泉氏にも飯島氏と同様にあったと私は見ています)。

また飯島氏は確かにメディア・コントロールは巧みです。
ある時、某国営放送の解説委員の話を聞いたことがあります。曰く「あの人にうちの悪口は絶対に言わせないし、言わない。娘さんの就職をなんとかしてくれと言われて面倒をみてやったんだから」。

そういう飯島氏が今回、内閣参与になったわけです。
アベシンゾーが飯島氏の意見にどの程度耳を傾けるかどうかはわかりませんが、飯島氏はおそらく次の参議院選挙でどう勝つかだけを睨んで進言するでしょう。
これに対する民主党は社会人経験のない松下政経塾出身者(彼らが自党を壊滅させたのに、恬として恥じていいなことに驚きを禁じえません)を中心とする底の浅いガキレベルが生き残り、新代表の海江田万里にしても秘書出身といっても、仕えたのはタレント議員の野末陳平氏。
これでは勝負にならないように私には見えます。
もちろん、石原、橋下もイチコロです。

対抗できるのは小沢一郎だけだと私は見ますが、しかし現状では数があまりにも少なく、打つ手が限られます。
もちろん、私はアベ内閣には一刻も早く消えて欲しいですが、その道筋が見えない2012年、年の暮れです。
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コメント

なるほど。
次官にお茶がでないほど官邸は荒れてたのか…。

投稿: | 2014/03/28 06:12

民主党は嫌いだが、この人の発言で嫌いな点を一つ。

http://fnf.ldblog.jp/archives/6205563.html
> 内閣官房参与になって官邸に入ったら、官邸機能がボロボロになっていた
> 次官、局長がバンバン来てるのにお茶が出ない。飲み物が自己負担になってた。

はあ?

どこの会社に、従業員が自己負担ではない会社があるの?

他の人の意見も、以下、ご参考。

> 飲み物は別にいいんじゃね?
> 自分でやれ
> 茶が飲みたいならば自販機で買えばいい
> そもそも官邸にくるのは仕事であって客じゃないし。

国の借金がここまで膨れ上がっていないなら、
何も言わないけどね

投稿: 浮世離れか? | 2013/02/03 00:13

【最高裁裁判官国民審査投票箱全票検査住民監査請求】
「いま選管ムサシが宦官総理を造る」 http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/5f204b67f6a7d798f51472eae4bbdb24

ペリーが不平等条約で道徳倫理日本政府に新平民政治家をもたらし、マッカーサーがチー・キョー・テー3Sで日本倫理道徳庶民社会に不倫反道徳の文化破壊をもたらした結果、最近の総理は全員が破廉恥不倫反道徳アメリカ選管(宦)ムサシによって捏造されたアメポチタマナシパペットばかりっつう、みっともなくてもーたまらんていたらくでがんす。

先ず直近の裁判宦共謀選宦ムサシの反道徳反憲法犯罪を最高裁裁判官国民審査投票箱の住民監査請求再開封全票検査で暴き出し、ムサシの犯行を明らかにすると同時に選挙の投票箱を再開封全票検査して選挙無効にしてやりましょう。あへあへもタマナシ総理やるよりそのほうが長生きできますから。

詳しい手順についてはrWn9PLlcps のIDで阿修羅に書きました。以下をご参照ください。あと2週間と少し猶予期間がありますね、「最高裁裁判官国民審査投票箱住民監査請求」w

>>不正選挙請負疑惑会社「ムサシ」は投票用紙や投票機器からスタッフ派遣に至るまですべて独占状態
http://www.asyura2.com/12/senkyo141/msg/683.html#c187

「野田を緊急逮捕してシリア派遣自衛隊を緊急帰国させねばなりません」
これは自衛隊員の命と安倍新総理の命をユダキンジャッカルのテロから守るために絶対必要です。
参考http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-3e38.html#comment-75280307

投稿: 通りがけ | 2012/12/31 08:32

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