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2012/11/30

自分たちの作った「アングル」をぶち壊す小沢一郎に我慢ならないマスメディア

昨日の日経朝刊1面トップにはビックリした。26日から28日に実施した世論調査の結果が掲載されたのだが、リードでは「自民党は衆院解散直後の前回調査(16~18日)から2ポイント下げたものの23%でトップを維持した。日本維新の会は15%で2位になり、民主党の13%を上回った。第三極が民自対決に割り込む展開が明確になった。」と書く一方で、「滋賀県の嘉田由紀子知事が代表を務める新党「日本未来の党」の結成前に調査した」というのだ。

民自維新がライト、あるいはウルトラ・ライトの路線を打ち出し、日本未来の党がリベラル政党として三極どころか二極をもうかがう状況のなか、日本未来の党が選択肢に入っていない世論調査にいったい何の意味があるのだろうか?
もちろん、カネをかけて調査をしたのだろう(といってもたかだか「福島県の一部地域を除く全国の成人男女を対象に乱数番号(RDD)方式により電話で実施。有権者のいる1406世帯から865件の回答を得た。回答率は61.5%。」というものだが)。
しかし、これだけ状況が大きく動いたのならば、再調査をするのがジャーナリズムとしての最低限の義務だろう。
ところが、それをしないでこんな無意味な調査結果を掲載をしたのは、要するに「投票先 自民23%、維新15% 衆院選民主13%に後退」という見出しをどうしても打ちたかったのではないかと私は推察している。

そして本日の読売では「民・自は対決鮮明、維新に曖昧さ…政策出そろう」というタイトルで以下のような記事を書いている。

 日本維新の会(代表・石原慎太郎前東京都知事)が29日、衆院選(12月4日公示―16日投開票)の政権公約を発表し、民主、自民と合わせた主要3党の政策が出そろった。
 民自両党は、争点化が予想されるエネルギーや金融政策などで互いに違いを打ち出し、対決色を鮮明にしている。維新の会は、石原氏が率いた太陽の党との合流の影響で、原発政策などに曖昧さを残した。
(※注 太字はブログ主)

サラリと書いてあるが、これはれっきとした「主要3党=民自維新」という刷り込みだ。

また昨日は読売、産経、朝日の社説が日本未来の党や小沢一郎を叩いているが、これについては、永田町異聞さんの素晴らしいエントリーがあるので、そちらを参照されたい。

・永田町異聞
卒原発への小沢関与を嫌悪する大メディアの政治的未熟

2009年の総選挙前、メディアは検察が捏造した「西松建設の巨額献金事件」(当時、マスメディアはこう書きたてた)に乗って、これでもかというほど小沢を叩いた。これは断じて許されないことだが、それでもあの時には一応、「事件らしきもの」があったわけだが、今回はそういうネタもなくなってしまったため、「とにかく小沢はけしからん。けしからんからけしからん」という感情論にまで批判のレベルが成り下がっている(とくに朝日)。

では、なにゆえにマスメディアはここまで小沢一郎を嫌うのか。

プロレスには「アングル」という言葉がある。
ウィキペディアによれば「アングルとは試合前後の物語であり、この出来で試合に対する注目度が変わり、観客動員数に影響を及ぼす。」とある。
プロレスをガチンコのスポーツだと思っている人はほとんどいないわけで、要するに興行である。そして、いろいろなストーリーが錯綜し、それをプロレスメディアがさまざまな団体や個人の立場から書きたてる。

日本の政治というのは、このプロレス興行と基本的に同じだと私は思う。
この際の元締めは霞が関で、その下で自民、民主、公明、社会、共産などの党がそれぞれにキャラクターとアングルを持ち「政治」という興行を国民に見せている。そして、ジャーナリズムはプロレスメディアと同様、そのアングルを書き立てて読者を煽る。

ところが、、、
小沢一郎だけはこのアングルにまったく興味を示さず、ガチンコで闘いを挑んでいる。
つまり、周りがみんな八百長をやっているなかで、一人だけ真剣勝負をしているのだ。

本来、革命政党であるはずの共産党が、なぜ不当な権力によって弾圧された小沢を徹底的に批判的するのか。それは共産党が、霞が関興行のなかで「国家権力に対峙する少数政党」というキャラを与えられ、そこから派生したアングルを演じているに過ぎないからである。つまり、共産党も霞が関興行の立派な一員なのだ。
したがって、この興行の枠組み自体をぶち壊そうとする小沢に対して、自民から共産まですべての政党が反発する。

解散前の党首討論の時、以下のようなツイートを見かけた。

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安倍氏「立ち合いは強く当たって流れでお願いします」
野田氏「了解しました。では流れで少しは踏ん張るよ」
安倍氏「まっすぐぶつかっていきます」
野田氏「途中で投げますよ」
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これには思わず笑ってしまったが、しかしあの党首討論もまたアングルだったと私は思う(たしか二木啓孝は、16日の解散はみんな知っていたと言っていた)。
そして、野党第二党である国民の生活が第一を徹底的に無視し、民主、自民、維新のバトルというアングルで盛り上げようとしていたマスメディアにとって(無論、事実は現在の民主、自民は選挙後に手を組まざるを得ない)、またぞろガチンコ小沢が登場し、思いもよらなかった嘉田由紀子を担ぎ出してきてせっかくのアングルをぶち壊そうとする行為は、もはや我慢のならないことなのだろう。
しかもまた、小沢の手際があまりにも鮮やかだったことが、苛立ちに拍車をかける。

今日の朝のTBSラジオの森本毅郎の番組には小沢遼子が出ており、彼女はきわめて真っ当なことを話していた(そのなかにはマスメディア批判もあった)。するとこれに対して森本毅郎が精一杯の皮肉を込めながら、「いやまあ、しかし小沢さんがなんとなく新鮮に見えてきちゃうんだからねーハハハ」と言い放ったものだった。

さてしかし、では嘉田由紀子氏は、霞が関興行の一員ではないかの? あるいは簡単に取り込まれたりしないのか?
これはその経歴や最近の発言を見るにつけ、まったく問題なさそうだ。
嘉田氏はニコニコ動画の党首討論で、こう言ったという。

ネット・ユーザーの皆さん
嘉田由紀子がなぜ「(国民の)生活が第一」の小沢さんや、「みどりの風」の谷岡さんたちとともに、この新しい未来への政治に船を漕ぎ出したのか、実は滋賀県庁にも、ここ数日、たいへんさまざまな疑問が寄せられました。
その中でいちばん、多かったのが、「旧体制」たる小沢さんに対して、私のイメージが合わないということでございました。
私は、政治家としての小沢さんを尊敬しております。小沢さんは、地域を大事にいたします。たとえば、滋賀県に最初に来てくださった時に、過疎地の沖ノ島に来てくださいました。
私も地域を大事にする。そして、これまで小沢さんを利用した人は自分のために利用したかもしれません。私は、小沢さんの力を日本の政策実現、未来の為に使わせていただきます。

・世に噛む日々
橋下と石原の「野合」とは天と地の差。「小沢=嘉田」合流は歴史的必然だ。

前述の森本毅郎のラジオの中で、小沢遼子は「女性が党首になったこと」だけで十分に評価できると言っていたが、私もそう思う。
3.11以後に感じるのは、女性の原発問題に対する関心の高まりである。さまざまな集会、官邸前のデモにしても、目立つのが女性の姿(それも幅広い年代で)だ。
この女性たちが「卒原発」の嘉田氏の下に集まり、「国防軍」だとか「核武装」といった与太話を撒き散らかしているおバカな、あるいは耄碌した男根野郎どもをぜひとも蹴散らして欲しい。

ちなみに、これも二木啓孝が言っていたが(ただし国民の生活が第一の議員から聞いた二次情報できちんとウラは取れていないと言っていた)、小沢は解党を決めた役員会で、「おい、みんなで嘉田さんのスカートの中へ入ろうぜ」と言ったそうである。

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コメント

「戦争と原発は人災の極致である」

>前原氏が日本未来の党を批判 「卒原発は空理空論」「きわめて小沢色強い」
>11.30 13:00 [民主党]http://sankei.jp.msn.com/politics/topics/politics-14760-t1.htm
> 前原誠司経済財政・国家戦略担当相は30日の閣議後会見で、日本未来の党が「卒原発」として10年以内の原発全廃を打ち出していることについて、「10年で原発ゼロまでは使用済み燃料の問題をとっても絶対に無理だろう。空理空論といわざるをえない」と批判した。(以下略)

さっそく全国民の願い「脱原発」をえさにしてかきまわしはじめたか。
未来の党の脱原発より自分たち(自公民維新)の脱原発のほうが本物だと言いたいのだろう。
しかしだまされてはいけない。原発と戦争は同じものであり、ともに人災(人の手が作り出した災害)の極致である。
今度の選挙は「戦争」が本当のテーマなのだ。

今度の選挙を画策した世界の戦争の狂犬ユダ金米軍の狙いは憲法9条破壊である。すなわち日本人にとって今度の選挙は脱原発選挙ではなく脱戦争選挙なのである。未来の党は今後メディアに出演したときは「脱原発」の内容には一切触れずに「戦争」すなわち自民党の「憲法改変案」維新の「徴兵制復活論」についてメディアのカメラの前で公開で問いただし自分たちの「平和憲法堅持自衛隊海外「派兵」禁止徴兵制禁止」憲法遵守世界平和を守る立場を旗幟鮮明にすることが求められる。

こうすればすべての反戦平和を願う道徳国民の票が未来の党へ集中され大勝利するであろう。もちろん私も「平和憲法堅持自衛隊海外「派兵」禁止徴兵制禁止」にのみ投票する。

投稿: 通りがけ | 2012/11/30 22:58

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