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2011/08/22

新聞購読再開(東京新聞) ~ 横浜市の教科書採択記事について思ったことなど

新聞購読を再開した。今回、購読を申し込んだのは、もちろん東京新聞である。
私は長らく日経を購読していたが、その紙面、なかでも政治面のあまりのひどいさに辟易して、1年半ほど新聞購読を中止していたのだった(会社員となった25年前は朝日だったが、この新聞は数年でやめた)。

さて、東京新聞を購読して、といってもまだ2日しかたっていないが、現時点での感想を述べれば、「腹を立てずに読める」ということに尽きる。思えば日経を読んでいた、とくに最後の数年は、毎日その記事内容を見て腹を立てていたような気がする(ただし、当ブログで何回も書いているように運動面の充実は素晴らしかった)。
とはいえ、それは逆に言えば権力が今、何を考えて、どういう方向へもって行こうとしているのかを知る、非常に簡単な情報源であったことは事実で、ザッと見たところ東京新聞に、それはあまり期待できなさそうだ(笑)。

ちなみに、私の住む地域で東京新聞の配達をするのは朝日の専売所で、第一日目の昨日は誤って配達員の方が朝日新聞を入れてしまった。結果、実に久しぶりに朝日の紙面を見る機会に恵まれたのだが、ちょうど高校野球の決勝についての記事が大々的に展開されており、それは私にとって違和感があった。
もとより高校野球が面白いことに異存はないが(といっても私は最近はまったく見ないが)、しかしそれにしてもなぜ日本人はこれほどまでに高校野球が好きなのか? もちろんそこに特別な魅力があるには違いないが、突き詰めれば長年にわたって朝日新聞以下のメディアが礼賛し続けた結果であり、少し大げさな言葉を使えば、ここでもメディアは国民をたっぷりと洗脳してきたわけだ。その結果、朝日にとって高校野球は社内でもトップクラスの商売ネタになったことは間違いない。

話を東京新聞に戻すと、私が本日、気になった記事は「中学歴史教科書採択/首長の意向次第? 問われる教委」という記事だ。リードは以下のように書かれている。

「横浜市教育委員会は二〇一二年度から市立中学で使用する歴史と公民の教科書に「新しい歴史教科書をつくる会」の育鵬社版を採択した。「戦争を美化している」などの批判から、現場教員らによる評価は決して高くはなかったものの、教育委員の多数決で決まった。政治的中立を求められる教育委員会。教科書採択では首長の影響力が見え隠れする。」

そして記事を見ると、要するにこれは中田宏という前市長が在任期間中に教育委員六人のうち過半数を『つくる会』系の委員にした結果だという。
横浜市出身で、公立の小、中、高と通った私としては、なかなかに感慨深い記事である。
というのも私が横浜で過ごした昭和40年~50年代、なかでも小学生時代の横浜市長は飛鳥田一雄で神奈川県知事は長洲一二という、いわゆる革新市政と県政であった。
今となってはその評価はかなり微妙なものにならざるを得ないが、しかしやはりそれは保守市政や県政とはかなりの部分で異なっており、現に小学校、中学校、高校のすべての卒業式で、体育館の壇上に掲げられていたのは市、あるいは県の旗と校章の旗のみだったし、君が代を歌うという機会はなかった。私が高校を卒業するあたりまで君が代を歌うことができなかったのは、単純に歌詞を知らなかったからである(そうしてこういう人間が出来上がってしまったと言えばそれまでだが)。
当時の神奈川県においては日教組の組織率が高かった。といって日教組が「素晴らしい」などと言うつもりは毛頭ない。むしろ、大方の反日教組の人々とはその理由を異にするとはいえ、日教組がダメだということについては一致するだろう。
しかし、それでも当時はやはり第二次大戦の教訓がそれなりにあって、ゆえに公立学校と言えども国の「指導」を跳ね返すだけの抵抗力があったことは事実として認めなければならない。
しかし、今やその力は神奈川県のみならず、全国の学校で失われ、卒業式で君が代斉唱時に起立しない教師はそれだけで罰せられるという。これをして、世の中が良い方向に向かっているとは、少なくとも私には思えない。
付け加えておけば、私は当ブログでも再三再四表明しているように、今上天皇を敬愛しており、今や君が代については嫌いではないし、スポーツの国際試合で君が代が流れることに違和感はまったくない。
しかし、だからといって各人の思想信条を縛ってまで歌うことを強制するのは、まさに今上天皇が指摘されたごとく反対である(かつて園遊会に招かれた米長邦雄が今上天皇に「日本中の学校において国旗を掲げ国歌を斉唱させることが私の仕事です」と言うと、今上天皇は「強制になるということでないことが望ましいですね」とご返答された)。

話を教科書採択に戻すと、結局、かつてはそれなりに地方自治体として国とは一線を画してきた横浜市(あるいは神奈川県)は、30年以上の歳月をかけて、しかし見事なまでに国に取り戻されたということだろう。そしてこれは、口先だけは「地方分権」を唱える国の欺瞞を見事なまでに証明していると思う。

※長くなってしまったが最後に一つだけ追加。
天木直人のブログによると、昨日、毎日新聞が1面トップで「今度の民主党代表選挙に関して、小沢一郎が8月中旬に、藤井裕久に出馬を打診し固辞されていた」という記事を書いたそうだ。「そうだ」と書いたのは、私がその記事を実際には見ていなかったからなのだが、今確認するとソースはこれ
そして、これに対して天木は「小沢一郎は毎日新聞のスクープ記事に答える義務がある」と力んでいる。しかし私は、この記事を書いたのが、あの岸井成格が主筆を務める毎日新聞であるという時点で、まずはこの記事自体を疑ってみる必要があると思っている。

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『東京電力福島第一原発事故とマスメディア』

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コメント

この記事を読んで思わず頬が緩んでしまった。日経を止めて東京新聞に切り替えたとのこと、実は我輩も全く同じ行動を取ったばかりなのだ。
民主党への政権交代以来、いや、それ以前からの日経の民主党叩きの見苦しさには辟易していたが(我輩は決して民主党贔屓ではないが)、財界御用新聞という役回りを超えるほどの執念深さは何処から来るのだろう
今日(9月1日)の夕刊で、今頃、「衆議院選挙を経ない交代の正当性疑問」などと頓馬な言い草に呆れてしまう。それこそ、日経が肩入れする自民党がやって来たことではないか!
原発推進国策や国家財政破綻寸前の日本社会の閉塞感は自民党の長期政権が生み出したもの、もう直ぐにはギア変換が利かないほどに劣化している現実、その責任の一端はマスゴミ(特に日経)にあることに口を拭って知らんフリの厚顔無恥に毎日々々腹を立てていた

投稿: とら仙人 | 2011/09/01 18:10

>【話題の記事】東大・児玉龍彦教授:「国会は機能不全に陥っている」 - 毎日jp(毎日新聞) http://t.co/ZxJV6Zn

さもありなん。今の国会議員は全員が霞が関泥棒官僚組織の手先に過ぎないからね。くだらぬ政局ごっこをしているうちに霞が関立案の国益を盗んで省益にすり替える泥棒詐欺政策が次々に国会審議なしで通っていっているのがその証拠である。

国会を機能させようと思うなら日米地位協定を破棄可決し内閣不信任案を可決するしか手はない。

>国民が本当に求めているのは「人気がある政治家」ではなく「実行力がある政治家」である。
>「口がうまい政治家」ではなく「覚悟を持った政治家」である。
(「内ゲバ勃発・・・民主党代表選の行方」政経徒然草さま>>http://haru55.blogspot.com/2011/08/blog-post_23.html)

年間4400万円の議員報酬(税金)と3人の公的秘書(3人の年収総額2000万円)と様々な議員特権が与えられた日本の国会議員・・・
▼ 国会議員が本来果たすべき役割
(1)立法
1)法律を起案し国会に提案する
2)法案を審理し採決する
3)国会が承認した法律が実際どのように運営・施行されているかを検証する
(2)予算
1)政府提案の予算案を審理する
2)政府提案の予算案を採決する
3)国会が承認した予算案が実際にどのように使われているかを検証する
(3)行政監視
1)各省庁の日々の行政がうまく運営されているかを監視する
2)官僚の不正、不作為、職権乱用、国民財産の横領、国民財産への損害、外国への利益供与などの違法行為を監視する
3)国民生活のために安価で効率的な行政運営と行政組織を考え内閣に提案する
(>杉並からの情報発信ですブログさまから抜粋転載)
>>http://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/82eb82ac3b151cf458e7a59dcfdb77bb

今国会議員のやるべきことをやっている国会議員はひとりもない。この期に及んでも未だ日本復興のかけらもみえず小泉がもたらした醜悪下劣な国会不在の棄民亡国法匪官僚マスゴミファッショ政治が放射能と同じく日本じゅうを死毒で席巻している。

投稿: 通りがけ | 2011/08/23 18:31

テレビも新聞も止めて国民投票で地位協定を破棄してやればアメリカスパイ霞が関マスゴミ奇形司法はすべての力を失う。もちろん政治屋もね。

そうなったときに平和憲法を奉じる日本国が独立国として今後の内政外交の縁とし頼りにできるのは、古来からの長い付き合いのある中国に大戦後和解の井戸を掘ったただひとりの日本人故田中角栄首相と彼の日本列島改造論そのものだけである。

投稿: 通りがけ | 2011/08/23 17:39

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