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2011/07/01

霞が関独裁帝国が崩壊する時

もう15年以上も前のことだが、一時、ハマコーこと浜田幸一の話を聞く機会が何度かあった。
その当時のハマコー先生は「国民の命と安全を守るのが政治の使命である(それができるのは自民党だけ)」というのが得意のフレーズだった。
そして私は、その頃から心のなかで、「だったらまずは原発をやめて欲しいものだ」と思っていたのだが、、、

3・11以降、誰の目にも明らかなりつつあるのは、この国の権力者たち(その中心は霞が関の官僚であり、そのまわりに政治家や財界、そしてマスメディアがまとわりついている)が国民の命と安全を守る気などさらさらないということだ。
震災が起き、原発がメルトスルーをしてすでに3カ月半。この間、人類史上最悪の核災害は放置されたままである。
しかもその間に政府がやったことは年間の被曝量を1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに引き上げることであり、あとは根拠不明の「安全」を連呼しているだけだ。
細野という原発担当大臣は、緊急時避難準備区域の縮小を検討するという。私なんぞは、拡大するのかと思っていたら、縮小なのだそうだ。

なにしろ、福島ではもはや原子炉に水をかけることしかできない。その結果、高濃度の汚染水があふれかえり、作業員の作業を難しくして、しかもこの水は海洋へもどんどこ流れ出している。
京都大学の小出裕章助教は、ことあるごとに「福島の汚染水をタンカーに移して柏崎の廃液処理施設へ持っていくべきだ」と提言している。この人は原発の破局事故は起こり得ると一貫して主張してきた、つまり正しいことを言ってきた人である。
ところが、「破局事故など絶対にあり得ない」とデタラメを言ってきた連中は、いまだにこの正しい人の意見に耳を傾けるどころか、まるで無視をしている。
なぜ、このようなことになるのか?
結局のところ、これまで原発を推進してきたすべての連中は、自らの責任を認めたくないのだろう。なぜなら、責任を認めてしまえば、これまで数々の利権によって築き上げた社会的な地位を失ってしまうから。
そしてもう一つ、彼らが一貫しているのは、とにかく面倒くさいことは一切したくないという姿勢だ。

小松左京原作の「日本沈没」という小説がある。
私が昨年まで勤務していた会社の社史に燦然と輝く大ベストセラーだ。といっても「日本沈没」が出版されたのは私がまだ小学生の頃だった。しかし、当時、父親が買ってきたこの小説を私は読んだし、ラジオドラマも聴いていた。そして、映画も観に行ったと記憶している。
この小説では、最初は田所博士(今でいうところの小出助教のポジショニングか?)の日本沈没の予言を信じていなかった政府が、最後は国民を海外に避難すべく必死になって計画を遂行するのだが、今になって考えてみると、やはり小説と現実とは違うものだナと思う。
なぜなら、「日本沈没」とまではいかないが、東日本が沈没するぐらいの原発事故が起きても政府は何もしないのが現実なのだから。しかも、もう一度、同じような事故が他の原発で起きれば、完全に日本は沈没するにもかかわらず、安全が確認できた原発は稼働していくのだという。
アホーとかいう変わった名前の元総理大臣は、「原発を止めたら、電気料金は10倍になる」と言ったそうだ。明らかな脅しである。自民党の総裁やら幹事長にしても、原発を推進しないと経済が立ち行かなくなるといってはばからない。つまり、この連中にとって国民の命と安全よりも経済の方がプライオリティが高いわけである。
海や山が汚染されて食べ物が放射能まみれになろうが、国民がどれだけガンになろうが、それよりも原発を動かすことの方が大事だというのだ。
狂っているとしかいいようがないが、この状況は今後もずっと続くのかというと、私はそう長くは続かないのではないかと思う。

3月11日、私は武蔵新田(大田区)にいた。そして夕方、武蔵新田から桜新町(世田谷区)にある友人の家まで徒歩で移動したのだが、その道筋の大半は高級住宅街だった。その時に私が感心したのは、この住宅地(小沢一郎宅の前も通った)が普段とあまり変わらない様子だったことだ。上空をヘリが慌ただしく飛んでいる音が聞こえる以外は静寂に包まれており、大地震直後という雰囲気はない。
「ああ、やっぱり高級住宅地というのは地盤がしっかりしているんだナ、そこにしっかりした大きな家を建てれば地震も怖くないんだナ」と思ったものだった。
しかし――。
地震に対しては強い高級住宅地も放射能となると話は別だ。下町だろうが山の手だろうが、放射能は地形による多少の差異はあっても、万遍なく、そして平等に降り注ぐ。どんなに地価の高い地域であろうとも、放射能は容赦しないのである。
今後も福島第一原発に対する無為無策が続けば、あるいは不安視されている4号機が悪い方へ向かったりすれば、関東地域全般にさらに強い放射能の影響が及ぶことは間違いないわけで、そうなればもう港区だろうが世田谷区だろうが目黒区だろうが関係なく地価は暴落する。
つまり放射能は国民生活ばかりか、日本の勝ち組の論理をも一緒に破綻に導く。
そうしてこうなった時、ついに明治維新以後から続いた日本の国家体制、あるいはその体制が築き上げてきた価値や価値観のすべてが崩壊するのではないかと私は思うのである。
ただし、その後に来るのがどのような時代なのかは今のところよくわからない。

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コメント

核と地位協定はともに現在地球上最悪の破廉恥きわまる人権侵害暴力犯罪である。
>目で見る地位協定参照>>http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51424388.html

投稿: 通りがけ | 2011/07/03 08:02

「押し売り詐欺居直り強盗殺人国家USA 」
(>>http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/0d501134b196ac10c769717835aa9236
>グローバリゼーションと国際競争力 (続きⅠ)さまへのコメントから)

グローバリゼーション、特許制度がともにインディアンを虐殺して建国した新参の征服者アメリカ国の文化無き詐欺師の低俗下劣な拝金功利絶対論理でつくられた司法制度によって定められたものであること、アメリカなどよりずっと歴史の長い世界中の高い文化の国々が、チンピラ強盗団アメリカからこの腐ったアメリカが胴元の下衆なイカサマ賭博場参加を軍事力で脅されて押し付けられ非常に迷惑している。

戦後日本政府はそのアメリカGHQが地位協定で日本絶対支配を確立するようにスパイを養成しては送り込んできた傀儡植民地政府である。その申し子である岡田が日本国民のために働く道理が無い。岡田は拝金功利主義一辺倒のアメリカ真理教信者の経済テロ実行部隊であり先輩信者小泉竹中の日本国内使い走りである。与謝野も同じ。

まあ今の国会議員は全員アメリカスパイであろう。
その証拠に誰一人として地位協定破棄を唱える日本人国会議員が居ないからね。


日米地位協定は押し売り詐欺居直り強盗略奪者アメリカに「盗人に追い銭」の日本国内治外法権という絶対権力を与える植民地隷従奴隷契約である。

現在地球上最悪の破廉恥きわまる人権侵害犯罪である。

投稿: 通りがけ | 2011/07/03 04:09

「原発と原潜と核兵器(劣化ウラン含む)と・・・戦争」

長周新聞>>http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/okinawakaerutikaratotenboumiidasu.html
沖縄変える力と展望見出す『原爆展物語』第2次公演
              読谷等で地域ぐるみの取組    2011年6月29日付
 【はぐるま座通信】 (中略)
・ 震災重ね全国と絆
 沖縄戦慰霊の日を前後して準備されてきた今回の公演は、米軍基地の拡張、強化や近隣国との緊張を煽る動きのなかで、沖縄戦をはじめ戦争体験をくぐってきた人人の現在の戦争政治に対する激しい警鐘とともに、沖縄や日本の現状について激しく語り合われ、戦争体験を語り継ぎ「死なないためのたたかいを命がけでやらなければならない」と力のこもったとりくみが展開されてきた。
 また東日本大震災や福島原発事故、その後の復興を巡って戦争体験と重ねて真剣に語り合われた。「福島原発で強制避難させられている人たちを見ると、66年前の沖縄戦で収容所に入れられ強制的に土地が接収されて基地にとられた体験と重なる」(読谷村、80代男性)、「東日本大震災と戦争が重なってくる。復興をめぐる政府のやり方に疑問を感じていた。なぜ復興税なのか。国が原発をつくり、事故を起こしても東電を保護して国民に負担させる。国の政治はいつもそうだ。かつての戦争もだれが起こしたのか、その責任をとっていない。ホワイトビーチに原潜が当然のように入るが、現在の沖縄の問題もあの戦争から始まって六六年間その状況が継続している」(うるま市、自治会関係者)、「米軍に払っている思いやり予算と住宅をすべて被災した人たちのために使うべきだ」と各地で語られた。
(中略) うるま市の伊計光義氏(文化協会顧問)は、沖縄戦から66年だが、「米軍普天間基地の辺野古移設問題やオスプレイ配備の問題、先島の自衛隊基地拡張の動きなど、私たち戦争体験者は戦争の足音が近づいていることを感じずにはいられない。あの戦争と重なってくる」と話した。そして、「観劇を通じてともに考えていく好機としたい」と締めくくった。
 (中略) 
・ 何十年居座る気か 各地の感想交流会で基地撤去論議に
(中略)
・ 市民生活切捨ても横行 万事が米軍優先
(以下略)

投稿: 通りがけ | 2011/07/02 12:26

1.小出氏武田氏らは東電と保安院をを整備不良原子炉危険運転罪と冷却機能回復失敗の重過失罪および証拠隠滅罪で証拠を揃えて告発せよ。
>>http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-652.html

2.「実際に国民へ被曝を強要しているのは菅政権政府であり東電に棄民政策執行の犯行手段・機会はない」
>知り得た情報を秘匿し、情報を分け与えず多数の命を危険に曝している行為は、裏切りによる重大な人災です。
>> http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-1066.html#comments

菅内閣と霞ヶ関が発案し国会が容認した災害対策基本法(執行は憲法違反)執行共同正犯による人災犯罪、すなわち放射能被曝強要棄民テロである。

ヒバクシャは自らの被曝を証拠にこの三者をテロ行為実行罪で告発せよ。

投稿: 通りがけ | 2011/07/02 10:52

「占領軍地位協定を奉じるならもはや日本人ではない」

扶桑の国を伝えてきたご先祖様をアメリカ製の軍靴で踏みにじる地位協定は、主権者日本国民を政治家のあまっちょろい常在戦場なんぞとは比べ物にならぬほどむごい地獄に縛り付けている。

三流の政局も隷米拝金守銭奴政府もどうでもよい。邪まな官(悪徳隷米法匪)の妨害など毅然として跳ね返す誇り高き日本人民衆の徳の力を結集するだけで、復興も独立も完璧に果たせるのであるから。

投稿: 通りがけ | 2011/07/02 05:42

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