« 内閣不信任案は「アングル」か? | トップページ | 6・11 ~ 今こそ行動の時!&お知らせ »

2011/06/07

田中良紹の「国会探検」〜 「うそつき」の「もがき」

以下、全文転載。

************
 内閣不信任案の否決は菅政権を支持した否決ではない。政治空白を作らずに菅総理を辞めさせるための否決である。そして菅総理が延命のためにもがけばもがくほど自分の首を絞める仕掛けである。ところが案の定と言うか菅総理とその周辺は延命のための「もがき」を始めた。

 鳩山前総理が口頭で今月中の辞任を迫ったとされる合意書には「退陣」の「た」の字もない。しかも内輪の合意書であるため「民主党を壊さない」とか「自民党に政権を戻さない」とかが真っ先に書いてある。これが表に出れば自民党が反発する事は必至である。そこに仕掛けがある。

 その上で不信任案は大差で否決された。大差の必要があったからである。これで菅総理の心に「延命可能」の思惑が生まれた。大差の否決は延命のための「もがき」を誘う。しかしなぜ大差の否決が生まれたのか。それは小沢一郎氏の指示があったからである。「自主判断」の指示がなければ大差の否決にはならなかった。

 合意書には「退陣」が書かれていない。不信任案は大差で否決された。菅総理の表情に笑みが生まれる。そこで菅総理は鳩山前総理との口頭での約束を反故にし、原子炉の冷却停止のめどがつく「来年1月」を退陣の時期と明言した。しかし原子炉の冷却停止が来年1月に出来るかどうかは誰にも分からない。ズルズル延びる可能性もあり、菅総理はいつまでも居座る事が出来る。

 むしろ延命のために冷却停止を引き延ばせば、総理の延命が国家の損失を招く事になる。ところが岡田幹事長や枝野官房長ら菅総理の周辺は「合意書にある事は退陣の条件ではない」と一斉に鳩山発言を否定した。これを鳩山前総理は「うそつき」と呼んだ。現職の総理、官房長官、与党幹事長を「うそつき」と断じたのだから尋常ではない。鳩山発言が本当なら日本は「うそつき」が権力を握った国になる。

 しかし「もがき第一弾」とも言うべき菅総理の発言はメディアにも評判が悪かった。メディアは「総理退陣表明」でニュース速報や号外を出した手前、来年までズルズル居座られると立場がなくなる。「それはないよ」と言う話になった。これを見て鳩山前総理の言う「うそつき」たちは「もがき第二弾」を点火した。退陣時期を8月に前倒しすると言い出したのである。

 民主党代表選挙が9月に行なわれる事から、そこまで菅総理を延命させ、民主党内の菅支持派の体制を立て直そうとしたのである。メディアは「総理周辺が菅離れを起こしている」と書いたがそうではない。菅総理の影響力を削がれまいとする「うそつき」たちの「もがき第二弾」なのである。

 そしてそれも難しいとみるや「もがき第三弾」が点火された。それが「大連立」である。菅総理は鳩山前総理との約束どおり今月中に退陣する。その見返りに「小沢抜き大連立」を図ろうと言うのである。大臣ポストと民主党マニフェストの破棄をエサにして、内閣不信任案で共同歩調を取った自公と民主党内小沢グループの間に楔を打ち込み、菅周辺は生き残り、菅総理も退陣後の影響力を確保しようと言うのである。

 これら「もがき」に共通するのは全く国民の方を向いていない姿勢である。第一弾、第二弾は自分の利益と自分たちの都合だけであった。第三弾は一見与野党が協調する体制を作るかのように見えるが、まったくそうではない。マニフェストの異なる政治勢力が連立を組むためにはそれなりの手続きが必要で、まずは辞めていく総理の側が提案する話ではない。

 自民党の谷垣総裁が「新しい民主党代表が決まらなければその話をする事は出来ない」と言うのはその通りである。それにも増して国民が選んだマニフェストを変えるには国民の理解を得る必要がある。この時期に選挙をやる訳にはいかないから、国会議員が良く良く有権者の意見を聞きながら党内で調整を図っていく必要がある。

 与野党協調の道は「大連立」にあるのではない。これまで協調体制を作る姿勢をまるで見せなかった菅政権に退場していただき、全政治勢力が結集して「復興のための臨時政権」を作る事なのである。マニフェストを変える必要もない。大臣ポストを各党に割り振る必要もない。復興のための組織に超党派で適材適所の人物配置を行なえば良い話である。

 復興のための組織は時限的なもので、復興の道筋が出来れば解散する。しかし現状の菅政権では国民経済にも被災者の救済にも見通しが立たないため、今回の不信任案提出問題が起きた。それが不信任案を可決しようとした与野党の共通認識である。「大連立」を組まなくともすでに与野党には共通認識と協調姿勢があり、政治空白を作らずに復興作業を行う事は出来るのである。

 鳩山前総理の言う「うそつき」たちは「大連立」を提案すれば時間稼ぎが出来ると思っているのかもしれないが、「大連立」で時間を浪費する訳には行かない。しかし「うそつき」たちが「もがいた」ため、ついに自民党の谷垣総裁は菅総理に対して来週中の退陣を要求した。「もがき」によって退陣時期は早まっていくのである。
************
リンク元は→こちら

|

« 内閣不信任案は「アングル」か? | トップページ | 6・11 ~ 今こそ行動の時!&お知らせ »

コメント

「犯罪者には罷免ではなく逮捕を」

菅内閣(政府)・霞ヶ関保安院(官庁)・東電(天下り企業)の政官業癒着談合闇カルテルの共同不法行為未必の故意傷害殺人犯行が確定しました。

>>http://c3plamo.slyip.com/blog/archives/2011/06/post_2095.html#more
(コメント欄を転載)
1.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>原子炉の冷却機能の喪失を想定 平成22年度原子力総合防災訓練
>動画
http://www.youtube.com/watch?v=9tTGdW5sEc0

>※この訓練は何だったのか?????
2.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>おぉっ!
>ったく。
>「全ての冷却停止」、と想定してるじゃん。
>緊急事態だとゆってる。
>10km圏の住民・・、と対象を10kmだと菅総理が自分でゆってるのに、
>なんで福島が3km→10km→20kmとコロコロ変ったのか
>最初が3kmってどっからでてきたのか
>(中略)
>政府は事故の影響を矮小化すべく、枝野が「安全だ」「直ちに影響はない」と嘘を流し続けた。
>その為、うけなくていい無用な被曝を広範囲の住民が受けてしまった。
>これから次々裁判が起こされ関係者が裁かれる。
3.・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>訓練をしていて実地があれではもういかなる言い訳も通用しない完全なる未必の故意の殺人罪が成立するね。
>菅(内閣)、保安院(霞ヶ関)、東電(天下り利権企業)の政官業癒着談合闇カルテルの共同不法行為(=棄民テロ行為)という重罪で無期懲役以上の量刑だな。
・・・・・・・・・・(転載終わり)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これでもう何の言い訳もできない。無差別に被曝させられた被害者は菅総理内閣(隣に仙谷)、保安院および経産省厚労省文科省ほか、東電と関連会社を共同不法行為(無差別放射能曝露テロ)で告発できる。

無差別放射能暴露テロの物的証拠はここにもある。
>>http://blog.iwajilow.com/?eid=1070981「フィルムは感光してた?」
(要約して転載)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>福島に来るといつも意外な話を耳にします。
>(中略)、一番びっくりしたのはある病院の話です。(中略)
>病院に行ったら、レントゲンフィルムが全部感光してしまったと言われました。放射能は目に見えないって言うけど、こういう形で見えるんですね…。
>原発事故の初期、「エラい」先生方が「レントゲン一回分の被曝量だから安全だ」みたいなことを言ってました。街全体がレントゲン室のようになっていたのかもしれない…。(後略)

>コメント
>保安院の虚偽情報発表で放射能被曝被害を拡大させた住民への無差別放射線テロ犯行の動かぬ証拠がひとつありましたね。
>他にもそこらじゅう証拠だらけですから、絶対に逃げ切れません。
>保安院と関係者の国家転覆テロにも等しい重大犯罪の刑事有罪確定です。法の厳正な裁きを受けさせましょう。
>通りがけ | 2011/06/03 7:08 PM
・・・・・・・・・・・(転載終わり)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


裁判員なら無期懲役以上の重罰を言い渡すだろう。
さる原子力学者が保安院の罪は懲役数万年に相当するといったとか言わないとか。

投稿: 通りがけ | 2011/06/10 20:59

お世話様です。ヤッシーのツイッターより南相馬市の桜井市長の事が触れられていてなぜか記者クラブはこの産廃処理場に触れられていないのはなぜ?

「NECが反社会的組織に地上げ依頼の産廃処理施設を阻止したのが畏友桜井。その彼を、立谷清秀「自画自賛医師」相馬市長と共に迫害するのが仙菅ヤマト民主政権!」

もう一つ、これもヤッシーのツイッターからですが、週刊文春の記事についてです。最近の文春は記事の裏取りを怠っているのだろうか?

「小生が高く評価の島田編集長も裏取後の記事化でないと朝日・曽我編集委員捏造・責任逃れと同じだじょ(苦笑)」

桜井市長の件に関しては、原発問題と同等の重大な事実。見過ごすわけにはいかないです。

では、また。

投稿: 阿部 裕 | 2011/06/10 17:53

「目で見る日米地位協定」

池田香代子ブログさまから
>1965年沖縄 「少女轢殺」 報道写真家嬉野京子の証言 
>>http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51424388.html

この一枚が今も続く地位協定のすべてを語っている。

国会はただちに地位協定破棄せよ。

投稿: | 2011/06/10 09:38

「菅総理の国際詐欺犯罪」

昨年首相外交でベトナムに原発を売り込んだことが今回の原発事故で甘言でとんでもない不良品を他国へ売りつけた国際詐欺犯になってしまった。

その外交の綻びどころか大失態を無理に取り繕おうとして、これまたすでに昔から重大な人災犯罪者である保安院と犯罪者つながりで共謀して、事故の重大さレベル7放射能漏れの事実を隠蔽し、適切な避難誘導をせずに国民へ無差別大量被曝という重大な心身への危害を加えたのである。

犯罪が次々に犯罪を呼ぶ典型的なひき逃げ犯の転落パターンである。
犯罪者は牢へ行くべし。

投稿: 通りがけ | 2011/06/08 05:41

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 田中良紹の「国会探検」〜 「うそつき」の「もがき」:

« 内閣不信任案は「アングル」か? | トップページ | 6・11 ~ 今こそ行動の時!&お知らせ »