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2011/06/02

6・11に向けて 〜 今、声を上げなければ国民も政府と同罪になる

ここ最近はどうなのかわからないが、かつての国内生保のやり口というのはひどいものだった。
これはどこの会社でもそうだったと思うが、新入社員が入ってくるとその職場担当のセールスレディがやって来て勧誘する。生命保険というのはなぜだか「社会人になると入るもの」という“空気”があった。結果、新入社員はまったく必要のない保障の入った契約に加入することになる。そして、年齢が上がり結婚したり子供ができるにつれて、さらにこの契約を過剰なものに転換していく。
要するに、国内生保は顧客の無知につけこんでやりたい放題をやっていたのである。
これに対して知り合いのファイナンシャルプランナーはこう言っていた。

「私は、最初は生命保険のことがよくわからないので若い頃は加入しませんでした。今はとてもよくわかっているので加入していません」

ある時、会社で昼休みの休憩時間に同僚の女性社員が生保のセールスレディと話をしていた。
聞くともなく聞いていると、今でも十分にエグい契約をさらにエグいものに転換しようという内容なのだが、それを言葉巧みに説明している。幸いその場はハンコまでは押すような状況ではなかったので、セールスレディが帰ったあと、私は同僚にこう言った。

「その契約を変更する必要はないからやめなさい」
「そうなの?」
「ついでに言うと、今の契約も保障が大きすぎるから減額しなさい」
「そんなことできるの? それに大丈夫かな?」
「できるし大丈夫。ちなみにいま月々、いくら払ってるの?」
「00円ぐらい」
「あのさ、お金をドブに捨てるなら、その金をオレにくれない?」

結局、彼女は契約変更を思いとどまった。

ここで話は変わるが……。
結局のところ、日本を支配してきた霞ヶ関の官僚というのは、この生命保険会社と同じことを国民に対してずっとやってきたのだと思う。しかもより強烈に。
年金問題、薬害、ムダな公共事業、そしてなによりも原発……。
ありとあらゆる利権が渾然一体となり、霞ヶ関を頂点に政治、財界が結びついて国民をいいように食いものにしてきた。
しかし、どんなにやられても国民は怒らない。
時々ガス抜きのための“事件”はあるが、それは本質から目をそらすためのでっち上げ。だが、それをさも「日本は民主主義国家だから、こんなことも明るみにでる」とばかりに大々的に報道するのがマスメディアの仕事だ。
結果、自国の原発が3つもメルトダウンしても、「政府が大丈夫だと言ってるんだから大丈夫なんだろうな」、「メルトダウンって実は大したことじゃなかっただな」と思っている人、あるいは「騒いだって仕方がない。もう悪いことは考えたくない」と思考停止している人が圧倒的な多数派である。少し前に隣国が核実験をした時には大騒ぎをしていたのに(もちろんこれだってとんでもないことだが)。
ドイツでは10万人単位の反原発デモが起きているのに、日本ではコトここに及んでも1万人集まるのが精一杯。もちろん、それでもかつてに比べれば多いが、現在の状況は国の存続にかかわる=国民一人ひとりの命にかかわる、とくに今いる若者、子供、さらにこれから生まれてくる生命に対してまで重大な影響を与える局面である。
状況はすでに十分、破局的なのだ。
にもかかわらず、この国の権力者がやっているのは、どさくさにまぎれて「コンピュータ監視法案」を成立させることである。連中は国民を本当に心の底からなめきっている。

本当にこのままでいいのだろうか?
いまわれわれはフルボッコで殴られているのだ。にもかかわらず怒りの声を上げないのでは、もはやアホの極みかよほどのドMのどちらかでしかない。
ここで声を上げなけれ末代までも苦しめることになり、しかも後世の人びはメチャクチャなことをやった権力者と同じレベルで、何も行動を起こさなかった国民の無責任も批難するだろう。つまり現在の政府と国民は同罪ということになる。
いまもっとも必要なのは、そのことを想像する力だと思う。

6月11日は大震災から3カ月目。
各地で脱原発のデモが企画されているが、もし可能ならばこの日に国会や首相官邸の周辺へ散歩に行きましょう。
その際にはリボンでも帽子でもなんでもいいから黄色のものを身につけて。

※過去の関連エントリー
・今がそのとき

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コメント

はじめまして。
大阪の井上と申します。

私も損害保険の保険代理店やってますので、これまでの国内生保のセールスがいかにひどいものだったか、よく学習しました。
そのひどさをアピールして、外資系や損保系の生命保険が伸びてきたといっても過言ではありません。
それでも、国内生保は、あくどい会社は生き延びて、昔とほとんど変わらない手法で、えげつない商品と契約変更で稼いでいます。
世の中の、実に多くの人は、自ら、自分のお金をドブに捨てているのです。無知と無関心が、今の日本を支配しています。そのアホさ加減は、国民性と言ってもよいぐらいではないかと思うときがあります。

でも、これからは、そうじゃないようにしなくちゃ。自分で情報を掴み、判断し、行動していく社会にしなくちゃと、思います。
3.11が、ほんとうに日本の歴史を分ける日になるかならないかは、これからの我々の行動にかかっているのです。
津波よりももっと大きなウエーブを各地に巻き起こして、まずは原発依存をやめさせ、震災・原発被災者、障がい者、子ども、高齢者ら、社会的弱者が「健康で文化的な生活」を送れる世の中に変えていかなければと思います。

また、拝読させていただきに参ります。
これからもよろしくお願いいたします。

投稿: inoue | 2011/06/03 00:33

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