« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »

2011/01/22

大久保元秘書、石川議員の報道に見る検察と朝日の深い関係

私は埼玉県南部に住んでいる。なのでこの地域の新聞は最終版ではないということを前提にして、、、

昨日(1月21日)の午後、近所の図書館で新聞の朝刊を見た。
まず最初に見たのは日経で、社会面の右肩に「大久保元秘書の調書撤回」と「石川議員の録音 証拠採用」の記事がある(各画像はクリックすると拡大されます)。

0121nikkei

この記事を読んだ後、「朝日はどう書いているんだろう」と思って見たみたのだが、どこにも見当たらない。おかしいな、、、と思って再度、最初から最後までめくってみたのだが、やはりないのである。
だから、私はtwitterでこんなことをつぶやいた。

******
いま図書館で朝日の朝刊をみたんだけど、小沢秘書の公判前手続きで大久保さんの供述調書を検察が撤回したのと、石川議員の聴取録音の書き起こしが証拠採用されたことがどこに書いてあるのかわからんかった。
posted at 16:47:08
******

この時にはあまり時間がなかったので、その他の新聞は確認せずに図書館を出て、都心へ出た。
そして、お金を下ろそうとコンビニに入ったら、18時過ぎにもかかわらず朝日の朝刊がまだおいてあったので、これを購入して紙面を見てみると、社会面見開きの右ページにこの記事はあった。

0121asahi2

ただし、記事内容は大久保元秘書の調書のことのみで、石川議員については「調書の任意性や信用性を争う方針を固めている」と書いてあるだけで、「録音」や「手紙」についての言及は一切ない。
「それにしても、こんなところに書いてあるものを見落としちゃったのかな、、、」と思って、先ほど図書館に行って昨日の朝日の朝刊を確認してみた。その画像が↓。都心で買ったのと同じ箇所である。

0121asahi

やはりない。そこで、昨日の夕刊を見てみると、やっとその記事が発見できた。

0121asahi3

それにしても、なぜ朝日の朝刊にこの記事はなかったのか。埼玉版では締切の都合でこの記事が朝刊には入らなかったのか? ま、その可能性もあるので、ついては他の新聞の朝刊を確認してみた。
まずは読売朝刊。

0121yomiuri_2

見出しは調書の取り下げだが、一応、最後にチラリと石川議員の方のことも出てくる。
続いて毎日朝刊。

0121mainichi

こちらは石川議員の録音のことがメインだが、最後に大久保秘書のことも。
続いて東京朝刊。

0121tokyo

こちらは石川議員のことのみで、大久保の「お」の字もなし。
最後に産経朝刊。

0121sankei

なんと、産経は石川議員のことを大々的に書いて、さらにその下には(画像では切れているが)大久保秘書のことも書いてある。

こうして見ると、埼玉県(南部)版として配られた新聞の中で、朝刊に陸山会関連の記事がなかったのは朝日のみである。ということは、少なくとも朝日だけ締切の問題があったということはなかろう。
とすれば、これはもう意図的に外したとしか思えない。しかも、埼玉県南部ですらこの記事が入っていないということは、都心部以外のその他の地域でもやはり入っていないだろう。
さらに言えば、夕刊の部数は朝刊よりも相当に少ない

と、以上のことを考え合わせると、少なくとも検察に対してもっとも気を遣っているのは朝日ということになる。
なにしろ大久保元秘書の件も石川議員の件も、検察にとっては大変に困った事態なのだ。それをできるだけ目立たない形で報道するところに、検察と朝日の深~~~~~い関係が見える。

※関連エントリー
・「前田恒彦の特別公務員職権濫用容疑は不起訴」報道に見る、検察とメディアのズブズブの関係

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011/01/21

検察の暴走を許した第一級の戦犯はマスメディアである

2月7日から始まる小沢一郎元秘書3人の裁判の公判前手続きで動きがあった。
以下は本日の日経社会面の記事。

******
陸山会事件 大久保元秘書の調書撤回
検察側 前田元検事が作成

 小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、虚偽記入罪に問われた元秘書の3人の公判前整理手続きで、元秘書、大久保隆規被告(49)が虚偽記入を認めた捜査段階の供述調書すべてを、証拠請求していた検察側が撤回したことが20日、関係者の話で分かった。同日の東京地裁(登石郁朗裁判長)での公判前整理手続きで取り下げたという。(以上リード)

 大久保元秘書は公判で無罪主張の方針。法曹関係者によると、否認している被告の調書撤回は異例。供述調書は大久保元秘書の関与を示す数少ない証拠の一つとされ、公判で検察側は難しい立証を迫られそうだ。
 関係者によると、大久保元秘書の調書は、大阪地検特捜部の捜査資料改ざん事件で、証拠隠滅罪で起訴された元主任検事、前田恒彦被告(43)が作成していた。大久保元秘書は「虚偽記入を認める供述調書に、無理やりサインさせられた」などと主張している。
 大久保元秘書は昨年9月の第1回公判前整理手続きで、起訴内容を争う姿勢を示し、弁護側も数通の調書の任意性を争っていた。
 弁護側が供述調書の証拠採用に同意せず検察側が撤回しなかった場合、公判で前田元検事が証人として出廷し、取り調べの実態を証言する可能性があった。このため今回の撤回について、「検察側には証人尋問を避ける狙いがあった」との指摘もある。
 大久保元秘書や元秘書で衆院議員、石川知裕被告(37)の初公判は2月7日の予定。7月まで月4回のペースで審理を進めていく。公判での争点は、大久保元秘書の供述調書の任意性や、小沢氏に虚偽記入を報告し、了承を得たとする石川議員の供述調書の信用性となる見通し。
 起訴内容によると、石川議員らは、陸山会が2004年10月に購入した東京都世田谷区の土地代金に充てた小沢元代表からの借入金4億円を、同年の収支報告書に記載していなかったなどとされる。
******

******
石川議員の録音 証拠採用

 陸山会事件で、東京地裁は20日、元秘書で衆院議員、石川知裕被告(37)が東京地検特捜部の再聴取の様子を録音した記録や、勾留中に取り調べの様子を記した弁護士宛の手紙数通の証拠採用を決めた。石川議員を取り調べた検事の証人尋問も決定した。
 関係者によると、公判では、石川議員側は録音記録や手紙をもとに、小沢氏に虚偽記入を報告・了承したとする捜査段階の供述調書の任意性も争う。これに対して検察側は取り調べ検事の証人尋問で反証するとみられる。
 録音記録は、昨年5月17日に石川議員の約5時間の再聴取でのやり取りを書面化。1月7日に証拠申請した。「今回の再聴取で供述をひっくり返せば、小沢氏の圧力があったという印象を検察審査会に与え、議決に影響が出る」など誘導を疑わせる発言があったという。
******

まずは大久保元秘書について。
そもそも大久保氏は一昨年3月、まだ小沢一郎が民主党代表の時代(総選挙前の野党時代)に、西松建設からの違法献金があったということで逮捕・起訴された。したがって、当時、この事件は「西松事件」と呼ばれていたわけである。
公判のポイントは献金をした政治団体に実態があったかどうかで、検察は大久保氏が西松建設のダミー団体であることを認識したうえで献金を受け取ったと主張したが、よりによってその検察側の証人が「実態はあった」と証言してしまった。これにより、検察が描いた事件の構図そのものが崩壊してしまい「西松事件」なるものは雲散霧消してしまった。

******
2政治団体「ダミーと思わず」西松元幹部が証言(2010年1月13日21時23分 読売新聞)

 準大手ゼネコン「西松建設」から小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」などへの違法献金事件で、政治資金規正法違反(虚偽記入など)に問われた小沢氏の公設第1秘書で同会の元会計責任者・大久保隆規被告(48)の第2回公判は13日午後も、岡崎彰文・元同社取締役総務部長(68)の証人尋問が行われた。
 岡崎元部長は、同社OBを代表とした二つの政治団体について、「西松建設のダミーだとは思っていなかった」と証言した。
 公判では、大久保被告が両団体を同社のダミーと認識していたかどうかが争点で、審理に影響が出そうだ。
 岡崎元部長は、裁判官の尋問に対し、「二つの団体については、対外的に『西松建設の友好団体』と言っていた。事務所も会社とは別で、家賃や職員への給料も団体側が支払っていた」と説明。前任者に引き継ぎを受けた際にも、「ちゃんとした団体で、問題はないと言われていた」と答えた。
 昨年12月の初公判で、検察側は、同社が信用できる社員を政治団体の会員に選び、会員から集めた会費を献金の原資にしていたと指摘したが、岡崎元部長は「入会は自分の意志だと思う。私自身は、社員に入会を強要したことはない」と述べた。
******

しかし、そもそもこの「西松事件」こそが、小沢一郎が民主党が代表辞任するきっかけとなったのであって、当時、マスメディアは、これをきっけかけに小沢に対して代表辞任を迫った。
たとえば↓のような調子で。

・岸井成格 「小沢秘書逮捕と見るに堪えない政局」

その「事件」そのものがなくなってしまったのだから、これはもう大変なことである。
だから当時、私も↓のようなエントリーを書いた。

・西松事件の訴因変更こそ大事件ではないのか?

ところが、検察はその後どうしたかと言えば、今度は「陸山会の虚偽記載事件」なるものをでっち上げ、石川知裕議員と一緒に大久保氏を再び逮捕し、ぬけぬけと訴因変更をしたのである。
そして、マスメディアは「西松事件」のことなどなかったことにして、引き続き小沢一郎に対して「政治とカネの問題」を突きつけた。
ちなみに↓は大久保氏逮捕時の読売新聞だ。

******
大久保秘書も逮捕、石川議員は容疑認める

 小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件で、東京地検特捜部は16日午前、同会の元会計責任者で小沢氏の公設第1秘書・大久保隆規被告(48)(西松建設の違法献金事件で公判中)を政治資金規正法違反(虚偽記入)容疑で逮捕した。
 特捜部は15日夜、同会の事務担当者だった石川知裕・衆院議員(36)(民主)と、石川容疑者の後任の事務担当者だった池田光智・元私設秘書(32)も同法違反容疑で逮捕しており、この事件の逮捕者は計3人になった。
 関係者によると、石川容疑者は特捜部の調べに対し、土地代金に充てた4億円の収入などについて、「あえて政治資金収支報告書に記載しなかった」と容疑を全面的に認めている。
 大久保被告は16日朝、岩手県釜石市の自宅から東京地検の係官に任意同行され、新幹線で上京後、東京地検で逮捕状を執行された。
 発表などによると、大久保被告の逮捕容疑は、池田容疑者と共謀し、2007年5月頃に同会から出金した4億円の支出を07年分の収支報告書に記載しなかった疑い。このほか、同会が04年10月29日に購入した土地の代金に充てた4億円の収入などを、04年分の収支報告書に記載せず、土地代金など約3億5200万円の支出を05年分の収支報告書に計上した疑いも持たれている。
 関係者によると、大久保被告はこれまでの任意の事情聴取で、「土地を購入することは聞いていたが、資金のことはわからない」などと容疑を否認している。
 事件を巡っては、中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県)の元幹部らが、国土交通省発注の胆沢ダムの工事を下請け受注した謝礼として、04年10月には石川容疑者に、05年4月には大久保被告に、それぞれ現金5000万円を渡したと特捜部に供述。石川容疑者と大久保被告は全面否定しているが、水谷建設側は「大久保被告から要求された」としており、特捜部はこの資金提供についても大久保被告を追及する。

Yomiuri_online

******

ここで興味深いのは以下の部分。

関係者によると、石川容疑者は特捜部の調べに対し、土地代金に充てた4億円の収入などについて、「あえて政治資金収支報告書に記載しなかった」と容疑を全面的に認めている。

この記事は1月16日に書かれたものだが、石川議員が逮捕されたのは前日の15日。これから本格的な取り調べを受けるという段階である。つまり、この記事は単に検察の描いたストーリー(というか願望)をただそのまま垂れ流して書いているに過ぎない。そうして、「大久保被告を追及」したのが、あの前田恒彦だったわけだ。今回、検察はその前田が作成した供述調書を自ら撤回せざるを得なかった。

かくして、大久保氏に対する検察の謀略・捏造は再び失敗に終わった。もちろん石川議員についても同じことで、となれば、当然のごとく小沢一郎の強制起訴もまた無意味なものになる。
まことにもって、この国の権力の横暴ぶりというのは凄まじい。
にもかかわらず、日頃、「権力をチェックするのがジャーナリズムの仕事だ」などと嘯いているマスメディアは、チェックどころか検察と一体となって小沢を叩きまくっている。
私は思うのだが、もしジャーナリズムがまともに機能していれば、検察もここまでメチャクチャかつデタラメなことはできなかっただろう。その意味で、権力と同等以上にマスメディアの責任は大きい。
今日、twitterを見ていたら、「週刊朝日」編集長の山口一臣が「検察が国民に与えた損害ははかりしれない。」とつぶやいていた。思わず私は「検察と一体化したマスメディアが国民に与えた損害もはかりしれないと思いますけどね。とくに朝日新聞」とリツイートしてしまったのだが、権力の暴走を許した第一級の戦犯は間違いなくマスメディアである。


| | コメント (3) | トラックバック (0)

2011/01/19

「報道特集~政治とネットの蜜月検証」を見て思ったこと ~ ネットメディアの登場によって可視化されたのは既存メディアの惨状である

1月15日、TBSの報道特集で、「政治とネットの蜜月検証 」という特集があった。
私は放送中にtwitterのタイムラインでそのことを知ったので、番組自体は途中からしか見ることができなかったが、一方で同番組でインタビューを受けた岩上安身が、TBSの取材時の模様をUSTREAMで生中継しており、そのアーカイブをネット上で全編、見ることができた。その映像がこちら↓。


報道特集を見ていた人のtweetのまとめはこちら↓。

・TBS報道特集「政治とネットの蜜月検証」金平茂紀 x 岩上他済

この番組はタイトルこそ「政治とネットの蜜月検証」だが、その裏にあるのは、最近、ネットメディアに出演することが多い小沢一郎に対する既存メディアの意趣返しであろう(菅直人も現役首相として初めてネットの番組であるビデオニュース・ドットコムに出演したが、これは小沢への対抗意識という側面が強いと思われる)。
したがって、番組が主張するところは、「このところ政治家がネットメディアに積極的に出演している」→「しかしネットのいわゆるダダ漏れというのは、つまるところ政治家が自分の言いたいことを述べたてる場でしかない」→「しかし、それでは権力に対するチェック機能が働かないのではないか(それをするのがジャーナリズムの使命である、既存メディアにはその機能がある)」→「取材プロセスの可視化とか、報道の可視化とか、つまりエディトリアルをすること自体がよくないというのはいかがなものか?」といったところで、最後にこの番組のキャスターである日下部なる人物は「編集されることと恣意的にねじ曲げるのは別なのに、編集されるのを理由にして既存メディアを拒否するのは政治家としてあまりにもひ弱ではないか?」と締めくくった。これは明らかに小沢一郎を意識しての発言である。
ま、この日下部のコメントは論外だが、もう一人のキャスターで、この特集で岩上にインタビューをした金平茂紀は、今のマスメディアの中ではまともな部類に入るのだろう。ただし、それでもやはりその発言には相当、違和感があったことも事実である。そこで以下に金平の発言を引用して、私の感想を書いてみる。

金平発言 その(1)
******
既存メディアの一部の人たち、あるいは一部ではないか、もう少し多いですね、、、は既存メディアvs.インターネットを基盤にする新興メディアみたいな枠組みでモノを考える人がいるというのは、僕ははっきり言って古すぎるし、それ以上に自分たちの可能性をダメにしていっているというふうに個人的には考えているんですよ。
ただね、マスメディアに対する政治家が抱く不信ということに関して言えば、ダダ漏れですべてありのまま、初めから終わりまで全部垂れ流しにするのが真実を伝えことになるのかどうなのかということで言えば、マスメディア、あるいはジャーナリズムの機能として、その中の何が重要で、何がニュース性があるかということについての一定の価値判断が働く局面というのがありますですよね。活字で言えばもちろん字数の問題がありますし、テレビで言えば時間数の問題、枠というものがありますね。エディトリアルというのはものすごく大事で、つまりエディトリアルの質を競うというところが実はジャーナリズムのクオリティを高いもの、低いものっていうようなことで競うという伝統というのは、まあこれは長い歴史があるジャーナリズムの中での伝統的な考え方ですよね。
******

金平発言 その(2)
******
「私が申し上げたのは、政治家というのはある種の権力を持っているからというのがあってですね、1対1の市井の市民と、私たちが対等に向き合って真剣勝負をやるというようなこととは違う局面があって、権力を持っている人たちは自分たちにとって都合のいいものを一方的に流すということになると、それはチェックができないというかね。僕は古い考え方を言っているですよ、非常に伝統的なね、メディアが果たすべき機能として、力のあるものに対してチェックをする。それともう一つはアジェンダセッティングという、私たちが考えるべきものはどういう問題なんだろうかということを提示するというようなね。で、それは質問の切り口とか、そういう攻め口で、そういうものが自然に浮かび上がってくるということが、もちろんあるでしょう。それも大きな意味でいうとエディトリアルですよね。で、エディトリアルが僕らのある種の生命線みたいなところがあってですね、それを「いやそうじゃないんだ」と、私たちは生のものを全部差し出すことによって、見ている人にそれをいちいち全部判断してもらえばいいと、それはなぜならば見ている人たちにエディトリアルの権利があるからだというね、そういう考え方はもちろんあるでしょう。それを僕は否定するつもりはないんですが、僕の立場は、なぜこういうことをお聞きするかというと、問題意識が同じで今の既存のメディアというものが、そういう機能というかね、そういうものを恐ろしく失っていると思うから、危機感を抱いているんですよ。で、そこのところは同じだと思うんですよ、で、その次の段階が恐らく真逆だと思うんですよね。」
******

最初に結論を言ってしまえば、ここで金平が言うところの「エディトリアル」の質の低さが、近年のネットメディアの台頭によって可視化されてしまったところに、今日のメディア不信の原点がある。
ちなみに私が言うネットメディアというのは、ネットを基盤にしてフリーで活動しているジャーナリストのみならず、その他、一般の多くのブログをも含むのだか、もちろん星の数ほどもあるブログの質が玉石混交であることは間違いない。しかし、その中から玉を探し出すことが容易であることが、ソーシャルメディアの最大の特徴なのである。
私の場合で言えば、「これは信頼できる」と思ったブログを読んだり(現状、政治系のブログでRSSリーダーに登録されているのは200弱だが、もちろん見出ししか読まないもの、じっくり読むものなどの区別がある)、twitterのTLを見ることで、日々のニュースに対する考え方をまとめていく。そうやってソーシャルフィルターにかけられた情報は、少なくとも私自身にとっては、マスメディアが上から目線で提供する「アジェンダセッティング」とは比較にならないほど有益である。
もちろん、自分好みのブログを読んだりtwitterのTLを作れば、情報の見方が偏るという意見もあるだろうが、幸いなことに現状では、まさにマスメディアの論調が私の見方とは対極にあるので、それにも合わせて目を通すことが、ネットから得る情報の検証になっている。

それにしても、、、

「ダダ漏れは権力者の都合のいいものを一方的に流す」という発言は、ネットジャーナリストに失礼な言い方である。つまり、ここで金平が言っているのは、「自分たちはプロのジャーナリストだが、ネットのジャーナリストなんて所詮、素人で御用聞きでしかないだろ」ということだ。
しかしながら、実際に少しずつではあるがオープン化された記者会見の中継をネットで見ると、圧倒的にくだらない質問をしているのは、その自称「プロのジャーナリスト」の連中である。
しかも、それがメディアに露出する時にはさらに「編集」されているからたまったものではない。
(記者会見の完全版と編集版、いわゆるビフォー・アフターについては、当ブログ、本年最初のエントリーで紹介した動画を参照してください)

ただし、繰り返しになるが、そのマスメディアの劣化が可視化されたからこそ、ネットでの言論が勃興したとも言える。
そして、現在、ネットの一部には小沢待望論がある。もちろん、これがこの国の世論だというつもりは毛頭ない。数から言えばきわめて少数派ではある。しかし「マスメディアが言っていることはおかしいんじゃないか?」と気づき始めた人が増えていることもまた事実だろう。

今、マスメディアの経営が加速度的に苦しさを増しているのは、広告収入が激減しているからである。これまで、寡占化された市場の中で暴利とも言える広告収入を得てきた各社は、ネットが参入したことによって競争を余儀なくされ、結果、マスメディアの広告市場は調整局面に入った。
それと同じことが、実はメディアの本業においても起きているのだと私は思う。
これまで、「ジャーナリズム」という“商売”を独占し、あらゆる既得権益という脂肪を身につけた既存メディアは、結果、徹底的に劣化した。ところが、ネットメディア、ネットジャーナリズムが参入してきたことで、彼らと競争しなければならなくなった。
もちろん、メディアは本来、そんな競争はご免である。だから、記者クラブの殻に閉じこもり、必死になってネットを基盤とするフリーランスを排除しようとする。だが、いくら排除しようとしても、もはやそれはできない。なぜなら、情報を受け取る側、つまりお客がネットの方へシフトし始めたからだ。
そして、そのトレンドをいち早く察知した政治家がネットを重視し始めたとしても、それは当然の成り行きと言うべきだろう。

私も既存メディアの中で広告営業をしてきたが、告白すると、ネットが台頭してきた当初は、それを苦々しく思っていた一人だ。何しろ商慣習がまったく違う。それは、既得権益側から見ると、業界秩序を乱す存在にしか見えなかった。しかし、客はどんどん自分たちから離れてネットの方へ行く。
当初は、「まあクライアントも一度は新しいことを試してみたいんだろうけど、そのうちまた戻って来るだろう」とわれわれも、あるいは広告代理店も思っていたのだが、もとよりそれは根拠のない希望的観測でしかなく、実際、少なからぬ客は戻って来なかった。あるいは、戻ってきたとしても、これまでとはまったく異なる要求をしてくるようになった。
そうして気がつくと、これまで営々と築いてきたビジネスモデル、少し前までは漠然とではあるが、これからもずっと続いていくだろうと信じて疑わなかったビジネスモデルが脆くも崩れ去っていたのだった。
今、ジャーナリズムにも、その波が押し寄せている。だが、ことの重大性に気づいているジャーナリストは、残念ながらほとんど見当たらない。


↓こちらは間もなく出る新刊


※参考資料:孫崎亨氏のtweetより
******
ツイッターの力1: チュニジア デモで政権が崩壊。.デモ形成はツイッター等での情報発信、これに民衆大々的に呼応。明確にツイッター政治的力に。フォーリンアフェアーズ誌最新号(一・二月号)の最重要論文をshirsky「社会メディア(インターネット、ツイッター)の政治力」として発売直後

ツイッターの力2:過去の情報発信は既成メディア。ある種の統制下。一般市民が発信する政治力の潜在性、多くの政治を変革。メディア弱体の全体主義的国家を先ずヒット。日本のように大手メディアが自由を標榜し巧妙に誘導の中では社会メディアが力 持つには逆に時間がかかるが必ず変化もたらす
******

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011/01/15

菅改造内閣 ~ 霞が関独裁の完全復活政権

******
 デモクラシーというと、多くの日本人は、完全無欠で人類が到達した最高の政治形態だと思っている。とんでもない。デモクラシーの評価については、古代ギリシア以来、論究されてきた。古来、批判者、否定者も多い。デモクラシーの熱烈な支持者であればあるほど、その欠点に敏感である。これは刮目(かつもく)すべきことである。はじめに、注意しなければならない点が二つある。
 まず第一に、これは人間の自然状態(ナチュラル・ステイト natural state)ではなく、めったにないものだということ。デモクラシーは三〇〇〇年に一度咲くと仏典にいう優曇華(うどんげ)の花のように珍しい。
 (中略)
 第二にデモクラシーとは、ひじょうにかよわいものであること。フランス革命は、大革命をナポレオンに乗っ取られ、二月革命をナポレオン三世に乗っ取られた。さらに第三共和国成立後も、もうちょっとでブーランジェに乗っ取られそうになった。

小室直樹著 『田中角栄の遺言 ~ 官僚栄えて国滅ぶ』より
******

菅改造内閣が発足した。
小選挙区制度というのは一つの選挙区にA党とB党の候補者が立候補し、そのどちらかを有権者が選ぶことで政権を選択する。ところが、この内閣には東京1区で当選した候補と落選した候補の2人ともが入っている。しかも、この落選した候補は、その選挙において与党となった政党とは真逆の主張をしていた人物だ。
そして、この政権は総選挙で国民に示したマニフェストを白紙に戻すらしい。
当然、批判の声は国民、いや民主党内からも少なくない。
曰く、「これでは詐欺ではないのか」「国民に対する裏切りである」「民主主義、政党政治の破壊だ」「暴挙以外の何ものでもない」、、、とかなんとか。
もちろん、私もこの改造内閣には呆れかえっているし、批判されて当然だと思う。
だが一方、ある文脈から見れば、この組閣は当然の成り行きであって非常に筋が通っている。

思うに、この改造内閣を見て怒っている人の前提には、日本は民主主義国家であるという誤解がある。「なのに、どうしてこうなるのか、、、」というのが多くの人に共通するところであろう。
だが、当ブログでは一貫して主張しているように、日本は民主主義国家ではない。民主主義を装った世界でもっとも洗練された官僚独裁国家なのである。ま、これについては幾度となく書いてきたので、↓のエントリーを参考にされたい。

・菅政権 ~ いま起きているのは霞が関独裁のタガの締め直しである

そして↑のような文脈で見ると、与謝野馨の起用などなんの不思議もない。なぜなら、与謝野こそ官僚の中の官僚である財務省の意中の人物なのだから。
そして菅政権は消費税増税、TPP参加という路線を一直線に突き進む。
野党がこれに協力しないのならば、それは「歴史に対する反逆行為」なのだそうだが、今後、その路線と軌を一にして、マスメディアによる空前絶後の「消費税、TPP」の大キャンペーンが始まるだろう(というか、すでに始まっているが)。そして、この路線に反対する人びとには抵抗勢力のレッテルが貼られることになる。
つまり、ここにおいて霞が関による独裁が完全復活したのである。
そうとらえれば、この政権が抱えている数々の不条理は、すべて説明がつく(今考えると、鳩山政権の8か月ほどというのは、日本が歴史上、民主主義を経験した本当にわずかな期間であったわけで、日本版「プラハの春」のようなものだった)。

本エントリー冒頭で引用した小室直樹先生の著書『田中角栄の遺言』は、最近、『日本いまだ近代国家に非ず』というタイトルで復刊された。この本を書店で立ち読みしたところ、巻末に小室先生が生前、最後に語っていた言葉が収録されていた。
それによると、小室先生は「この本は(『田中角栄の遺言』)ロッキード角栄裁判を例に『近代法の原則』を説いたものだが、何にも知らない国民は、マスメディアが煽る拙劣な『空気』を拙劣とも思わず、司法当局の暴走を許す結果になった」とおっしゃっていたという。
そして、こう続けたそうだ。
「国民が、勉強しない限り、何回でも、同じ繰り返しをすることになるでしょう」

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2011/01/13

現場の危機感がトップに伝わらないもどかしさ ~ 民主党両院議員総会を見て思い出したこと

昨日の午後は、USTREAMで民主党の両院議員総会と、その後に行われた岩上安身による森ゆうこ議員のインタビューを視聴した。
この二つの映像を見て、もちろん菅直人以下、民主党幹部には腹が立ったのだが、途中からそういう怒りとは別に、いたたまれない気持ちと、そして既視感が襲ってきた。

両院議員総会では議員が次々に挙手をして発言し、壇上の幹部に自らの選挙区での風当たりの厳しさや国会対策の混迷ぶりを訴えていた。つまり、現場は悲鳴を上げている。
にもかかわらず、幹部連中にはその危機感の本質がまるで通じておらず、結果、彼らが口にするのは現場の感覚とはかけ離れた空論や精神論だった。
だから、総会終了後の森ゆうこ議員のインタビューも、怒りより呆れ、不安、困惑が強くにじんでいたように思う。
そして、私はその気持ちが痛いほどわかった。
というのも、私もまた似たような経験をここ数年、してきたからである。







私は昨年5月末に勤務していた出版社を早期退職したが、直近の7年半は広告営業をしており、したがってこの間に起きた広告環境の激変、パラダイムシフトを営業現場でリアルに経験した。
その原因は、もちろんネットの台頭によるものなわけだが、初期の段階ではここまでネット広告が数字を伸ばすとは、誰も思っていなかった。
私が営業になった頃は、まだ広告代理店にはテレビ局、ラジオ局、新聞局、雑誌局があるだけで、ITメディア局のようなものはどこにもなかった。ところが最初は徐々に、しかしある時期から爆発的にネット広告が成長し、あっという間にラジオ、そして雑誌を追い抜く。
そんななか、主に週刊誌の広告営業をやっていた私は、実は相当に早い段階で「これはヤバいな」と思っていた。
というのも、ネット広告が伸び出した時、クライアントが最初にやったのは、雑誌の、それも週刊誌、なかでも男性週刊誌、さらに言えば写真週刊誌の予算を削ってネットに回すことだったからだ。
とはいえ、最初はそれは一時的なものかもしれないという淡い期待もあった。だが、ネットにシフトした広告予算は二度と雑誌に戻ってくることはなかった。しかもそれは男性週刊誌から女性週刊誌へと波及し、さらに私が勤務していた会社の収益の柱であるファッション誌へも影響を及ぼし始めた。
この段階で、ライバル会社の中には、生き残るための次なる一手を打ち始めた会社もあった。だが、当時、私の勤務していた会社の上層部にはまったくそういう考え方はなく、広告売上が下落トレンドに入ったのはただ単に現場の営業努力が足りないからとしか見ていなかった。それは経営陣ばかりでなく、広告部の幹部も同様で、彼らは「紙媒体は依然として価値がある」と言って、夜な夜なネオン街に消えていったのである。
一方、現場は私のみならず、他の営業も一様に、「このままでは大変なことになる、、、」という危機感を共有していた。それは当然の話で、営業に出れば、同業他社の状況やクライアントの動向、考え方をつかむことができる。これまで当たり前のように自分たちのところに落ちていたクライアントの予算を他社に取られれば、否が応でも現実と向き合わざるを得ない。必然的に会社に対して、「このままでは闘えない」「新しいビジネスモデルを再構築するための手を打って欲しい」と思うようになる。
これは私の会社を担当する各広告代理店のチームも同様だった。広告代理店の中にも各媒体社別にチームがあって、それぞれが競争している。一つのクライアントが雑誌の予算を使おうとする時、各チームは自分が担当する媒体社に予算が落ちるように必死に頑張る。でないと自分たちの成績も上がらないからだ。
ところが、その自分の担当する媒体社が広告環境の変化についていくことができず、クライアントが満足するような提案をできずに他チームに負けるとなると、彼ら自身の社内での評価にも重大な影響を出る。
こうして、自社の営業現場のみならず、ビジネスパートナーからも「なんとかしてくれ」という悲鳴が上がっているにもかかわらず、それでも経営や現場の幹部は「なんとかしろ」としか言わず、さらには「このままだと、あなたたちの給料がなくなってしまう」と口にするのだった。
だが私には、眼前で起きている広告環境のパラダイムシフトは、一個人の営業努力で立ち向かえるような代物には見えなかった。何しろ敵は最新鋭のコンピューターを搭載した爆撃機である。だとしたら、こちらも少なくとも最低限の装備をし、かつ戦略を練らなければならない。にもかかわらず、相変わらず紙の地図と竹やりを持たされて「今までこれでやって来たんだから、とにかくそれで闘ってこい」と言われているようなものなのだ。
その時に感じる焦燥感と絶望感、、、

昨日の民主党の両院議員総会にもそんな空気が濃厚に漂っていたと思う。
おそらく、あの場にいた多くの議員は「自分たちは自滅の道を驀進しているのに、なぜ幹部たちにはそれがわからないのか?」という思いでいっぱいだっただろう。
このままいけば、誰もが予測しているように、統一地方選挙で民主党は壊滅的な打撃を受けることになる。そして、自民党もダメだが民主党もダメだとなれば、小沢一郎が心配しているように、おかしなナショナリズムが出てくる危険性は高い(実はこの国の独裁権力者である霞が関の真の狙いはそこにあるのかもしれないが)。
では、それを避けるためには民主党はどうすればいいのか?

私はかつて自動車評論家の徳大寺有恒氏とともに、カルロス・ゴーンを取材したことがある。
2兆円とも言われた有利子負債を抱え、瀕死の状態に陥った日産を蘇らせた秘訣はなんなのか? 徳大寺氏がそれを問うと、ゴーンの答えは実に簡単、かつ明瞭だった。ゴーンはこう言ったのである。

「私の求めていた答えは、すべて現場にあった」


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/01/12

田中康夫のにっぽんサイコー! ~ 「不条理」のブーメラン! 11/01/08

| | コメント (0) | トラックバック (0)

検察審査会でアウェイ気分を満喫!

すでに前エントリーで書いたとおり、昨日は東京第一検察審査会へ、審査申立書を持参した。
これは昨年11月1日、最高検察庁に元大阪地検特捜部検事の前田恒彦を「特別公務員職権濫用罪」で告発したものの、不起訴となってしまったからである。
勝手なストーリーをつくって罪のない人間を陥れ、うどんをこねるように調書をでっち上げて冤罪を作り上げるのが日本の検察の得意とするところであるが、身内の不祥事については徹底的にヌルイ。これでは法治国家として示しがつかんでしょう、、、というのが、ま、一般的な国民感情であろう。
だったら、「国民から無差別に選ばれた」(はずの)検察審査会の方々に審査していただきましょうや、、、というわけである。

その検察審査会は霞が関の東京高裁や地裁が入っている合同庁舎の3階にある。
裁判所なので、入口で荷物のチェックさえ受ければ誰でも建物内に入ることができるのは、最高検への告発時と大違い(笑)。
そしてエレベーターに乗って3階へ。すると↓のように検察審査会の入口がある。

Img_6807

その方向へ進むと検察審査会の部屋があって、この中に第一から第六までの検察審査会があるわけだ。

フロアはなかなか広い。しかし、机や人の数はそれほどでもなく、したがって非常にスペースに余裕がある。
私がかつて勤務していた会社なんぞはスペースに余裕がなく、机と机の間を人が縫って歩くような感じだったが、まあこちらは広いものである。そこへ申立人の代表以下5人が入っていくと、、、
何やらビミョーな空気である。
そして、室内にいる、さほど多くない人たちからの強烈な視線が怪しい5人組に、、、(笑)。
で、まあしかしそんなことを気にしていても仕方がない。申立人の代表が職員に声をかけると、すぐに男性職員が対応してくれて、ほどなくもう一人、女性職員もやって来た。
代表は来意を告げて審査申立書と申立人の目録を職員に見せ、そして審査の流れなどを簡単に聞く。
申立書のあて先は東京第一検察審査会であるが、これはあくまで申し立ての受付先であって、その後、第一から第六までのどの検察審査会で審査をするかが決まるという(それは事前にわかっていた)。そして、それが決定すると申立人に通知が来る。といっても、申立人の数は多い。なので、その通知は代表のところへ来るという。

そこでクイズです。

Q:この申し立てを行った「健全な法治国家のために声を上げる市民の会」の代表の名前は「八木啓代」さんと言いますが、名前にルビをふってみてください。

A:「やぎ・のぶよ」

もちろんご存じの方も多いだろう。が、まったく知らない、かつ初対面であれば、「啓代」を「のぶよ」とはまず読めないはずである。
ところが、、、

対応した女性職員の方は名前の読み方を訊くこともなく、「通知は〔やぎのぶよ〕さんにお送りすればいいですね」とおっしゃったのである。
ちょっと離れたところでこの様子を見ていた私は「あれ、名前にルビがふってあったのかな?」と思った。なので、検察審査会を出て1階ロビーに戻ってから「名前にルビをふってあったんですか?」と訊くと、八木代表いわく、

「ふってあるわけないじゃない。それどころか、生れて初めて初対面の人に名前をちゃんと読んでもらったわよ(笑)。つまり、私たちが来るのを待ってたんだね」

なるほど。そうしてみると思い当たることがある。
検察審査会にいた時間は短かったが、ムードは完全にアウェイ(笑)。その突き刺さるような視線は、同行した方も、

「すごっかたですねー(^_^;)」

とおっしゃったほど。
もちろん、前日の夜にはネット上で「明日、検審へ行く」ということをこちらで流していたわけだが、つまりその情報がちゃ~~~んと検察審査会の職員の方々へも届いていたわけですね。
だから、われわれが入っていった時の心境は、

ついにキタ━━━━━━━(゚д゚)━━━━━━━!!!!

という感じだったんでしょう(爆笑)。
いやはや職員のみなさま、お昼前のひととき、お騒がせして申し訳ありません。
でも、おかげさまで検察審査会がどちらの方を向いているかもおぼろげながら感じることができました。
ま、それはともかくとして、、審査の結果を楽しみにお待ちしております。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/01/11

速報 ~ 東京第一検察審査会に申し立てをしてきました

本日、東京第一検察審査会に、元大阪地検特捜部主任検事の前田恒彦の特別公務員職権乱用罪での不起訴処分に対して、検察審査会に申し立てを行いました。

・検察審査会宛審査申立書

・プレスリリース

| | コメント (0) | トラックバック (0)

前田恒彦の「特別公務員職権濫用罪」 ~ そして舞台は今日から検察審査会へ

昨年、11月1日に私も告発人に名前を連ねて最高検に提出した、前田恒彦に対する「特別公務員職権濫用罪」での告発は、12月24日に1枚の「処分通知書」(不起訴通知)という紙きれが告発人代表に届いたことで終結した。

検察というのは、自分たちがストーリーを作り上げてでっち上げた事件については、マスメディアを総動員してリーク情報を垂れ流すが、一方、自分たちに都合の悪い告発については、これまた総力をあげてマスメディアに対して縛りをかける。
もっとも去勢されきったマスメディアは、そんなことはもとより以心伝心。時によっては大好きな「謎の市民団体による告発」も、その刃が自分たちと一心同体の権力に向かうのであれば完全無視するのは朝飯前。
最終的に告発が不起訴になるということを、ちょろりんと書く程度である。

ま、しかしわれわれ市民の側も最初からそんなことは予測していたことである。
であれば、この告発は粛々と次なるステージへと移行するだけのことだ。
そして、もちろんそのステージとは「検察審査会」への審査申し立て。

いやー楽しいですね。
法律の専門家は起訴できないという判断を下したけれども、一般市民としては「それはおかしいんじゃね?」と多くの人が思っていることでしょう。
是非、その市民感情に基づいて検察審査会で審査していただきたいものです。
確か二度、「起訴相当」の議決が出ると、「強制起訴」されるんでしたね。
そして、もし前田サンが強制起訴されたら、これはもちろん前田個人ではなく、検察組織全体に波及する問題となることが確定しますネ。

もっとも、この国の検察審査会の仕組みというのは大変に不透明なので、どんなに恣意的な手段を使ってでも「強制起訴」を阻止しようとしてくるかもしれません。
そのためにも、検察審査会の透明性を求め、かつ市民による徹底的な監視が必要であります。
是非、次なるステージにおいても、ご協力&拡散のほど、よろしくお願い申し上げる次第です。

・健全な法治国家のために声を上げる市民の会
 サイトは → こちら
 twitterのアカウントは → こちら

・くろねこの短語
本日、検察審査会に特別公務員職権濫用罪適用の審査申立書を提出します。

・新・リストラなう日記 たぬきちの首
前田元検事の件を検察審査会に申し立てることにしました

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2011/01/09

YouTubeより転載 ~ 中野剛志先生のよくわかるTPP解説―日本はTPPで輸出を拡大できっこない!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/01/08

田中康夫のにっぽんサイコ~!~「日本再興の切り札」 ゲスト亀井静香

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/01/07

TPP問題 ~ 記者クラブメディアにだけは言われたくない

******

一般の人には、市場では強い者も弱い者も同じようにリングに上がらされるから、多くは強い者が勝つという実感があります。ところが経済学者は違うことを言う。たとえばノーベル経済学賞をもらったロナルド・コースは、長い目で見たら結果は一緒で、ハンディのあるなしは問題にならない、と言います。親からすごい遺産相続を受けて、土地も家も好きに買えるという形で登場する人間と、徒手空拳、ローンを組んでやっとわずかな空間をマイホームとして手に入れる人間とは、同じ土地市場、同じ住宅市場で相争っても長い目で見れば同じ結果を得るのだ、だから市場というのは公正なんだ、とコースは言うわけです。
この議論を、どう評価すべきか。なにせこれは、ノーベル経済学賞を授与された、権威ある議論なのです(笑)。アカデミズムが権威を認めた議論ですが、そういうアカデミズムとは何だろうと思わずにはいられません。

内橋克人編 『経済学は誰のためにあるのか~市場原理至上主義批判』(岩波書店)より
「経済学の再生を求めて 岸本重陳/内橋克人」

******


メディアがこぞってTPPへの参加を提言し、菅直人もその方向へ舵を切った。

・1月1日 読売社説
「世界の荒波にひるまぬニッポンを 大胆な開国で農業改革を急ごう」より抜粋
******
 日米関係と同様、日本の浮沈を左右するのが、米国やオーストラリア、シンガポールなどアジア・太平洋の9か国が年内合意を目指して交渉中の環太平洋経済連携協定(TPP)の取り扱いだ。
 ◆経済連携参加を急げ◆
 TPPの狙いは、参加国の間で原則として関税を撤廃し、貿易や投資の自由化を進め、互いに経済的利益を享受することにある。
 日本が交渉に乗り遅れれば、自由貿易市場の枠組みから締め出されてしまう。
 後追いでは、先行諸国に比べ不利な条件をのまざるを得なくなる。だからこそ早期の交渉参加が必要なのだ。
 菅首相は、いったんは交渉参加の意向を明らかにしたが、民主党内の反対論に押されて腰が引けてしまった。
 関税が撤廃されると海外の安い農産品が流入し、日本の農業が壊滅するという農水省や農業団体、農業関係議員らの圧力からだ。
 これでは困る。
 自由化反対派の象徴的農産物がコメである。
 コメは778%の高関税、減反政策などの手厚い保護政策で守られてきた。しかし、コメの国内需要は減り続けている。
 一方で稲作農家の高齢化、先細りは進み、国際競争力をつけるための大規模化は遅れている。 高い関税と補助金に依存してきた日本の農業が、その足腰を鍛えるには、思い切った開国と改革が欠かせない。
 日本の農業総産出額は8兆円余り。その中でもコメは1・8兆円で、国内総生産(GDP)の0・4%に過ぎない。
 食糧安全保障の観点から、主要農産物の自給を確保することは重要だが、農業が開国を妨げ、日本経済の足を引っ張るようでは本末転倒になる。
******

・1月1日 朝日社説
「今年こそ改革を―与野党の妥協しかない」より抜粋
******
 一方の自由貿易の強化は、貿易立国で生きる日本にとって要である。
 中国をはじめ、アジアの国々が豊かさへ向け突き進んでいる。近くにお得意さんが急増するのだからチャンスではないか。貿易の壁を取り払い、アジアの活力を吸収しない手はない。それが若者に活躍の場も提供する。
 TPPへの参加検討を菅直人首相は打ち出したが、「農業をつぶす」と反対されフラついている。だが手厚い保護のもと農業は衰退した。守るだけでは守れない。農政を転換し、輸出もできる強い農業をめざすべきだ。
******

・1月5日 朝日社説
「首相年頭会見―本気ならば応援しよう」より抜粋
******
 環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への参加を念頭に置いた「平成の開国」、消費税引き上げを含む税制と社会保障の一体改革、政治とカネの問題へのけじめ――の3点である。
 迷走してきた政権運営を立て直し、政党政治への国民の信頼を取り戻す。その足がかりとして、TPPと消費税に政策目標を絞り込んだ首相の問題意識を私たちは共有する。
 貿易立国の日本にとって自由貿易の強化は、勃興する新興国の需要を取り込むうえでも、死活的に重要だ。衰退の一途にある農業を再生させる好機にもつなげたい。
******

これに対しては、私がここでグダグダと書くよりも、以下のブログエントリーを読んでいただきたい。

・ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
「ー当たり前に行きたいマチでもムラでもーTPPに反対する人々の運動」
「明けましておめでとうございます。」

とはいえ、私が言いたいのは、TPPに賛成とか反対とかいうことではない。
別にTPPに賛成する人々が、それを主張するのは当たり前のことだ。
ただし、、、

記者クラブメディアにだけは言われたくない。

上記の社説を見てもわかるが、記者クラブメディアはことのほか自由化がお好きなようだ。
「高い関税と補助金に依存してきた日本の農業が、その足腰を鍛えるには、思い切った開国と改革が欠かせない。」のであって、これが「平成の開国」なのだという。

だったら、まずは高い参入障壁に依存してきた記者クラブメディアが、その足腰を鍛えるために、思い切っ開国と改革をしろよ! そんなこともできない連中が、上から目線で自由化云々などとご高説を垂れるのは、本末転倒もはなはだしい。

記者クラブにどっぷりと浸かって、お上からいただく情報をその縛り通りに発表しているから、日本のジャーナリズムは「衰退の一途」を辿っている。
にもかかわらず、記者クラブが依然として存在しているのは、「オープン化されると優秀なフリー記者が流入し、自分たちが壊滅する」からなのではないか? 
しかし、もはやそんな「手厚い保護」を自らの手でしている場合ではない。「守るだけでは守れない」。記者クラブをオープン化して、権力に対峙する強いジャーナリズムをめざすべきである。
にもかかわらず、いつまでも↓のような姑息なことをしているから、読者や視聴者から愛想を尽かされるのだ。

・田中龍作ジャーナル
「ついに激突! 記者クラブVSフリージャーナリスト ~その1~」

「ついに激突! 記者クラブVSフリージャーナリスト ~その2~」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/01/05

記者クラブメディアが「ジャーナリズム」ではない証明映像

フリージャーナリスト、畠山理仁氏が総務大臣の記者会見を記者クラブの許可なく生中継した。
その経緯についてはこちら↓。

・田中龍作ジャーナル
ついに激突! 記者クラブVSフリージャーナリスト ~その1~

動画のアーカイブは↓。

ジャーナリズムとは、本来、ゲリラでなければならない。
そうでなかったら、権力がひた隠すウソや秘密を暴くことなど永遠にできないだろう。
ところが、↑に出てくるこの会見の幹事社の共同通信・藤田とかいう記者は、「この記者会見の主催権はクラブ側にある」と主張して「後ほど記者クラブと話し合え」と言う。
これに対して田中龍作氏が

「ジャーナリストでありながら、ジャーナリストの知る権利を奪って、恥ずかしいと思わないのかい?」

と応酬したのは、まことに真っ当な感覚としか言いようがない(時間がない方は20分~40分すぎあたりまでご覧ください)。
私はこの映像を見て、かつて長野県知事だった田中康夫が「すべての表現者に記者会見をオープン化する」という当たり前のことをした途端、長野県議会の既得権益崩壊を恐れる県議集団と一体となったメディアから激しいバッシングを受けたことを思い出した。

わずか1年前、私は↓の亀井静香の会見を見てワクワクし、

↓のようなエントリーを書いた。
亀井静香の会見生中継 ~ 既存メディアの崩壊と新しいメディアの誕生

当時、私は自民から民主への政権交代のビフォーアフターでは、大臣会見ですらこんなにも変わるものなのかと思ったものである。ところが、この亀井会見はすでにビフォーであり、片山会見がアフターとなっているのが2011年、年頭の現実だ。
この状況にこそ、菅“逆コース”政権の本質と現在の閉塞感が凝縮されていると私は思う。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

平成の大本営発表 ~ メディア総動員による「鬼畜小沢は既得権益集団の敵」

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

さて、本年最初のエントリーは、昨年の大晦日に見たUSTRAM中継について書こうと思っていた。
が、三が日をグダグダと過ごし、昨日の菅直人の年頭会見を見るに至って、そういうわけにもいかなくなった、、、
私はこの会見を見ていて、「かつて日本が戦争へと向かう坂道を転がり落ちて行った時というのは、こんな雰囲気だったんじゃないかナ」と思い始めている。
マスメディアは、もはや総動員体制で小沢一郎の政治生命抹殺と既得権益集団保護という逆コースに邁進し、そこにはメディア間の姿勢の差はない。どうかすると産経が一番まともな記事を書いていたりすることもあるから、もうわけがわからない状態だ。

・【高橋昌之のとっておき】小沢氏が政倫審出席に応じない理由

・【高橋昌之のとっておき】菅首相退陣のカウントダウンが始まる

一方で、昨年暮、朝毎読の編集委員が菅と会食をしたという。
そして、年が明けると「民主は公約を白紙に」(元旦の朝日社説)、「政権公約全面見直しを」(3日の読売社説)と朝読は見事な同一歩調。

昨日の菅直人の記者会見を受けての本日の朝日の社説のタイトルは「首相年頭会見―本気ならば応援しよう」。書き出しは「まずは「その意気や良し」としておこう。今度こそ、ぶれず、ひるまず、掲げた目標をやり遂げてほしい。」で、結びは「もちろん、その環境を整える責任が首相にはある。首相が二つの政策課題とともに、政治とカネの問題へのけじめを掲げたのは当然だ。その第一歩として、通常国会が始まる前に、小沢一郎氏の政治倫理審査会出席を実現する。それがすべての出発点である。」で終わっている。

同じく本日の読売新聞の社説のタイトルは「首相年頭会見 指導力を発揮して有言実行を」。書き出しは「菅首相は今年こそ、首相・民主党代表として指導力を発揮し、有言実行を貫かねばならない。」で、結びは「小沢一郎元代表の政治とカネの問題で首相は、強制起訴された段階で『出処進退を明らかにして、裁判に専念されるのであればそうされるべきだ』と語った。小沢氏の議員辞職まで想定しているのなら、党代表として、離党勧告などの手順をためらうべきではない。ここでも、首相の『有言実行』が試される。」で終わっている。

まことにもって「鬼畜小沢は既得権益集団の敵」なのだろう。
それにしても、昨日の年頭会見における記者連中の質問の、一人をのぞく、そのくだらなさといったらなかった。

※ご覧にならなかった方は↓で完全視聴可能。
・ビデオニュースドットコム

※ちなみに、この会見を「編集」すると↓のようになる。

その、まともな質問をした唯一の記者がフリーの上杉隆である。私はこれを見ている最中にtwitterで以下のごとくつぶやいた。

******
上杉氏、官房機密費について質問。
posted at 10:08:43

官房機密費、やる気なし!
posted at 10:09:59

官房機密費こそ政治とカネの問題だというセンスは皆無の菅直人。そして地上波のニュースではこの部分はカットするんでしょうな。
posted at 10:12:40
******

で、まあ予想通りメディアは完全スルーだったわけだが、本人が昨日午後、TBSラジオに出演して、この会見について(多少、キレながら?)語っている。

小島慶子キラ☆キラ 2011年01月04日(火) ジャーナリスト 上杉隆さん
※ちなみに、このポッドキャストもTBSラジオのホームページから聴こうとすると、他の番組よりもひと手間多くなっております。

私はこの会見をNHKの生中継で見ていたのだが、会見終了後、スタジオにカメラが戻ると、キャスターと若い政治部の、どことなく自信なさげな若い記者が座ってすぐに解説を始めた。その時の私のつぶやき。

******
NHKの解説も小沢。「菅は踏み込んだ発言」だとさ。もう笑える。
posted at 10:20:24
******

それに対して@hniimi1949さんからいただいたリツイート。

******
会見が終わって2分くらいで政治と金の問題に踏み込んだ、と整理した。あの青二才にそんな能力はなく、上の連中が予め書いた原稿を間違えないで読んだだけだろう。誰か靴でも投げたら何も言えず、面白かったのに。RT “@kappaman: NHKの解説も小沢。「菅は踏み込んだ発言」だとさ。
******

本当にその通りですね。
ま、それはともかくとして、2011年はかくのごとく、メディアと菅政権による予定調和、平成の大本営発表で始まった。

と、ここまで書いて「くろねこの短語」さんの本日のエントリーを読んだら、同じようなことが書いてあった。
みんな思うことは同じということだろうが、是非、↓もご一読ください。

・くろねこの短語
「小沢切り宣言」が新聞のトップを飾る情けなさ。

※こんなの↓もあった。
Top_hon_03


| | コメント (1) | トラックバック (1)

« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »