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2010/12/16

「前田恒彦の特別公務員職権濫用容疑は不起訴」報道に見る、検察とメディアのズブズブの関係

私も告発人に名を連ねている、元大阪地検特捜部検事・前田恒彦に対する特別公務員職権濫用罪の告発状は、不起訴となるらしい。
「らしい」と書いたのは、告発人代表に現時点で「不起訴」の通知は来ていないからだ。では、なぜ不起訴とわかったのかというと、以下の記事が朝日新聞のサイト出ていたからである。

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前田元検事、職権乱用容疑は不起訴へ 証拠改ざん

郵便不正事件の証拠を改ざんしたとして、証拠隠滅罪で起訴された大阪地検特捜部の元主任検事・前田恒彦被告(43)について、最高検は、特別公務員職権乱用容疑は不起訴とする方針を固めた。村木厚子・厚生労働省元局長=無罪確定=が無実と認識しながら職権を乱用して逮捕、起訴した疑いがあるとして、市民団体が同容疑で告発していた。
 調べに対し、前田元検事は「改ざんした証拠以外の証拠で、村木元局長を有罪にできると思っていた」と供述。無実の人を故意に有罪に陥れようという認識があったことを示す証拠は得られず、起訴できないと判断した模様だ。
 これまでの調べでは、前田元検事は昨年5月、証拠品のフロッピーディスク(FD)のデータが、自分の描いた事件の構図と矛盾することを同僚検事から聞いて知った。しかし上司には不都合な証拠の存在を伝えないまま、同年6月に村木元局長を虚偽有印公文書作成・同行使容疑で逮捕。起訴後の同年7月に、自分にとって都合の良い内容にデータを改ざんし、押収元の厚労省元係長にFDを返却したとされる。
 村木元局長の勾留は、逮捕から5カ月余りたった同年11月に大阪拘置所から保釈されるまで続いた。今年9月、大阪地裁が無罪判決を言い渡し、そのまま確定した。
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大変に興味深い記事である。
というのも、この新聞社は(というよりすべてのメディアは)、告発状が出たこと、そしてそれが受理されたことを一切、報道していない(各メディアには、情報はリリースしている)。
といって、彼らは知らなかったわけではなく、現に時事通信は告発人代表にコメント取材をしている。その時事通信は、ネット上では配信されなかったが、加盟各社には配信をしていると主張している。
つまり、各メディアはまったくこのニュースを取り上げなかったわけである。
ところが今日になって突然、上記の朝日の記事が掲載された。
しかも、現時点で私が見たところでは、他の新聞社のサイトでは一切、この問題について言及していない。
そこで、よくよくこの記事を見てみると、「最高検は、特別公務員職権乱用容疑は不起訴とする方針を固めた。」とある。まるで、前田恒彦が同容疑で告発されていたことは既定の事実であるかのような書きようである。しかも「固めた」と断定している。
では、その根拠はというと「無実の人を故意に有罪に陥れようという認識があったことを示す証拠は得られず、起訴できないと判断した模様だ。」と、途端に推測になる。

つまり、「検察に大変強い」朝日は、最高検から「前田恒彦は特別公務員職権濫用罪では起訴しないこと」を教えてもらったのだろう。しかも、これをまったく裏取りをすることもなく、また特別公務員職権濫用罪がどのような罪で、前田恒彦にはどの程度、その罪状の蓋然性があるのかも検証せずに書く。
このような単なる検察情報の垂れ流しを、世間一般ではリークという。
そもそも、郵便不正事件を検察と一緒になって捏造した朝日が、「FD改ざん事件をスクープ」したなどということ自体がフィクションであって、実態は単に検察から情報をもらって書いたに過ぎない。そして、最高検は事前に練り込んだシナリオ通り、当日中に前田を逮捕、さらに「証拠隠滅」という微罪で事件の幕引きしたのである。
ところが、特別公務員職権濫用罪での告発状が出るという想定外の事態が起きたため、これについてはメディアに対して箝口令を敷き、しばらく棚ざらしにしておいて、不起訴の直前にそっと朝日にだけ書かせたわけだ。
上記の記事は、そういう検察と朝日、あるいはメディアとのズブズブの関係が直線的に見えるという意味で、とても興味深い。

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コメント

>hidepon yamada様

コメントありがとうございます。
お問い合わせの件ですが、今回、いろいろと考えた末、付審判請求はせずに検察審査会に申し立てを行いました。
11日に申立書を提出しましたが、13日に受理通知が届いております。

投稿: 誰も通らない裏道 | 2011/01/15 09:57

森ゆうこ議員、最近とみに頑張ってられますね。
ところで、前田検事に対する「職権濫用罪」不起訴とのことですが、その後、このサイト関係者らは、裁判所に付審判請求(準起訴手続き)されたと思うのですが、その文書の公開はされないのですか?
公開よろしくお願いします。
因みに、勝手連さんのご意見にも賛同です。

投稿: hidepon yamada | 2011/01/15 09:42

まったくそのとおりですね。
政治もダメ、司法もダメ、マスコミもダメ。
本当にどうなってしまうんでしょう?

一人でも多くの人が発言できる場をつくらなければこの国の未来は・・・ですね

投稿: 通りすがり | 2010/12/25 01:09

リベラルは左派、中道は日和見どっちつかず。議員を職業に選んだ者達が適当に動いてお茶を濁す。民主党という左派政党は政党とは名ばかりの国費のたかり集団だ。即解散して信を問え。与党である民主党や議員は国政に対しての信念もなく烏合の衆にすぎない。社民党や国民新党もしかり。真に政治は金がかかるものだ。指導し采配する上で指導者は金はかかるものだ。一家の親父でさえ息子より金はかかる。小沢氏の件は検察が不起訴にしたのに、何をいまさらと思う。都合の悪い時はすぐ小沢の件に声高になり、色んな理屈を並べ国会を遊び場にしている左派及び中道と言われる者たちは恥を知れ、と言いたい。以前のように中選挙区制に戻し、政治屋でなく真の政治家を熱望してやまない。 


投稿: | 2010/12/25 00:19

一連の小沢事件との大きな違いに唖然とする。
小沢氏の件では、告発されたことを大々的に報道し、疑惑煽り報道と連動し、後の検察審査会の起訴相当議決を強力にアシスト。

余りにも露骨なポジション報道に、怒りと同時に恐ろしさを感じる。

投稿: Q | 2010/12/24 23:10

もうこの国の公的メディア(公平・公正・中立な)は存在せず、ですね。
全て国(会)権の上に君臨するとも思える検察官僚が、マスコミにリークし、煽り、国民を手なずけ、政治を”実質”支配していくという、ワガモノ顔の暗澹たる”擬制の民主主義国家”です。
ただ我ながら惨めになるのは、こういう実態を知ることになったのは、自称・左派運動やってた20代でなく、もはや終盤の60代後半になって、「小沢氏という政治家」を知るようになってからだという不甲斐なさです。
昨日も、久しぶりに元組合時代の先輩(元社会党員、菅派)と会って話したけど、小沢氏への見方はマスコミ報道の域を出ない、PC操作は僕より上だけど、いざ政治の話となると固まった見識から出られない、”世間の良識は、小沢の国会説明”となってしまうのです。それは、”正義の”検察「神話」についても同じです。それでも組合当時は”最も良識派で、中間派の”中級の組合幹部だった、敵の少ない人ですからね。

投稿: 通称・勝手連 | 2010/12/16 22:42

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