« 2009年12月 | トップページ | 2010年2月 »

2010/01/31

町村信孝の政治資金団体による不動産購入 ~ 「報じない」のも世論操作

先週来、ネット上では自民党の町村信孝やみんなの党の江田憲司の政治資金団体が不動産を購入していた事実が流れている。これは噂の類ではなく、政治資金収支報告書にも記載されており誰でも確認することができる。


・ライジング・サン(甦る日本)
自民党町村信孝 政治資金で不動産購入。みんなの党 江田憲司も同様

・地獄への階段
ヒルズ3兄弟に不記載の可能性 【不思議発見!】

・きっこのブログ
自民党の町村氏も政治資金で不動産購入

・You Tube動画
小沢氏資金問題 自民・町村氏「国会で追及する」(10/01/24)

↑の動画で町村が言うように、法律に違反しているかどうかはこの際、問題ではない。
私が何よりも不思議なのは、この件についてメディアが一切、報じないということだ。
小沢一郎のことについてはあれだけ大騒ぎをするメディアが沈黙している。
金額の多寡を云々する向きもあるかもしれない。しかし、町村は国会で小沢の問題を追及しているのだから、きちんと事実を報道するのがメディアの義務であろう。
しかし、私が見た限りではここまで完全スルーである(新聞をとっていないのでネットで確認するだけだが)。
したがって、ネットへのまったく接触がなく、ニュースはテレビ、新聞のみで知る大多数の人は、おそらくこの事実を知らないだろう。
であるならば、このように重要なニュースをまったく報じないこともまた一つの世論操作である。
ちなみに私はtwitterで朝日新聞の東京本社編集局に対して以下のようにつぶやいてみた。

1月28日
18:37 @asahi_tokyo ところで町村先生の政治資金管理団体による不動産購入もバッチリ取材して記事にしてくだいさね。

1月29日
13:15 @asahi_tokyo 町村先生の不動産取得の件、なかなか記事になりませんが、じっくり取材されていることと思います。期待して待ってます!

しかして梨のつぶてである。
ちなみに朝日のこのtwiiterは↓のような質問にはすぐに返事がきたりする。

1月27日
15:01 それは発行部数ですか? RT @asahi_tokyo: フォロワーが6000人を超えました。ありがとうございます。目指すは部数と同じ800万!!お知り合いに推薦して頂ければ幸いです。コブク郎も頑張ります!

ここのところ自分のtwitterのTLを見ていると、新聞をやめるという人は結構多い。
佐々木俊尚は↓のなかで、もはや通信社が配信するストレートニュースとブログがあれば、それでいいのではないかと言っている。

・ビデオニュース・ドットコム
マル激トーク・オン・ディマンド 第457回(2010年01月16日)
消えゆくマスメディアとその後にくるもの

政権交代はメディアの劣化を日々炙り出している。

・世に噛む日々
新聞を購読拒否した日

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2010/01/27

石川議員手帳問題 ~ かくも傲慢でデタラメなメディア

1月25日に書いたこのエントリーの件。これは結局のところ誤報で、ネット上の記事はあわてて削除したが、いくつかの新聞の夕刊には堂々と掲載されていた。

ところで朝日新聞の社会エディター(不思議な肩書き)の梅田正行は、検察からのリークはあるのか?という問いに、「自信を持って『ありません』と答えてきた。今回も答えは同じだ。」と1月22日の朝刊に書いている。
新聞記者は「不断の努力を重ねている」のであって、「人や資料から得た情報を重ね合わせて、、特捜部の狙いを薄皮を一枚一枚はがすように明らかにする作業を毎日繰り返している」のだという。
おそらくリーク問題について問われれば、他の新聞社や放送局も同様に答えるだろう。
であるとすれば、石川秘書の手帳問題についても同様の取材を重ねた結果、記事を書いたということになるわけだが、この件を書いた新聞社はなぜかみんな同じような記事を書き、同じ間違いを犯してしまった
なんともはや不思議な話である。
ということで、25日夕刊の当該記事の読売と日経の紙面が↓。

・読売
0125

・日経
0125nikkei

しかし前述したように、これは誤報であった。
Web上では削除すればいいが、紙面に掲載してしまった以上は訂正を出さなければならない。
したがって読売、日経とも16日の朝刊社会面に訂正記事をひっそりと出している。

・読売
0126yomi

・日経
0126nikkei

この訂正記事の中で、とくに注目すべきは読売の「石川議員関係者の取材に基づくものでした。」という部分である。要するに「手帳は04年のもの」と書いたが、実は「05年のもの」で、そういう間違いを犯してしまった原因は、石川議員の関係者への取材に基づいたものであったからだというのである。そして続けて、「ついては記事と見出しを取り消す」という。
呆れてものが言えないとはこのことだ。
はっきり書こう。
25日夕刊の情報源は検察からのリーク以外にない。
もし読売のいうように情報源が石川議員の関係者だというのなら、25日夕刊のアンダーラインを引いた部分はこういうことになる。

「石川容疑者の関係者によると、特捜部が押収した手帳には、10月15日の欄に、このホテル名が記されていた。石川容疑者は現金の受領を否定しているが、特捜部はこの手帳の記載を、10月15日に石川容疑者が水谷建設の当時の幹部と面会したことを示す証拠の一つとして重視しているとみられる。」

こんな記事が成立するわけがない。
つまり、これは検察のリーク情報が間違っていたというだけのことなのである。
しかし、このまま何も書かないとリークであることが丸わかりになり、検察、メディアともに都合が悪い。なので訂正記事で石川議員の関係者が情報源と書いたわけだ。
つまりこの訂正文の論理は、「石川議員の手帳に関する記事について誤りがあった→しかしそもそもこのネタは石川議員の関係者の取材に基づいたものだった→とはいえ間違いは間違いなので記事と見出しは削除する」となる。はなはだしい責任転嫁である。
日経にしても、訂正記事に「石川議員関係者云々」とは書いていないが、リークの垂れ流しをしているという意味ではまったく同罪だ。とくに今回は読売と同じ間違いを犯したことで、その実態がより明らかになった。
しかも、両社とも自分たちが誤ったニュースを流して石川議員の名誉を毀損したにもかかわらず、その責任には一切触れず、謝罪の言葉もない。また、削除するといってもすでに掲載してばら撒かれたものをどうやって削除するのか? 見出し、記事のどの部分を具体的にどのように削除するのか?についても一切書かれていない。
そもそも、これだけ大々的に書いた記事についての訂正記事がたったこれだけでは、少なからぬ読者は前日の夕刊の記事が誤りだったということには気づかないだろう(実は誤った情報を故意に流し、後でひっそりと訂正するのは、権力による印象操作の手法の一つである)。

かくも傲慢でデタラメなメディアは、今回の小沢一郎をめぐる騒動の終結を機に、東京地検特捜部とともに退場させるしかない。

| | コメント (6) | トラックバック (6)

2010/01/26

NHKの職員解雇に抗議する

先ほどいただいたコメントを読むまで不覚にも知らなかったのだが、、、
(コメントありがとうございます>ローリエ様)

NHKが視聴者からの「リークはあるのか?」という問い合わせに対して「あり得る」と答えた職員を解雇したという。

・雑感
リークはあるw

この件に関する発端は、当ブログ1月16日のエントリーに寄せられた安保否様のコメントが発端であったと思われる。
この安保否様のコメントについては、私としては事実確認をすることはできなかったが、その内容の重要性、さらにお書きいただいた文章を読んで総合的に信憑性があると判断して公開した。
さらに、その後の安保否様とコメントをいただいた方々のやりとりも拝読し、公開は間違いではなかったと思った。
そこへ今回のニュースである。
つまり、NHK自身がこの安保否様のコメントの内容を肯定したということである。
結果、視聴者からの問い合わせに対してきわめて誠実に回答したと思われる職員の方が解雇された。
大変に遺憾であり、NHKに対して断固、抗議をせざるを得ない。

そもそもが、このリーク問題に関しては、昨年3月3日の大久保秘書逮捕以来、一貫して指摘されていたことである。
また、過去に検察による国策捜査を経験した、植草一秀氏、佐藤優氏、鈴木宗男氏、堀江貴文氏、佐藤栄佐久氏、江副浩正氏、、、など多くの方々が、実体験に基づいて検察リークの問題に言及している。そして現在も拘束された石川知裕議員について、リーク以外に考えられない情報が流れてきている。

昨年、3月25日午前0時のNHKニュースでは、逮捕された大久保隆規氏が政治資金報告書にウソの記載をしたという起訴事実を認める供述をしていることが関係者への取材で明らかになったと報じられている。しかし、これはまったくの誤報であった。それどころか公判が始まってみると、今年1月13日に行われた第二回公判で、献金元の政治団体がダミーだったかどうかという重要な争点において、検察側の証人がダミーではなく実体があったと証言する始末。つまりこの裁判において検察が描いた構図が根本から崩れてしまったわけだ。

こうした状況を見るにつけ、まずメディアがやらなければならないのは、検察がリーク情報を流すことによって報道操縦をしているのではないかという国民からの疑問に対して、きちんと外部の人間を入れた調査機関を設置し、この問題を徹底的に検証することだろう。そうしてその結果を公にしなければならない。
しかし、現状ではそのような姿勢はまったくもって皆無だ。
それどころか今回の職員解雇は、取材の際に検察への出入禁止になる(=リーク情報が入って来なくなる)ことを恐れての措置ではないかと思われる。
であるとするならば、これは本末転倒な話で断じて許されるべきではない。
折しも与党内からも検察リークに関する疑問が提起されている。
ならば与党はこの問題をしっかりと調査するべきである。

| | コメント (3) | トラックバック (1)

2010/01/25

突如、削除された?読売の記事

夕方、ヤフーのトピックスを見ていたら、逮捕拘束された石川議員の手帳に、水谷建設の元幹部らが石川氏に5,000万円を渡したとする日の欄に、授受の場所とされるホテル名が記されてあったことがわかったという記事がアップされていた。曰く、

「関係者によると、特捜部が押収した手帳には、10月15日の欄に、このホテル名が記されていた。石川容疑者は現金の授受を否定しているが、特捜部はこの手帳の記載を、10月15日に石川容疑者が水谷建設の当時の幹部と面会したことを示す証拠の一つとして重視しているとみられる。」

記事の配信元は読売新聞である。
しかして、証拠として押収された手帳の記述内容が記事になるとすれば、関係者=情報源は検察のリークしか考えられない。そこで私はtwitterでこんなふうにつぶやいた。

「特捜部が押収した石川議員の手帳の記述内容がわかった、と。これがリークじゃなくてなんじゃらほい http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100125-00000685-yom-soci」

ところがしばらくしてフォロワーの方から

「リンクが切れています~」

というRTがあった。
そこでヤフーの元記事をクリックしてみると、確かにリンクが切れている。
ためしにYOMIURI ONLINEを見てみると、私が探した限りは該当記事はない。
おかしいなと思いつつtwitterを見ると、さらにRTされており、早速、YOMIURI ONLINEの魚拓をとっていた方がいた。
その魚拓が↓。

http://megalodon.jp/2010-0125-1724-49/www.yomiuri.co.jp/national/news/20100125-OYT1T00685.htm

うーむ、、、この記事を読むと改めて思う。
これがリークじゃなくてなんじゃらほい?


※追記
その後、Yahoo! JAPANのトピックスを見たら、「石川容疑者の手帳にホテル名」という記事が再びアップされ、横に「NEW!」と書いてある。ちなみに今回の配信元は時事通信であった。

100125yahoo

※さらに追記
上記のさらに追記。見つかった手帳は2005年で2004年のものではない。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2010/01/24

小沢関連 ~ TBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」久米宏vs.武田一顕(3)

******

久米「さっきのサングラスの話ですけどね、僕も小沢さんにはかなり何回も単独インタビューというのをしてるんですけど、今回、話をややこしくしているかなり多くの理由の一つが、小沢さんのパーソナリティだと思うんですよ。とにかくあの人はね、言い訳はしない、悪人と見られることにかなり快感を覚えるタイプ(笑)」

武田「はい」

久米「で、自分が言い訳をしないからどんどんどんどん悪人扱いされることに喜びを感じているマゾヒストのところがあるんです、あの人。それがかなり事態をややこしくしてますよね」

武田「まあややこしくしてるんです。それから小沢っていうのは、まわりも含めて非常にカリスマ的に持ちあげられて、実際に会っても確かに昔タイプの政治家でいわゆるオーラがあるというか、、、実際に会うと結構、色っぽい。僕は政治家の場合、色っぽい、色っぽくないという表現をするんです。実は結構色っぽかったりするんですけれども、ただその怖いという、強面をわざと出して、それと実際に会ったりする時のギャップ。この間、中国へ行きましたね、評判の悪かった胡錦濤国家主席と百何十人の議員が握手してというのがありましたけど、ああいうところへ行って、次の宴席、宴会の席へ行くと、小沢さんはあれ全部で六百人行ってましたから、、、」

久米「あれもね、北京オリンピックの日本代表団よりも多いと言われてましたからね、、、」

武田「その六百人のテーブルをみんな回って、ビールでお酌をして回るんですね。で、ニコニコニコニコ写真を撮る。そうすると人間というのはギャップに憧れますから、怖い顔した人がニコニコ『オレんとこに酒をつぎにきたぜ』というと、そこでコロッと参るわけですね。だからあの小沢さんの持っている怖さっていうのも、政治家としての演出なんですよね。だから本質はどこにあるのかというのは難しくて、ただ一つだけ言うなら、小沢さんは好きな映画はみんな『山猫』だっていうんですよね、『変わらないためには変わり続けなければいけない』っていうその一節をよく言うから『山猫』だって言うんですけど、小沢さんの本当に好きな映画は『ゴッドファーザー』なんですよね。あれは全巻持ってて、自宅で。DVDかビデオか、ビデオなのかな。それはわかりませんけど全巻持ってて、暇があるとっていったらなんだけど見てるっていうぐらい好き。だから『ゴッドファーザー』なんですよね、小沢さんの原点は」

久米「僕も持ってる全巻。暇があったら見てる」

堀井「ちょっとキャラクターが違いますね、小沢さんとは、どうしてでしょう?」

久米「おんなじだ。25、6の時に父親を亡くしてね、上が全部女性でね、末っ子で長男っていうのはまったく僕と小沢さんは同じなんですよ、、、もうすぐ終わるのかな? 4時間、何を話すんだろうね。今日ね、小沢さんは言いたいことは2分で終わると思いますよ。説明は。それを4時間ね、あとみんなでかつ丼を食べるのかな」

堀井「わりと仲良くなって、こう両方の着地点を決めてたり、、、」

武田「まあ一騎打ちですからね。検察は検事と検察事務官の2人だけ、こっちは小沢さんだけで弁護士の同席も許されませんから、基本的には任意の聴取は。まあ一騎打ちですからどうなるのか、、、これで負けてですね、逮捕されるとかなんとかで終わってくようじゃあ、小沢一郎というのもそれだけの男だったということですよね。ここでまたなんかやるんじゃないかというふうに思わせて、おそらくやるだろうということろに、小沢さんがこれまで権力をずっと、政局のずっと中心にいた、いわゆる不死鳥みたいなところがね、ま不死鳥って言うと、私はまた擁護だって言われるから、自民党のところに行くと私はゾンビだって言うんですけどね、、、」

久米「ハハハ、同じだって」

武田「意味は同じ、、、のところがあるわけで、これがこの何をやるかという、、、ただいくらいろんなこと考えて、私の知っている人ともいろんなことを話すんですけれども、小沢さんの次の一手というのは、検察に対する次の一手というのは出てこないですね。金丸信も逮捕される時は最後に『しょうがないじゃないか』といって『先生、行っちゃダメです』といわれるのを最後に行って、あれだけの権力者が、金丸信という権力者が、最後、非常にみじめな姿になって、最後、亡くなるわけですけれどもね。まあ小沢一郎がそうなるのか。それとも全面対決って党大会で言ったわけですからね、どうなるのかっていうのは、これはわれわれ利害関係者じゃない人というのは、面白く見てりゃあいいんですよね。戦いだから。別のそのそれがわれわれに影響があるか、まあ政治が混乱するのは大変なことになるけれども、それよりは血沸き肉躍る面白い戦いだと思って見てりゃあいい部分もあるんですよね」

久米「わかりました、ありがとうございました」

武田「失礼しました」

堀井「ありがとうございました。崎山記者でした、、、」

久米「武田だよっ!」

堀井「武田記者でした、、、」

******

| | コメント (7) | トラックバック (0)

小沢関連 ~ TBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」久米宏vs.武田一顕(2)

******

久米「あの僕、武田さんがTBSラジオに露出しているのは、まあ90%以上聴いてると思うんですけど、ご主張はすべて全部耳にしているはずなんですけどね、これから先の話なんですけど、つまり小沢周辺の秘書は3人逮捕されて、1人は現役の国会議員で、1人の第一秘書は2回目逮捕をされてますよね」

武田「大久保ですね」

久米「大久保は2回目逮捕されて、つまり3人逮捕されていて、今日、小沢氏本人が事情聴取を受けているはずなんですけど、で、検察はこのまま小沢を逮捕するなり起訴しないとすると、つまり事情聴取しただけでここですませるとすると、東京地検特捜部は何をしたかっていうと、政権交代直後の日本の政局を大混乱させて、それでここでやめるとするとですよ、大混乱させただけじゃないですか。ってことは当然この後、小沢一郎を起訴するなり、あるいは逮捕するなりしないと、面子が立たないと言いますかね、大混乱させただけだっていう非難を受けるだけだから、こっから先は起訴するんですよね?」

武田「ま、タマの取り合いですから、起訴するのか、それとも検察は武器をいろんなの持ってましてね、逮捕することもできるわけですね。国会の会期中は不逮捕特権はありますが、逮捕許諾請求というのを出せばいいわけですよね、国会に。ところが逮捕許諾請求というのは内閣が出すんですね、と内閣ということは鳩山さんが自分の与党の幹事長を悪人だから逮捕すると、容疑者であるから逮捕するというのを国会にかけるという、まさにもう分断する、つまり政府と与党を分断するような武器が検察にはあるわけですね」

久米「これ逮捕するとしたら容疑はなんですか?」

武田「政治資金規制法のつまり虚偽記載でいくのか、ただよく言われるのは、政治資金規正法の虚偽記載ってさっき言ったように信号無視みたいなもんですから、、、」

久米「形式犯と言われている、、、」

武田「形式犯って言うんですけどもね、ですからそれでやるのはないだろう。そうなるとじゃあさっき言った建設会社からもらったお金の5千万なりなんなりが、たとえばダムをつくる時に口をきいたんじゃないかとかいう、今、話は出てますよ、だけどそれは証明できないわけですね、そうなると今度はそのダムをつくったところの場所の県庁の当時の知事なり、あるいは県の担当者ですよね、なんとか部長、土木部長、そういう人を逮捕しないと順番がぐしゃぐしゃになってしまいますから、するとどんどんどんどん発展していくのか、それともそうはならないで政治資金
規制法違反だけでですね、逮捕許諾請求を出すのかというのは、ちょっとわかりません。で、いずれにしてもこれは検察は今の鳩山政権を、まあ鳩山政権というか鳩山小沢政権を打倒しようとしているわけですから、権力中枢を打倒しようとしているわけで、そういう意味では民主党の中で言うところの、で検察は行政機関ですからね、そうするとこれは検察のクーデターですよね」

久米「それはにわかに信じていい話ですかね?」

武田「それはそう、だってこれまでがずっとそうなのと、あともう一つはなぜ小沢一郎、私は小沢一郎を擁護する気はまったくないですよ、別に。だけどもなんで小沢一郎という一人の人間だけを去年の西松もそうでした。毎回毎回、何度も何度もやっつけようとするのか、と。やっつけようとするのかというか、容疑をかけようとするのか、と。これはもうやはりなんか打倒しようとしているとしか、そう思うのが普通で、、、」

久米「行政機関の一部が検察であることは間違いなくて、行政機関としては、まあ民主党というのは巨大与党ですわね、衆議院で、その巨大与党の衆議院の幹事長に寄り添っていたほうが圧倒的に有利なわけですよね、行政機関としても、、、」

武田「そうなんです」

久米「これを打倒して何の意味が?」

武田「これは役人というのは、、、」

久米「官僚を守るということ、、、」

武田「小沢さんのこの先にあるのは霞が関の本当の意味での改革ですね、まあむしろ解体と言ってもいいぐらいかもしれないぐらいの。で、その中で検察への、検察庁というのは、特捜部というのはとくになんなんだというような、小沢さんの頭の中にはずっとあるわけすね。だからここをやらなきゃいけない。とりわけ今の特捜部長は前回西松をやった部長さんですから、そうなるとその人はもうはっきり言えば出世できないわけですね。だからどっか週刊誌に書いてあったけれども、『殺すか殺されるかと特捜部長がうめいた』っていう話の方が、むしろ本質的な話であって、特捜部長としてはこのままいけばもう将来ないと思えば、あとはタマの取り合いだと。だからやるわけですよね」

久米「でも、それよく考えると、起訴するなり逮捕するなりして、結局、裁判になるわけですね。裁判でひょっとしたら最高裁までいくかもしれませんが、それで最高裁で結審するまではクロかシロかわかんないわけじゃないですか、推定無罪なわけでしょ? そうすると小沢さんは裁判になったってずっと政治的な立場は維持できわけでしょう。そうすると解体したい、霞が関を解体したいんだという小沢さんの意志は逮捕起訴されても裁判中だったら政治活動を規制されることはないし、何にも検察としては逮捕起訴したって無駄な抵抗だっていう、、、」

武田「まず一点はですね、、、任意の聴取だけでこれだけの話になるわけですね。で、小沢さんはこの間、国会の中でもフラッシュをばーっと浴びてですね、まあまるでホントに犯罪者扱いですよね。ただ小沢さん自体はそのフラッシュ浴びてもそれでも『サングラスが必要だと、、、』(笑)、この人はどこまで余裕があるのか虚勢なのかわかんないですけども、そういうふうに言っているわけですね。で、今度は逮捕すれば、つまりここの連日のの少なくとも、とりわけ新聞の報道を見てれば、それは推定無罪とか民主主義が、とか考えて新聞報道がなされているとはとても思えないような記事が連日一面トップになるわけですね。西松の時もそうでした。今回の場合はその下に私は足利事件の菅谷さんの裁判の話がずーっと出てて、これはもう新聞はパロディですよね。だってあの時にあれだけ毎回毎回反省すると言って、、、ただうちの会社もやりました。西松の時にちょっとあまりにも偏ってはいけないんじゃないかというのは反省して、で、1年もたたない前に一回行われたことで反省、、、西松事件ですね、反省しながらまたおんなじことをやってるわけですね。あたかも一方側だけを犯罪者のように扱っていると。で、そうすると民主主義とか推定無罪というのは、私はこの国にはないし、それからもっと言うと、これはまあ議員が言ってましたけど、日本の本当の権力の核心というのはいったいどこにあるんだろうと。みんな小沢さんが強権的だ、独裁的だと、確かにそういう部分はあります。ところが実際にこうやって事情聴取か、もしかしたら逮捕かとなると、実は小沢さんの次の一手って、これずーっとわれわれも一生懸命考えるんですね。ないんですよね。小沢さんて結構、徒手空拳なんですよね。だからやっぱり民主主義で国民から選ばれた、選挙で選ばれた政治家、国会議員というのは意外に武器を持ってなくてですね、検察というのはものすごいたくさん武器を持っている。そうすると権力として、それは国会が国権の最高機関ですから、、、だけども国会というのは一つにまとまらないようにできているわけですね、与野党、これが民主主義の、議会制民主主義の非常に妙なるところですから。ところがその国会、選挙で縛られている小沢さんというのは意外と武器がなくて、検察という一行政機関にはものすごいいろんな武器与えられている。権力としてどちらが大きいか、権力として一般の国民にとって怖いかというのを突き詰めて考えていった時に、われわれは小沢、検察どっちが強いかということをよく、とくにジャーナリズムは考えなくてはいけなくて、より恐ろしい権力に対してより強い監視の目を向けなければいけないというふうに私は考えてますし、当然だと思うんだけれども、どうもそうじゃなくて、一方側の小沢さんは顔が怖いから、強権的だから、独裁的だから監視しなければいけないということになってしまっていることに恐怖感を覚えますよね」

******

| | コメント (0) | トラックバック (0)

小沢関連 ~ TBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」久米宏vs.武田一顕(1)

以下、昨日オンエアされた、TBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」より、国会担当記者の武田一顕がゲスト出演した部分(アシスタントは堀井美香)。

******

久米「さて、お客様です。さっきもご紹介しましたがTBSラジオの国会担当、武田一顕記者にお越しいただいてます。いつものとおりスーツでピシッと、よろしくお願いします」

武田「こんにちは、よろしくお願いいたします」

堀井「よろしくお願いします」

久米「もう始まってますかね?」
武田「そういう連絡はありません。小沢さんはホテル内に、都内のここからほど近いホテル内に昨日宿泊して、そのままいるんですけども、そこに検察側が入ったとか、そういう連絡、報道等はいまのところありません」

久米「検察というのは変装したりとか、そういうことはないんですか?」

武田「あのー、それはないと思いますが(笑)、ただその大きなホテルですから、入口もいくつもありますんでね、どこから入るのかもちょっとわからないですし、それからそれこそ昨日から泊っているという、検察側がですね、可能性もありますから、検察については確認は取れていない状況ですね」

久米「昔、麻取というのがありましてね、昔の厚生省に属していた麻薬取締局というのがあって、僕そこを取材したことがあるんですけど、麻取の捜査官がいる部屋に入ったらビックリしたんですよ、いろんな人がいるんです。大学生もいれば看護婦もいれば、松葉づえついてる方もいらっしゃって、それから白衣着ている、それから工事現場の作業服の方もいらっしゃって、全員、麻取なんです。ほとんど全員が変装していて、半分はサラリーマン風の武田記者みたいなスーツを着てるんですけど、それもサラリーマン風にした麻取なんですよ」

堀井「看護婦の?」

久米「女性の麻取の人、看護婦のかっこうをしている。だからあらそるかっこうをした人が麻取の事務所にはいて、だからみなさんほとんど全員が変装しているという、地検の人はそういうことはやらないんですね?」

武田「地検はやらないです、それは警察ですよね、いわゆる公安検察なんかは6人で1チーム組んで尾行するとか、もっと大規模な尾行だと地下鉄なんか1人の人間を尾行するのに、あとの客は全部警官とかっていうのは聞いたことがありますけどね」

堀井「えー」

久米「ただ東京地検特捜部なんかも、鹿島とか入った時とかも全部そうですけど、陸山会の事務所も、向こうからゾロゾロっと歩いてきて、向こうから見て左にカーブしてね、テレビカメラから見ると真正面から歩いてきてカーブする角のところにカメラがいて、、、」

堀井「ちょうどいいアングルで」

久米「あの、いいコート着ている人、最近多いですよね」

武田「コートも着て、それからあれ、必ずカーブのところにカメラが、とくにテレビカメラにですね映るように必ずカーブするっていう説があるんですね」

堀井「へえー」

久米「必ずカーブするんだ、目の前でカーブしてね、入っていく、どういうわけかカーブするところに、だから全部わかってるわけですね、ここで曲がるぞみたいな」

堀井「そうですねー、なんでカーブするところを映すんですか?」

武田「あそこで映ることが、まあ敵陣に乗り込むという意味では、それだから、で、カーブすると、あれ私もテレビのカメラマンをやってましたからわかりますけど、全員がみんな映りますよね」

久米「全員がね」

堀井「はー面白い」

武田「全員が映っちゃう」

久米「縦に重ならないから」

武田「縦に重ならないから、それでわざと必ず曲がるところを検察は入ってるんじゃないかという、まあ都市伝説みたいなもんですけども」

堀井「2列はどのへんから整列してくるんですか?」

武田「それは見たことがない(笑)」

久米「あれ遠くでね、みんな集まるんです。電車に乗って。これやったことありますから、みんな集まって、集合場所が決まってて、せいのでどーっと歩き始めて、スタジオなんかテレビで“ばみり”っていってね、場所決めるために床にテープ貼ってあるでしょ?その“ばみり”のところでカーブするんです、検察は、、、で、今度の事件ですけど、とってもわかりにくいとみなさん思ってるんですけど、これわかりやすく説明するとどうなるんですか?」

武田「これもう少し言うとですね、4億円の使い道ですよね、深沢の土地を買ったという、で、うち3億についてはもともと小沢さんの自宅にあったお金。これは小沢さんのいまのところ説明によれば、お父さん、お父さんは国会議員で弁護士でしたから、小沢佐重喜さん、その小沢佐重喜というお父さんから相続したものが主であるということを言っています。で問題は残るのはあと1億ですよね、その1億の5千万ずつがですね、水谷建設という建設会社からの闇献金ではないか、で、おかしいじゃないかと言って政治資金収支報告書に虚偽、嘘の記載をしたと言われてるんですが、これも検察はずいぶん無理のある話で、別にお金をもらって記載してなければこれは訂正すれば今まではすんできたわけですよね。ところが今回の場合はそれはダメだと言っているのと、問題は本当はこれは検察も言わないし、私はほとんどの新聞もなぜ書かないのかというと、要は闇献金をして、それで何か見返りに何かされているというところが今までの政治とカネでは一番問題があるところで、今回の場合は見返りに何かあったというのはないわけですね。なぜかっていうと小沢さんは当時ずっとしがない野党の人間ですから、野党の議員にはそんな権限はないわけですよ。野党っていうのは負け組なわけですからね、基本的には。だからないから、そこのところがおかしいじゃないかという、まあ2段構えですよね。本質的な悪がどうかというのと、これだからよく今回、検察が捕まえたから悪いという人いるんですけれども、これ極論すると、まあいわば信号無視して逮捕していいのかっていう話ですよね。あれは事故を起こして、人身事故なんか起こした時に信号無視していたから悪いわけですよね。だけど信号無視だけで警察が逮捕できるかといったら実際にはそれはないのと一緒で、本質論的に言えばこれはまあ小沢さんと検察との仁義なき戦いが最終章に来ていると。まあ権力闘争ですから、もっというとタマの取り合いというんですか、潰し合いです、食うか食われるかの小沢対検察の戦いだということで、政治とカネの問題とか、あるいは法の正義の問題だというふうに取るというのは相当お人よしな見方ですよね」

******

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010/01/23

リーク問題-朝日新聞の短慮にあきれる

昨日の朝日新聞は2面、および3面社説で、いわゆる検察の情報リーク問題について紙面をさいている。
そこでまずは昨日の朝日の社説をご一読いただきたい。

「総務相発言―政権党の短慮にあきれる」

で、以下がこの社説に対する私の感想である。

たとえリークされた情報がスクープネタであれ、そのウラが取れない情報は書かない。それがジャーナリズムの常識というものだ。メディアによる常軌を逸した報道で人生を狂わされた人は数限りない。つまりメディアは権力なのであって、であればなおのこと報道の影響を想像し、書いていいこと、悪いことを慎重に考えねばならない。
こんな当たり前の思慮分別がないのだろうか。そう疑わざるを得ない検察によるリーク情報の垂れ流しがメディアで相次いでいる。これは民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反容疑事件にからんでのものだけでなく、過去から現在までずっと同じだ。
原口一博総務相が記者会見で「関係者という報道は、検察の関係者なのか、被疑者の関係者なのか。少なくともそこは明確にしなければ、電波という公共のものを使ってやるにしては不適だ」と批判した。テレビ、ラジオなどだけでなく、新聞も含めたすべての報道機関を想定しての発言だろう。
情報源の秘匿は必要だ。しかし取材源を明らかにしなければならない情報もある。その場合、情報源を明らかにするのは最も重要な報道倫理の一つである。必要な情報を社会に提供し、民主主義を守るというジャーナリズムの役割を果たすために不可欠なことだ。
報道に携わる者は安易にあいまいな表現をしないよう、自らを厳しく律しなければならない。逮捕拘束された容疑者の供述内容が「関係者からの取材」という形で報道される。密室での供述内容を知り得るのは検察官と容疑者本人、そして弁護士しかいない。この場合、容疑者本人が漏らすことはあり得ず、また弁護士も容疑者の供述内容を安易に流すことは考えられない。とすれば合理的に考えて、供述内容を語り得る人物は検察関係者以外に考えられないということになる。しかもこの場合にはウラを取ることは不可能である。
そういう報道に疑問を呈する発言は、たとえ放送局に免許を与える権限を持つ総務相であっても当然のことだろう。原口氏はその後、「放送内容に介入する気はない」ときちんと説明している。にもかかわらず、この真っ当な疑問に対して「報道への圧力になりかねない」などと反発するメディアは、あまりにも自覚がなさすぎる。
民主党は「捜査情報の漏洩(ろうえい)問題対策チーム」の設置を決めた。「政治が検察によって抹殺されてよいのか」という当たり前の声を上げる議員グループもある。総務省政策会議の場で、記者クラブについて「各省庁のクラブは全部省庁に乗っ取られて、まともな記事が書けない」と述べた議員もいる。かねて国民の間からも上がっていた記者クラブ報道への疑問である。
こうした声に何も答えず反発するのは短慮としかいえない。メディアが権力であることの意味を理解しているのだろうか。
メディアはまず、リークによる報道捜査疑惑を持たれていることについて、自ら説明を尽くす、他の媒体にもそれを求めるのが筋ではないか。だが、そうした声はあまり聞こえない。記者クラブの廃止、あるいは原口総務相が法案化すると言ったクロスオーナーシップ規制も徹底的に無視し、できる限り応じない構えだ。
朝日新聞は世間的には質が高いと見られておりジャーナリズムの中心的な立場にいる。にもかかわらず、メディア業界の機嫌を損ねることは言えないのであれば、ジャーナリストの集団としての資質を疑われる。
リーク報道批判への乱暴な反発の代わりに、疑惑を晴らすことに力を注ぐべきだ。業界紙や地方紙ではない。朝日はジャーナリズムの中心として国民に巨大な影響力を持つメディア産業である。その自覚をしっかり持ってもらいたい。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2010/01/21

独裁権力が民主化のリーダーを弾圧するという構図

今朝も「とくダネ!」は元東京地検特捜部長の熊崎勝彦を出演させ、検察の広報か?はたまたタイアップ広告か?というほどに露骨な特捜部よいしょを垂れ流していた(※1)。おそらくネット上に流れるリーク報道批判がそれなりにボディブローで効いているのだろう(同じフジサンケイグループの夕刊フジはこんな記事を流していて連動感がある)。

一方、twitterから昨日来、流れてくる情報によると、検察は本気で小沢逮捕に向かっているのではないかという観測が強くなっている。しかも、その際の逮捕容疑は4億円の不記載、つまり本来ならば修正すればいいだけのこと。もしこれが本当ならば完全な不当逮捕だ。当然、私の読んでいるブログやtwitterでは批判の声が渦巻いている(※2)。
だが、日本が独裁国家であるという観点からすれば、検察がやっていることはしごく当たり前のことだとも言える。
一般的に独裁者というものは、自らの立場を危うくする民主化のリーダーが現れた場合、とにかくなんでもいいから犯罪をでっち上げて逮捕拘束するものだ。しかもその際にはメディアを使って徹底的なプロパガンダ放送を垂れ流す。つまり、検察にしてみれば、なんとも普通に独裁の手法を行使しているに過ぎないのである。
ただ、これまでの日本の権力は、独裁を独裁と感じさせない高度に洗練されたテクニックを持っていた。それが手続き民主主義というアリバイである。
ところが、政権交代が起きたことにより、このアリバイが崩れて権力が独裁者という素顔を現したのが、今の東京地検特捜部とメディアである。

で、、、
ここまでの展開を見て、私はなんとなく昨年公開された映画「サマ―ウォーズ」を思い出した(笑)。
この映画のラストは、仮想世界OZの中で巨大な敵に立ち向かう主人公たちのアバターが「もうダメか!」となったときに、これまでこの戦いをじっと見ていた世界中のアバターが現れて主人公側について勝利をおさめる(こんな言い方でいいのかな(^_^;;;;) )。

いま、ネット上では独裁的な権力を行使する集団(検察&メディア)に対する批判的な声がどんどん上がっており、しかもそれはもはや権力側が制御できる範囲を超えている。独裁の生命線である情報のコントロールが、Webの進化によって効かなくなっている。

今週の月曜日の晩、私はUSTREAMで「『新撰組化』する警察&検察&官僚がニッポンを滅ぼす!」と銘打たれたシンポジウムの生中継を見た。佐藤優、鈴木宗男、田原総一朗、木村三浩、魚住昭、、、といった面々が次々に語るこのシンポジウムの議論は白熱し、しかも視聴者はその感想をtwitterでどんどん書き込むことができる。そこには異様なまでの熱気があった。画質は必ずしも良くはなく、しかも途中で切れてしまうこともあったが、それがかえって戒厳令下のゲリラ放送のようで良かったりもする(※3)。
一方、同じパソコンの中で同時刻に放送していたNHKのニュース9を見ると、これが同じ国の同じテーマでの放送かと思うほどに内容が真逆である。えんえんと小沢疑惑を報道し、次に自民党の声を紹介する。しかもそのトップバッターが小泉進次郎というのだから、その劣化ぶりは目を覆うばかりであった。

話を小沢に戻すと、もし逮捕という事態に至ったら、これはもちろん暴挙である。
したがって少し前までは、私も絶対にこんな逮捕を許してはならないと思っていた。が、ここ数日、ちょっと考えが変わってきた。
もし検察が小沢を逮捕するというのならばすればいい。その不当逮捕は間違いなく官僚による独裁の証明であるし、なによりも古今東西、独裁権力に立ち向かった民主化のリーダーというのは、権力崩壊後に大復活を遂げ、より強い支持を得るものだから。

※1
コメンテーターとして出演していた岩上安身はtwitterで「正直、気持ちがまだおさまらないが、たくさんの方から、激励やら慰めの言葉をいただいていて、ありがたく、救われた気持ちです。ありがとうございます。でも、熊崎さんにはやられたなあ。さすが、そ知らぬ顔をして、準備をぬかりなくしてきている。時間配分を誤った。大幅に食われた。ホント、悔しい。」とつぶやいた。

※2
検察とマスコミは、すみやかに「正常化」を~郷原信郎弁護士緊急取材1 [10年01月21日 00:43]

検察とマスコミは、すみやかに「正常化」を~郷原信郎弁護士緊急取材2 [10年01月21日 00:44]
検察とマスコミは、すみやかに「正常化」を~郷原信郎弁護士緊急取材3 [10年01月21日 00:45]

※3
「『新撰組』化する警察&検察&官僚がニッポンを滅ぼす!」動画ファイル
File:01 国民不在の権力ゲーム(再生時間:33分18秒)
File:02 政権瓦解か、官僚組織崩壊か(再生時間:28分9秒))
File:03 鈴木宗男が語る「検察の怖さ」(再生時間:33分7秒)
File:04 モタモタするな! 取調べの可視化の必要性(再生時間:34分32秒)
File:05 リークはなぜ、「悪」なのか(再生時間:27分51秒)
File:06 そして、「権力」はどこにいくのか(再生時間:30分49秒)

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2010/01/20

リーマンショックという「好都合な口実」

今朝、とくダネ!を見ていたら、JALの西松社長の昨日の記者会見映像が流れていた。その中にこんなやり取りがあった。

******
記者 「経営がおかしくなったのはなぜか」
西松 「リーマン・ショックの影響が極めて大きく、ビジネスマンの動きがほぼ半減した。(営業の振れ幅が大きい)国際線の規模をどの程度にするべきかの認識が不十分だった。需要変動への柔軟な対応もできなかった。」
(nikkansports.comより)
******

たしかにリーマンショックが企業に深刻な打撃を与えたことは間違いない。
しかし一方で、ではリーマンショックがなかったらJALは安泰だったのかというと、これは絶対に違う。現に同じようにリーマンショックの影響を受けながらも、ANAは真っ当に経営されている。
で、これはJALに限らないのだが、現在、苦境に陥っている会社の経営者ほど、実は自らの経営責任を棚に上げてその原因をリーマンショックのせいに転嫁する傾向が強いように思う。
そもそもは自分の無能さ、見通しの甘さゆえにリーマンショック以前から苦境に陥っていたにもかかわらず、未曾有の不況が到来したため、すべてをリーマンショックのせいにする経営者。
そういう人たちにとって、実はリーマンショックというのは「好都合な口実」なのだと思うのである。

※↓はそういう経営者と真逆な人の著書

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010/01/19

三井環氏 ~ 「検察の裏金は年間6億円」

昨日出所した三井環氏。
昨年の大久保秘書の逮捕についても「明らかな選挙目当ての国策捜査」と言及。
すごい人が出てきたものだ。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

小沢関連 ~ 元地検郷原さんに聞く

・朝日ニュースター 「愛川欽也バックイン・ジャーナル」
1/16(土) 検察対小沢、元地検郷原さんに聞く


Watch 検察対小沢、元地検郷原さんに聞く in ã��ã�¥ã�¼ã�¹  |  View More Free Videos Online at Veoh.com

| | コメント (1) | トラックバック (0)

小沢関連 ~ 田中良紹「成熟政治と未熟政治」

・田中良紹の「国会探検」

いつも、いま起きている政治の現象をクリアに解説してくれるコラムが更新。
以下、印象に残った箇所をいくつか引用。

******
 私は「政治とカネ」の話を聞く度にこの国の民主主義の幼児性を痛感させられる。私が知る限り先進民主主義国で政治家に求められているのは「悪人であること」である。何故なら国家の富を狙う他国から国家と国民を守るため、「騙し」や「脅し」が出来ないようでは安心して政治を任せられないからである。国民の暮らしを守り、外国と渡り合える力を持つ政治家なら、多少のスキャンダルなど問題にしない。それが「成熟」した国の考え方である。
******

******
 ところが民主党の中に「最近の民主党は大政翼賛会で自由がない」などと不満を言う議員がいる。マニフェスト選挙になれば議員個人に自由など無いのは当たり前である。ところが日本ではマニフェスト選挙と言いながら個人を売り込む選挙をしているので混乱が起きている。今の公職選挙法はアメリカと同じに個人を売り込む選挙を想定している。しかしアメリカより制約が山ほどある。ご苦労なことだが日本では手を縛られて泳げと言われるような選挙を候補者は続けている。マニフェスト選挙を目指すにしても、アメリカ型をやるにしても、日本が成熟政治になるためには、今の公職選挙法を全面的に改正する必要がある。
******

******
 未熟な国民にデマを刷り込む役目を果たしてきたのがメディアである。メディアの幼児性は今では目を覆うばかりだが、官僚との二人三脚でこの国の未熟政治を作り上げてきた。その挙げ句に実は両者とも自らの首を絞めつつある。最近出版された「知事抹殺・つくられた福島県汚職事件」や「リクルート事件・江副浩正の真実」は検察の「でっち上げ」の手法を詳細に描きながら、それを可能にしているのがメディアであることを明らかにした。これらを読んで両者の手口を知ると、現在の報道から検察が描くシナリオのポイントや弱点が読み説けるのだ。
******

詳細は↓
成熟政治と未熟政治

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010/01/18

鳩山政権-二重権力構造の中身

このたびの検察vs.小沢の闘いについて、私は日本を長年に渡って独裁支配してきた霞が関と国民の民意によって選ばれた勢力による権力闘争というコンテキストで見ている。
民主党が政権を奪取して以降、日本のメディアはしきりに「新政権は鳩山・小沢の二重権力構造」という風説を垂れ流した。
これは半分正しく半分間違っている。
つまり鳩山(=政府)と小沢(=連立与党)はそれぞれ役割分担をしながら一体となって新しい政権(=権力)を運営しているのであって、そこに立ちはだかったのが霞が関という独裁権力である。つまり霞が関対連立政権という意味ではまさしく権力の二重構造であって、政権交代が起きた瞬間から両者はどこかで決着をつけなければならない宿命にあった。
その権力闘争のさなかに、一貫して反権力の立場から活動をしてきた安田好弘弁護士が石川知裕衆議院議員の弁護活動をするというのは大変に興味深い。一般的に見れば、先の選挙で圧勝した民主党の、しかも当選二回とはいえ小沢一郎の秘書出身の議員というのは、これはもう巨大権力の一員である。にもかかわらず、その石川議員を弁護するというとこは、安田弁護士もまた今回の対決を権力闘争と見ているのだろう。
興味深いのは、今回も共産党が自民党と一緒になって検察の言い分を全面的に支持していることだ。これは昨年の大久保秘書逮捕時と同様で、つまりはこの党が霞が関独裁の中に組み込まれた予定調和の反対勢力(=民主主義というアリバイ)として存在することを示している(小沢関連~あぶり出された共産党の本質とハマコー騒動)。
また上杉隆のtwitterによれば、鳩山の「戦ってください」発言に記者クラブメディアが猛批判を加えているそうだ。
ま、それはそうだろう。鳩山が言う戦う相手の中にはメディアも含まれているのだから。つまり、メディアの側も喧嘩を売られたという自覚があるのである。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

小沢関連 ~ ムネオ日記

2010年1月17日(日)分、ムネオ日記(全文転載)

******
昨日、鳩山首相が「小沢幹事長を信じている。戦って下さい」と言ったことが、行政のトップとしての発言として不適切ではないかとの報道がある。
 国民に選ばれた政治家が、しかも、政権交代という新しい歴史を作った同志に対して、「信じている。戦って下さい」と言うのは当然ではないか。鳩山首相が、小沢さんと検察どちらを信用するかの判断であり、小沢さんを信用せずして、何のための政党政治、議院内閣制か。政府・与党は一体のものなのである。
 今回の件は、小沢幹事長潰(つぶ)し、しいては、鳩山政権潰(つぶ)しである。このことを鳩山首相はよくわかっている。だからこそ鳩山首相は明確に「戦って下さい」と言ったのである。
 鳩山首相の胆力、読みの深さが伺いしれる。
 「検察に配慮するような報道を見るとき、社会部の皆さんは検察の呪縛(じゅばく)にかかっている」と言った声が多数寄せられた。
 朝日新聞12版1面に「政権と検察 全面対決」「首相『戦って下さい』」という見出し記事の中で、「検察幹部は党大会での小沢氏の発言をテレビで見ながら『あがいているだけだ。取るに足らない』と切り捨てた。」というくだりがある。「検察も行政の一部であるにもかかわらず、ここまで思い上がっているとしたなら、人間として公平・公正な判断ができるのか。」と言った厳しい指摘が私の事務所に、何件もあった。
 私が言う、まさに青年将校化した一部検察官の暴走があったとするならば、とんでもないことである。
 何でも自分たちが正しい、正義だという価値観の前に、検察官といえども、人間だという姿勢、心構えがあって然るべきと思うのだが。
 明日から国会が始まる。国民の声、思いをしっかり受けて政治は国民の為にあることを実践して参りたい。
 帯広に行き、各種会合をこなす。
 石川代議士の地元であり、私にとってもゆかりの地域である。今回の石川代議士の件につき、私の見解を述べさせていただく。
 昨日の民主党大会での私の挨拶がTV、新聞等に出ているので、逆に励まされる。意を強くして私も頑張っていく。
******

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010/01/17

お詫びして訂正します

昨日のtwitterの流れを掲載したなかで、弁護士が接見できないはずというのは私の勘違いでした。
弁護士が接見して、石川議員が故意に記載していなかったことを認めていたとのこと。したがって虚偽記載については成立することになります。
お詫びして訂正します。

ただし今後も検察によるリーク情報とメディアのあり方については、引き続き重大な関心を持っていきます。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

民主党大会、来賓挨拶

http://asx.pod.tv/dpj/free/2010/20100116taikai_02_v300.asx

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/01/16

小沢一郎挨拶 完全版

http://asx.pod.tv/dpj/free/2010/20100116taikai_05_v300.asx

| | コメント (1) | トラックバック (0)

朝日新聞東京本社編集局、謎の取材源

以下、本日夕方の朝日新聞東京本社編集局アカウントのtwitterのつぶやきに対して、私がRetweetした際の流れ。

******
asahi_tokyo 夕刊1面のトップです。きのう逮捕された石川衆院議員が政治資金収支報告書への虚偽記載について、故意だったことを認めたようです。当初は「記載ミス」と説明していました。

どうやって確かめたのですか? RT @asahi_tokyo: 夕刊1面のトップです。きのう逮捕された石川衆院議員が政治資金収支報告書への虚偽記載について、故意だったことを認めたようです。当初は「記載ミス」と説明していました。

asahi_tokyo取材で確認しました。取材源は言えませんが。RT @kappaman: どうやって確かめたのですか? RT @asahi_tokyo: 夕刊1面のトップです。きのう逮捕された石川衆院議員が政治資金収支報告書への虚偽記載について、故意だったことを認めたようです。

@asahi_tokyo 現状、取り調べの内容を知り得るのは検事だけですね。今日は弁護士は接見できないはずです。であるとすれば検事が誰かに漏らしているということになります。それは違法ではないですか?またそういう情報を一方的に流すメディアの在り方がいま問われているのではないですか?
******

最初の私の「どうやって確かめたんですか?」というRTに対しては、すぐに「取材で確認しました。取材源は言えませんが。」という返事が来たが、以後は音沙汰なし。
なお、現在進行形で少なからぬ方々が、この流れに突っ込みを入れている。

| | コメント (12) | トラックバック (2)

民主党2010年度定期大会 小沢一郎代表挨拶

これだけ力強い政治家の言葉は久しぶりに見た気がする。
人の心を動かすスピーチ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

霞が関独裁の崩壊

昨日の民主党・石川知裕議員と池田光智氏の逮捕、及び大久保隆規氏の再逮捕について、個人的感想を以下に述べる。

まず、これは当ブログではもう何回も述べてきたことの繰り返しになり恐縮だが、日本は民主主義国家ではない。民主主義を装った世界でも最高度に洗練された独裁国家である。したがって、今回の検察の行動を「民主主義国家とは思えない」と批判するのは的外れで、「いよいよ独裁の正体を現した」と見るべきである。
つまり明治以降、第二次世界大戦前も後も、基本的にこの国の権力者は変わることなく霞が関の官僚なのだ。
しかも、第二次世界大戦で敗戦という結果を招いてしまった官僚は、この失敗から学び、戦後、民主主義という仮面をかぶった独裁という、より高度な手法を手に入れした。そのポイントとなるのが司法とメディアである。
以下は昨年4月1日のエントリーに引用した文章であるが、再掲する。

******
「われわれは印象社会とでも呼ぶべき牢格子=島国のなかに囲い込まれているが、その印象の表面をあくまで印象としてかき回す、いわば記号操作こそが、最高度に達した権力の手法にほかならないのである。」
「マスコミと裁判所は権力の手法の二大武器だ。そして、それらはみごとに重なっている。」
(1989年7月31日初版 岡庭昇著 『この情報はこう読め』より)
******

こうして霞が関は、自らの権力を脅かす危険人物が登場すると、司法とメディアを駆使して徹底的に叩き潰してきた。
ところが、その霞が関にとって難敵が登場する。それが言わずと知れた小沢一郎であり、そして鳩山由紀夫である。
とくに小沢一郎は、かつて権力の内側にいただけに、この国の成り立ちを熟知している。その人物が、この国の独裁権力の行き詰まりを見抜いて、権力のありようを根本からひっくり返すべく再登場してきた。
しかも霞が関の権力維持装置であった自民党のポンコツ化に伴って、小沢一郎が選挙という民主主義の手続きを経て、内閣総理大臣の座に就くことが確実視され始める。これまで総理大臣などというものは、所詮、いかようにでもコントロールできる存在であったが、小沢一郎が就任すれば話は違う。
そこで、小沢を失脚させるために打って出たのが昨年の大久保秘書逮捕だ。この検察と小沢の対決は結果的に小沢の民主党代表辞任で終わったが、しかしこれは別に小沢の負けを意味するものではなかった。なぜなら小沢と同じ方向性を持つ鳩山由紀夫が代表に就任し、小沢自身も選挙対策という枢要なポジションを手に入れたからだ。
そして総選挙が行われ、独裁権力にとって悪夢である政権交代が起こった。もちろん、この政権の中にもウイルスは仕込んであるが、しかし全体としては自民党政権とはまったく性質を異にする、霞が関のコントロールがきかない政権が出来上がってしまった。しかも与党の幹事長には小沢一郎が就任。権力闘争の第一幕は鳩山・小沢の勝利に終わった。

しかし、長年にわたって権力をほしいままにしてきた霞が関が、ここで引っ込むはずもなく第二幕が始まる。
まずはメディアを使って連立政権に対する徹底的なネガティブキャンペーを展開した。曰く、民主党政権では日米関係が決定的に悪化する、株価は下がりさらに景気は悪くなる、中国要人の天皇陛下との会見はルール違反の政治利用だ、、、などなど。
しかし、そのいずれもがすぐにウソだとバレてしまう。アメリカは怒っていないし、株価も下がるどころか上がり、中国要人との会見については、そもそも中曽根康弘が動いていたことも明らかになる。
しかも、この一年間の大騒動の中でメディアリテラシーを鍛えられた国民は、どんなにメディアが大騒ぎをしても冷静に事態を分析している。結果、これだけネガキャンをしても内閣の支持率は思ったように下がらない。
そうこうしているうちに、第一幕で小沢一郎を代表辞任に追い込んだ大久保秘書の裁判が始まったが、この公判の雲行きが怪しくなってきた。ま、これは当たり前の話で、もともと無理筋の話をでっち上げただけだったのだ。
しかし、これが検察の敗北に終わってしまえば、いよいよもって霞が関は権力の座から滑り落ちる。となれば長年の既得権益は剥奪され、さまざまな不正も白日のもとにさらされることになるだろう。
そこで最後の大勝負に打って出たのが、今回の逮捕劇だと思う。
本日の民主党大会では、小沢は幹事長の続投を表明し、鳩山総理は 「私も小沢幹事長を信じています。どうぞ戦ってください」と言ってそれを了承したという。
当たり前の話であるし、それで何の問題もない。
いよいよもってこの国を独裁支配していた連中が仮面を捨てて素顔をさらし、国民の選んだ政権に対して戦いを挑んできたのだから、政権側はこの敵と対峙して鎮圧しなければならない。
そしておそらくそれは成功するだろう。
その勝利の瞬間が真の意味で政権交代完了の時であって、新しい時代の始まりとなる。

| | コメント (5) | トラックバック (2)

2010/01/15

続・日本版ベルリンの壁崩壊?

ベルリンの壁はなぜ崩れたのか。その一つの要因は「ノイズ」にあったという話を聞いたことがある。
つまり、、、
東側のメディアが西側を批判するニュース放送をどんなに流しても、実際にテレビに映り込む西側諸国の風景を見ると、ファッションは洗練されているし走っているクルマもはるかに高性能そうでカッコイイ。どう考えても自分たちよりもいい暮らしをしている。
本来のニュースの主旨は、そんなこととは関係なく「西側はけしからん」ということを伝えたいのだが、背景の映像(=ノイズ)を見ているうちに、「政府、メディアが言っていることはおかしいんじゃないか?」という疑問が市民の意識の中に静かに広がっていったというのだ。

今日、行われている報道を見ているうちに、そんな話を思い出した。
いま日本のメディアは必死になって小沢一郎を叩いて叩いて叩きまくっている。だが、やればれるほどに「これはおかしいんじゃないか?」という疑問がテレビの視聴者や新聞の読者のなかに広がっていく。
しかもネット上のブログやtwitterを通じて、それがどんどん広まっていく。
一方のメディアは、これだけやっても視聴者や読者をコントロールできないことに苛立って、さらに過激に小沢を叩く、、、

本日の東京新聞で佐藤優は「本件は正義をめぐる闘争ではない。『誰が国家を支配するか』で展開されている民主党と検察の権力闘争だ。闘争の帰結は、世論が民主党と検察のどちらに軍配を上げるかで決まる。」と書いている。
まさにその通りだと思う。
そして私は民主党の側(=国民によって選ばれた勢力)が今回は勝つと思う。

いま民主党は小沢一郎の件に関しては口数が少ない。しかし、だからといっても何もしていないわけではない。
どころか着々と手を打っているはずで、その一つが↓だろう。

・ビデオニュース・ドットコム
総務相が新聞社の放送局への出資禁止を明言

・情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)
原口大臣メディア系列化廃止法案に言及~検察&5大マスメディアVS民主党&市民の図式が明確に

この件はすでに昨日からブログやtwiierで流れているが、メディアではまったく触れられていない。
前述の佐藤の文章によれば、「鳩山氏の思考は普通の政治家と異なる。日本の政治家は『足して二で割る』ことが得意だ。基本的に四則演算で政局を見る。これに対して、米国スタンフォード大学で工学博士号をとった鳩山氏は、偏微分を駆使した微分方程式で政局を見ている。検察・小沢戦争、米朝交渉、普天間問題、JAL問題などは、さまざまな要因で変化する。鳩山氏は関数として政局や国際関係を考察し、日本国家の生き残りを考えている。」という。
そしてこの文章はこう結ばれる。「鳩山氏は、決してお人よしではない。ハゲタカの爪をもった狡猾なハト(鳩)である。官僚によるファシズムを阻止する方程式を鳩山氏は、いま必死になって考えていると思う。」

繰り返しになってしまうが、やはり今は日本版ベルリンの壁崩壊の時なのだと思う。

| | コメント (5) | トラックバック (1)

2010/01/14

小沢関連~郷原信郎「不可解な特捜の強制捜査」

・ビデオニュース・ドットコム
不可解な特捜の強制捜査 郷原信郎氏インタビュー
映像はこちら

| | コメント (0) | トラックバック (0)

検察の思惑を推測する

それにしても今朝の新聞を見て呆れるのは、昨日行われた小沢一郎の元秘書である大久保隆規氏の公判に関する記事扱いの極端なまでの小ささである。
なにしろ各社とも1面、2面、社会面は強制捜査の件で埋め尽くされているが、大久保公判の記事を探すのは大変だ(朝日→社会面24行。読売→社会面52行。日経→社会面42行)。
また、今朝のとくダネ!では、強制捜査をトップで報じ、「検察の狙いはどこにあるのか?」という大々的なプロパガンダ放送を得々と垂れ流していたが、大久保公判についてはこの時間に触れることはなく、次のニュースへと移った(その後、やったのかもしれないが)。
しかして、いわゆる「西松建設の巨額偽装献金事件」は、わずか10か月前にマスゴミがさんざん大騒ぎをしたあげく、ついには当時、民主党の代表で次期総理大臣は間違いないと言われた小沢一郎を辞任にまで追い込んだ案件である。
その公判の模様を片隅においやって強制捜査だけを大々的に報じるというのは、つまりはこの公判についてはできるだけ人目に触れられたくないということだろう。
現に、この大久保公判は検察にとってはかばかしくない。が、放っておけばこのニュースが夕方の時間帯に流れてしまう、、、というところで強制捜査に入ったのではないのか? 私にはそうとしか思えない。
それにしても、大久保秘書の逮捕、起訴がこれだけ微妙なものだったのだから、まともなジャーナリストならば検察の現在やっていることに疑いの目を向けるのが普通だろう。だが、ことここに至っても一方的に検察のリークを垂れ流すということは、つまりグルだということだ。

そしてもう一つ、昨日も書いたが、やはり三井環氏の出所というのが、今回、地検を強制捜検に駆り立てた原因なのではないだろうか。
なにしろ↓のブログを見ると、三井氏は出所したら検察改革に取り組むのだそうだ。

・地声人語日記
国策逮捕された三井環氏(元大阪高検公安部長)が1月18日に出所 検察改革に取り組む

これは検察にとって震え上がる事態である。
この三井氏出所の衝撃を少しでも和らげるために、世の中を小沢報道一色に染め抜いておきたいというのが検察首脳の思惑なのではないかと私は推測している。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

小沢関連~佐藤優「千葉景子法務大臣は検察を適切に指導せよ」

・佐藤優の眼光紙背:第66回
千葉景子法務大臣は検察を適切に指導せよ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

小沢関連 ~ 郷原信郎インタビュー(岩上安身)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/01/13

日本版ベルリンの壁崩壊?

今日の夕方から夜にかけてのニュースはとにかく闘狂痴犬東京地検特捜部の強制捜査一色である。
おそらく明日も朝からこの話題一色に染まるはずだ。
ところで新聞を購読していない私は、不覚にも今日がいわゆるメディアがいうところの「西松建設の巨額偽装献金事件」で政治資金規正法違反罪に問われた大久保秘書の公判の日だということを知らず、twitterで初めて知った。
その大久保秘書の裁判は、どうやら検察側の描いた絵図通りには進んでいないらしい。

・低気温のエクスタシーbyはなゆー
〔小沢騒動〕大久保隆規・元秘書はどうも無罪判決っぽい流れ

・時事ドットコム
2団体「対外的には独立」=西松元総務部長の証言続く-小沢氏秘書第2回公判・東京

昨年の3月以降、メディアが小沢一郎の名前を出すごとに必ず「西松建設の巨額偽装献金事件」という形容詞をつけていた“あの事件”である。
よりによってその公判日に強制捜査をぶつけたということは、大久保公判の成り行きを国民の目からできるだけそらすためのものなのではないのか? 少なくとも私にはそうとしか思えない。
そして、もう一つ、これもtwitterを見て知ったことだが、検察の裏金作りを告発する寸前に逮捕された三井環氏が1月18日に出所するという。その三井氏について、twitterでこんなつぶやきをしている人がいた。

「三井氏に電車を利用させない事。痴漢冤罪で逮捕されるから。」

笑いごとではない。
もはや検察とメディアはこれまで被っていた正義という仮面をかなぐり捨てて組織防衛に走っている。
私なんぞは、これは検察のクーデターなのではないかとすら思ってしまうほどだ。

だが、、、
今回の強制国策捜査は失敗するのではないかと私は思う。
なぜなら検察とメディアによる支配システムが音を立てて崩れているように見えるから。
それはあの崩れるはずがないと思っていたベルリンの壁崩壊に似ているような気がする。
だからいま、私は歴史的な瞬間が現在進行形で起きているのではないかと思いながら事態を見ている(気のせいかもしれないが)。

※いまNHKニュース9を見ていたら、トップニュースが東京地検特捜部の強制捜査。その次のニュースは「今日は寒かった」であった! 大久保秘書公判のニュースをいつやるのかが興味深い。

| | コメント (3) | トラックバック (1)

小沢関連~郷原信郎 「4億円不記載」とは一体何なのか

・郷原信郎
「4億円不記載」とは一体何なのか
小沢氏は現金貸付の原資を早急に説明すべき

| | コメント (0) | トラックバック (0)

終焉に近づきつつある“空気による支配”

昨日(1月12日)のムネオ日記にはこんな記述がある。

******
 昨日帯広市の成人式で、石川知裕代議士と一緒になった。
 連日石川代議士に関する報道がなされているので、私は「あなたの方で情報提供しているのか。サービスしているのか」と聞いてみた。石川代議士曰(いわ)く、「そんなことはしていません。ただ検事に供述した話が、そのまま新聞の『 』(カギ括弧)で使われています。検察がリーク(漏洩)したとしか思えません。ひどい話です」との答えだった。
 新聞では「関係者」となっている。その関係者は、石川代議士か検察官のどちらかである。
 石川代議士は明確に否定している。だとするなら、もう一方の当事者である検察に行き着くことになる。
******

サンデープロジェクトで郷原信郎が指摘した4億円記載問題については、コメントでご指摘いただいたように別の4億円が不記載ということのようだ。
しかしながら、依然としてこの問題のどこに犯罪性があるのかは定かではなく、またこの報道が検察による事実上のリークによって動いていることは間違いのない事実である(神保哲生のtwitterによれば、「質問をぶつけた時の検事らの顔色で判断して書」くことを“顔色報道”というそうである。
結果、私もこのエントリーで書いたように報道操縦が可能となる。
それを証明しているのが岸井成格のサンプロにおけるうろたえぶりだ。

私は当ブログでかねてから主張しているとおり、日本は世界でもっとも洗練された独裁国家だと思っている。もちろん独裁の主体は霞が関なわけだが、その権力維持装置として自民党とメディアがあった。
その手法は目に見えて独裁的な権力が支配するのではなく、霞が関、自民、メディアが一体となって巧みに国民を洗脳して誘導する、いわば“空気による支配”と言える。この際のポイントは、一旦、空気によって支配されてしまうと、国民は選挙の際に自ら誘導された方向に向かって投票行動を起こしてしまうところにある。その結果として行われる“政治”には、民主主義の手続きを経ているというアリバイが成立してしまう。
ところが権力維持の一方の装置である自民党は、世襲の蔓延など長年権力の座にいることによる組織疲労によってボロボロになり潰れてしまった。
残ったのは権力とメディアである。ところが時を同じくしてネットが発達したことによって、既存メディアの影響力が格段に下がり、うまく国民を誘導する空気を作ることが難しくなってしまった。
なにしろ、どんなにメディアが大騒ぎをしても、思ったほどに鳩山内閣の支持率は下がらない。それどころか記者クラブ加盟社の画一的な報道への疑問は膨らむばかりである。
日米関係の重大危機をメディアがどれだけ煽っても、アメリカが怒っていないことは彼の地で行われている会見や報道を見れば明らかだ。
結果、メディアはますます狂ったように鳩山や小沢、そして連立政権を叩きに走る。

私は今週放送された「TVタックル」という番組の冒頭を偶然に見た。そして驚いた。もはやメディアにおける最低限のルールもモラルもない、禁じ手を駆使した露骨なまでの世論誘導とレッテル貼りには唖然とする他なかった。
おそらく、テレビ朝日の言い訳は、この番組はバラエティであって報道ではないということなのだろう。しかし、それでもやっていいことと悪いことがある。こんな番組を垂れ流す放送局は放送免許を取り上げるべきだ(※1)。
そして日本テレビでは明後日、↓の番組が放送されるらしい。

・低気温のエクスタシーbyはなゆー
〔小沢叩き〕あさって日本テレビがヒドい番組を放送する模様

開いた口がふさがらない内容だが、実はこういう番組の氾濫が、日本人のメディアリテラシーを向上させる、あるいは鍛えるいい機会になっているような気もする。
この正月、妻の実家に帰省した時、義母から「地元の新聞しかないけど読む?」と聞かれた。私が「いや、新聞はウソばっかり書いてあるから読むのをやめたんですよ」と答えると、義母はこういった。
「私も新聞に書いてあることがウソばっかりだということはわかるよ」
妻の実家は静岡空港の地元なのだが、義母はあの空港建設の際に県やメディアがバラ撒いたウソやデタラメを山ほど見てきたそうだ。

※1 テレビ朝日は今朝のワイドショーでも日米外相会談の経緯を説明する際に、「藤崎駐米大使が呼び出されたり、、、」というようなことを出演者が平然と喋ってフリップにしていた。マスゴミはデタラメ報道がバレそうになると、次のデタラメ報道をでっち上げて大騒ぎする。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010/01/11

ウソをついたことを自分でバラてしまった岸井成格

昨日は「サンプロを見逃した」と書いたが、実は夜になって朝日ニュースターで再放送されており、これを見ることができた。
事前にtwitterやブログによってほぼ流れは知ってはいたが、やはり実際に問題のシーンを見ると、それはなかなかにインパクトがあった。

小沢問題に関する討論時に出演していたのは、枝野幸男、石原伸晃、そして朝日の星浩と毎日の岸井成格。
石原伸晃はしきりに国会できちんと説明するべきだと主張する。ま、それはそれで結構だが、だったらまずは自分の父親に五輪誘致に関するカネの問題を都議会で説明しろっ!と言いにいくべきだ。
そして岸井成格である。この男は検察のリークを書いているだけではないか?という田原の突っ込みに対して、「リークではなくてこちらで当てて顔色を見る。ちゃんとウラを取っている、、、」などと応じていた。
ところが、郷原信郎が「いま問題になっている小沢の件のどこに事件性があるのかわからない、そもそも4億円はきちんと官報に記載されている」と指摘し、その証拠を田原に促されてテレビカメラの前に出す。
これで番組中が大騒ぎ。「どういうことだ?」と振られた岸井は「ちゃんと確認しないといけないけど、、、」とのたまったのである。
ほんの数分前に「ちゃんとウラを取っている」と言い切っていたのがウソだったことを自分でバラしてしまっているのだからどうしようもない。
で、こういう流れのなかでうろたえていた星浩(顔を真っ赤にしていたように見えた)が、それでも「記載がない、、、」などと意味不明の発言を続けると、財部誠一がたまらずに「(いままでメディアは不記載と言ってきたのに)4億円に関する記載があるというのは衝撃的」と突っ込む。
すると、、、
もはや星も岸井も何も言えなくなってしまった。
ちなみに岸井はサンプロの前に放送されていたTBSのサンデーモーニングからやって来た。日曜午前の政治番組のはしごである。私はこのサンデーモーニングでの岸井の発言は見ていたが、この男、番組内で「小沢はまだ何も説明していない、説明責任がある」と強調していたものである。

たとえ官報に記載されていた4億円が問題になっているのとは別のカネだったとしよう。
しかし、きちんと調べていれば、同額の記載があることは知っているはずである。したがって、すぐに「そのカネは違う」と反応できるはずだ。
ところが、彼らは同額の記載があることを根本的に知らなかった。
これでは記者失格の烙印を押されても仕方がない。

・傍観者の独り言
小沢政治資金:記載/不記載問題についてのolive!newsの推察に・・・納得!

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010/01/10

小沢一郎の政治資金不記載問題--説明責任を果たすべきはメディアである

私は見逃してしまったのだが、今朝のサンデープロジェクトでメディアが連日大騒ぎしている小沢一郎の4億円の政治資金不記載問題について、郷原信郎が官報にきちんと記載されている旨を指摘して、朝日新聞の星浩や毎日新聞の岸井成格がうろたえるシーンがあったという。

・低気温のエクスタシーbyはなゆー
〔小沢騒動〕郷原信郎元検事がテレビで「官報」の件を指摘し騒然

・植草一秀の『知られざる真実』
サンプロ小沢氏団体4億円不記載虚偽報道公開

・憂き世の日々に埋もれて、たまには温泉へ
小沢幹事長の4億円借入れ記載問題でのマスゴミの「不記載」捏造報道が今朝の「サンプロ」で晒され、マスゴミの岸井らが狼狽とか

さてしかし、、、
私はこの件について一昨日(1月8日金曜日)の午前中の時点ですでに知っていた。なぜなら、下記のエントリーがあるのをtwitterで知って読んでいたからだ。

・低気温のエクスタシーbyはなゆー
【重要】東京地検特捜部が小沢幹事長に「ビーンボール」を投げた疑い

これを見た瞬間、こんなすごいネタが出てきたのだから、当然、大騒ぎになるだろうと思っていた。ところがメディアはまったくこのことに触れないまま土曜日になり、そして今日になった。
私はサンデープロジェクトよりも前に放送されるTBSのサンデーモーニングを少しだけ見ていたのだが、そこでも岸井成格は小沢について「まだ何も説明していない、説明責任がある」などとコメントしていた。
つまり岸井にしても、あるいは星にしても、サンプロの時点まで、「小沢の4億円はきちんと記載されている」という事実をまったく知らなかったわけである。

これではっきりしたことは、マスゴミの記者連中が検察からのリークをまったく裏を取らないまま垂れ流していた事実だ。これはもうジャーナリストとしての基本の「き」の字の行動すら怠っていたことの証明で、つまり連中はジャーナリストではない。
しかも、ネットさえ見ていれば一昨日の段階でわれわれのように取材活動など一切することのできない一般人ですら知ることができる情報を、今日にいたるまで入手することもできなかった。まさに情弱(=情報弱者)の極みである。
しかも現時点(1月10日の20時)に至るまで、各メディアのサイトはこの記載問題についてほとんど触れていない。したがって、鳩山政権のネガティブ記事だとすぐにトピックスにアップされるヤフーやニフティのポータルサイトでもこい件を知ることはできない。
それどころかMNSにはこんな記事がアップされている始末である。そして自民党の総裁は小沢一郎の議員辞任を要求するそうだ

いつも書いていることだが、本当にこの国のメディアの異常ぶりは尋常ではない。

私は昨年の4月に3・3小沢秘書逮捕にからむ岸井の見るに堪えない原稿に対して、こんなエントリーをアップした。
さらに昨年末には駐米大使呼び出し問題に関連して、こんなことも書いている。

一方、毎日新聞のサイトを見ると、岸井はこんなことを書いている。

いま選挙によって政権交代を実現した与党の幹事長に関するメディアの報道に対して重大な疑問の声が上がっている。であればメディアの側は「国民に納得してもらえるまで何回でも記者会見を開いて説明責任を果た」すべきで、それでも納得が得られなければ廃業すべきである。

| | コメント (4) | トラックバック (1)

NAVI休刊と雑誌を取り巻く現状

自動車雑誌「NAVI」が休刊することになった。
かつては毎月必ず買う愛読誌だったが、編集長だった鈴木正文がENGINEを創刊して以降、どちらかというとENGINEを買いつつ特集によってNAVIも手に取るようになり、さらにここ数年は、両誌ともほぼまったく買わなくなった。
私はさほど詳しいわけではないが自動車という商品が好きで、また自動車産業そのものにも興味があったので、その両方の関心を満たしてくれるNAVIやENGINEは読んでいて楽しかった。
とくに好きだったのは徳大寺有恒の発言や評論で、彼の場合、ひたすらクルマの話しかしていないのに、それがそのままクルマをつくっている会社の企業論になっていたのがとても面白かった。なので、徳大寺、舘内端、大川悠の3人によるNAVIトークが終了したあたりでNAVIへの関心は相当に薄れた。
また、田中康夫と浅田彰の「憂国呆談」が掲載されていた時期はさらなる充実度があったと思う。

さて、とはいえ休刊というのはあまりにも寂しい。
そこで早速、書店へ行って久しぶりにNAVIを購入してみた。
誌面を手に取ってそのままレジへ。そこでまず驚いたのは定価が900円だったこと。私が買っていた頃は700円台だった。しかも、値上げしているのにもかかわらず本が薄い。
さらにページをめくって最初から最後までざっと広告を見て、NAVIがおかれた厳しい状況を実感せずにはいられなかった。
なにしろ広告が入っていない。しかも、媒体社側が設定した料金に基づいていると見られる原稿はほとんどない。NAVIは前半に1Pのコラムが連続して続いている。これはその反対の面(これを対向面という)に広告を入れるためだ。
雑誌広告というのは表2、表4の価値が高く、また表2が見開き(2P)の場合、それに続く次の見開き、さらに次の見開き、、、も重視される。またさらにこれに続く、目次の対向面なども人気が高い。
したがって有力なクライアントはそういう面を欲しがるが、雑誌という媒体が好調だった時代はそれだけでは広告を収容しきれず、そこで前半に1Pのコラムをつくってそこに広告を誘導した(雑誌広告は表4以外はなるべく前半の方が価値が高い)。そしてそこには外資系のハイブランド広告や国内の一流企業の広告が競って出稿されていた(しかも正規料金で)。
NAVIの場合は自動車雑誌にもかかわらず、ファッション誌に掲載されるそういった広告をとることができるところに特徴(=旨み)があったのだが、私が買った号は見るも無惨な状況だった。こうなってくると、目次対向やコラム対向の広告スペースを売るのが大変だ。表2見開き以降の見開きページは閉じればいいが、目次やコラムの対向はどうしても埋めなければならない。が、いまやこれが難しい。
広告が好調な時代は、掲載するクライアントの順番が大変な問題で、各クライアントの要求や雑誌広告ならではの制約を満たす掲載台割を作るのが媒体社の広告営業にとっては大仕事だった(もちろんいまでもそういう雑誌はある)。なにしろここでミスを犯すと広告代理店を巻き込んでの大騒ぎになるからだ。
しかし、いまのNAVIにはそういう心配のタネはない。どころか編成上、どうしても必要な広告スペースに自社広告を入れざるを得なくなっている(通常、自社広告というのは最後の方にくるものだ)。
つまり広告収入が激減しているわけである。もちろん販売収入も相当に下がっているだろうが、NAVIのような雑誌は広告収入への依存度が高いだけに、好調の時には利益率が大きいが、このような状況になると致命傷になる。
もちろん、休刊になるまでにはある程度の段階があったわけで、まずやることは経費の削減である。手っ取り早いのが折を減らす、つまりページ数を減らすことで、それによって編集、印刷コストを下げることができる(これは新聞などもしきりにやっている)。が、これだけではもちろん追いつかないため、定価を上げる。結果、雑誌は薄くなった上に高くなる。しかも編集に使えるカネもどんどん少なくなるから、企画がそれに比例してチープになる。かつては海外試乗レポートなど普通にやっていたが、もはやそういうわけにはいかない。そうして読者はどんどん減っていく。悪循環である。

ではなぜ広告が激減したのか。もちろんリーマンショック以降の大不況が大きな原因であることは間違いない。とくに今回の不況は雑誌広告が頼りにしていた外資系ハイブランドのクライアントをも直撃している。そのため企業の宣伝予算は縮小の一途だ。
しかし、さらに深刻なのは、以前にも少し書いたと思うが、広告そのものの性質がWebの登場によって変わってしまったことにある。つまり、かつてのように少部数でもイメージのいい雑誌にブランド広告を入れるというようなことがなくなりつつあり、広告そのものがひたすらマーケティング重視、投資収益率(ROI)重視になってしまったのである。
また広告主はWebでマーケティングを展開することで、これまでとは比較にならないほど詳細なユーザーデータを取得することができるようになった。それはたかだか数万、数十万しか部数のない雑誌媒体ごときが提示するデモグラフィック特性とは根本的に精度が異なるのである。
つまりこの大不況が終わっても、雑誌広告は二度と元には戻らないのだ。

今回のNAVIの休刊も含めて、雑誌休刊のニュースが流れると、メディアはすぐに出版業界は13年連続マイナス成長で市場は2兆円割れという話と結びつける。
しかし、実はその手の話と雑誌の危機とはあまり関係がない(もちろんまったくなくなはないが)。なぜなら、この13年間で雑誌が本当に苦境に陥ったのは、たかだかここ数年のことだからだ。ではこの数年間でもっとも変わったことはなにか。それは雑誌広告を取り巻く状況である。
3年ほど前、私は「雑誌の危機は雑誌広告の危機だ」ということを少しだけ書いた。実はもっときちんと考察するつもりだったのだが、なにしろ根気がないタイプなのであっという間に挫折してしまった。しかし事態はその間に急速に進行した。
そうして今年は雑誌媒体にとって大きな節目になることは間違いない。ということで、これを機会に当ブログでは、これからも折を見て雑誌の状況について考えてみようと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2010/01/09

田中康夫 × 田中良紹 「鳩山政権の100日」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/01/07

田中良紹 「検察の『正義』」

田中良紹の「国会探検」

******
去年3月に西松建設事件で小沢民主党代表の秘書が逮捕された時、リクルート事件の主任検事だった宗像紀夫弁護士が日本記者クラブで講演し、検察の捜査手法に疑問を呈した。その時「検察の暴走を止められるのはマスコミしかない」と発言したが、そう言いながら「しかし現役の時にマスコミは本当に都合が良かった」と宗像氏は言った。

これまで検察とメディアが「都合の良い関係」で共に作り上げてきた事件は枚挙にいとまがない。代表格を一つ挙げればロッキード事件である。ロッキード社から日本の政界に流れた55億円の工作資金のうち解明されたのは田中角栄元総理が受領した5億円にすぎない。それを「総理大臣の犯罪」と囃し立て国民の目を真実からそらさせたのはメディアである。人身御供となった田中角栄氏は「闇将軍」となって日本政治を「裏支配」した。

当時の新聞とテレビは田中角栄氏を総理に選んだ日本の民主主義の未熟さを大いに嘆いて見せたが、嘆かなければならないのは日本の民主主義を歪めてきた検察とメディアの「正義」の方ではないか。
******

詳細は↓
・検察の「正義」

| | コメント (2) | トラックバック (0)

クローリー国務次官補会見が証明する日米関係の今

今回書く内容に関しては、拙い英語力しかない人間が書いていることをまず最初にお断りしておきます。


たとえば自宅の目の前に集合住宅がある場合、カーテンを開けると、まるで集合住宅中の人がこちらを見ているような気がするものだが、しかし外に出て自宅を見てみると実は他の景色のなかの本当に一部分でしかなく、よほどのことがないかぎり、あるいは意図的でないかぎり、外側から自宅内を常時、見られていることはほとんどないということに気づくものだ、、、

昨日、twitterを見ていたら、

・「現代的考察日記」
[外務省] またウソがバレた!~日本の大マスコミの「米国激怒」報道

というエントリーがあることを知った。早速、読んでみると、

******
怒っているのは米国務省ではなく日本人記者だった
沖縄・普天間基地移設問題で、鳩山政権の先送り方針に「米国激怒」と連日煽る大マスコミ。だが、米国務省ホームページの記者会見を見ると、ア然とする光景が映し出された。怒っているのは米国政府じゃない、日本の大マスコミの特派員記者だったのだ。
******

という文章に続いて、米国務省のホームページにある昨年12月15日のクローリー国務次官補の会見映像とテキストが紹介されていた。
さらにこの会見について検索をしてみると、

・「情報流通促進計画byヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)」
普天間移転問題・怒りの追撃シリーズ第3弾~国務省記者会見でロードマップが最良と暴言した記者は誰?

というエントリーでも取り上げられていた。

で、この会見については上記二つのブログを読んでいただければそれで十分なのだが、肝心のクローリー国務次官補の会見動画への直接リンクが両ブログとも張られていなかったので、下記に張っておくことにする。
日本人女性記者(本当にこの記者がどの媒体の誰だかが知りたい)が質問を始めるのは19分過ぎから。その後、他の話題に移り、再びこの記者が話を蒸し返すのが30分過ぎから。
当日の会見録テキストはこちら

私は英語がからっきしダメなので、Yahoo!翻訳などの力を借りつつ会見録と動画を照らし合わせてみたのだが、その結果として日本のメディアが報じているように普天間問題によって日米関係がこじれるだけこじれ、危機的な状況にあるようにはどうしても見えなかった。それどころか日本人記者がしつこく自分のストーリーに嵌め込もうとしても、クローリーはまったくそれに乗らない。激怒しているどころか冷静に状況の進展を見守るという姿勢を貫いている。

これは日本のメディアが大々的に報じたヒラリー・クリントンによる“駐米大使呼び出し問題”についても同様だ。
まずは以下のブログを読んで、動画を見ていただきたい。

・「情報流通促進計画byヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)」
頭に来たので、米国務省に誰が大使を呼び出したのかを質問しました~普天間移転問題で

すると日本で垂れ流された報道とのあまりの相違にびっくりする(ここでテキストに起こされている呼び出し問題に関する「Do you have any readout of the Secretary’s meetings yesterday with the Japanese ambassador? I had heard she called him in to talk about Futenma.」という部分は40分30秒過ぎから)。

で、以上、二つの動画を見た上で感じたことは、日本で日米関係しか頭にない人間がアメリカという集合住宅を見ると、まるで普天間問題が両国間の関係を揺るがす大問題にしか見えないのだろうということ。
だが、当たり前の話だがアメリカにとってこの問題は、自分たちが対応しなければならない世界中のさまざまな諸問題の一つでしかない。
もちろん、そうしたなかでややこしいことはできるだけ少ないほうがいい。これまでアメリカは対アジアということで言えば、中国や北朝鮮対策に費やすほどの時間を日本に費やす必要はなかったはずだ。何しろ日本はなんでも言うことを聞いてきたのだから。
そういう意味ではアメリカにとって面倒くさいことが増えたのには違いないが、しかしなにしろ相手は歴史上、初めて選挙という民主主義的手続きを経て政権交代が起きたのだから、多少の混乱はしょうがない。選挙前の民主党の主張だって十分に分析しているわけで、まずは相手の出方を待とうというのがアメリカの姿勢だろう。
つまりアメリカは大人の対応をしているわけで、鳩山政権もそれは十分にわかっている。にもかかわらず、危機を騒ぎ立てる連中は、やはり日米同盟という利権を持つ既得権益者ということなのだろう。

それにしても、、、
かの地における政府とジャーナリストの会見の様子というのは、日本のそれとは相当に雰囲気が違うものですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/01/05

報道操縦

今年の元旦の新聞というのを今日になってざっと見た。
なるほど噂には聞いていたが、朝日、読売、産経、東京が1面に小沢一郎の資金管理団体問題を持って来ている。
しかもその中身となると、各紙とも「関係者への取材でわかった」と判で押したように同じ調子で書いているが、要するに東京地検特捜部からのリーク情報を垂れ流しているに過ぎない。
つまりは特捜部による「報道操縦」である。
相場操縦は立派な犯罪であるが、こうした報道操縦もまた犯罪的ではないだろうか。
おそらくリーク現場での検事たちは必ずしもはっきりとした物言いはしないのだろう。ヒントをつぶやき、それに対して記者がストーリーを作るとそれを否定しないといったことの繰り返しのはずである。そうやって踊らされる記者は、裏を取る術もないまま記事を書く。結果、特捜部の思い通りの“空気”を作ることができるわけだ。
それにしても、なぜこれほどまでに東京地検は小沢一郎をしつこく追いかけるのかというと、結局は昨年の3・3大久保秘書逮捕が無理筋だったからではないだろうか。
当時の郷原信郎の解説では、事件日照りが続いていた特捜部は、なんとか成果を出さなければ、、、と追いつめられたなかで大久保秘書の問題を立件したという。しかし、やはりこの問題を“事件”にするにはあまりにも無理があった。それは当時、郷原信郎がくどいほど指摘していたし、ここでも述べている。
このままいけば東京地検特捜部は大失態である。そこで、再度、小沢に狙いを定めて粗さがしをして、なんとか“成果”をあげないと特捜部の死活問題とばかりに目の色を変えているのがいまの状況ではないだろうか。
にもかかわらず、相変わらずリーク情報を垂れ流す記者クラブメディアは末期症状であり、臨終が近づいている。

・日々坦々
検察問題・三連弾!検察には人事で対抗していくしかない

・湘南の片田舎から
シリーズ「刷り込み報道はなぜ可能か...1」(ポシャる)

・日本がアブナイ!
元旦の小沢報道&年末の前原、鳩山報道で、検察他の情報リークの問題を考える

・憂き世の日々に埋もれて、たまには温泉へ
大朝日新聞様が馬鹿にしているメディア「日刊ゲンダイ」の記事を引用して記事を作ってしまう恥知らずぶり

・THE JOURNAL
佐藤優×高野孟:この国の主導権を握るのは誰か ── 官僚 vs. 政治家の仁義なき戦い

| | コメント (1) | トラックバック (1)

« 2009年12月 | トップページ | 2010年2月 »