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2009/05/11

小沢関連~KING of 御用ジャーナリストの大ネタ

ということで本日の日経朝刊5面(オピニオン)の「核心」。執筆者は田勢康弘(現在は客員コラムニストという肩書きらしい)。言わずと知れた御用記者の大御所。とくに小泉ベッタリで黒河小太郎というペンネームで「小泉エセ改革」を礼賛していた男である。

今回のタイトルは「小沢代表で選挙へ?」。サブタイトル「黙すれば遠のく政権交代」。
書き出しから見ていこう。

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 民主党は小沢代表のままで総選挙に臨むのだろうか。長い間日本の政治を見てきた『職人』としての勘でいうと、このままで政権交代を実現するのは針の穴にらくだを通すような話に思える。
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「長い間日本の政治を見てきた『職人』としての勘」ときましたか。web上では小沢続投論が強いなか、「自分はプロなんですよ」というさりげない主張ですね。つまりこの男はweb上の議論などというのは所詮は素人、便所の落書きとしか考えていないのである。ただしこの文章を正しく表記するならば、「長い間日本の権力の御用を務めてきた職業売文人」としなければいけない。

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 公設第一秘書が逮捕されたケースでは、過去に議員自身が議員辞職をするか離党するかというのが永田町のいわば常識だった。裁判で争う場合でも「党に迷惑をかけないように」と離党する。それを党首のままで総選挙を指揮するということだとすると、まったく異例のことになる。
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つまりこの男は小沢に対して議員辞職するか離党しろと言いたいらしい。ま、いまでは議論さえされなくなったが、あの朝日の星浩でさえ大久保秘書が逮捕された最初の頃は、「この容疑だけだと(検察は)苦しい」というようなことを述べていたんですがね。
田勢はこの大久保秘書逮捕の内容については一切無視。とにかく秘書が逮捕されたら議員は辞職か離党が常識だという。それだけこの逮捕が重いというのならば、同じように虚偽記載をしている国会議員がいないかどうか、日経は社を挙げて調べるべきではないかね?
日経は2面で小沢一郎の名前を出して記事を書く時には必ず「西松建設の巨額献金事件」と表記するが、正確には「西松建設からの表の政治献金に関する記載ミス問題」なのである。それを日経は「巨額献金事件」と書く。が、巨額献金の悪質性に対する容疑などは一切ない。ま、それは日経もわかっているから「事件に絡む」と表記して逃げ道をつくっておく。実に汚い手法である。

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 これが検察による政治的意図を持った強制捜査であるかどうかと党首としての進退とは切り離して考えるべきものである。検察は政府の一機関である。総選挙で政権交代をめざすということは、小沢氏が「内閣総理大臣」をめざすということにほかならない。めでたくそうなったとして、内閣のトップが下部機関の検察と裁判でたたかうことになるのだろうか。
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いみじくも田勢自身が「検察は政府の一機関である」と書いている。まことにそのとおりで、しかも長らく政権交代が行われないという異常な政治状況下で政権与党と完璧に癒着した政府の一機関なわけだ。それが政敵を潰しにかかったわけで、ここはまさに党首としての進退と切り離すわけにはいかないのである。
そしてもちろん小沢一郎が内閣総理大臣になった暁には、司法改革も行われなければならない。起訴されればほぼ有罪などという国は日本以外にないのであって、また欠陥だらけの裁判員制度など司法改革は小沢政権の最重要ポイントの一つといって過言ではない。
したがってめでたく小沢総理が誕生したら、自らが被害者となった政敵潰しの形式犯罪での逮捕などというのは行わないように検察を改革するだけの話である。

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 政権公約(マニフェスト)にこだわる民主党は総理候補空白のまま総選挙に臨むのだろうか。総選挙向けのマニフェストは作れるのだろうか。
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(゚Д゚)ハア?
空白のまま臨むわけないだろうが、ボケ!
マニフェストなんて作れるに決まってるだろうが。あんたが大好きな自民党、そして礼賛した「小泉エセ改革」でボロボロになった国を立て直すマニフェストになるんだよ。
年金問題のことなどどこ吹く風でインフルエンザの大騒ぎをしているような政権、狂気の沙汰としか思えない補正予算を組んでいる政権を一刻も早く代えないとこの国は本当に沈没しちまうの! ついでにこのマニフェストのなかには、御用記者の溜まり場である記者クラブの廃止というのも入るわけだ。権力によるウソとデタラメを垂れ流して国民を洗脳するマスゴミという、この国の最低最悪の機関も潰さないとなんねえの。

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 ところで逮捕の時点から二カ月ほどで初公判が行われるのが慣例である。とすると五月下旬から六月中旬ぐらいまでの間に行われる可能性が高い。初公判では検察による「冒頭陳述」が行われる。影響の大きさから考えてマスメディアはトップニュースでそのまま伝えるだろう。これが総選挙に影響を与えないはずがない。民主党はそこをどう考えているのがろうか。
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それだけミエミエの逮捕を形式犯罪で行ったのが検察なわけだ。まさに小沢を引きずり下ろすための逮捕であることの証明ですな。「影響の大きさから考えて」「そのまま伝える」などとよくもぬけぬけと書くものである。まさに田勢が書いているだけの影響があるなら、そうまでして次期総理大臣候補ナンバーワンの秘書を形式犯罪で逮捕した「影響の大きさ」について田勢は「どう考えるのだろうか?」。

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 大事なことは小沢氏の政治生命でも、民主党の混乱をふせぐということでもない。有権者の半分を超えるほどの多数の人たちが政権交代をのぞんでいるという事実である。そういう人々の切なる願いが、党内事情を理由に砕かれてしまっていいわけがない。
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卑怯な文章の典型。自分は政権交代が起こって欲しいなどとは微塵も思っていないくせに、さも相手の立場に立っているかのようなフリをする。いま大事なのは「小沢一郎による政権交代」なのである。したがって大事なのは小沢一郎の政治生命なのである。そういう有権者の切なる願いを権力と一体化したマスゴミがぶち壊そうとしている。

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「小沢氏は説明責任を果たせ」という声が党内からも出ている。説明責任とは何か。要するに辞任してほしいということだ。説明できるものなら、とっくに説明しているだろう。検察と戦って政治家サイドに軍配が上がったことがあるという話はほとんど聞かない。「国策捜査」(鳩山由紀夫幹事長)という勇ましい言葉を用いて、政党全体で検察とことを構える形にしてしまったのは利口なやり方ではなかった。どこまでも小沢氏個人の問題なのだ。
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驚くべき認識である。とともに権力側の本音が見事なまでに出ている。
「検察と戦っても負けるに決まっている」のだからとっとと辞めろ。そしてこれはどこまでも「小沢の問題だ」と決め付ける。
まったくの逆である。これこそ小沢のみの問題ではない。それどころか単に民主党のみの問題でもない。日本のすべての政党にとっての問題なのである。どんなに形式的な犯罪であっても検察が逮捕に踏み切れば、その瞬間に政治家が辞任しなければならないということは、まさにこの国の権力者が霞ヶ関そのものであるということを証明している。
「説明責任」については、このブログでさんざん指摘してきたかが、もはやこれは小沢には説明の責任なんてない。形式犯罪で秘書を逮捕という権力による謀略を明らかにするのは民主党議員一人一人の責任なのである。そしてこれを説明できたとき、日本の霞ヶ関独裁は終焉する。

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 世論調査をすると、麻生太郎首相も小沢氏もトップリーダーとしての期待度はきわめて低い。首相の支持率回復は小沢氏の人気急落がもっとも大きな理由であろう。民主党は不満を口にせず、じっと押し黙っていることで、麻生首相の支持率を結果として押し上げているのだ。選挙区ごとの調査でも一時は民主党圧勝と見られていた北海道や九州で自民党候補が肉薄してきたと伝えられるのも、モノいえば唇寒し、というような民主党の“言論の不自由”一因となっているのではないか。
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デタラメに次ぐデタラメの文章。「伝えられている」選挙区ごとの調査とはどういう調査なのかね? もちろんこれだけマスゴミが小沢に関するネガティブニュースを流せば支持率が下がるのはやむを得まい。そういうふうに仕掛けているのはあんたがたなのだから。が、それでも各地の選挙ではもともと選挙戦略に失敗した千葉などのケースをのぞけば実は民主系が勝っている。そういうところは無視して「伝えられている」話で決めつける。
そもそも仙谷やら前原やら野田やら枝野といった連中の小沢批判という「言論」を毎日掲載しているのは日経ではないのかね? あれだけ書いておいて民主党は“言論の不自由”
とは驚きである。

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 大型連休が完全に明けた十一日から、民主党内部にたまった不満のマグマが一気に活動を始めるだろう。マグマが爆発するのか、それとも「一致結束」のお題目のもとで抑え込まれてしまうのか。この機会を逃すと、民主党が再び政権奪取をねらうチャンスはそう簡単にはこないだろう。いずれにしろ、言うべきことを言えない政党を信頼しろといわれてもそれは無理というものである。
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最後に本音をさらしたな。自分たちがさんざん民主党の破壊活動を仕掛け、煽っておいて「マグマが一気に活動を始める」と書く。そして「言うべきことを言えない政党」と根拠なく決めつけておいて、「信頼しろといわれてもそれは無理」という。この男が書きたかったことはこれ。このフレーズを書きたいがためにここまでハチャメチャなことをミミズのように書き連ねてきたわけだ。
ま、もともと権力の一部に属しているのだから、政権交代が起きて一番困るのはこの連中である。それを阻止するために狂奔することで権力への忠誠を競っているのが御用マスゴミの本日現在の姿である。

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コメント

初めて、コメントします。
『新党日本』サイトのTV画像や田中康夫氏の発言記事などを眼にしてると、元気付けられます。そして、『脱ダム・脱ムダ』宣言の姿勢は、『脱しがらみ・脱なれあい』の旗は、日本人の生活姿勢そのものを問う重要な政治理念でもあると思います。
小沢氏が権力側によって降ろされた今、新しい展開は『新党日本』への結集によって、第3極の牽引の役=鍵となってもらいたいと思っています。

投稿: 新党日本・勝手連 | 2009/05/14 07:03

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