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2008/09/23

とにかく終わって欲しい

私の父親は戦後民主主義を標榜してきたが、1945年8月15日については“終戦”記念日でいいという論者である。いわく「あの時には勝っても負けてもなんでもいいからとにかく早く終わって欲しいかった。その意味では“終戦”というのはあの時の気分に合っている。それに“敗戦”などというと、負けたのは悔しいからもう一回やろうなどという連中が出てくる。だから“終戦”でいいンだ」

いま私の気分はこれと同様で、とにかくなんでもいいから自民党による政治が終わって欲しい。たとえ民主党が単独で過半数を取れなくても新党日本に国民新党、そして社民党が加わった連立政権ができればいい(というよりも民主が過半数を獲得しても連立を組むべきだと思う)。たとえそれに共産党の数を加えないと過半数が取れないならそれでも構わない。自公やマスコミは一斉に野合と批判するだろうが、とにかく反自公というその一点に絞って内閣総理大臣の指名を小沢一郎で統一できればそれでいいと思う。

麻生太郎の天命は「民主党に勝つこと」だそうだ。これは自分たちの利権を守るためにとにかく選挙に勝ちたいという露骨な告白で、この男は国民生活の向上に尽くすという「天命」を持ち合わせていないらしい。
一方の小沢一郎。新代表の所信表明演説をwebで見た。


新代表所信表明演説


根が単純な私は国民の生活が第一であり、明治以来の官僚支配を打破するという理念を掲げたこの演説に感銘を受けた。きっこのブログでは「小沢一郎がダメな理由」として、この演説を例にとってその下手さ加減を指摘していたが、私は出だしこそ声の枯れ方に「大丈夫かいな?」と思ったけれども、その朴訥とした調子の中に漲る強い決意は十分に伝わってきた(むしろ来賓挨拶として立った社民党・福島瑞穂の演説下手の方が目立った)。

ところでここ最近、ちょっと気になることがある。それは「諸悪の根源は“小泉改革”にある」といった論調があることだ。たしかに事故米問題の底知れぬ広がりぶりは、小泉の行った規制緩和がなければここまで広がらなかったのかもしれない。しかし食品安全の問題などというのは(他の問題も同様だが)実はそのずっと以前から繰り返し指摘されていたもので、今に始まったものではまったくない。だが問題が浮上するたびに権力はマスコミと一体となって恫喝と嘲笑を繰り返して葬り去ってきたのである。

というよりも、、、
そもそも国民から健康(身体)と思考力を奪うことこそは、権力にとって最優先の国策であった。
私は小学校から高校まで横浜市の公立学校に通った。当時は横浜市長が飛鳥田一雄、神奈川県知事が長洲一二。いわゆる革新行政であり日教組が強く、高校卒業まで君が代というものを歌ったことがなっかたので、その歌詞すらもよく知らなかった。
そんな地域であったにもかかわらず、とくに中学以降は軍服のような制服と尋常でない校則の強制、そして給食はきわめて短時間に好き嫌いに一切かかわりなくすべて食べることを強要するという“教育”を受けてきた(食事というのはゆっくりよく噛んで食べるべきである)。おそらく学校教育の指導理念、スローガン自体は「個性を伸ばす、尊重する」といったものであったろうが、現実に行われていたのは呆れるほどに徹底した管理であり、日教組の組合員である教員はその“教育”を血眼になって実践していた。
そうしてこれはまさに国家や企業のパーツになるための訓練そのものであった。
その結果、企業は安全というコストを徹底して下げることで利益率を高め、たとえ従業員が多大な残業をしてもその分の賃金を払わなず、にもかかわらず文句も言わず黙々と働く世界でも稀に従順な国民を作り上げることに成功した。一方、国家はこの従順な国民から税金を搾り取れるだけ搾り取り、デタラメ放題に使いまくったわけである。
だが、さしものデタラメ政治と企業経営も森喜朗内閣あたりでさすがに破綻しそうになった。そこで登場したのが小泉純一郎である。一見、自民党の亜流でありトリックスターに見える小泉だが、実は自民党の歴史上、ここで登場するのは必然だった。
ところがこの男はきわめて“純”度の高い麻薬であった。この麻薬の効果はてき面で、自民党は総選挙で史上空前の議席を獲得、企業はモラルを野放図に下げることでこれまた利益を獲得するに至った。
が、所詮は麻薬である。あとには強烈な副作用とボロボロになった肉体が残った。それがいまの日本なのだと思う。

今朝の日経朝刊1面には「政策の旗で政権を競え」という見出しがある。
正直、私としてはもはや政策なんてどうでもいい。
とにかく「官僚+自民(+公明)」による政治が終わって欲しい。
第二次世界大戦が終戦を迎えたのは昭和20年。
今年は平成20年である。同じ20という節目の年に自民党が終戦を迎えることを切に願っている。

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