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2008/04/16

なぜ政治報道はピンボケになるのか?

12日放送の「久米宏ラジオなんですけど」、14日放送の「アクセス」(いずれもTBSラジオ)の録音を歩きながらアクセス→ラジオなんですけどの順番で聴いた。
今週から聴取率調査週間のため、アクセスはダブルパーソナリティになっており田中康夫に加えて前回の出演時に大好評だったという田中良紹が再び登場、中身の濃い放送となった(こういう放送なら毎日やって欲しい)。
そのアクセスの中で田中良紹が前回同様に指摘したのは、新聞、テレビなどのメディアの政局報道のピントがことごとくズレているということ。これは私のような人間でも薄々感じていたことなのだが、そうなってしまう理由が「ラジオなんですけど」を聴いてわかった。

12日放送の「ラジオなんですけど」の特集テーマは「ガソリン騒動にひとこと」。そのなかでTBSラジオ国会担当記者の武田一顕がゲストで出演していた。その政局観が田中良紹とは異なることも面白かったが、何より興味深かったのは久米宏に「(政局に関する)自分の予想というのは言わないんですか?」と問われた時で、武田は驚くほど率直にこう答えたのである。
「予想はよく言うがよく外れる。とりわけ最近はねじれ国会でなかなかわからない。昔と違って誰かの言ったことがそのとおりにならないからきわめて難しい。しかも野党の取材というのは自分もそうだが一般の(メディアの)政治部は弱い。ところがその野党がキャスティングボードを握って、しかも小沢一郎というマスコミ嫌いが鍵を握っているわけだから、取材しにくい」
つまり衆参両院で自民党が過半数を取っていた時代には与党の実力者さえ取材してりゃあ良かったが、こういう時代になると野党にパイプがないからよくわからないというわけだ。
なるほどわかりやすい。だから最近の報道というのは与党幹部のピンポケ発言の垂れ流しのオンパレードなわけだ。政治部の記者といえば数多いる記者の中でもワンランク上のイメージがあるが、これはもはやジャーナリズムでもなんでもない。政治記者が本当のジャーナリストであるならば、むしろこういう時期にこそ存分に力が発揮されてしかるべきである。が、すっかりKYになってしまった記者は、要するに自民党と一緒になって堕落していたわけである。

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コメント

アクセスのラジオ私も聞きました。
同感です!

投稿: 川口太郎 | 2008/08/19 11:36

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