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2008/02/29

亡国の官僚たち

2週間前、田中康夫のアクセスにゲストで出演していた本田宏医師の本を読んだ。
不覚にして私は日本の医療がここまで瀕死の状況にあることを理解していなかったのであるが、よくよく考えてみるとそれも当然だといえる。なにしろ行政指導しているのは、あの厚労省なのだから。自分たちにとって都合が良ければ、所詮、国民の健康なんて知ったことではない連中なわけだ。
およそ医療こそは人間にとって最重要な問題であるにもかかわらず国家予算に占める医療費が公共事業よりもはるかに少ないことを嘆く本田医師は、同時に日本は本当に民主主義国家なのか?という疑問も呈しているが、何回となく繰り返しているとおり、この国が民主主義国家ではなく完璧な官僚独裁国家だと理解すれば、その疑問も氷解する。

それにしてもここ最近の官僚の国民に対する牙のむき具合は凄まじい。

イージス艦の問題についての大臣や官僚の答弁や会見を聞いていると「必ずしも適切ではなかった」というような表現が頻繁に出てくる。決して「適切でなかった」とは言い切らないのである。それは突きつめれば、「自分はそうは思っていないが、そう言われればそうかもしれない」ということだ(ヘンな言い方だが)。つまり本質的なところでは絶対に自分たちは悪いと思っていないのである。

同様のケースは保坂展人が「志布志事件は冤罪なのかどうか」をただした時の刑事局長の答弁にもあった。もっともこちらはさらに悪質で、絶対に「冤罪である」という言葉は吐かないのである。ま、つまりはこの人物には民主主義的な考え方など皆無であることを自ら告白しているわけでもある。
それにしても「冤罪」という言葉の意味を広辞苑を引くまで知らなかったという法務大臣もすごいですね。それって法務大臣のイロハのイが理解できていないということだ。つまり法務大臣としてまともな判断能力があるとは思えない。で、こういう人物が官僚の言われるがままに死刑執行の書類にバンバンとサインをしている。恐ろしい事態であるが、「冤罪という言葉を知らない人間が大臣になった」のをこれ幸いとばかりに死刑執行を迫る官僚というのはさらに恐ろしい。
ちなみに鳩山邦夫という人は東大法学部をトップで出ているそうだが、いったい何を勉強していたのか知りたいものである。

イージス艦の話に戻ると、この一件では口裏合わせをするためにわざわざヘリを飛ばして航海長を市ヶ谷へ連れてきたわけだが、このヘリを飛ばすのにだって税金がかかっている。よく山で遭難があった時にヘリを飛ばすとものすごい金額がかかるという話を聞くが、自国民の漁船を軍艦で沈めておいて、その口裏合わせのためにいくらかけてヘリを飛ばしたのか。そういうことについては何も追及せずに防衛庁の隠蔽工作ばかりキャンキャンと騒ぎ立てるマスコミにも注意したほうがいい。こういう時には必ず別にもっと大きなことを隠しているはずで、つまりはこの隠蔽-追及の構図も予定調和なのである。

政権交代はもちろんマストである。が、この官僚どもが生き残っていては何もかわらない。どころかもっと悪くなる可能性がある。政権がかわったことで国民が「これで少しはかわるだろう」と思っても、官僚どもは巧みに次の政権を操り、政権への期待感を逆手にとってかえって独裁のタガを締め直す可能性がある。
いま宮崎県ではまさにそんなことが行われているように思う。圧倒的な人気を誇る東国原知事に華を持たせ、県の官僚がさも改革に従っているような素振りをみせながら本質的なところは何もかえず、かえって官僚の力は増していく。私はそうなっている可能性が高いと思う。

ではこの官僚機構が壊れる可能性はあるのか?
少なくとも民主主義的と呼ばれる手続きを経て壊れる可能性はきわめて低い。
むしろ可能性が高いのは大規模な災害によってではないかと個人的には思う。
チェルノブイリの事故の数年後にソビエトという官僚独裁国家が壊れたように。

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