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2008/02/21

フィデル・カストロの価値

フィデル・カストロ引退に関するブッシュのコメントというのが笑えた。
このサル大統領は「国際社会はキューバの人々と協力し、民主的な制度の建設を始める必要がある。最終的にはその動きが、自由で公正な選挙の実施につながるよう望む」と述べたそうだ。
余計なお世話である。
「だったら自分が選ばれた選挙は公正な選挙だったのか?」というところをまずはキッチリ検証していただきたいものである。

ところでフィデル引退を報じた新聞記事は各社それぞれにスタンスの違いが出ていて興味深かった。

まず朝日。1面はメキシコ市の記者。国際面ではメインの記事を前ハバナ支局長が書き、ハバナの動静とワシントンからの記事を数十行程度。他に東大大学院の教授による解説。

読売は1面、国際面ともサンパウロから同じ記者が書き、囲みの解説はなし。

毎日は1面と国際面をメキシコ市の同じ記者が書き、さらに国際面ではワシントンからもそれなりの行数の記事がある。さらに論説委員が囲み記事があるが、この論説委員の経歴はわからない。
ちなみにこの囲み記事のタイトルは“「効率より平等」追う”。内容は「キューバ革命とは、米国の半植民地として支配されてきた国が、主権と独立を取り戻す反米ナショナリズムの革命だった。米国の計10人の大統領は49年間、延々と敵視政策を続けたが勝てなかった。……『キューバ人は米国の奴隷となるより、独立を守って死を選ぶだろう』。90年4月、私たち日本人記者と会見し(カストロは)そう語った。……野党や自由な言論を認める度量はなかった。それでも、効率より平等を優先し、米国流の市場原理とは異なる可能性を世界に示そうとした」

最後に日経。1面、国際面ともサンパウロから同じ記者。ただし囲みの解説記事はワシントン支局長が書いている。ま、これだけでこの新聞のスタンスがわかるわけだが、タイトルは“貫いた反・嫌米 冷戦後弱まる磁力”。
この記事の結び部分は「国際政治におけるカストロ氏の磁力は、冷戦終結により共産主義国家が次々に崩壊する中で色あせていく。ソ連という後ろ盾を失い、自由な経済・言論活動を抑えこんだ独裁政治の弊害も一段と目立つようになった。……定評のある医療制度など一部を除けば、カストロ氏が残した財産はほとんど消え去ったといっていい……」。

やはりというか毎日と日経では評価がぜんぜん違うわけだが、個人的にはフィデル・カストロが示したものは今後、ますます価値が上がっていくと思う。
とくに年金制度も医療制度もぶっ壊れ、米国流の過剰な市場原理主義に苦しめられている日本では。

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コメント

朝日新聞は
キューバが国境なき記者団の世界報道自由ランキングで169ヶ国中165位であることをなぜ書かない?
言論弾圧の独裁国家が本当に好きですな。

投稿: やまかわ | 2008/02/27 21:16

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