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2008/01/16

偽装、ミドリ十字、、、(2)

薬害肝炎訴訟の原告団と政府が基本合意書を締結したが、一方で血液製剤の発売元である製薬会社との和解はまとまっていないという。先日、書いて尻切れとんぼになっていた『偽装[調査報道・ミドリ十字事件]』という本は、毎日新聞遊軍がミドリ十字をいまから25年前に取材してその企業体質を抉り出した記録である。
この会社は血液製剤をつくるにあたりその原料に胎盤血を使っていた。そのために組織的に胎盤を買い占めていたのである。以下同書より関係者のコメントの抜粋。

「二十数年前だったかね、売血が黄色い血なんて非難されて、血液が極端に少なくなった。それでガンマ・グロプリンなんかの血液製剤原料に、胎盤から絞った血を使い出した。うちはミドリ十字の下請けとして、これをははじめた」
「ガンマ・グロプリンつくるには大量の血がいるだろ。胎盤は絞れば、一個七〇グラムから一〇〇グラムぐらいの血が絞り取れるんだ」
「(胎盤を)集めるのは楽じゃないね。容易なことじゃない。まず、東京はペケ。都条例で胎盤取り扱いができなくなっている。大阪や名古屋などでしか集められない」
「(集められない理由は)あたりまえじゃないか、そんなの。胎盤は体の一部なんだから使ってはいけないということだよ。人間の腎臓をもとに薬をつくっちゃいけないというのと同じこと。(そんななかで胎盤を集めることが許された)四社だけが残った。厚生省は役所だからメンツがあるからね。いったん認めたものは取り消さないんだ」
「考えてみりゃ、あの部隊(731部隊)がやったとこは無茶苦茶だったな。それからみりゃ、いまの胎盤利用なんて問題になんないよ」
「戦後のミドリ十字はね、内藤(良一)さんがだからできたんだ。内藤さんじゃなかったらできなかったね。内藤さんは、人間のアレ、知ってらしたんだから。全部知っておられた。普通の人とは違ってたからね。それにね、才覚があった。厚生省の薬務局長を社に入れたりね。死んじゃったけど、生前にもうしっかり足元を固めて会長になって、会長になったら『人間、スパイになれなきゃ一人前じゃない』なんて言って、世界中飛び回ってた」
「内藤さんがしっかり固めた一枚岩の社内体制は、死んだからって壊れるもんじゃない。おかげでいまじゃミドリ十字は二種類のグロブリンだけで年商二四〇億ぐらい、月でも二〇億円前後の売り上げあげてんじゃないの。月何万個も胎盤使って」
「ミドリだけで、日本のプラセンターの八割方を押さえてるんだから。プラセンターっていうのは胎盤だよ。近畿一円だけでも、月二、三万個、年間だったら全国から四〇万個ぐらい集めてくるんじゃないか、ミドリは。大半は近畿周辺での調達だろうけどね。まさに独占企業だ、胎盤の独占企業。だから他社がグロブリン製造やろうとしたら、日本じゃ駄目。ほかのところがグロブリンに手を出そうとしても、厚生省が『おやめなさい』って言うんだから」

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