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November 21, 2007

頑張れU-22!

北京オリンピックの出場権をかけたサッカーU-22日本代表の試合、対サウジアラビア戦が本日国立競技場で行われる。
この代表はこれまでの五輪代表チームに比べるといまひとつ安定感がなく地味である。
先週、ベトナムに勝って自力での五輪出場が復活したが、カタールにアウェイで負けたあたりまでは評判もあまり良くなかった。
しかし、私は今回の最終予選、このチームでとても楽しませてもらったと思っている。もちろん、今日勝って北京へ行かなければ楽しくはないが、勝つという前提でいうならば、この予選はおもしろかった。
なぜかというと、チーム力が今一つ充実しなくて対戦相手もみな強かったため、とにかくハラハラドキドキする期間が長く、久々に濃ゆい時間を味わったからである。

思い返すと、私がサッカーというものに引き込まれていったのは、ドーハの悲劇で終わるアメリカW杯予選からである。とかく最終戦の悲劇ばかりがクローズアップされるが、あの予選では一つ一つの試合をテレビで見ているだけでも胃がキリキリするような感覚に見舞われ、試合と試合の間も予選のことが頭から離れない感覚があった。要はあの予選の期間はとにかく濃ゆかったのである。だからこそ、最終戦の同点劇のショックもあれだけ大きかった。そして私のようなにわかファンは初めてワールドカップへ行くことが当時の日本にとっては大変なことなのだということを知った。しかもこの濃密さは野球ではなかなか味わえないものだった。
いまから考えれば、これがサッカーという麻薬に触れた最初だったと思う。

続くフランス大会予選。これがまた前回に輪をかけて濃ゆかった。当時は次回のワールドカップが日本で行われことが決まっていたため、どうしても予選を勝ち抜いてフランスに行かなければ初出場が自国開催枠という屈辱が待ち受けている。
最終予選、国立で韓国に逆転負けをくらってからのジョホールバルまでの2カ月ほどは、私の感覚では日本中があの釘付けになっていたように思う。私の記憶ではアウェイのカザフスタン戦で引き分けた後に加茂監督が解任された次の試合、ウズベキスタン戦当日はキックオフの数時間前からNHKがえんえんと特番を組んでいたと思う。その番組の中ではたしかジーコへのインタビューもあったと思う。そしてこの試合は終了間際にロペスのわけのわからないゴールで引き分けた。
このあたりからジョホールバルまでの紆余曲折、さらにジョホールバルでのイラン戦の結末までは本当に濃ゆくて濃ゆくて、最後に岡野のゴールが決まったときには私のような者までが「あ~長かったな~」などと思ったものであった。

で、それに比べるとたしか日韓ワールドカップは盛り上がったには盛り上がったが、過去2つの予選に比べるとどこか物足りなかったように思う。また昨年のドイツ大会はわりとあっさりと予選を勝ち抜いてしまい、一方で本大会はまったくいいところなしということもあり、これもなんだか薄くて物足りなかった感がある。

それに比べると今回の五輪予選はチーム自体が煮え切らなかった分だけ、予選会も意外に濃ゆい(アメリカ、フランスの予選ほどではもちろいないが)。たしかサッカーマガジンで武智幸徳氏も「今回の五輪予選の組み合わせを見て、久しぶりに頭が痛くなった」というようなことを書いていたと思う。
そう、つまり頭が痛くなる分だけ濃ゆいのである。
今日でその予選も終わる。なんだかそれは寂しい気もするが、大きなものがかかった負けが許されない試合ほど面白いものはない。
今日はとっとと仕事を切り上げて、さっさっと家に帰ってテレビを見よう。

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