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2007/11/28

守屋逮捕、そして総選挙

日頃から万引きをしている人間が最後につかまる時は、「そんなことやったらつかまるでしょ」というぐらいに大胆な手口で犯行に及んでいるという話を聞いたことがある。
つまり、最初のうちはそれなりに慎重にドキドキしながらやっているが、だんだんと感覚が麻痺していき、最後には「誰が見ても万引きじゃん」というふうになるというのである。
もちろんすべてがそうではないだろうが、確かに感覚の麻痺というのはあるような気がする。
なんていうことを思ったのは、本日逮捕された防衛庁前次官の接待のされ方があまりにすごいからである。

通常、地検特捜部がこのクラスの人物を収賄で立件する場合、それなりに慎重に職務権限との関係を証明できるかどうかを検討するものである。もちろん、今回もそれは行われているだろうけれども、それにしてもここまでくるとこれは誰が見ても普通に収賄。素人にでもわかることを東大こそ出てはいないが東北大出身のキャリア官僚がわからないわけがない。
では、なんでこんなことになるのか。
結局のところ長年にわたる自民党-官僚-業界の癒着が行き着くところまで行ってしまったということなのだろう。
このようなことを繰り返していれば逮捕されることなどちょっと考えればわかりそうなものなのに、それすらできないほどにタガが緩んでしまった官僚や政治家がいる。しかもおそらく防衛庁だけでなく、他のすべての省庁の官僚とそこにぶらさがる族議員も同じレベルでたがが緩んでいることは間違いない。
と考えていくとまずなによりも第一にやらなければいけないことは、この緩んだタガを徹底的に締め直すことで、そのためには政権交代がマストである。

今回の防衛庁疑惑がどこまで行くのかはわからない。ただあまりにもわかりやすい、検察からすれば筋が良すぎる案件だけに、逆に捜査に対する国民の目は厳しくなるだろう。
ただこうした場合、往々にして検察は“バランス”を気にするといわれている。つまり与党の疑惑に大きく踏み込む場合、どこかで野党とのバランスをとるというのである。今回も当然、そういうバランス意識が働くことはあるだろう。なにしろ検察官だって官僚なのだから。
しかし、過去の事例とは異なった政治状況もある。それは参議院での与野党逆転であり、しかも次回の衆議院選挙は政権交代が実現する可能性がいままでよりはるかに高い。
となるとおそらく検察は政治の動きを横目で見ながら捜査を進めていくことになる。
もし政権交代が実現したら、、、
これまでになく高いレベルにまで捜査の手が及ぶ、つまり長年にわたる癒着の構造が白日の下にさらされる可能性がある。
ということで次期総選挙は本当の意味での一大政治決戦なわけだが、果たして民主党はそれだけの準備を整えることができるのだろうか。
報道によれば、民主党は小選挙区への対応が遅れており、まだ候補すら擁立できない空白区が数多くあるという。民主党にとっては一刻もはやくこの空白区を埋めることが最重要課題であるが、私としては一方で新党日本の動きにも期待したい。いまのところ新党日本がどのような形で総選挙にのぞもうとしているのかはわからないが、この党が民主党、あるいは共産党、社民党では捕らえきれない非自民層の受け皿になれる可能性は十分にあると思うのである。

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